ゲヘナ最強の双子の姉   作:ロリコンではない。好きな子がロリなんだ。

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投稿が結構遅れてしまいました。
理由やらなんやらは活動報告に投稿しておきましたので、気になる方はご確認をお願いします。要約すると、「これから投稿は不定期だぜ!」ってことです。すみません。


もふもふぽかぽか

全速力でシャーレまで戻ってきた私達は一つの机を囲むようにソファに座り、改めてそれぞれの顔を見合わせていた。片側に私とネルが、反対側にイチカとアルが、そしてイチカとアルの間に帽子を脱いだミツキが座っている。

 

お膝の上におっきい帽子乗せてちょこんと座ってるのかわいいね。イチカとアルの背が結構高いしミツキの小ささが際立つというかなんていうか。

 

「つ、疲れたわ……」

 

「アルさんはずっとミツキ先輩抱えてましたからね」

 

「あるちゃん、だいじょーぶ?」

 

「ええ、これくらい朝飯前よ。最近は運動不足だったから丁度良かったわ」

 

こ、コレが子どもにカッコ悪いところは見せられないママの姿……ッ!!疲れたと口にしていたのにミツキに聞かれた瞬間なんでもないようにしているッ!!

 

「で、まだ話題になる前に帰ってこれたはいいがこっからどうすんだ?」

 

「絶対これからっすよ。こんな平日の真っ昼間からニュースを見てる人が少ないだけっす。一度話題になれば――ピコンッ

 

おおっと。

 

"……"

 

「……」

 

「……」

 

会話の最中だろうと存在を主張する電子音。誰もが言葉を失い、音の聞こえてきた方向へ視線を向ける。その視線の先には恐る恐る自身のタブレットを取り出す私の姿が。うん、みんなすごい見てくる。

 

"……これ、見なきゃ駄目?"

 

「たりめェだろ」

 

「も、もしかしたら別件かもしれないわ」

 

「この流れで別件だったこと無いと思うんすけど……」

 

タブレットへ注目が集まってるのを感じる。見たくないんだけど……仕方ない、タブレットを点けるか。

 

そうして私がタブレットの電源ボタンへ指を伸ばすと、その瞬間三人から同様の音が聞こえてきた。

 

ピコンッピコンッピコンッ

 

「あ゛?」

 

「え?」

 

「うそ……」

 

それぞれが自身のスマホを取り出す。私を含めて四人が揃って自身の端末を見つめている現状にミツキだけが取り残されていた。タブレットから視線を上げてミツキの様子を伺うと、ミツキは自分よりも座高の高い四人の顔をキョロキョロと見比べていた。

 

「……チッ、めんどくせぇ」

 

「これ、どうしようかしら……」

 

「……」

 

舌打ちをしたネルはそのままスマホの電源を落とし、アルは頭を悩ませ、イチカはスマホを見つめたまま硬直している。

 

私も私でいろんな生徒から連絡が来てるや。今すぐにでも電源落としたいんだけど。放置じゃ駄目?いや、放置したら後から面倒くさそうだなぁ。……お?

 

"もう、結構話題になってるっぽいね"

 

私は中央の机にタブレットを差し出した。そこにはSNSの画面が映っており、五人全員が揃った画像が貼られている。多分あの生放送のだろうね。その投稿は現在進行系で拡散されつつあり、中には生放送の一部を切り取った動画すらも出回っている。

 

みんなそれを見て「うわ……」って顔してるよ。SNSってすごいなぁ。こうやって情報が拡散されていくんだね。アロナ、全て消してくれない?

 

"あとね、さっきからモモトークの通知が止まらないんだけどどうすれば良いと思う?"

 

「知らねぇよ。こっちもアスナ達どころかアリス達からもどういうことだって連絡来てンだわ」

 

「わ、私は便利屋だけだけど……」

 

「……」

 

チラっと隣を見たアルに釣られてアルの隣を見ると、片手で頭を押さえているイチカの姿が見えた。ミツキも心配そうにイチカを見上げている。

 

"い、イチカ?どうしたんだい?"

 

「…………ぃました」

 

"え?"

 

「……ティーパーティーから呼び出し食らいました」

 

"うわ……"

 

「えぇ……」

 

「マジかよ」

 

すっかり意気消沈してしまったイチカの姿とその原因に苦笑いしか出てこない。もうね、ドン引き一歩手前だよね。呼び出しって……なんならネルは引いてるよ。本当に「マジかよ」って顔してる。

 

そんなイチカの姿をすぐ隣で見ていたミツキは、イチカの服の裾を小さく摘んでクイクイと引っ張った。

 

「ん?どうしたんすか?」

 

「あの、ご、ごめんなさい。わたしのせいで……」

 

ウ゛ン゛ン゛ン゛ン゛ッッ!!やめて!!心が痛い!!あんなちっちゃい子にガチ謝りされたら心がないなっちゃう!!罪悪感がぁ!!

 

「……」

 

申し訳なさそうに眉尻を下げ上目遣いで自身を見上げているミツキを前に、イチカは一瞬硬直した後にその頭へ手を伸ばす。そして、思わずきゅっと目を瞑ったミツキの頭をそのままワシャワシャと乱雑に撫で回した。

 

「なに言ってんすか、ミツキ先輩はなにも悪くないっすよ。こんなに騒ぎ立てる周りが悪いんです」

 

そうだッ!!そうだぞイチカよく言ったッ!!ミツキはなにも悪くないからね!!いっぱいなでなでしてあげるんだぞイチカ!!

 

だが、普段のイチカらしからぬあまり加減されていないそれはミツキの頭をぐわんぐわんと揺らしており、ミツキは耐えきれず声を漏らした。

 

「あぅあぅ……つ、つよいよぉ……」

 

「あー、すみません。つい」

 

イチカがパッと手を離すとミツキの髪の毛は乱雑に撫で回された影響で表面に近い部分が浮かび上がったり跳ねたりと、まるで子猫の毛が逆立ったときのようにパヤパヤしていた。

 

パヤパヤしていた!!

 

「うー……」

 

それを小さなおててでくしくしと梳いているミツキだが、ふわふわとした髪の毛は梳かれた先から元のパヤパヤとした状態に戻っていく。

 

なんだこれは!!こんなかわいい存在がいていいのか!?なでまわしたい!!声出そう!!

 

"……"

 

「……」

 

「……」

 

「お前らなぁ……」

 

自身の髪の毛に四苦八苦しているミツキを温かい目で黙って見守る私達だったが、ネルから呆れの視線を頂いてしまった。仕方ない、見守るのはおしまいかな。でも、先程まで纏っていたネガティブな暗い雰囲気はいつの間にか消え去っていた。これがミツキパワーか。

 

"さて、正直これからが問題なんだけど……それについてはヒナと相談して決めることにするよ"

 

「ヒナと?でも風紀委員が忙しいんじゃないかしら」

 

"……実はもう連絡来てるんだよね。仕事も最速で終わらせるってさ"

 

「そ、そうなのね、流石ヒナだわ」

 

うん、話題になってから早かった。急いで行くとか、話を聞かせてもらうとか……私殺されないよね?大丈夫だよね?

 

"みんなにこれ以上迷惑はかけれないし、いつまでもここに拘束するわけにもいかない。一旦ここでお開きにしよう"

 

「でもあたし達が居なくなったらヒナが来るまで先生一人になるぜ?大丈夫なのか?」

 

「そうっすよ、絶対シャーレに突撃してくる人いますよ」

 

"大丈夫大丈夫、ウチには心強い味方がいるからね。……三人がヒナと鉢合わせした時になに言われるか分かんないし"

 

だから気にせず帰っていいよ、むしろ帰って。抱っこしてたアルとか絶対ヤバいからさ、お願い。あれやこれやと理由を付けて帰宅を促す私の姿に三人は疑問を抱いている感じだったけど、言う通りに自身の銃を手に立ち上がってくれた。

 

「じゃあねミツキ、いい子にしてるのよ」

 

「また今度っす」

 

「お前変な奴に着いていくなよ?マジで」

 

「うん、だいじょーぶ!ばいばい!」

 

そうしてネル、イチカ、アルはミツキとお別れし、三人はシャーレから出ていった。私とミツキは二人、元の位置へと戻って座っている。すると、入れ違いのように間もなくシャーレの扉が開き、一人の人物がその姿を現した。

 

「……一体誰が誰の味方なのですか?」

 

ワカモである。

 

"もちろんワカモが私達の、だね"

 

「わかもちゃん!こんにちは!」

 

「……このワカモ、あなた様の味方ではありますがソレの味方になった覚えはありません」

 

いつものお面で顔を隠しているワカモはスタスタと私達の前までやって来て、上から見下ろすように私達を見比べてからポツリと呟いた。だが、それを真に受ける人間はこの場に一人も居ない。なんだかんだワカモはミツキに甘いからね。

 

"ふふ、そうだね"

 

「わかもちゃんいっしょにすわろ!」

 

「……はぁ」

 

ペシペシと自身の座っているソファの隣を叩き、えへへと嬉しそうに笑っているミツキの姿を視界に収めたワカモは、あからさまにため息をついてからしぶしぶミツキの隣に腰を下ろした。やっぱり甘い。

 

「この私が先生の隣ではなくここに座って差し上げたことに感謝しなさい」

 

「うん!わかもちゃんありがと!だいすき!」

 

そう言いながらミツキはワカモに近付いて腕を目一杯広げ、横からワカモにひしっと抱き着いた。かわいいね。すごく懐かれてる。だからこそワカモも甘くなっちゃうんだろうけど。

 

ミツキは満足そうににぱーっとした笑顔を浮かべてワカモの顔を見上げているが、ワカモはそれを一瞥したらすぐに視線を逸らしてしまった。

 

「ふん、分かればいいのです。体が小さくなって以前よりもペットらしくなったのではないですか?」

 

「もふもふ!」

 

「……まったく、人の話くらい聞きなさい」

 

ワカモの尻尾へ手を伸ばすミツキだったが、ワカモは尻尾を動かしてそれをヒョイっと避けた。すると、ミツキは伸ばした手を引っ込めてワカモの服を掴み、ワカモを見上げながら悲しげな声を上げる。

 

「もふもふ……わかもちゃん……」

 

ウワーーッ!!かわいい!!上目遣い!!なんていう破壊力!!

 

「はぁ、これだからペットは……」

 

ほんの僅かな時間で二度目のため息をついたワカモはミツキの体へ尻尾を回した。あの上目遣いに勝てる人がいたら教えて欲しい。ワカモですら勝てなかったんだよ。あのワカモがだよ?私も見てるだけなのにお財布の紐を緩めたくなっちゃった。なにか欲しいものある?なんでも買うよ。経費で。

 

「わー!あったかい!もふもふ!」

 

背中から脇の下を通ってお腹の前にまで回されている尻尾を両手でもふもふと触りながらワカモに体を預けているミツキは喜びの声を上げていた。

 

「そこで大人しくしていなさい」

 

「えへへへ、もふもふ〜」

 

笑顔でぎゅーっと尻尾を抱き締めているミツキを私とワカモは見守っているのだった。

 

 

 

 

 

 

 

それからしばらくして……

 

 

 

 

 

「すぅ……すぅ……」

 

きゃわわわわ!!おねんねしてるぅ!!移動とか注射とかで疲れたもんね!!おねんねしたいよね!!ワカモの尻尾お布団にくるまってワカモに寄りかかってるの最高にかわいいんだけど!!アロナ、いっぱい写真撮ろうね!!今撮らずにいつ撮るっていうんだ!!

 

「……まったく」




ワカモのもふもふぽかぽか尻尾お布団でおねんねミツキ。なんかこの空間いい匂いしそう。
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