思いついた話を思いついたまま書くからですね
ご了承ください
「ラモーヌ、ここにいたのか」
トレセン学園の一角
広すぎる校舎にいくつかある中庭
話しかけたのはこの学園の生徒会長
”皇帝”シンボリルドルフ
「あらルドルフ、どうしたのかしら」
答えるのは”魔性の麗人”メジロラモーヌ
彼女は絵を描いていたのか
目の前にキャンバスがある
正直よっぽどメンタルが強い者や
親しいものでなければ
確実に萎縮するオーラを放っており
そういう意味では人気のない場所ではないことは
かえってよかったのかもしれないが
シンボリルドルフが彼女を探すのに手間取り
残業が確定してしまっているので
差し引いても確実に良くはなかった
「ああ、聞きたいことがあってね」
「今年の新入生のことなんだが」
「誰か気になる子でもいるのかしら?」
「新入生代表、エレクトロノーツ」
「確かメジロの分家で、君と仲がいいそうじゃないか」
「……それで?」
「新入生代表を毎年生徒会に勧誘していてね」
「あまり受けてくれることは無いんだが」
「事前に仲のいい君に、どんな子なのか」
「聞いておきたくてね」
ちなみに何故生徒会に入りたがる子がいないのか
理由を聞いたところ
無敗三冠を達成してから入りたい(T・Tさん)
生徒会メンバーが豪華すぎて気後れする(不特定多数)
仕事が大変そうだからヤダ(CBさん)
などなど様々なご意見が集まりました
「……そうね」
「あの子はあまり、レースに熱心なわけでは無いわ」
「実際優秀なのだけれど」
「走るのは好きなようだし」
「レースも楽しいとは言うけれど」
「周りの”レースにかける想い”をよくわかっていない」
「私やアルダン、メジロのウマ娘を見ていたからか」
「少なくともその想いを大事にしているウマ娘が」
「レースに全てをかけるウマ娘が多いことは」
「あの子も理解しているわね」
「生徒会に誘うのはやめた方がいいわ」
「返答なんて分かりきってるもの」
「それは、レースが大事ではないということか?」
「いいえ?そういう訳では無いわね」
「ただ、他にあの子にとっての大事なものがあるだけ」
「……資料を見る限り優秀で」
「生徒会に相応しくなりそうなのだがな」
「わかった、今回の勧誘も期待しないでおこう」
「ところでラモーヌ、君から見て」
「エレクトロノーツはどこまでやれると思う?」
「……GIが取れるかどうか、というところかしら」
「面白い走りをするのだけれど」
「辛口だね」
「いや、君からしたらこれ以上ない褒め言葉か?」
「……もし、あの子が」
「そうね、この学園で出会う」
「トレーナー、ライバル、ファン」
「きっかけはなんでもいいけれど」
「周りの”レースにかける想い”を」
「理解する時が来たのなら」
「そうね、その時はきっと」
「きっと面白いことになるでしょうね」
「……なるほど、それは楽しみだ」
どちらもその後、何を言うわけでもなく
シンボリルドルフは立ち去り
メジロラモーヌは絵を描いていた
エレクトロノーツの入学まであと1ヶ月
余談だが、偶然この会話を近くで聞いていた
大きなリボンが目立つピンク髪のウマ娘が
尊さに打ちのめされ倒れふしているのだが
後に気づいたメジロラモーヌが
抱えあげて保健室まで運んだ
目覚めた時にそれを聞いたそのウマ娘は
白くなって消えたという