ゲヘナ最強の双子の姉 作:ロリコンではない。好きな子がロリなんだ。
「その、なるほどっていうのはどういう……?」
「いえ、確かにヒナさんと似ているなと」
「ヒナと?」
「ええ、まさかミツキさんがこうしてヒナさん以外の方と外出しているとは思いもしなかったので……珍しい物が見れましたわ」
……ミツキがこうしているのってそんなに珍しいものなんだ。本人は首を傾げてるけど。というか目の前の彼女は何者なのだろうか。私もミツキも知り合いではないはずだ。
「ねえ、アンタは何者?名前も言わずに一方的に話してさ、ミツキも困ってるよ」
「あら、これはこれは、失礼いたしました。私、ゲヘナ学園1年、黒舘ハルナと申しますわ」
「えっと、私は空崎ミツキ。よろしくね」
「……鬼方カヨコ」
思ったより素直に挨拶するな。ミツキが挨拶する必要はなかったのだけれど……流れで私も名乗っちゃったし。
「うーん、ずっと通路に立ってるのも邪魔だしこっち座る?」
「……いいのですか?」
座る位置を少しずらしながら隣をトントンと叩くミツキにハルナは目をパチパチとさせている。ミツキが私の方を向いて確認してくるがミツキが良いなら別に構わない。というかミツキは今出会ったばかりの相手に警戒心というのはないだろうか。一方的に知られていたら少しくらいは警戒するはずなのに。
ミツキの隣に座ったハルナは店員を呼び、なにやらスイーツを頼んだようだ。最近オープンしたこの店のスイーツの味を確かめるためにやって来たらしい。
「ねえ、ハルナちゃんはどうして私のことを知ってるの?」
「ゲヘナ学園の1年生でミツキさんとヒナさんを知らない人はほとんどおりませんわ」
「えぇ……?どんな風に知られてるの?」
「そうですわね……ミツキさんに手を出したら身の安全は保障されない、といった具合ですわ」
「ええ!?」
それはまた随分物騒な……。
「ミツキさんに手を出した人達はヒナさんに手酷くやられてしまったようで、そこから噂が広まっていますわ。ですのでミツキさんに手を出せばヒナさんがやってくる、と……ヒナさんの強さも既に広まっておりますし」
「……」
空崎ヒナ……この間ミツキと出会ってから気になって調べてみたんだ。強いとは聞いていたがまさかそんな噂が流れるほどだったとは。周りが手を出さなくなるくらいの強さって、いったいどれほどの……。
「じゃ、じゃあ私がいろんな人に遠巻きに見られてるのって……」
「その噂のせいだと思いますわ」
「そ、そんなぁ」
「下手にヒナさんに目を付けられるのは皆さん避けたがりますから」
ガックリと肩を落とすミツキ。なるほど、どうりで周りの人がミツキを避けるわけだ。ミツキがここまで純粋でいられるのは妹のおかげで、でもここまで友達ができないのは妹のせい、ということらしい。
「ですので、こうしてヒナさんがいない中でミツキさんと同じテーブルに座ってお話することはかなり珍しい事なのですわ。カヨコさん、貴方はいったいどんな手を使ったのですか?」
そう言って私をジッと見つめるハルナ。今の状況はハルナの興味を引くような異様な光景らしい。
「……特別なことはなにも」
だがこの状況自体、ヒナに許されていると考える方が妥当。そうでなければ過保護らしいヒナがミツキの外出を許すわけがない。ミツキなら誰と外出するのかくらい言うだろう。いや、ヒナが確認するのか?
……どちらにせよ私のことをヒナは知っていて、その上でGOサインを出したということだ。不良達から助けたことである程度は許されているとか?それにしても……
「……もしかして、私かなり危ない橋を渡ってる?」
「ご、ごめんねカヨコちゃん」
「……別に気にしなくていいよ。ミツキも知らなかったみたいだし」
「うぅ、ありがとう」
「何があったのですか?」
私達のやりとりに興味を持ったのか、いつの間にやら届いていたケーキにフォークを突き立てながら聞いてくる。
「その、カヨコちゃんには友達になってもらったの。私友達が全然できなくて、それで……」
「……なるほど。行き過ぎたシスコンというのも考え物ですわね」
「私とヒナはお互い大好きだからね!」
……なんで少し誇らしげなんだ。別に褒められてない、というか皮肉だと思うんだけど。
「それにしてもよくあのヒナさんが友人になることを許してくれましたわね」
「だってカヨコちゃん優しいもん。私が襲われてた時に助けてくれて、それでヒナも感謝してるって言ってたし」
ハルナがへぇって顔でこっちを見てくる。少し気恥ずかしいからやめてほしい。たしかにゲヘナでわざわざ人助けなんてする人は珍しいけどさ。そもそもその時は気分がよかっただけだし。
すると、突然ミツキが隣に座っているハルナの顔を見て口を開いた。
「ねえハルナちゃん!ハルナちゃんも私の友達になってよ!」
「……えっと、どういう思考回路でそのような……?」
「ハルナちゃんと友達になりたいと思ったから!」*1
「……なるほど?」
予想外の言動に流石に面食らってしまったのかハルナはしばらく頭上に疑問符が浮かんでいた。うん、急すぎるよね。分かる。それから数秒経って、ハルナは目の前の最後の一口分だけ残っていたケーキを味わった後、ミツキに向き合った。
「分かりました。友人くらいなって差し上げましょう」
「いいの!?」
「ただ、ミツキさんの事情だけでなく、私にも付き合ってもらいますのでそのつもりで」
「いいよ!だって友達だもんね!」
ミツキは今にも鼻歌を歌いそうなくらいニコニコとした笑顔でハルナの条件を承諾した。そしてモモトークで連絡先を交換している。連絡先が増えたことが嬉しいのかモモトークをキラキラした目で見つめているミツキを置いて、ハルナは私に話しかけてきた。
「カヨコさん、私達も交換しましょうか」
「……そうだね。ミツキが何するか分かったもんじゃない」
そうして私もハルナと連絡先を交換し、しばらくしてからカフェを後にした。ハルナに後から聞いたが、もしあのケーキが美味しくなかったら問答無用で銃をぶっ放す予定だったらしい。……どうして?
もしかしたら私はかなり厄介な相手と知り合ってしまったのかもしれない。ハルナが変なことにミツキを巻き込んだらいつかヒナに襲われるんじゃないか?そうしたら私も巻き添えを?
……いや、考えないようにしよう。もし本当にそうなったらハルナだけおいて逃げればいい。……逃げられればだけど。
「そういえば、ハルナには敬語じゃないんだね」
「うぇっ!?か、カヨコちゃんは先輩だし、助けてもらったしで、その、悪いかなって」
「ミツキさん、これは私にも敬語じゃなくていいよっていうアピールですわ」
「ハルナ?」
「じゃ、じゃあこれからはタメ口でもいいんですか?」
「別にいいけど……」
「素直じゃないですわね」
「ハルナ?」
この後は適当にぶらついておしまい。雑じゃないかって?だって特にイベントなさそうだし……。ただ友達が増えて上機嫌なミツキをカヨコとハルナが見守ってるだけだよ。平和だね。
ちなみにハルナが友達になったのは気分だよ。なんやこいつ面白そうとかそんな適当な感じだよ。だから今後は普通に飲食店巡りにミツキを連れて行くし味が気に食わなかったら銃をぶっ放すよ。ミツキに気を遣ってとかあんまり考えないよ。でもこれが本来の友達って感じがするよね。
すみません。本来なら昨日のうちに投稿する予定だったんですけど書き終わってから内容に納得がいかず、三分の一くらい書き直してました。原文のままでいくとなんか少しシリアスというか将来への不安が残る感じになりそうだったので……。
私の小説はシスコンとシスコンとシスコンのお友達というどう考えてもほのぼのした世界観ですので、重そうなお話はシャットアウトしました。そういうのが好きな人はすまんな。……もし気が向いたらifとかで書くかも?
話は変わるんですけど、このままいくとまあ長いことゲヘナから出られないわけですよ。ミツキがクソ雑魚なんで遠出は無理なんですよね。ヒナが許さないし。あとゲヘナなのに原作でのゲヘナの一年生と二年生がお話に出しにくいという問題もあります。
ですので原作後のお話も同時進行で書いて行こうかなと思っているのです。というかそうします。そうすれば先生もいるしシャーレでいろんなキャラと話せるし、自由にいろんなところへ遊びに行けそうなので。よろしくお願いします。
質問なんですけど、原作っていります?アビドス編とパヴァーヌ編は参加する理由も必要もないのでできませんが、エデン条約編なら無理やりねじ込めなくもない?今はなんのネタも構想も無いので書くとなってもかなりゆっくりなペースになりそうですケド……。 ということでアンケート置いておきます。自由に投票してね。投票結果が絶対ではなく、それを参考にして最終的には私が決めますので、それを念頭に置いておいてください。
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欲しい!(ほのぼの希望)
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欲しい!(少しシリアス希望)
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欲しい!(がっつりシリアス希望)
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そんなんいらんわ
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筆者の好きにして
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そんなことよりおうどんたべたい