ゲヘナ最強の双子の姉 作:ロリコンではない。好きな子がロリなんだ。
万魔殿へ行こう
今日は万魔殿に行く日だ。なぜかって?可愛い可愛いイブキたそと遊ぶ約束をしているからだよ!あの子は素晴らしい。前世から知っているとはいえ、実際に会って会話するだけであの善性にやられてしまった。ゲヘナでの癒し。ゲヘナという砂漠に存在する私のオアシス。
今日は素晴らしい日になるとワクワクしながらとある場所にて待つ。すると数分後に私のお迎えが来た。虎丸に乗ったイロハちゃんである。私の目の前まで来るとイロハちゃんは虎丸のハッチから上半身を乗り出して手首を力なくふらふらさせて手を振っている。可愛い。
「お待たせしました。ミツキさん」
「ふふ、全然待ってないよ?ちょうど今来たばっかりだし」
なんか会話が恋人同士みたいだなー。イロハちゃんもそう思うだろ?なんてしょうもないことを考えながら虎丸に乗り込む。うん。戦車ちょっと怖い。でもイロハちゃんが可愛いから我慢できるのさ。流石私。とりあえず髪の毛もふもふさせて?ね?
「そうですか。それでは早く行きましょう。イブキが待っています」
「はーい」
どうしてイロハちゃんが虎丸で迎えに来たのかというと、理由は簡単、私がクソ雑魚だからである。私は弱い。銃を人に向けられない。なので不良達に狙われたら逃げるしかない。ひぃん。
そんな私が万魔殿に無事に辿り着けるかといえば答えはノー!一度不良達の戦闘に巻き込まれ、コソコソ隠れながらものすごい遠回りをして万魔殿に行ったのだが*1待ち合わせ時間はオーバーするわ私はボロボロだわでイブキちゃんをめちゃめちゃに心配させてしまったのである。
普通に極刑ものだよね。その後全力で甘やかし1日中遊び通してなんとか機嫌を直してもらった。ちなみに半泣き状態のイブキちゃんは可愛かったです。
それからというもの私が万魔殿に行くときと帰るときはイロハちゃんが虎丸で送るということになった。送迎でイロハちゃんの時間を使ってしまい仕事の邪魔をしていく足手まといだが、マコトちゃんもイロハちゃんもイブキちゃんが悲しい顔をするのは許容できないためこれくらいはする。うん、私のせいだね申し訳ない。
「毎回送ってもらってごめんねイロハちゃん」
罪悪感がすごい。せめて私が一般人*2くらい戦えればこんな手間かけなくて済むのに。というか年下に送ってもらうのってどうなの?
「いえ、気にしないでください。私はこの時間、結構好きですよ。虎丸を走らせるだけでこの時間は業務しなくて良いなんて最高じゃないですか」
「あはは、イロハちゃんは変わらないね。ヒナもこれくらいルーズでいいのになー」
そう、ヒナはこの世界でも普通にワーカーホリックである。……どうして?原作通りに風紀委員長になったのは別に構わないが原作通りにワーカーホリックになるのは流石に見過ごせないんだけど。社畜にならないように無理矢理休ませたり書類仕事を手伝って早く帰らせたり外に連れ出して気分転換させたりと頑張ってまともな生活を送れるようにしてきたのに。……どうして?
「……折角二人っきりなのに風紀委員長の話ですか」
「え?」
ウンウンと頭を悩ませている間に虎丸を走らせていたイロハちゃんが何かを呟いたような気がする。ちょ、なんて言ったの?ワンモア、ワンモアお願いします。
「……それで、その紙袋は何ですか?」
そう言うイロハちゃんの目線は私の右手に持っている紙袋に注がれている。これは万魔殿の皆へのお土産だ。以前キララちゃんに教えてもらったスイーツ屋さんのプリン詰め合わせである。だがそれをすぐに教えてしまうのもつまらないな。よし。
「これ?……気になる?」(ぶりっこ)
簡単には教えないぞ〜?当ててみな!
「……はぁ」
「ちょ、ため息は違くない?ねー、イーローハーちゃーん」
つれないイロハちゃんには私の必殺技をくらわせてやる!くらえ!抱き着き攻撃!……ッ!なんだこのもふもふ!ふわふわ!すんごいふわふわ!ふんわり香るイロハちゃんの匂いもグゥッドッ!私ここに住む!イロハちゃんの背にリュックとしてもふもふに埋もれながら生きていきたい。
「ちょっ!急になにするんですか!?」
「だってぇ」
普段何もないのに髪の毛をもふもふはしにくいし、こういうときにさり気なく、ね?……顔を真っ赤にしてまで怒らなくてもよくない?いくらウザいからってさぁ。*3
「だってじゃないですよ……はぁ、まったく、貴方はそういう人でしたね」
なんだろう。貶されてる?いや、たしかに私は変態だけどさぁ。*4あ、そのジト目可愛いね!
「今は運転中なので危ない行動は控えてください」
「……そうだね」
たしかに運転中に抱き着くのは邪魔だし危ないよね。ごめんね。
「じゃあ後でね」
「そうしてください……え?」
「ふふ、言質は取ったよ?」
「……もう好きにしてください」
お?言ったな?好きにしちゃうぞ?……ヨシ、万魔殿に着いたらイブキちゃんと一緒にイロハちゃんに抱き着いてお昼寝しよう。そうしよう。ふわふわぱわーできっと良い夢を見られるね。
「……もう着きますよ」
「本当?いつもありがとねイロハちゃん」
万魔殿の前で虎丸から降り、いつ来ても慣れない場所に少しだけドキドキしながらイロハちゃんが来るのを待つ。イロハちゃんは虎丸を定位置に戻してから来るんだけど折角なら一緒に行きたいもんね。……一人で行くのが怖いわけじゃないよ?
そうして虎丸を格納したイロハちゃんがもふもふの髪の毛を揺らしながらこちらに歩いてくる。
「さて、行きましょうか」
「そうだね……あっ」
「どうしました?」
「……紙袋虎丸に置いてきちゃった」
「……はぁ」
また溜め息をつかれてしまった……すまない。情けない先輩ですまない。もふもふの感触を忘れないようにしていたら紙袋の存在を忘れてしまったんだ。いや、仕方ないよね。イロハちゃんの髪の毛が悪いよね。誘惑してくるんだもん。
「ご、ごめんね?」
「すぐ取ってきますからそこで待っててください」
呆れた顔をしながら虎丸のところまで駆け足で向かうイロハちゃんの後ろ姿*5をぼんやりと眺めていると、後ろからとてとてと軽い足音と私を呼ぶ声が聞こえ、背中に衝撃が走った。
「ミツキ先輩!こんにちは!」
っ!?なんだとっ!?イブキちゃんのお迎え!?しかも抱き着きながら!?更に上目遣いでこっちを見ているだと!?アバババババッ!?耐えろ!!耐えるんだ!!イブキちゃんの前で情けない姿は見せられない!!私の理性をフル稼働させるんだ!!
「こんにちはイブキちゃん。待たせちゃったかな?」
「ううん!時間ピッタリだよ!でもね!でもね!イブキが会いたかったの!」
グボアアッ!!可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い!!もううちの子にする!!この子は私が産んだ!!異論はないな!!
「私もイブキちゃんに会いたかったよー!」
必殺なでなでをくらえ!何年もかけてヒナで鍛え上げた私のなでなでは光をも置き去りにする!*6
「わーい!ミツキ先輩のなでなでだー!」
……何この天使。持って帰ってもバレへんか?
「……まったく、ミツキさんは人に忘れ物持って来てもらう間にイブキとイチャイチャするような人だったんですね」
イブキちゃんに意識を持って行かれそう*7になっている間にイロハちゃんが帰ってきた。帰ってきたんだけど……やっべぇ。なんかイロハちゃん機嫌悪い?
そうだよね、私にパシられて忘れ物取りに行ってたら愛しのイブキちゃんにお触りする変態がいたら怒るよね。
これ以上イロハちゃんを怒らせてはならない。もし激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリームにさせてしまったら送り迎えが気まずくなるどころか普通に撃たれる。この世界の子達はすぐに銃を取り出すからね。この世界では基本人を怒らせたら死ぬよ。こうなったら最終手段だ。
「イブキちゃん」
「どうしたの?」
「イロハちゃんが寂しそうだからお手々繋いであげて?」
必殺イブキちゃんの盾!*8
「なっ!?」
「うん!分かった!」
驚いた様子のイロハちゃんをよそにイブキちゃんが紙袋を持っていないイロハちゃんの右手と手を繋いだ。それに便乗するように私もイロハちゃんの左側に素早く移動し、持っている紙袋を受け取ってからイロハちゃんの左手と手を繋ぐ。
「ちょっ」
完璧だな。イロハちゃんはイブキちゃんの癒し効果で私へのストレスは軽減される。そして私はイロハちゃんのすべすべなお手々を堪能できる。ぐへへ。たとえ私と手を繋ぐのが嫌だろうとイブキちゃんの目の前でイブキちゃんが懐いている私の手を払うことはできない。これが頭脳プレー(笑)さ。
「あぁもう……はぁ、いいです。早く行きましょう」
私の暴挙に顔を赤くして怒りをあらわにしていたイロハちゃんだがイブキちゃんのおかげで私には特に何も無く無事に乗り切ることができた。ありがとうイブキちゃん。可愛いは世界を救う。
怒った顔をイブキちゃんに見られたくないのか赤い顔のままいつもより早いスピードで歩くイロハちゃんに、私とイブキちゃんは引っ張られるように着いていくのだった。
そんなイロハちゃんをイブキちゃんは笑顔で見つめていた。
イロハちゃんもイブキちゃんもかわいいね。
万魔殿って学区のどの辺にあるんですか?風紀委員もそうですけど……分からん。場所が分からんからみんながどう移動しているのか疑問であります。今回はイロハちゃんに送迎してもらいましたがこれがおかしかったら……まあ、うん、許してください。この世界ではそういうもんなんだなと温かい目で見守っていただければ……。
掲載しているアンケートですが、「少しシリアス」と「がっつりシリアス」の投票数を合わせたら「ほのぼの」とほぼ同数になるという難しい結果になりました。
……どうしましょう。(頭抱え)