ゲヘナ最強の双子の姉   作:ロリコンではない。好きな子がロリなんだ。

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最強と最弱が感動の再会を果たすとこうなる

なんだかんだ皆でお話しつつ歩いていくと、トリニティ自治区の端っこにある、他自治区とトリニティを繋いでいる大きな橋に到着した。夜だからか人も車も通ってなくて少し寂しい感じ。雰囲気すごいよ雰囲気。

 

なんか出そうじゃね?幽霊とかさ……無理だよそういうの!いや、今はみんながいるし!なんかあったら先生のバリア範囲内に逃げ込むし!……幽霊にバリア効かなかったらどうしよ。……先生を捧げるのでせめて私たちだけは助けてください。ガチで。*1

 

"そろそろ来ると思うんだけど……"

 

その先生の言葉の通りに橋の向こう側からサイレンを鳴らしながら緊急車両がやってきた。それは私たちの目の前で止まり、中からセナちゃんが姿を現す。

 

くぅぅ!いつ見てもクールって感じでかわいいね!いつか赤面した姿とか見たい。穏やかな笑みも見たい。クールな子が表情を変化させる瞬間って最高なんですよ!!大好物なの!!それか淡々としながらも甲斐甲斐しくお世話してほしい。……はっ!?つまり私が少し重めの怪我をすれば!?*2

 

「セナちゃんこんばんわ」

 

「ミツキさん?どうしてここに?納品リストには死た……ではなく、負傷者が4名と人質が1名と書かれていましたが……まさかミツキさんが人質ですか?」

 

おぉ!若干だけど表情が変わったぞ!困惑してる!かわいい!

 

「違うよ?私はただの――」

 

付き添いだよ。と言葉を続けようとしたミツキに向かって高速で何かが突っ込んできた。当然それを目視してから避けることなど動体視力と身体能力が終わっているミツキに出来るはずもなかった。

 

「姉さん!!」

 

「うっ!?」

 

がはっ……な、なんだ……てきしゅう……か……?

 

その正体は言わずもがな風紀委員長であるヒナであり、ミツキの胸に思いっきり飛び込み背中の羽根をパタパタとせわしなく動かしながら頭を擦り付けて全力で抱き締めている。

 

し……しかいが……ゆがんで…………

 

「姉さん!ようやく会えた!……姉さん?」

 

普段なら抱きしめ返して自身の頭をなでてくれるミツキが何の反応もないことに疑問に思ったヒナが顔を上げてミツキの様子を見ると、そこには胸への衝撃とヒナの全力の抱擁によって意識を飛ばし、ヒナの方へもたれ掛かっているミツキの姿があった。

 

「きゅぅ……」

 

「姉さん!?」

 

「「「「「"……"」」」」」

 

「……負傷者、1名追加になります」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……謎の攻撃があったと思ったらヒナだったらしい。どうして?恨みでもあるんですか?私なんかした?ごめんね?

 

でも今は至近距離で呼吸やら脈拍やらをセナちゃんに確認してもらえてるからおっけー!首とか腕とか触ってもらってるもんね!素手で!セナちゃんは普段手袋してるけど触診のときは手袋外して直に触ってくれるんだよ!素手だよ!?セナちゃんの素手だよ!?やったぁ!*3

 

近くで見てもやっぱりセナちゃんって美人だわ。何回も思うけどそのクールな表情が特にヨシ!すばらしい!芸術だね!ずっと見てられる!

 

現在意識が戻って来たミツキにセナが簡易的なメディカルチェックを行っており、その横で待っている面々はなんとも言えない表情をヒナに向けていた。

 

「……ヒナさんはミツキさんを殺したいのですか?」

 

「ち、ちがっ……そういうわけじゃ……」

 

「いくら久し振りだからといえど、アレではミツキさんがかわいそうですね〜」

 

「うんうん!ミツキがかわいそう!」

 

「風紀委員長ってミツキが絡むとちょっと馬鹿になるよね!」

 

「うっ……」

 

美食研究会全員から言いたいように言われているヒナだが反論することもできず、気まずそうに視線をそらしていた。そんなヒナに対して先生もフウカも流石に何も言うことはできず、静かに見守っている。

 

それから少しして、メディカルチェックを終えてミツキの無事を確認したセナが改めて先生に向き直った。

 

「私の自己紹介がまだでしたね。私は救急医学部の部長、氷室セナです」

 

"……風紀委員会じゃないのかい?"

 

「事を大きくさせないために風紀委員会ではなく救急医学部がこちらに派遣されました」

 

"そうなんだ。これからよろしくね"

 

「はい。……ですがどうして付き添いでやってきたはずの風紀委員長が負傷者を増やすのか、先生からも聞いていただけませんか?」

 

"あはは……わ、悪気は無いと思うよ?"

 

「……まあ、いいでしょう。とりあえずそこにいる負傷者を車両に乗せますのでご協力を」

 

"分かった。みんな、この車両に……何をしているんだい?"

 

先生が振り返ると、楽しそうな笑みを浮かべてミツキの頭をなでているハルナとアカリ、両腕にそれぞれしがみつくイズミとジュンコ、それを少し離れた位置で小刻みに震えながらも見つめているヒナがいた。

 

あぁーーー!!気持ちいぃ!!頭幸せ!!両腕幸せ!!全身ハッピー!!*4美食研究会による幸せ空間!!こんなに幸せでいいんですか!?もうこのままみんなと一緒にゲヘナに帰りたくなってきたぞ!!トリニティなんて知るか!!ふへへへへ!!私も美食研究会に入るぅ!!

 

ミツキは頭をなでられて心地よさそうに目を細めてるが、そんなミツキを見ているヒナの表情はあまりに無で今にも暴れ出しそうである。あまりの温度差に若干引き気味な先生にフウカが近付いて事の顛末を教えてくれた。

 

「ミツキさんが復活してから美食研究会がミツキさんを独占してて……風紀委員長もさっきのことがあったからかあまり強くは出れず……そんな風紀委員長をハルナとアカリさんは笑顔で煽ってて、そろそろ爆発しそうなんです」

 

"えぇ……"

 

説明を聞いてもなおわけがわからないという感想しか出てこない先生だったが、流石にこのまま放置しておくわけにもいかず、少し気は進まないがその空間に切り込んでいった。

 

"みんな、緊急車両に乗り込んでくれるかい?そろそろいい時間だと思うんだけど"

 

「あら、私たちはもう少しこうしていたいのですが……仕方ありませんね。今回は大人しく従いましょう。ミツキさん、ではまた」

 

「うん、またね」

 

ぐおおおおお!!嫌だ!!帰らないでぇ!!私のオアシス!!私だけのエデン!!この幸せをもう少しだけ味わいたいんだ!!頼むよ!!待って!!あと十秒だけ!!いやあと一分!!……やっぱり一日ずっと一緒にいて!!

 

「先生、貴方のような御方とはまたどこかでお会いしそうですわね。今度お会いした時には何か美味しいものでおもてなし致しますわ」

 

"あぁ、楽しみにしてるよ"

 

そうしてハルナが移動し、それに続くようにアカリ、イズミ、ジュンコもそれぞれミツキと一言別れを告げて離れていく。そしてフウカも。

 

「では、私も行きますね」

 

「フウカちゃんもまたね」

 

あぁ……せめてフウカちゃんだけでもこっちに残らない?私と一緒に補習授業部のお手伝いしよ?私の抱き枕係でいいから、ね?なんならずっと手をつなぎながら生活しよ?ご飯も食べさせ合お?椅子も二人で一つの椅子に座ろ?ずっと一緒だよ?いいでしょ?*5

 

全員が緊急車両へ乗り込んだところでセナが車両の中から声をかけてきた。

 

「風紀委員長、いつでも出発できます」

 

「……ええ、少し待ってて」

 

「……了解です」

 

騒がしい空気はいつの間にか静かになっていて、今この空間には先生とヒナとミツキの三人だけになっていた。ようやくほっと一息ついたヒナはおずおずとミツキの顔を見上げる。

 

「その、姉さん、ごめんなさい。さっきはつい……」

 

「大丈夫だよ?あんまり気にしないでいいからね」

 

おぉ!ヒナの上目遣いじゃんかわいいね!なでなでしてあげたくなる!それにその感じ、私のことが好きすぎるあまりに突進したんだろ?私はヒナのことをよく分かってるんだぜ!!嬉しいねぇ!!いいよ!!ばっちこい!!私もハグしたいし!!今なら受け止める自信が

 

「ええ、ありがとう。今から先生と少し政治的な話をするから緊急車両の方へ行っててもらえるかしら」

 

……ゑ?

 

「うん、終わったら呼んでね」

 

……????……ん?え?泣いていいか?いや、え?この流れであっち行っててって言われんの?マジ?ちょ、ほんと?私は幻覚を見ているのか?これって現実?夢じゃない?リアル?

 

……。

 

助けてセナちゃん!!!!今すぐ救急搬送して!!!!私の心はボドボドだ!!!!*6

 

*1
先生は生贄

*2
マジでやめろ

*3
意識飛ばしてた奴の思考回路ではない

*4
脳内もハッピー

*5
よくない

*6
ウソダドンドコドーン!




終わらなかった……次回もまだ夜のお散歩編が続きます。少し長いですが許して。脱線が多すぎるからだろとかそういうのはナシです。
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