ゲヘナ最強の双子の姉 作:ロリコンではない。好きな子がロリなんだ。
ちなみにどうでもいい話ですが夜にヒナと電話してるのはみんなで寝る部屋ではなく少し離れた所です。空き部屋とか日中勉強してる部屋とかですね。本当にどうでもいいですね。
マリーが帰った後、それぞれ勉強を再開した。それからは特に事件が起こることもなく一日は終わりを迎える。夜になり、寝てしまったコハル以外は行動を続けていた。先日同様ヒナとの電話が終わったミツキは、先生がいる部屋へと向かったのである。
……ん?先生の部屋の中から話し声が聞こえる。この声は先生とヒフミちゃんとハナコちゃんかな?ま、入れば分かるか。
「入りますよー」
ガチャリと扉を開ければ、予想通りに先生とヒフミちゃんとハナコちゃんがいた。あれ、ハナコちゃんが珍しく真剣な表情をしていらっしゃる。なにやら真面目な話をしてたみたいだね。先生とヒフミちゃんも心配そうにハナコちゃんを見てるし。
「ミツキさん……ミツキさんも、知っていたのですか?私たち補習授業部が3回の試験全てにおいて不合格だった場合のことを」
おおう、真面目な話だなこりゃ。ハナコちゃんが真面目な顔にもなる。特に隠すようなこともないし正直に答えるべきか。先生、判断を頼む。
反応に困って先生に目線を送ると神妙な面持ちで頷きが返ってきた。答えてもいいってことだよね?
「うん、知ってたよ。とはいえ私は先生に教えてもらったんだけどね」
「そう、ですか」
「正直にそんなこと言っちゃうとプレッシャーになっちゃうから言わないようにしてたんだ。隠し事みたいになっちゃってごめんね」
「いえ、その判断は間違っていないかと。余計な心配事を増やすのは賢い行いとは言えませんから」
真面目モードなハナコちゃんってキリッとしててキレイだね。普段のほんわかした笑みもいいけどこっちの顔も好き。普段とのギャップというか……もう少しその顔の供給多くてもいいんですよ?
「ハナコちゃんはどうして、あんな点数を取っているんですか?模試を作るために過去問を見ていた時に偶然ハナコちゃんのテスト結果を見つけてしまったのですが、ハナコちゃんは一年生の段階で三年生までのテストを全て満点で解答していました。なのに、いったいどうして……」
「……」
ヒフミちゃんが問う。ハナコちゃんはそれに明確な答えを示さないまま、静かにこちらを向いた。??……なんだい?私に何かある?流石に今の話題に私関係ないよね?
よく分からなくて首を傾げているとハナコちゃんは目線を二人の方に戻して頭を下げた。
「……すみませんが、それは言えません」
"……そっか"
「これは個人的な理由なので……ですが、私のわがままでみなさんに迷惑をかけるというのも私の望むところではありません。明日からは頑張りますので、どうか……」
"ありがとうハナコ、それだけで十分だよ"
「はい、頑張ってもらえるだけで私たちは満足ですから。無理に言いたくないことは言わなくてもいいですよ」
「先生、ヒフミちゃん、ありがとうございます」
うむ、よきかなよきかな。これでハナコちゃんも勉強会に本気で取り組んでくれるだろうし問題ないな。みんな仲良く試験に向けて頑張ろうね。
「ちなみに先生は私がわざとあんな点数を取っていたのをいつから知っていたのですか?」
"ヒフミがハナコの過去問を見つけたと言った時からだね"
「それでは、やはり……」
「??」
なんでまたハナコちゃんはこっち見てんの?やはりじゃないよ?三人が話してる間ずっと空気みたいだった私に何があるってんだ。憐れみの目か?
「それにしても、こんな事を思いつき実行するなんて……おそらくナギサさんですね。ミカさんはやりそうにもありませんし」
"!!"
驚くなし。その反応は答えを言ってるようなものだろ。隠すつもりもないでしょこの人。
「なるほど……怪しい人は丸ごと捨ててしまえばいい、ということですか。やってくれますね」
なんだかハナコちゃんが怖いです。笑顔なのに目が笑ってない。助けて先生。
"……まあ、今日は遅いし解散にしようか。明日からまた考えよう"
「そうですね、明日も勉強しないといけませんし」
「……ええ、そうですね。お疲れ様でした」
はい有能。先生はやっぱり出来る男だねぇ。……あれ?これ私いる?必要なかったんじゃね?なんかただ突っ立って話聞いてるだけのやつになってたけど。来るだけ来て何もせず帰るとか普通に来た意味ないやんけ。まあ、別にいいけどさ。会話に入れなくて悲しいとか思ってないし。
「お疲れ様です」
"ああ、おやすみ"
先生の部屋を出ていくヒフミちゃんとハナコちゃんに続いて私も部屋を出る。私たちの部屋に戻るとヒフミちゃんは既に寝る体勢に入っておりベッドに横になっている。私も寝ようかと準備をしていると、いつの間にかハナコちゃんが私のベッドで横向きに寝転がっていた。
……なんで?そこマイスペースなんですけど。やだよ?また頬ぶたれるの。別に痛いのは好きじゃないのでやめてください。
「ハナコちゃん、そこ私のベッドなんだけど」
「ええ、そうですね」
「あの、私のベッド……」
「ええ、ここはミツキさんのベッドです」
「……」
話が通じねぇ!!なんなん!?言外にどいてって伝えてるのが分かるだろ!?なんで楽しそうな笑顔でこっち見てんの!?かわいいけども!!かわいいけども!!*1
「ほら、ミツキさんのベッドはここなのですからミツキさんもこちらで寝たらどうですか?」
そう言ってハナコちゃんは自分の横側をポンポンと叩いている。いや、いくらハナコちゃんがベッドの端に避けて横向きで寝てようがシングルベッドですよ?そのクソ狭いところで一緒に寝ろと?私も横向きで向かい合うくらいしないと入らないんだが?
まったく……ハナコちゃんがそう言うのならまあ仕方ないかなぁ!!*2
ハナコちゃんの隣へ寝っ転がる。うん、狭い。シングルベッドだから横向きで向かい合っても普通に狭い。ハナコちゃんの爆弾級の胸の主張がすごいや。これのせいでベッドがより狭くなってるよ。触らないように避けてるともう背中がベッドスレスレだわ。なんなら若干入りきってない。少しでも寝返りうったら絶対落ちる。
でもまあ確実に安眠できるだろうと私は確信している!至近距離でハナコちゃんの香りを楽しみながら寝れるとか幸せだろ。これで安眠できなかったらいつできるんですかって話よね。
「……」
「……」
私がハナコちゃんの隣で横になってからは私もハナコちゃんも無言で見つめ合っている。うーん、何もないね。ハナコちゃんのことだし何かしらいたずらとかちょっかいをしてくると思ったんだけどな。ただ一緒に寝たかっただけ?それとも私の反応が思ったよりつまんなくて放置?よく分かんないや。私は幸せだからいいけど。
「これ抱きついてもいいのかな」とか「いい匂いだなあ」とか「やっぱり顔面偏差値高すぎるだろ」とかぐるぐるとしょうもないことを考えているとヒフミちゃんの方から寝息が聞こえてきた。これで起きているのは私とハナコちゃんだけ。なんか修学旅行気分。
とはいえ静かに横になってると私も流石に眠くなってきて、うとうととしていたら正面から小さな声が聞こえてきた。
「……ミツキさんは誰にも言わなかったのですね」
「……んぇ?」
「ミツキさんは一回目の試験の時点で私がわざとひどい点数を取っていることを理解していましたよね。そのときは私が口止めをしましたけど」
そういえばそんなこともあったかなー……ああ、なでなでしてもらえたときのことか。もう一回なでなでしてくれてもいいのよー?いつでもウェルカムよー?
「どうしてですか?どうして誰にも言わなかったのですか?てっきり先生あたりには知られていると思っていたのですが、先ほど先生はヒフミちゃんから聞いたと仰っていました」
「だって、ハナコちゃん隠したそうだったから」
「……それだけですか?」
「うん。補習授業部でハナコちゃんは楽しそうだったし悪意も無さそうだったもん。何か事情があるのかなって思って」
「……そうですか。いえ、貴方はそういう人でしたね」
なんだー?馬鹿にしてるんですかー?いくらこっちが眠そうだからって馬鹿にしていいわけじゃないぞー。意識はあるんだぞー。怒るとこわいんだぞー。
「ふふ、眠そうにしているのに話しかけてしまってすみません。おやすみなさい、ミツキさん」
おうおうー、許してしんぜようー。我は偉大であるからなー。感謝したまえー。
「大丈夫だよー、おやすみハナコちゃん」
あぁー寝る直前に見える景色がハナコちゃんの笑顔とか幸せー。
「……すぅ……すぅ……」
穏やかな表情で眠っていますね。軽く頬をつついてもなんの反応もありません。ただ指先に柔らかな感触があるだけです。つんつんと柔らかな頬をつつきながら考えるのはさっきまでの会話について。どうしてか寝付けない私はずっと思考だけを続けていました。
どうして一回目の試験の時点でミツキさんにバレてしまったのでしょうか。何回か繰り返しているのならまだしも、一回目では誰にもわざとだとは思われなかったはずです。ヒフミちゃんと先生も過去問がなければ気付かなかったでしょうし、なぜミツキさんだけは気付いたのでしょうか。
観察眼に優れているのか、感情を読み取る能力に長けているのか、それともどこかから情報を仕入れていたのか……理由は分かりませんがそれでもミツキさんは己の胸に留めて言わないでいてくれました。頑張っているみんなを裏切るような行動をした私のことを、私が隠したそうだったからという理由だけで。
……。
……きっとそれは褒められたことではないのでしょうね。先生と共に補習授業部全体の合格を目指しているのですから、わざと点を取らない私という特大の爆弾を放置しておくなんて普通はありえません。退学というペナルティもありますし、問題があるのなら早く解決するに限ります。
ですが、それでもこうして言わないでいてくれたということが何よりも嬉しく感じるのです。自分勝手な考えかもしれませんが、これはミツキさんが私のことを思って、私のために秘密にしていてくれたということに他なりませんから。
思えばミツキさんはあのとき以降一度もそのことについて触れませんでした。私に聞いてくることもありませんでした。態度にも出さず、気にしているそぶりも見せず、私にも他のみなさん同様に接してくれていました。それがどれだけ私を思いやった行動であるか、そんなの想像するまでもないでしょう。
思わず隣で眠っているミツキさんの頭をなでる。するとミツキさんは気持ちよさそうにふにゃりと笑った。
「……えへ……えへへ……」
なんの夢を見ているのでしょうか。きっと幸せな夢なのでしょうね。私もいい夢を見られるといいのですが……いえ、きっと見れるでしょう。ここまで胸が温かくなったのはずいぶん久しぶりですから。今ならきっと、幸せな夢を。
「おやすみなさい、ミツキさん」
眠くなったときのミツキは寝落ちしかけてるのでふわふわした口調でのんびり話してます。なので本来なら単語や文のところどころに区切りがあるのですが流石に読みにくいので普通に書いてます。みなさんの方で脳内補完よろしくお願いしますね。(人任せ)
ハナコには幸せになってほしい。変態的な開放じゃなくて、心の面で。
現状原作においてほのぼのとシリアスのどちらもある程度構想ができており、どちらも書いてしまおうかと考えているのですがどちらが先がいいですか?後から書く方は先に書いた方と同じシーンはカットしつつ変化する部分を書ければなと考えています。私の構想上でほのぼのとシリアスの分岐点が近いのでこのタイミングでアンケートをさせていただきます。あくまで目安ですので私の気分で変わるかもしれません。ご了承ください。
-
ほのぼのが先
-
シリアスが先
-
そんなことよりおうどん食べたい(閲覧用)