ゲヘナ最強の双子の姉   作:ロリコンではない。好きな子がロリなんだ。

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もうすぐ12月が半分終わる……!?早すぎませんか?


サクラコ様ってチョロそう(偏見)

サクラコちゃん……サクラコちゃんですか……フフフ、すばらしい音の響きですね。シスターサクラコ、サクラコ様、サクラコさん、今思えばどれもどこか他人行儀な気がして距離を感じます。呼び方一つでここまで気分が変わるなんて思ってもいませんでした。

 

シスターフッド内でかしこまった言葉遣いを使うのは正しいですが、私はシスターフッドの外でも呼ばれ方は変わりませんし……そういえばマリーがマリーちゃんと呼ばれている所は見たことがありますね。

 

やはりマリーは親しみやすいということでしょう。ええ、私もそう思います。あの善性と柔らかな笑みは好ましいと思われるものですから。……逆に考えると、私は親しみやすく思われていないということでしょうか。呼び方どころか物理的に人との距離を感じることもありますし、やはり怖がられてしまっているのでは?

 

「サクラコちゃん、どうしたの?何かあった?」

 

黙ってしまった私を気にかけてくれたのか、ミツキさんは私の顔を覗き込むように顔を傾けて聞いてきました。その姿勢はミツキさんがやると非常に様になっていて、思わず己の胸の内をさらけ出してしまっても良いのではないかという錯覚に陥ってしまいます。

 

「ミツキさん……いえ、お話するほどの大それたものではないのですが」

 

「大それてなくても何でも話していいんだよ。何かあったらサクラコちゃんが私の悩みを聞いてくれるんでしょ?じゃあサクラコちゃんがなにか悩んでいるのならその悩みは私が聞くよ。……私が力になれるかは分からないけど」

 

最後にえへへと微笑みながらそう言われてしまえば、私の中から断るという選択肢は消えてしまいました。ここまで親身になってくれているというのにそれを断るなんて、そんな無礼なことをできるはずがなかったのです。

 

ミツキさんから目を逸らし、まるで懺悔でもするかのように私の口は勝手に動き始めました。

 

「そう、ですね………………実は、先ほども伝えた通り私は怖がられてしまうことがあるのです。私の気のせいでなければ人との距離を感じますし、話しかければ逃げられてしまうこともしばしば……私は決してそんなつもりはないのです。怖がらせたいわけではなく、むしろみなさんと仲良くしたいと思っています。ミツキさん、私はどうすれば親しみやすくなれるでしょうか」

 

私の胸の内を全てさらけ出すように言葉を紡いだその直後、私は後悔しました。ここまで全て言うつもりではなかったのです。もう少し柔らかい表現で、気軽に答えられるような……少なくとも今回のような相談は初対面の相手にするようなものではないことは確かでしょう。大したことではないと言っておきながら、出会って数分で「怖がられるのですがどうすればいいですか」なんて言われてどう答えると言うのですか。

 

相手のこともろくに分からないのにこんな相談をされてはミツキさんも困ってしまうのではないでしょうか。そう思うと、ミツキさんの顔を見るのが怖くなってしまいました。どんな表情をしているのでしょう。困惑か、愛想笑いか……どちらにせよ気を遣わせてしまう結果になってしまうのはとても心苦しいものでした。

 

「そっか……話してくれてありがとう。それがサクラコちゃんの悩みなんだね。私も手伝うから一緒にどうすればいいか考えてみようよ」

 

悪い方向へ働く私の思考を遮るように、ミツキさんは優しく、されどはっきりと聞こえる声で私に語りかけてくださいました。その言葉を聞いて思わずミツキさんの顔を見ると、今の私の反応がおかしかったのか小首を傾げてこちらを見ています。その顔は困惑も愛想笑いも無く、ただただ私のことだけを案じてくれていました。

 

「うーん……じゃあ、サクラコちゃんの思う親しみやすい人ってどんな感じなの?親しみやすいって言っても人による部分もあるし、自分の思う親しみやすさを先に考えてみようよ」

 

ま、まぶしい……ミツキさんから後光が差していませんか?

 

「……なるほど、確かに目指す先はあらかじめ決めておいた方がいいですね。そこの意識があやふやで途中で逸れてしまっては元も子もありませんからね」

 

「うん。でもぱっと考えるのが難しかったら自分が思う理想の誰かを挙げてみてもいいかもね。そしてその人を参考にするの」

 

「なるほど……」

 

「あとは自分が目標までどれくらいの位置にいるのかも考えてみるといいかもしれないね」

 

悩みを聞いて欲しいという感情が先行しかなり返答に困る相談をしてしまいましたが、返ってきたそれはたしかに私にとって足りていなかったことでした。親しみやすくなりたいという漠然とした願いしか持っていなかった私にはまさに天啓とも呼べるもの。

 

ミツキさんが言っていることは要するに自己分析と具体的な目標の設定。それさえできてしまえば後は達成するための対策を立てていくという実に堅実な提案。

 

「私の理想ですか……改めて考えると難しいですね」

 

とはいえ、具体的な目的は簡単に思いつくものではありませんでした。そもそも簡単に思いつくのだとしたら、ここまで悩みのタネにはならなかったでしょう。

 

「難しく考えなくてもいいんだよ。目標なんて後から変えられるんだから」

 

「後から、変えられる……」

 

「あくまで目標だからね。新しい目標ができたらその時にその目標に向けてまた道筋を考えればいいんだもん。だから最初はパッと思いついたものでいいんじゃない?」

 

「なら……ミツキさん、貴方を参考にさせていただいても宜しいでしょうか」

 

「え?……私!?」

 

「はい、嫌かもしれませんが……是非とも宜しくお願いします」

 

「い、いいよ!参考にしてもいいから頭を上げて!」

 

私が頭を下げれば、ミツキさんはワタワタと慌てたようにそれを止めて承諾してくれました。

 

なぜそこまで慌てているのでしょうか。……ご自身が参考になると明言されるのは落ち着かない感情になってしまうのかもしれませんね。私も同様なケースになったら慌ててしまうような気がします。

 

「参考にさせていただくと申し上げましたが、まずは何をどのように参考にすればよいでしょうか」

 

「うーん……じゃあサクラコちゃんは私のどんなところが親しみやすいと思ったの?」

 

「やはりその明るさと積極性でしょうか。それにミツキさんの言動の節々から優しさというか包容力というか……そうですね、好意的な印象を受けます。話していて心地いいと言えば分かりますか?」

 

「う、うん。そんなに真っ直ぐ言われるのは結構恥ずかしいかな」

 

ほんのりと頬を紅潮させながらミツキさんは私から少し目線を逸らしました。なぜだかそんな反応を見ていると、私も頬に熱が集まり始めた気がします。

 

「す、すみません、急に変なことを……」

 

「ううん、たしかに少し恥ずかしかったけどサクラコちゃんにそんな風に思ってもらえて嬉しいよ」

 

「そういうものですか?」

 

「うん。サクラコちゃんも周りに良い印象を持たれてたら嬉しいでしょ?」

 

「……それはそうですね」

 

周りからの印象を変えたいと思っている私にはそれはとても納得できるものでした。怖がられてしまう現状が嫌だと感じるのだから逆の状況になれば嬉しいに決まっているでしょう。

 

「よし、じゃあ目標は一応決まったしこれからどうするかを考えよう!」

 

「……自身で目標を決めておいてなんですが、私がミツキさんのようになるのはかなり難しいのでは?」

 

「簡単なことからでいいんだよ。例えば、そうだなぁ……サクラコちゃんのその丁寧語は少し距離を感じるんだけど、多分直すのは難しい……よね?」

 

「そうですね。これはもう昔から変わりませんので難しいと思います」

 

おそらく丁寧語でもマリーくらいの愛嬌があれば問題は無いのでしょうが、あいにく私にはそんなものはありません。ならばどうすれば……。

 

「でも話し方って結構印象変わるしなぁ……じゃあサクラコちゃんも人を呼ぶときにちゃん付けで呼ぶとか!」

 

「それはミツキさんのように……?」

 

「うん!小さいことから変えていこうよ!ほら、試しに私のことをちゃん付けで呼んでみて!」

 

何やらウキウキと楽しそうなミツキさんが、自身を指差しながら私に詰め寄ってきます。たしかにちゃん付けで呼ばれると他の呼び方よりも距離が近いような感じがしましたし、そういう部分から変えていくというのもいいですね。

 

「み、ミツキ……ミツキ……さん」

 

ですが、いざそう呼ぼうと思っても慣れない呼び方というのはどこか気恥ずかしさを感じてできませんでした。降参とばかりにミツキさんから目を逸らすと、ミツキさんは椅子から立ち上がって私の視線の先へ移動し目を合わせてきます。

 

「ミツキちゃんだよサクラコちゃん!」

 

「で、ですが……今までそのような呼び方は……」

 

「だから少しずつ変わっていこうよ。サクラコちゃんは変わりたいんでしょ?恥ずかしいならまずは私だけでいいからさ。練習にも付き合うよ」

 

「ミツキさん……」

 

完全な私情ではありますが、ミツキさんが外交官で本当に良かったです。これはお仕事の都合でできている時間であると理解してはいますが、それでもこれからミツキさんと話す機会があるというのはとても嬉しいですね。

 

「……ミツキちゃんだよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

聖堂の扉を開けて中へ足を踏み入れた。そして中にいるであろう二人に聞こえるよう少しだけ声を張り上げる。

 

"やぁ、二人ともお疲れ様。そろそろ……あれ?"

 

ミツキを聖堂に放置……もといサクラコと二人きりの場を設けてあげてから既に1時間程度が経過していた。そのため迎えに再度聖堂を訪れたが、どこを見ても二人は居ない。

 

"二人ともどこに行ったんだろう"

 

争った形跡はないし、どこかへ移動したのだろうか。二人の行方が分からずどこへ行ったのかと疑問に思っていると、背後で扉が開く音がした。音に反応して振り返れば、そこには笑顔のミツキといつも通りのサクラコが立っていた。いや、最初に挨拶した時よりも雰囲気が少し柔らかくなったような……。

 

「あ、先生。もう一時間経ったんですね」

 

「先生。お疲れ様です」

 

"うん。二人もお疲れ様。とりあえず今日のところはここでお開きでいいかな?"

 

「はい。またねサクラコちゃん」

 

「ええ、また」

 

踵を返して聖堂の入り口へと向かおうとした。しかし、どうしたのだろう。ミツキが動かない。ミツキは何かを期待するようなまなざしでじっとサクラコを見つめている。サクラコはそれを受けて少し口をもごもごさせながら尻込みしたが、意を決したように姿勢を正した。そして……

 

「また会える日を楽しみにしています。……ミツキちゃん」

 

最後に少し不安そうな顔で、そう言った。

 

「うん!私も楽しみにしてるね!」

 

それに対して笑顔で返事をしたミツキを見て、サクラコは安心したように笑みを浮かべている。

 

「じゃあね」

 

そのミツキの一言で、ようやく二人は動き出すのだった。今度こそミツキと共に聖堂を出て、二人で補習授業部へ向かう。

 

“サクラコとだいぶ仲良くなれたみたいだね”

 

「はい!」

 

"あ、そうだ。明日は一回目のみんなの試験だよ"

 

「明日ですか……じゃあ今日は特にお勉強を頑張らないとですね!」

 

"そうだね。この一回目で終わらせるくらいの勢いでいこう!"

 

補習授業部に着いた私達は明日の試験に向けてテスト勉強を手伝うのだった。

 




常に相手のこと好き好きーって思いながら接してるミツキから好意的な印象を受けるのは当然なんだよなぁ。普通に好意の塊をぶつけてきてるんだもの。





少し先生とお話させようかとも思いましたが長くなるのでカット。ごめんな先生、美少女になって出直してきてね。ちゃんと移動中にミツキとどんなことがあったのかは話してますよ。全カットされてるだけで。

とりあえずやっと試験に入れそうですね。でも次回は試験のお話じゃなくて、先生が来るまでの空白期間に何があったのかを書く予定となっております。ちょっと長くなりすぎてしまったので分けようかと思いまして。

今回は会話メインというか、あんまりお話自体に波の無い感じでしたね。たまにはこういうお話も必要なのさ。知らんけど。

こうして考えるとミツキ目線って基本ずっとうるさくないか?

現状原作においてほのぼのとシリアスのどちらもある程度構想ができており、どちらも書いてしまおうかと考えているのですがどちらが先がいいですか?後から書く方は先に書いた方と同じシーンはカットしつつ変化する部分を書ければなと考えています。私の構想上でほのぼのとシリアスの分岐点が近いのでこのタイミングでアンケートをさせていただきます。あくまで目安ですので私の気分で変わるかもしれません。ご了承ください。

  • ほのぼのが先
  • シリアスが先
  • そんなことよりおうどん食べたい(閲覧用)
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