ゲヘナ最強の双子の姉   作:ロリコンではない。好きな子がロリなんだ。

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約1週間ぶりなので初投稿です。


正実にもう一度行こう

美食研究会を風紀委員へ引き渡した後は特に何かが起こることもなく1日は終わりを迎える。そして次の日、いつも通りに勉強会をしていたところに一人の生徒が訪れた。

 

入り口の方へ先生とミツキが向かうと左腕に正実の腕章をはめた生徒が合宿所を眺めて立っていた。

 

「あ、おはようございまーっす。先生と外交官さんっすよね?私は正義実現委員会のイチカっす。外交官さんのお迎えに来ましたよー」

 

「おはようございます。私が外交官の空崎ミツキだよ」

 

"君がマリーの言っていたお迎えなんだね。よろしくね"

 

イチカちゃんじゃないっすか!顔がキレイ!その細目がチャーミング!黒い羽根もめっちゃかっこいい!キレイな上にかっこいいも兼ね備えてるとかズルじゃん!その美貌でモブちゃん達をメロメロにしてるんだろ!私もイチカちゃんの部下になりたい!お世話されたい!

 

「よろしくお願いするっす。ミツキ先輩もよろしくっす」

 

「よろしくねイチカちゃん」

 

うぇへへへへ!ミツキ先輩だって!あのイチカちゃんの先輩!響きが素晴らしい!ちょっと先輩を助けると思って甘やかしてくれない?もちろんなでなでとハグしながらさ!*1

 

「じゃあ行くっすか」

 

「うん、行こっか」

 

"いってらっしゃい"

 

先生の言葉を背にイチカちゃんの隣を歩く。イチカちゃん背高いですね!足もすらっとしててモデルさんかな?触ってもいい?……はっ!?イチカちゃんも私に歩幅を合わせてくれているだと!?くっ、惚れちまうやろ!このイケメンめ!

 

「足元ばかり見てどうしたっすか?」

 

んべべべべ!!??ななななんでもないですよ???その美しい御御足に邪な感情なんて1ミリも抱いていませんとも!!!!

 

「もしかして私怖がらせちゃってる感じっすかね?身長差もありますし周りに知ってる人もいなくて二人っきりですし……」

 

あああぁぁ!!違うんです!!イチカちゃんの生足を眺めてただけなんですぅ!!なんならなで回したいとか思ってたんですぅ!!だからそんな困ったような申し訳なさそうな表情をやめてください!!

 

「ち、違うの、そういうわけじゃなくて……イチカちゃんが歩幅を合わせてくれてるのが嬉しくて」

 

「そ、そうっすか?普通のことだと思うっすけど」

 

「ううん、私たちは出会ったばかりだし、それに私ってゲヘナ生でしょ?それなのにこうやって気遣ってくれてるのが嬉しかったんだ。イチカちゃんは優しいんだね」

 

「……なんか面と向かって言われると少し恥ずかしいっすね」

 

あばばばばば!!照れくさそうに人差し指で頬を掻いてるイチカちゃんの破壊力すごい!!キレイとかっこいいだけじゃなくかわいいもいけるだとぉ!?オールラウンダーじゃないか!!無敵か!?

 

「ふふふ」

 

「あ!今こっち見て笑ったっすね!?」

 

かわいすぎる。*2

 

「えへへ、ごめんね?素直ないい子だなって思って……イチカちゃんありがとう」

 

「……ずるいっすよ、そう言われたら怒れないっす」

 

「ふふ、やっぱりイチカちゃんって優しいね」

 

「……」

 

イチカちゃんからどこか納得いかないような物言いたげな雰囲気を感じる。え?実は結構怒ってます?調子こいてごめんね?謝るから許して?土下座もするし靴ぐらいなら舐めるよ?*3

 

「ミツキ先輩ってあれっすね、優しさと好意で一方的に殴ってくるタイプなんすね」

 

「な、殴って……?」

 

「ちょっと心配になるレベルっす」

 

「???」

 

あるぇー?どうして私が心配されとるん?怒るとかじゃなく?いや怒られないのならそれに越したことはないけども。なんかオラもやもやすっぞ。

 

「まさか一切自覚ない感じっすか?……じゃあそのままでいいっす、変な人には気をつけるっすよ」

 

「わっ」

 

ななななな!?!?なんか頭なでなでされてる!!!!イチカちゃんに頭なでなでされてる!!!!なんで!?訳分からんけどさいこー!!幸せ!!イチカちゃん大好き!!

 

「えへへへへ」

 

……この人ホントに先輩っすよね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イチカちゃんにいっぱい頭なでてもらった!!嬉しい!!でも正実の本部に着いて面会する部屋に行く頃にはお別れだったけど。悲しい。もっと頭なでて?

 

少し寂しさを感じながら扉を開くと、中ではハスミちゃんとツルギちゃんが待っていた。うん、いつも通りの威圧感。

 

「ハスミちゃん、ツルギちゃん、おはよう」

 

「ええ、昨日ぶりですねミツキさん」

 

「昨日は助かった。おかげで被害も大きくならずに済んだ」

 

「むしろ美食研究会のみんなのことを謝りたいくらいだけど……」

 

美食研究会のみんながゴールドマグロを強奪しに来なければ正実のお仕事はなかったのでは?どう考えても美食研究会が悪いのでは?

 

「別にミツキが謝ることではないだろう。無関係な者に責任を押しつけるようなことはしない」

 

「ツルギちゃんありがとう」

 

「ぎひっ!?」

 

……なんやねん。感謝したら驚かれてしもうた。そんな目を見開いて「驚愕ッ!」って表情しなくてもよくない?驚く要素無くない?

 

「ああ、別に気にしなくていいですよ。よく怖がられるので面と向かって感謝されるのは珍しいのです」

 

「き、きひ……」

 

ハスミちゃんの説明でツルギちゃんの顔がほんのり赤くなった。なにこれかわいすぎん?これがトリニティの戦略兵器の姿なんですか?あまりにかわいすぎやしませんかってんだ!

 

……ん?今なら何してもいいのでは?しおらしくなってるツルギちゃんなら危険はないのでは?よし!いける!すごい猫背だし私の目の前に頭があるもんね!なでなでしちゃお!*4

 

「ツルギちゃんってかわいいね」

 

「!?!?!?!?」

 

ツルギちゃんの頭をなでなでするとツルギちゃんは再度目を見開いて私の目を見ながら口をぎゅっと噤んでぷるぷると小刻みに震えている。髪の毛もちゃんと手入れされててサラサラだしすごい乙女してるしめっちゃかわいいんだけど。どうしよう。なでる手が止まらん!

 

「く……くひ……」

 

「どうしたの?」

 

「……あ、耐えなさい!ツルギ!」

 

耐えなさい?ハスミちゃんは何を……?

 

「く、くひひひっ!!きゃひゃひゃひゃひゃ!!!!」

 

おぐぁああっ!?腹がぁ!?ツルギちゃんの頭が腹に!!というか私の足が地面から浮いてる!?ハグのパワーが桁違いなんですけどぉ!!

 

なんかすごいGを感じるというか風を感じるというか!?……左右の景色がすごい勢いで流れていく!?ちょっ、まさかツルギちゃん私に抱きついたまま走ってます!?速い!!速すぎる!!怖い!!このまま何かに激突したら私の耐久力じゃ怪我するぞ!!

 

「つ、ツルギちゃん!?」

 

「いひひひひひ!!……ひ?」

 

実際、ツルギはミツキに抱きつき、そのまま本部から飛び出していた。己の感情に振り回されてどこか明確な目的地があるわけでもなく走り回っていたツルギは、自身の頭にぎゅっとしがみついて慌てているミツキの声を聞いてふと冷静になった。

 

「「……」」

 

そしてツルギは走るのをやめ、ミツキをゆっくりとその場に降ろす。

 

「あ、あぁ……その、ごめんなさい……私たまに暴走しちゃって……いつの間にか走り出してて……」

 

「気にしないでいいよ?元はと言えば私のせいだし」*5

 

ツルギちゃんは申し訳なさそうにおずおずと謝罪をしている。うん、なんかこっちが申し訳ない。やめて?なんなら私を責めてもいいんだよ?私の良心ががががが。くそっ!そんな顔させたいわけじゃないんだ!笑顔になってくれよ!

 

「さっきは急だったからびっくりしちゃったんだよね?」

 

「……」

 

ツルギちゃんは黙ったままわずかに頷いた。よし、私が嫌われたわけじゃなさそう。てことはまだいけるな!*6

 

「じゃあさ、急じゃなければ大丈夫?」

 

「……え?」

 

「ほら、手をつないでみよ?こういうのに少しずつ慣れれば暴走しちゃうことも無くなるんじゃないかな。私のせいでツルギちゃんを暴走させちゃったし、私はいくらでも協力するよ」*7

 

「……」

 

ミツキは優しく微笑みながらそう言ってツルギに向かって右手を差し出した。ツルギはその手をじっと見つめた後、視線をミツキの顔とその手で何度か往復させてからどこか決意めいた表情をしてその手を自身の右手で握り返した。

 

荒事に参加しないミツキの手は全体的に細く柔らかい。か弱い女の子の手の感触にツルギの脳がいっぱいになる直前、目の前から笑い声が聞こえた。

 

「……ふふふ」

 

「!?……な、なにかおかしいことでも!?」

 

勇気を出してミツキの手を握り返したというのに目の前のミツキは左手を口元に運んで笑っている。それに心臓を跳ねさせながらも問いかければミツキは笑いながら原因を教えてくれた。

 

「いや、その……ふふ、これじゃ手をつなぐというか握手だよ?」

 

「!!」

 

ツルギは顔を赤くさせながらミツキの右手を握っていた自身の右手をバッと離し、誤魔化すように勢いよく左手で握り直した。ツルギは今の一連のやり取りだけで全身から汗が噴き出しているのを感じていた。

 

「ふふ、焦らなくてもいいよ?暴走せずにこうして手もつなげたし……このまま本部まで帰ってみる?」

 

「え゛!?」

 

まさかの提案に思わずミツキの顔を見るが、ミツキは依然として優しく微笑んでいる。それが悪ふざけやイジりといったものでないことはツルギが一番分かっていた。

 

「流石に恥ずかしいとか嫌なら別にいいけど……」

 

「……や、やってみる」

 

「ほんと?えへへ、じゃあこのまま帰ろ!」

 

嬉しそうに笑うミツキを見て、勇気を出してよかったかもと少し前向きになれたツルギであった。もちろん帰り道はつないだ手のことばかり考えてしまい、まともに話すことはできなかった。

 

*1
先輩の特権()

*2
迫真

*3
変態にプライドなんてものは無い

*4
変態に怖いものなし

*5
当たり前だろボケカス

*6
いくな

*7
汚い。流石変態、手口が汚い




ツルギ、かわいいよツルギ。

イチカの後輩になりたい。手取り足取り色んなことを教えてほしい。
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