ゲヘナ最強の双子の姉   作:ロリコンではない。好きな子がロリなんだ。

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次回は試験だなぁと思い原作を確認したら第1次特別学力試験は第8話らしいんですけど。……こんなに書いてまだ8話?うそでしょ?完結できる自信が無くなってきました。

ちなみに次回からは原作にしっかり入り始めるので原作を確認しながら書きます。なので今までよりも投稿ペースが落ちるかもしれません。ゆるして。(ミツキが)なんでもしますから。




今回は予告通り先生が迎えに来る前のお話です。時間軸は前回のサクラコ目線の続きみたいな感じですね。


サクラコ様への勘違いが悪化するお話

サクラコちゃんに「ミツキちゃん」と呼ばせる作戦は既に始まっている!とはいえ本人は恥ずかしがって言ってくれそうもないし、どうしたものか。押して押して強引に言わせるのはなんかなぁ……あくまでサクラコちゃんの意思で言ってほしい!

 

よし、それならもっとサクラコちゃんと仲良くなろう!サクラコちゃんと仲良くなればちゃん付けのハードルも下がるはず!でもどうすればサクラコちゃんと仲良くなれるんだろう。……わかんね。わかんねーからとりま「二人で何かした」っていう事実を作るか。共同作業で仲良くなるみたいな感じ。サクラコちゃんならそういう経験少ないでしょ!*1

 

「ねえねえサクラコちゃん」

 

「どうしましたか?」

 

「二人で写真撮ろうよ写真」

 

「し、写真ですか……?」

 

「うん、せっかく仲良くなれたんだもん。記念に撮ろうよ」

 

こう言えばサクラコちゃんは断れない!

 

「は、はい。私でよければ」

 

YOU LOSE 私の勝ち。何で負けたか明日までに考えといてください。そしたら何かが見えてくるはずです。*2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ということで、今は聖堂の外に来てるよ。聖堂の中での撮影は流石に控えようという配慮ができるんですよね私。二人で横に並んで立ってスマホを手に持つ。腕を伸ばした先でスマホのカメラを自分達の方に向け、今も隣でガチガチのサクラコちゃんに声を掛けた。

 

「ほらほら!サクラコちゃんもっとこっち寄って!」

 

「で、ですが流石に近いのでは……」

 

「近くないとカメラに入らないよ!ほら!あと少しだけ屈んで!」

 

ぐいっとサクラコちゃんの腰に手を回して抱き寄せる。うへへへ、体がぴったりとくっついてるぞぉ!合法だから!これは写真撮影のためだから!死刑にはならないもんに!*3

 

サクラコちゃんが私の言う通りに少しばかり屈んでくれたから顔もかなり近付いている。キレイなご尊顔ですねぇ!白くてきめ細やかな肌ですよ!思わず口づけしたくなるね!したら流石に捕まるからできないけどね!

 

その表情は強ばっているし目がわずかに揺れている。……それどういう感情?写真を撮ることへの緊張感?それとも照れてるのかな?どっちにしろサクラコちゃんかわええな!写真撮るのに不慣れな感じとか!こんな美人さんとツーショット撮れるなんて幸せ以外の何物でもないだろ!かわいい!好き!私のお嫁さんになって!

 

……でもサクラコちゃんの心臓めっちゃバックバクなんだけど。大丈夫?ぶっ倒れたりしないよね?

 

「はいチーズ!」

 

パシャリ、とカメラのシャッター音が鳴る。よーし、撮れた写真はどうかな?

 

「うーん……サクラコちゃん表情が固いよ?」

 

「そ、そうでしょうか……」

 

「ほら」

 

「これは……」

 

あ、サクラコちゃんの表情が歪んだ。まあ仕方ないか。笑顔には見えないというかぎこちなく顔を崩しただけだったし。でもこれで終わりなんて流石にかわいそうだよね。

 

「よし!もう一回撮ろう!」

 

「はい!?」

 

「ほらほら!もう一回寄って!」

 

サクラコちゃんが自然な表情になるまで何度でも付き合ってやるぜぇ!そのたびに私はサクラコちゃんと密着できるしサクラコちゃんは笑顔の練習ができる!お互いWin-Winだよなぁ!

 

もう一度サクラコちゃんの腰に手を回して抱き寄せれば、まるで先程のリプレイかのようにサクラコちゃんの心臓はバクバクと鳴り響き体は硬直している。そうして1、2回と写真を撮ったがその全てでサクラコちゃんの表情が自然な状態になることはなかった。

 

「むぅ……これもあんまり良くないなぁ」

 

「み、ミツキさん、もういいのでは?」

 

「ミツキちゃんだよ?……まあそれは一旦いいや。まずは表情を柔らかくしないとね」

 

「え……?」

 

そもそも普段からずっと真顔なんだし表情筋が終わっているのでは?ミツキは訝しんだ。ということは表情筋をほぐしてしまえば自然な表情もできるはず!ほぐすのは任せろ!*4

 

スマホを一旦ポケットにしまって、頭に疑問符を浮かべているサクラコちゃんの両頬に腕を伸ばして優しく手を添える。すべすべだ!すごいすべすべ!すごいすごい!すご(ry

 

「!?」

 

驚きで目を見開いて声も出ないサクラコちゃんもかわいいねえ。普段見られないような表情を私がさせてるし独り占めしてるのさ!しかもこんな至近距離で!なんだこの幸福感は!すべすべなほっぺも存分に堪能させてもらおう!なんでもし放題じゃねーか! ふぃーばーたいむ!

 

「ほらサクラコちゃん、そんな強張った表情してたらもったいないよ。美人さんなんだから」

 

「な、何を言って……」

 

「笑顔って親しみやすくなるためにも大事なんだよ。ずっと真顔の人より優しそうに微笑んでいる人の方が接しやすいでしょ?」

 

ね?と目線を合わせて至近距離で微笑むミツキを見て、サクラコはミツキの言っていることに納得していた。目の前のミツキの笑顔を見て、思わず自身も微笑んでしまうような何かを感じたから。

 

「それに、私はサクラコちゃんの笑った顔が見たいな」

 

いや、サクラコはたしかに微笑んでいた。それは普段人に見せれば逃げられてしまうような笑みではなく、本心からの自然で柔らかな笑みだった。

 

(……あたたかいですね。この柔らかな手も、その心も)*5

 

「あ!サクラコちゃん!その顔だよ!その顔!」

 

すごい優しい顔してる!初めて見るぞそんなふつくしい顔!このチャンスを逃してなるものか!急げ急げ!

 

「え?」

 

「ほら!もう一回撮ろう!」

 

急いでカメラを構え、さっきまでと同じようにサクラコちゃんを抱き寄せて写真を撮る。

 

「撮るよ!はいチーズ!」

 

おそらくいい感じに撮れたはずだ!でもこんないい表情しているサクラコちゃんとの写真が一枚とかもったいない!まだいくぞ!

 

「よし!このままもう一枚撮ろっか!何かポーズとって!」

 

「え?え!?」

 

サクラコちゃんは私の急な注文に驚きつつもおずおずと写真の中央に来るように、私に近い方の手で小さくピースをしている。なんだこの人、普通にかわいいぞ。ずるくない?キュンときたよ今。……少しくらい欲出してもいいよね?*6

 

「ねえサクラコちゃん。少しだけ頭をこっちに傾けてくれる?」

 

「??……は、はい」

 

「ありがとう!じゃあ撮るね!はいチーズ!」

 

ミツキの言う通りにミツキの方へ少し頭を傾けたサクラコは何が何やらといった様子でカメラレンズへと目線をやる。そこでミツキは待ってましたとばかりに自身の角が当たらないよう頭を傾けてサクラコと頭同士がこつんと触れ合う状態にした。

 

パシャッ

 

「!?」

 

突然のことに思わずミツキから離れるサクラコだが、その顔は赤く染まっている。そんなサクラコに構わずミツキは今撮れた写真を見せた。

 

「見て見て!すごくいい写真だよ!」

 

サクラコちゃんがかわいすぎる!これはもう家宝にするしかないなぁ!いや、家宝にしておくのすら惜しい!国宝にするべき……いや、世界遺産だろ!私が申請しておくね!

 

その手に収められたスマホの画面には、穏やかな笑みで体を寄せ合っている二人の姿があった。画面に映る二人がまるで気心の知れた親友同士のようだと感じたサクラコはスマホの画面に夢中になった。そしてなにより、自然な笑顔をしている自分から、目が離せなかった。

 

「こ、これが私、ですか……」

 

「ちゃんとこの一つ前に撮った普通のポーズの方もあるよ。両方送ろっか?」

 

「ぜひ!」

 

「ふふ、ほら、モモトーク交換しよ」

 

「はい!」

 

こうしてモモトークを通じて写真を受け取ったサクラコはこの写真をそれはもう大切にしようと心に決めたのであった。

 

サクラコちゃんの連絡先ゲットだぜ!みんながサクラコちゃんを怖がって避けるならこれはもう私がサクラコちゃんを独占していいってことだよね!みんなが私のためにサクラコちゃんをフリーにしてくれてるんだよね!!かわいいサクラコちゃんをこれからいっぱい見つけてやるぜぇ!!フハハハハッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は転じてゲヘナ学園。現在風紀委員が各々の作業に取り組んでいた。今この部屋には空崎ヒナをはじめとする風紀委員会の主力メンバーが集まっている。いつもと変わらぬ作業風景。だが、たった一つ異なる点はヒナがいつも以上に業務にのめり込んでいることだろう。

 

「……大丈夫でしょうか」

 

そうぼそりと呟いたチナツが何について言っているのか分からない人はこの部屋にいなかった。イオリもアコも視線をヒナに向けるが、ヒナはそれすらも気付かない。

 

「そろそろ1週間か?日に日に作業への没頭具合がヒドくなってる気がするな」

 

「あぁ、お労しやヒナ委員長……許せません!絶対にあのアホタヌキには制裁を……!!」

 

「気持ちは分かるけど、この間委員長自らが成敗したらしいじゃん」

 

「足りませんよ!何故か次の日にはピンピンしてましたしそんな程度じゃ割に合いません!もっと徹底的にやらなくては!」

 

「はぁ……」

 

チナツの零したため息は暴走気味のアコに向けたものか、それともこんなことを引き起こしてくれたマコトに向けたものか、ひどく疲労を含んだものであった。このままではいつヒナが倒れるか分からない。救護を担当しているだけあって、ヒナの現状への危機感が最も高かったのはチナツであった。

 

ピロンッピロンッ

 

突如鳴り響いた二つの通知音。普段なら気にしないただの雑音。だが、なぜかこの時だけは誰もが動きを止めていた。その音の発生源はヒナのデスクに無造作に投げられていたスマホ。スリープ状態にされていたその画面は光を発しており、モモトークの通知があった。チラリとヒナが目線をやると、そこには送り主の空崎ミツキの文字と画像が送信されたことを示す文字が並んでいる。二つの通知音はどちらもミツキからのものらしく、2件の未読メッセージの存在が示されていた。

 

送り主がミツキだと分かったヒナの動きは早かった。ひったくるように勢いよくスマホを手に取り、素早くロックを解除してモモトークへと飛ぶ。突然のヒナの機敏な動きに何かがあると判断した三人が固唾を呑んで見守る中、ヒナは目を走らせてモモトークの内容を確認し……

 

「……」

 

ゴッ!!

 

額から目の前のデスクと挨拶を交わすこととなった。

 

「い、委員長!?」

 

「何かあったのか!?」

 

アコとイオリが急いでヒナの元へ近付き、力無くデスクに頭を乗せて微動だにしないヒナの背中を叩いたり肩を揺すったりしている。後から続いたチナツはだらりと脱力した腕の先に握られていたスマホが目に入り、それを手に取った。

 

「すみません委員長。失礼します……」

 

勝手にスマホを見ることを謝りつつ画面を確認すると、そこに映っていたのは「シスターフッドのサクラコちゃんとすごい仲良くなったよ!」という文面と、まるで()()()()()()()()密着し頭を擦り合わせて笑顔を見せている空崎ミツキと歌住サクラコの姿だった。

 

「これは……」

 

思わずヒナを見るチナツ。このまま灰にでもなりそうなその姿を見て、その上で何か気の利いた言葉を投げかけることはしなかった。何を言っても今のヒナには意味がないだろう。下手にダメージを与えないよう安静にしておくこと。それがチナツにできる最大限の思いやりであった。

 

「チナツさん!委員長にいったい何があったと言うのですか!?」

 

「チナツ!私にも見せてくれ!」

 

二人ともチナツの背後から両方の肩越しにスマホの画面を覗き込む。この時点でチナツは何か嫌な予感をひしひしと感じていた。

 

「うわぁ……何やってるんだよあの人。トリニティでもそんな感じなのか?」

 

トリニティに行こうが全然変わらないミツキに呆れているイオリに反して、もう1人が問題だった。

 

「っ……ずるい!ずるいですよ!!なんなんですかこの女!?私だってここまで密着したことはまだ数えるほどしか無いというのに!!腰に手を回してもらってピースなんて何様のつもりですか!?自分がミツキさんの女だとアピールでもしているんですか!?羨ましい!!この卑しい女狐が!!シスターなんて名乗るのはやめたらどうです!?こんな幸せそうな顔でイチャイチャして!!見せつけられるこっちの身にもなってくださいよ!!というかミツキさんもなんでこんな幸せそうなんですか!!」

 

うるさい。チナツとイオリの心の声が一つになっているその間に、もはや机と一体化していたヒナが人知れずダメージを受けていた。アコのせいでこの画像の存在を、サクラコとミツキが出会ってから親密な関係に至るまでの()()()()()()()を鮮明に思い出してしまっていたのである。

 

「ん?……わーっ!!アコちゃんストップ!ストップ!もうやめて!これ以上委員長にダメージを与えないで!」

 

「え?な、何を言ってるんですか?私にはまだ抑えきれない感情の荒ぶりが……」

 

「アコちゃんがそれについて話すたびに委員長がダメージを受けてるんだよ!なんかたまにビクッてするし明らかに生気が抜けてる!顔色がやばい!」

 

突っ伏したヒナの横顔は顔面蒼白なんて言葉がピッタリ似合ってしまう程に血の気が引いていた。

 

「なっ!?なにがあったんですか委員長!!どれもこれも全部この女狐のせいですね!?許せません!!今すぐこの女狐のところに部隊を派遣して……!!」

 

「何言ってるんだアコちゃん!そんなの駄目にきまってるだろ!落ち着け!」

 

「うるさいですよ!!これが落ち着いていられますか!!待っていてくださいミツキさん!!」

 

もはや場はカオスと化していた。怒りのあまりとんでもないことを口走り今にも実行しそうなアコ、それをなんとか食い留めるイオリ、シナシナどころか吹けば飛んでいってしまいそうなヒナ。それら全てを一歩引いた所で見ていたチナツは、これからのことを想像して顔を顰める他無かった。

 

「……恨みますよ、ミツキさん」

 

憎々しげに見つめた画面の先で、この混乱の原因はとてもいい笑顔をしていた。

 

*1
あまりに失礼だが事実である

*2
じゃんけんしてそう

*3
法で裁けない悪

*4
触りたいだけ

*5
気のせい

*6
さっきから丸出しのくせによく言う




ヒナの脳が破壊されるぅ……。


ヒナは当然として、多分一番の被害者は何も知らないサクラコ様。でもこうして親友っぽい写真を撮れたから前回のお話のラストみたいにミツキをちゃん付けで呼ぶ決心がついたんだよね。つかの間の幸せをかみしめてね。今すごい風紀委員からのヘイト高いから。








元々全て三人称視点で書いていたのですが、全部書き終わった後にミツキのうるさい文面が書きたくなったので前半部分をほとんど書き直しました。もはや病気。ミツキに毒されてきてる。読みづらかったらごめんなさい。変に書き直した影響です。






おまけ―その日の夜の電話―

『もしもし、ヒナ?』

「……」

『あれ?もしもーし……あれ?』

「……なに?」

『あ、聞こえてる?』

「あれ……なに……?」

『え?』

「写真……」

『写真?あー!サクラコちゃんとのツーショット?えへへ、よく撮れてるでしょ?』

「グフッ」(突如ヒナの脳内をよぎる存在しない記憶)

『あれ?ヒナ?おーい……電波悪いのかな?それともスマホの問題?』

「」

『うーん……なんか繋がりとかが不安定なのかな。聞こえてるー?…………だめだ。あんまり電話の調子よくないみたい。……今日はやめとこっか。ヒナ、また明日電話するね。おやすみ』

ブチッ

「あっ……あ…………あぁ……」

「……」

「……今日は……もう…………寝よう……」

現状原作においてほのぼのとシリアスのどちらもある程度構想ができており、どちらも書いてしまおうかと考えているのですがどちらが先がいいですか?後から書く方は先に書いた方と同じシーンはカットしつつ変化する部分を書ければなと考えています。私の構想上でほのぼのとシリアスの分岐点が近いのでこのタイミングでアンケートをさせていただきます。あくまで目安ですので私の気分で変わるかもしれません。ご了承ください。

  • ほのぼのが先
  • シリアスが先
  • そんなことよりおうどん食べたい(閲覧用)
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