ゲヘナ最強の双子の姉   作:ロリコンではない。好きな子がロリなんだ。

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第三者視点で道中はさっくり進みます。
それにしてもイチャイチャしてない文章って難しいですね。おかしいな、60話も書いてきたのに経験が全然役に立たない。


でも基本的な部分は変わってないからこうなるのもやむなしである

先生の部屋には張り詰めた空気が漂っている。既に時間も余裕もない補習授業部のみんなはハナコの話に耳を傾けていた。

 

「私とアズサちゃんでナギサさんを確保。その後アズサちゃんはアリウス相手にゲリラ戦で時間稼ぎを、私はナギサさんを安全な場所に連れて行きます。ヒフミちゃんとコハルちゃん、先生は私たちが戻ってくるまで体育館で待機しててください。全員が合流したら体育館で待ち伏せする形で戦いましょう。私たちは人数的に不利ですから無理に動かず誘き寄せて倒していくのが最適です」

 

「だ、大丈夫なんですか?お二人の負担がかなり大きいような気がしますが……」

 

「この中でナギサさんのセーフハウスを知っているのは私だけですし、全員で押しかけるわけにもいきません。これが一番丸いんです」

 

「ハナコの身の安全は任せてくれ。私がハナコを守ってみせる。それに、この日のために学園中にトラップを仕掛けてあるから問題なく時間は稼げるはず」

 

「……任せたわよ二人とも」

 

ハナコの作戦に心配の声も上がるが、現段階でそれ以上の作戦を思いつけるわけでもなくトントン拍子で話は進んでいく。しかし、その作戦に疑問を唱える者がいた。

 

「あの、わ、私は?私は何をすればいいの?」

 

誰もが真剣になっているこの瞬間に飛び出た言葉は周囲からの注目を集め、その場にいる全員がミツキを見た。それによってミツキの肩がビクッと跳ね、この作戦を立てたハナコがどう返事をするのか、みんなの視線はハナコに移っていく。

 

すると、ハナコはにっこりといい笑顔をしながらハッキリと言い放った。

 

「ミツキさんは何もかも全部が終わるまで他所で待機です」

 

「……へ?」

 

"よし、そうと決まれば早速行動しよう。まず私たちは後で戦いやすいように環境を整えるんだ!急ぐよ!"

 

「分かりました!」

 

「うぅ、少し怖いかも……でもやるしかない、よね?」

 

ハナコの言葉を聞いて固まっているミツキをよそに、先生とヒフミとコハルが早速動き出した。荷物を整えてバタバタとせわしなく動いている三人を見ていたミツキはハナコにもう一度問いかける。

 

「ま、待って?私何も無いの?嘘でしょ?」

 

「ほら、時間もありませんし早く行きますよミツキさん。ミツキさんの待機場所は既に用意してありますから」

 

「えっ!?本当に私待機なの!?あっ、腕引っ張らないでよぉ!」

 

ミツキの腕を強引に掴んで自分たちの部屋へ戻り、銃などの戦闘の準備をしてから外へ出る。ミツキは自分を連れ出していくハナコの力に敵うはずもなく転ばないように必死についていっており、そんなミツキの横にはいつの間にかアズサが並走していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここって……」

 

「ええ、今のトリニティでは恐らくここが一番安全ですから」

 

三人が駆け足で向かった先はミツキも見覚えのある大聖堂だった。

 

「……なるほど、アリウスの目的にシスターフッドは関係ない。それに中立の存在にわざわざちょっかいを出して敵対するとも考えにくい。たしかに一番安全かもしれない」

 

ハナコは勢いもそのままに扉を開け放ち、中へと入っていく。

 

「い、いいの?勝手に入っちゃって……」

 

「許可は取ってありますよ」

 

「許可?」

 

「実は事前にミツキさんのお友達と……あら、噂をすればなんとやらですね」

 

月明かりだけが差す暗い空間に、コツコツと足音を鳴らしながら近付いてくる人影。その人影は銃を構えて三人に照準を合わせており、アズサも銃を持つ手に力が入る。だが、その人物を認識したハナコはその場に止まり、釣られるようにミツキとアズサも立ち止まった。

 

「……サクラコちゃん?」

 

「今の物音はハナコさんたちでしたか……」

 

サクラコは構えていた銃を下ろし、ほっとしたように声を漏らした。それを見たアズサも銃を握っていた手の力を緩め、近付いてくるサクラコにハナコの方から話しかけた。

 

「ふふ、少々荒々しくなってしまってすみません」

 

「いえ、大丈夫ですよ」

 

「ではミツキさんをお願いします。後は手筈通りに……」

 

そう言ってハナコはぐいっとミツキをサクラコに押し付けた。

 

「ええ、理解しています。……既に招集はかけてありますが、この時間では先程伝えた通りもう少し時間がかかるかと」

 

「それくらいの時間稼ぎはやってみせます」

 

サクラコとハナコが会話をしている横で、ミツキはサクラコに手を握られておりその場から動けなかった。普段なら恥ずかしがってしまうサクラコも今回ばかりは真剣な表情でミツキをその場に縛り付けている。

 

「ハナコちゃん……アズサちゃん……」

 

「ミツキさんは大人しく待っていてくださいね」

 

「あぁ、私たちを信じてくれ」

 

心配そうな表情で弱弱しい声を発するミツキに二人は一言ずつ告げる。そしてハナコはクルッと体の向きを変えて来た道を戻っていき、アズサもそれについていった。その場にはサクラコとミツキだけが取り残されていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大聖堂から離れてナギサのセーフハウスへと向かう道中、アズサはハナコとサクラコの会話に疑問を抱いていた。

 

「さっき話していた手筈って何のことだ?しかもいつの間に……こんなこと一言も話していなかったのに」

 

「実は私、アズサちゃんが誰かに会いに行くのをこっそり後ろからついていっていたんです。そこで会話も聞いちゃいました。その後私はすぐにサクラコさんに話を通し、シスターフッドに協力して貰うことにしたんです」

 

「……私がみんなに全てを話す前から、この作戦を?私がみんなに話さず隠し通すとは思わなかったのか?」

 

不安げにハナコの方を見ながら問いかけるアズサだが、ハナコはそんなアズサの目を見て何でもないように言葉を返した。

 

「アズサちゃんなら話してくれると思いましたから」

 

「そうか……ありがとう」

 

「ふふふ、アズサちゃんからありがとうを貰うのは全てが終わってからです」

 

「ああ」

 

そうして意気込んだ二人はついにナギサのいるセーフハウスに辿り着いた。ここがセーフハウスであることを証明するように存在する警備も、アズサの手によって迅速に処理され大きな音も無く倒されていく。

 

セーフハウスであるために大人数の警備は配置されておらず、それを一人ずつ片付けていったアズサは警備がいなくなったことを把握してハナコに話しかけた。

 

「ふぅ、これで終わり……ハナコ、ナギサはどこだ?」

 

「屋根裏部屋です。こういう時のナギサさんはそこに行きますよ」

 

「あぁ、分かった。突撃しよう」

 

「あ、ちょっと待ってください。私から入ってもいいですか?」

 

「?……別に構わない。ハナコに任せる」

 

「では、ナギサさんに動きがあった時に入ってきて下さい」

 

ハナコの提案にアズサは首をかしげていたが、ハナコの言うことならと大人しく従っていた。ハナコがコンコンと屋根裏部屋の扉を叩けば、中からはナギサの声が聞こえてくる。するとハナコは扉を開き、堂々と中へ入っていった。

 

「こんばんは、ナギサさん。不安で眠れない夜をお過ごしですか?」

 

「っ!?浦和ハナコさん!?どうしてここに……!?」

 

「どうして、ですか?それは私がこの場所を知っていることについてですか?それともナギサさんの所を訪れた理由についてですか?」

 

ナギサは座りながらティーカップを手に持った状態で固まっており、突然の来訪者に目を見開いている。だが、ナギサの問いかけにもハナコは普段通りの笑みを崩さず、ゆっくりと歩を進めながら言葉を続けていた。

 

「ふふっ、前者は私がナギサさんのセーフハウスとそのローテーションを全て把握しているからです。こうして不安でいっぱいの時は屋根裏部屋に隠れてしまうことも」

 

「なっ……」

 

「後者はそうですねぇ……ナギサさんなら、分かるんじゃないですか?」

 

そう言い放ったハナコの口角は上がり、その目は心底愉快そうに歪み、細められている。つい先程までの笑みとは異なる含みのある邪悪な笑みに寒気すら覚えたナギサは、固まっていた体を無理やり動かして自身の拳銃に手を伸ばした。

 

「くっ、それ以上近付いたら「動くな」……っ」

 

だが、その伸ばした手は宙で止まることになる。

 

「動いたらその瞬間に撃つ」

 

「……白洲アズサさん」

 

ハナコの後ろから姿を現したアズサの存在にナギサは顔を青くさせた。ここまで二人が堂々と侵入できているという事実を前に、既に警備はやられ、自分は追い詰められて打つ手がないのだと理解していたのである。

 

「まさか、裏切り者は……二人……!?」

 

「あらあら、誰がいつ裏切り者が二人なんて言ったんですか?私たちはあくまで都合のいい手駒に過ぎませんよ」

 

「そ、そんな……!?な、なら……まさかミツキさんが裏で手を引いて……!?」

 

「……」

 

「……ふふ、では私たちの指揮官から伝言です。

 

『あはは……えっと、それなりに楽しかったですよ。ナギサ様とのお友達ごっこ』

 

……とのことですよ♡」

 

「なっ……!?」

 

驚愕しているナギサを前にハナコがアズサに目配せをすると、アズサはナギサに向けていた銃の引き金を引いた。

 

ダダダダダダッ!!!

 

「ぐっ……」

 

至近距離で一弾倉分撃たれたナギサはそのまま意識を失い、バタリとその場に倒れる。二人は力無く横たわるナギサの姿を確認してからゆっくりと視線を合わせた。

 

「……なんでミツキが疑われてたんだ?」

 

「さぁ……?」

 

「「……」」

 

「……とにかく、今は行動しましょう。時間は有限ですから」

 

「……そうだな」

 

釈然としない謎の空気を感じながらも、二人は別れて計画通りに行動を続ける。ハナコは気絶したナギサを抱えて再度シスターフッドを訪れ、ナギサを預けてから体育館へと向かった。

 

ドガーーンッ!!

 

ダァンダァンッ!!

 

ダダダダダッ!!

 

「アズサちゃん……」

 

アズサがアリウス相手にトラップを用いた奇襲戦法で時間を稼いでいる。その音はハナコの耳にも届いているが、ハナコはアズサを信じてアリウスの居ない遠回りのルートを走り抜け、ついに体育館へと辿り着いた。

 

「ハナコちゃん!無事だったんですね!」

 

「もうすぐアズサちゃんが来ます!準備を!」

 

"あぁ!みんな、いつでも戦えるようにするんだ!"

 

「や、やってやるわよ!」

 

そうして間もなく扉は開かれ、勢いよく転がり込んできたアズサは先生たちの近くまでやってきた。アズサは先生たちに背を向けながら臨戦態勢を取っており、開かれた扉の先を鋭く睨みつけている。

 

「みんな……来る」

 

その言葉の通り、ガスマスクを着けた集団がぞろぞろと体育館へ入ってきた。そしてその先頭に立っている人物は体育館内を見回した後にアズサへと視線を向ける。

 

「……なるほど、待ち伏せか。逃げ回っていたのはここまで私たちを引きつけるため……ふん!たったの五人でなんとかなるとでも思っているのか!」

 

「そういうのは戦ってみてから言えばいい。先生、合図を」

 

"補習授業部、行こう!"

 

今ここに、補習授業部とアリウスの戦いの火蓋が切られた。




結局ナギサ様の脳破壊は行われる模様。
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