ゲヘナ最強の双子の姉 作:ロリコンではない。好きな子がロリなんだ。
合宿終わっちゃった。
試験が終わったからって解散しなくてもよくない?いや、試験のために合宿してたんだけどさ。普通分かるでしょ。まだええやん。もう少しみんなとお泊りさせてよ。
なんだろう、ものすごい虚無感が……。おはようとおやすみにみんながいないとか、この数日間で世界が一気に灰色になったような気がする。私の人生ってやっぱこんなもんだったんすね。ガン萎えどころの騒ぎじゃねえぞ。もう生きる意味が無くなったようなもんじゃん。死も同然じゃん。
はぁ……シャーレってなんやねんふざけやがって。こんなとこいたら美少女欠乏症になってまう!*1ほら、今日もトリニティに行くぞ先生!早く準備しろ!足を引っ張ったら許さないからな!
「ミツキさん、先生、おはようございます」
「おはようサクラコちゃん」
"やあ、おはようサクラコ"
わーい!どんな時でも私を受け入れてくれるシスターフッドって最高なんすよ!もう合宿が終わっちゃってからはずっとシスターフッドに入り浸ってるよ!
忙しそうな先生は後始末やら調べ物やらで色んな所に足を運んでるみたいだけどさ、なんかシスターフッドを便利な託児所だと思ってない?私のこと預けとく場所だと思ってるよね。
最近はもうサクラコちゃんと連絡しあってるのか着いたら入り口前でサクラコちゃんのお出迎えがあるし、帰りに先生が迎えに来るときはなぜか私より先にサクラコちゃんに連絡いくし……おかしくない?子供扱いどころじゃないんだけど。もはや幼児扱いなのでは?*2
「……あれ?先生、今日はどこかに行ったりしないんですか?」
"ん?ああ、今日はシスターフッドで少しね"
「今回の騒動について少々先生とお話しますが、ミツキさんはどうしますか?」
「どうするって……一応、私も聞こうかな。ミカちゃんのこともあるし」
「……ええ、分かりました。では、移動しましょうか」
「うん」
先生と一緒にサクラコちゃんと横並びで歩く。真ん中にサクラコちゃんがいて、その両側に私と先生というフォーメーション!まるで護衛だな。現実だと私が護衛されるんだけどね。とりあえずサクラコちゃんの隣で歩くってことはすることがあるよなぁ!
へーい!サクラコちゃんのおててゲットぉ〜!にぎにぎしちゃうもんに〜!
「……ふふ」
……なんかね、最近ね、さりげなくサクラコちゃんと手をつないでもあんまり反応無いんだよね。優しく微笑んでくれるんだよね。いや、そのお顔も美しいしかわいいし最高に嬉しいけどさ。もう少しこう、照れてくれてもいいのよ?
何をしても顔真っ赤にして心臓バクバクさせてたサクラコちゃんはどこへ……。サクラコちゃんのかわいい反応が見たい。ドギマギサクラコちゃん成分足りてない。*3
"……ふふ"
先生の微笑みは別にいらないねん。こっち見てんとちゃうぞ。見せもんじゃねーんだ!ふつくしいサクラコちゃんを私の許可なく見てんじゃねー!罰金だ罰金!もしくはかわいい女の子を連れてこい!
そんでシスターフッドの会議室に着いたわけだが……
「おはようございます、先生、サクラコ様……ミツキさん」
マリーちゃんだとぉ!?マリーちゃん!最近なんか避けられてる気がしてたんだよマリーちゃん!出会ってもなんかよそよそしいし!なでなでさせてくれないし!離れた位置で目が合ったと思ったらぴゅーって早歩きで逃げちゃうし!
ふはははは!これなら、この状況なら逃げられまい!諦めて私の養分となれ!私の心を満たすのだ!
「さあ、お座りください。まずは今回の件について、一連の流れから整理していきましょう」
―――――――
―――――
―――
まあ、お話聞くよって言ったけどさ、内容が内容だし私ずっと空気なんだわ。当然だよね。だって私権力とかできることとかないし。ほんとに話聞くだけじゃん。圧倒的存在感の無さ。
私を警戒してるのか知らないけどマリーちゃんは先生の隣に座るし。一つの机に対面で二人ずつ座るから確定で私はマリーちゃんの隣に座れないんだわ。その愛らしいお顔をじっと見つめることしかできないんだわ。
酷くない?私が何をしたっていうんだ!ちくしょう!マリーちゃんに嫌われたら私生きていけない!こんな清楚で誰にでも優しい子に唯一嫌われる存在とか……それはそれで特別か?いや、そんなこと言ってられない。メンタルがもたない。死んじゃう。
もう駄目だ。こんな悲しい現実耐えられない……私に残されたのはずっと握ってるサクラコちゃんのおてて……よし、恋人つなぎしよう。*4少しは心も満たされるべ。ぎゅーっとな。
「!?」
わぁ!サクラコちゃんの驚いた顔なんて久し振りだ!こっち向いて少し目を見開いてて……これだよこれこれぇ!
"サクラコ?どうしたんだい?"
「い、いえ、なんでもありません。話の続きを……」
話の途中で急に恋人つなぎに変えたからかな?驚いちゃってかわいいねぇ!幸せ!近くで顔を見るとほんのり頬が赤くなってるのが分かるんだ!かわいすぎか?やっぱサクラコちゃんなんすよ。最高ってやつね。心が満たされていくのを感じる。気が高まる……溢れるぅ……。
「……」
なんかマリーちゃんがこっち見てるんだが。私がサクラコちゃんと恋人つなぎしてるのバレてる?向こうからじゃ机で見えないのに……いや、まあこの状況でサクラコちゃんが変な反応したら私が怪しいか。そりゃそうだ。めっちゃ見てくるけど次はマリーちゃんだからな!
「……」
「……っ」
怖がらせないよう微笑みかけながらじーっとマリーちゃんを見つめてたらそっと目を逸らされてしまった……なんでや。そんなに嫌?私ってそんなに嫌われてるの?泣くよ?サクラコちゃんで回復したメンタルがゴリゴリ削られていく……助けてサクラコちゃん。今度はぎゅーしていい?*5
気分の浮き沈みが激しすぎて頭おかしくなりそうになっていると、会議室の扉の開く音が聞こえ、こちらに歩いてくる誰かの足音が聞こえてきた。私とサクラコちゃんは扉に背を向けてるから誰が来たのか分からん。
音が気になって後ろを振り返ると……なんとハナコちゃんがいるではありませんか!やったぁ!最近ちょくちょく会ってはいたけど合宿のときみたいにずっと一緒にいるわけじゃないし、なんか久し振りみたいな感覚あるよ!ハナコちゃぁん!
"……は、ハナコ……?"
……あれ?近付いてくるハナコちゃんなんかめっちゃ満面の笑みなんですけど。笑顔のお手本みたいににっこりしてるんですけど。ど、どうしたんですか?なにかいいことあった?
「ふふふふふ、先生がサクラコさんに捕まって面白くないお話をされているのではと思っていましたが……」
「は、ハナコさん……?」
その笑顔を向けられてるサクラコちゃん戸惑ってるよ。隣にいる私も戸惑ってるよ。先生もマリーちゃんもだけど。本当に何があったってんだい?どしたん話聞こか?あーそれは先生が悪いわ。私ならそんな思いさせへんのに。*6
「ハナコちゃんどうしたの?」
「……ふふ、なんでもありませんよ。それで、今はいったい何のお話をされていたのですか?」
なんでもなくはないと思うんだけど……ん?なんかハナコちゃんがサクラコちゃんと反対側の私の隣に来たんだが。なんで私の隣に来るん?いや、別に嫌とかじゃないし隣に来てくれたのは嬉しいけどさ、今の笑顔とかサクラコちゃんに何か用があったんじゃないの?
「い、今は今回の騒動の流れとかを整理してたよ?」
「あら、それは丁度いいですね。私から話したいこともそれに関係していますから」
すらすらと話しながら流れるように私の手を握るハナコちゃんはいったい……?しかも恋人つなぎだし……。私に分かることはハナコちゃんのおててはすべすべしてて気持ちいいということだ!
サクラコちゃんとハナコちゃんのおてて!両手が幸せ!サクラコちゃんは手袋してるから手触りや伝わる温度とか違うし、おててのやわらかさとかも違うし、そもそも骨格も違うから握り具合とかも全部違うんだけどそれがイイんだよ!どちらも違ってどちらも最高である!これは揺るぎない真実!真実はいつも一つ!*7
"そうなのかい?"
「ええ、ではアズサちゃんの件についてお話させていただきますね」
ちゃんと話聞いてもろて。
前から出入りがあったし最近はずっとシスターフッドに預けられてるせいでシスターフッドのモブちゃん達にも顔とか名前とかいろいろ知られてる模様。あまりに敵意が無いしサクラコやヒナタと仲いいし(マリーは逃げるのでモブちゃん達には認知されてない)、ちょっと話しかけてみたら愛情()たっぷりに好意の塊をぶつけてくるのでモブちゃん達からもかなり好感度高め。もうお前シスターフッドに入れよ。