ゲヘナ最強の双子の姉   作:ロリコンではない。好きな子がロリなんだ。

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万魔殿2話目です。


万魔殿でのひと時

 

イロハちゃんの左手をしっかり堪能しながら歩く。部屋までまだ少しあるためもうしばらくは楽しめそうだなぁ。*1

 

「ねえねえ!ミツキ先輩!その袋はなあに?」

 

「これ?ふふ〜ん、何でしょう!」

 

紙袋を持った左腕を掲げて左右に少し揺する。イブキちゃんはそれを見て嬉しそうな顔をしながらなんだろうな〜!と可愛らしい反応だ。うん。それが見たかった!そのために買ってきたまである!推しに貢ぐのって幸せなんですよ。(真顔)

 

実は毎回手土産を持ってくるもんだからその度に中身が何かを当てるゲームをイブキちゃんとしているのだ。当てたら嬉しそうに喜ぶし、外れてもそれ美味しそう!ってなるので喜ぶ。つまり確定でイブキちゃんが喜ぶという素晴らしいゲームなのである。ちなみにそれを見て私も万魔殿の皆も喜ぶ。これが世界の理。

 

「……そういえば結局私も中身を教えてもらってませんね」

 

「イロハちゃんにぎゅーってしてて話すの忘れてたね」

 

怒りの頂点から降りてきたのか顔色も普通になり私とイブキちゃんの会話に入ってくるイロハちゃん。それでも怒りが残っているのかジト目でこちらを見ている。かわいいね。

 

「えー!?イロハ先輩、ミツキ先輩とぎゅーってしたの!?いいなー!イブキも!イブキも!」

 

かわいい。やっぱりウチに来ない?

 

「いいよ。後で部屋についたらぎゅーってしようね」

 

……なんか発言に犯罪臭がするな。おかしいぞ。私は完璧なお姉ちゃんなのに。*2

 

「わーい!」

 

「……ふふ」

 

純粋に喜ぶ大天使イブキエルのかわいさにイロハちゃんもニッコリである。私はそれを見てニチャっている。なんだこの格差。

 

「あ、もう着きましたね」

 

私とイブキちゃんと繋いでいた手を離し、どうぞと言いながらドアを開けるイロハちゃん。私とイブキちゃんを優先して部屋に招き入れる気遣い。いい子やね。

 

部屋の中に進めば一際大きな存在感を放つ人物が一人、こちらを注視していた。本来の私ならその鋭い眼光を見た瞬間に即座に逃げ出すかチビッてしまうかもしれない。だが、彼女に限ってはそれはない。

 

「キキキッ、よく来たなミツキ」

 

「こんにちは、マコトちゃん」

 

彼女は私の同志だからね!

 

「おい、マコトちゃんはやめろと前から言ってるだろう。私のことは敬意を込めてマコト様と呼べ!」

 

「ふふ、変わらないねマコトちゃん」

 

「ミツキも人の話を聞かないのは変わらないだろうが」

 

やれやれ、といった風にしているが彼女は同志である。何回でも言おう。同志である。何の同志かって?私もマコトちゃんも、ヒナとイブキちゃんに粘着するロリコンなのである。

 

ロ リ コ ン な の で あ る 。

 

異論は認めない。特にマコトちゃんからの。

 

「……何か今失礼な事を考えていないか?」

 

「マコトちゃんの気のせいじゃない?」

 

私の考えていることが分かるのか?もしや、ニュータイプ!?

 

「まあいい。ミツキ、貴様のやるべきことは分かっているな?」

 

「もちろん!*3……イブキちゃん、おいで」

 

「はーい」

 

ソファに移動し、目の前の机に紙袋を置いてからイブキちゃんを呼ぶ。ニコニコしながらこっちにくるその姿は天使と言って差し支えないだろう。それをマコトちゃんは目をカッと見開いて脳内に焼き付けている。

 

「よいしょ……はい、捕まえた〜」

 

「えへへ、ミツキ先輩のお膝の上だ〜!」

 

近付いたイブキちゃんの両脇を持って膝の上に乗せる。向かい合う形ではなくイブキちゃんを背後から抱える形だ。私が椅子になります!ということだね。イブキちゃんは喜んでくれている様子。だがそれ以上に私が喜んでいる!

 

イブキちゃんのおしりが私の太ももに!!分かるかこの幸福感が!!イブキちゃんのぬくもりと重みを感じる!!生きていて良かったと心の底から思えるこの瞬間!!もうこれからはイブキちゃん専用の椅子になりたい!!肩書に「丹花イブキの椅子」って付けてもいい?

 

後ろからぎゅって抱き着いてイブキちゃんを堪能する私とキャッキャッと喜ぶイブキちゃんの隣にイロハちゃんが座り本を開いている。もしや近くでイブキちゃんの可愛さを堪能するつもりだな?マコトちゃんに至っては机を挟んだ向かい側に移動し、穴が開くほどイブキちゃんを見つめている。……このロリコンちょっと怖いぞ。*4

 

「ふっ、流石だなミツキ。いつも素晴らしい働きだ」

 

カッコつけてるけどただイブキちゃんの可愛いところが見れて嬉しいって言ってるだけだからな?……気持ちは分かるけども。

 

「あ、ミツキ先輩!この紙袋、なにが入ってるの?まだ教えてもらってないよ!」

 

「さあ、中身はなんでしょう。当ててみてね」

 

「この前はシュークリームだったから……その前は、なんだっけ?バームクーヘン?」

 

「そうだね。じゃあ今回はー?」

 

「うーん……プリン!」

 

「おぉ!せいかーい!よく分かったねイブキちゃん!」

 

正解したイブキちゃんには撫で撫でをしてあげよう!帽子は机の上にどけて……よし。ワシャワシャー!!可愛いねぇ!!

 

「きゃーー!」

 

うむ。目を瞑って嬉しそうに声を上げるイブキちゃんは可愛いね。胸を押さえているロリコンが視界に入ってくるのが気になるが……今はイブキちゃんに構い倒す時間なんだ!無視だ無視!

 

「よし。イブキちゃん、プリン食べよっか」

 

「うん!イブキプリン大好き!」

 

うん!ミツキイブキちゃん大好き!*5

 

……紙袋を開けようと思ったけどイブキちゃんが膝の上に居て紙袋が取れない。どうしよう。イブキちゃんを退かしたくないし……。

 

「……取りましょうか、それ」

 

「ありがとうイロハちゃん!」

 

なんて出来た後輩なんだ!!隣で本を読みつつもこちらをしっかり見ていて対応してくれるなんて!!見習えよマコトちゃん。いつまでもイブキちゃんを見つめているんじゃないぞ。少しは気遣いというものを覚えろ。

 

……だが同志として気持ちが理解できるからなんとも言えねーわ。

 

「どうぞ」

 

「ありがとね!……よーし、イロハちゃんもマコトちゃんも一緒に食べよっか」

 

「……いつも言ってますが私達の分まで無くてもいいんですよ?」

 

「そうだな。私達はイブキが喜ぶのを見られればそれでいいからな!」

 

「でもイブキちゃんはマコトちゃん達と一緒におやつ食べたいよね?」

 

「うん!イブキね、おやつ食べてるとしあわせなの!だからね、みんなにもしあわせになってほしいの!それにみんなといっしょに食べると楽しいよ!」

 

はー良い子。本当に良い子。心がぴょんぴょんするんじゃ〜。

 

「グハアアァァァ!?!?!?イブキィィィ!!!!私も食べるぞぉ!!!!」

 

うわ、なんだコイツ……。普通にうるせえよ怖えよ。イブキちゃんはよく笑顔でいられるね。私はちょっと引いてるよ。*6

 

「ふふ、イブキ、一緒に食べましょうか」

 

「うん!」

 

イロハちゃんも笑顔に……!か゛わ゛い゛い゛よ゛お゛!

 

「プリンは6個あるから残った2個は後でサツキちゃんとチアキちゃんに渡しておいてくれる?」

 

「分かりました。きっと二人共喜びますよ」

 

プリンをみんなに配り、いざ実食!!……実食!……実食?

 

……やべぇ、めっちゃ食いにくい。いくらイブキちゃんが小さいとはいえすぐ目の前に人がいるとものすんごい食べにくい。まずプリンをスプーンで掬うという手順すら踏めない。どう食えと?美味しそうにプリンを頬張るイブキちゃんを退かすなんてそんなことはできない!……仕方ない、上半身だけ後ろに反らしてなんとか食べるか?

 

「……ミツキさん、どうしましたか?」

 

両手にプリンとスプーンを持って固まっている私にイロハちゃんが気付いてくれた。よく周りを見てるね。視野が広いのは良いことだよ。それはそうとして助けてくれない?

 

「た、食べにくくて……」

 

「あー……そういうことですか……」

 

「「……」」

 

前回と前々回のシュークリームとバームクーヘンが片手で食べられたから失念していた……。両手がいるプリンは選択ミスだったか?イブキちゃんは小さいお口でちまちま可愛く食べてるし、マコトちゃんはイブキちゃんをずっと見ながら食べてるし……あ、イロハちゃんが自分のプリンとスプーンを机に置いた。

 

「それとそれ、渡してください」

 

「?……うん」

 

なんか私の持ってるスプーンとプリンをご所望らしい。食べ足りないの?まだイロハちゃんのプリンは途中だけど……まあ喜んで献上するけどね?これ好きだった?イロハちゃんのためならまた買ってくるよ?

 

私からプリンとスプーンを受け取ったイロハちゃんは、そのプリンをひと掬いして私に差し出した。

 

「……どうぞ」

 

「……へ?」

 

???????????????????*7

 

こ、これはッ!?まさか……あ、あーんというやつでは!?イロハちゃん!?

 

「……食べないのならやめますけど」

 

「食べる!食べるよイロハちゃん!」

 

こんな機会を逃すなんて勿体ない!食べるに決まってるだろ!……それにしてもどうしたんだイロハちゃん!急にそういうことするのはズルだろ!

 

「はい、どうぞ」

 

「あ、あーん……うん、美味しいね!」

 

「そうですね……はい、どうぞ」

 

まだあーんしてくれるの!?……なんだろう。好きになりそう。いや、もうすでに好きだけどさ。なんていうかヒロイン力が高すぎる!普段の気だるげな雰囲気なのに甲斐甲斐しくお世話してくれる感じというか、なんかこう……好き!*8

 

もう分かんねえや!取り敢えず、イロハちゃん好きだー!!

 

*1
既に親指でスリスリしたりぎゅっと握ったりしてめちゃめちゃ楽しんでいる

*2
どこもおかしくないし、あくまでヒナの姉である

*3
変態同士に言葉は不要。まるでニュータイプ

*4
おまいう

*5
錯乱

*6
おまいうその2

*7
宇宙ミツキ

*8
語彙力




このあとプリンは全部食べさせてもらいましたとさ。食べ終わったらミツキとマコトがイブキちゃんに構い倒しているよ。
おや?イロハのプリンがまだ残っているね。そりゃあ途中からずっとミツキにあーんしてたし仕方ないか。……ずいぶん美味しそうに食べてるね。
そういえば……イロハの使ってるスプーン、持ち替えたのを見た人はいるかい?
ああ、いや、知らないならいいんだ。知らないのなら。

手を繋ぎながら親指で手の甲をスリスリしたりぎゅっぎゅって握ってくるのって改めて考えるとちょっとエッ……初々しい恋人みたいだね。

そして増えるロリコン。(ミツキ目線)






おかしい。万魔殿は2話で終わらすつもりだったのに……イブキとイロハだけで文量が増えていく。これは原作後のお話は次回も万魔殿だな。

どうしよう。原作前の話も進めたいし原作にも手を出してみたい。それなのに原作後で書きたい話が出てくる。頭も手も時間も足りない!そして時間が経てば書きたいと思ってたネタの鮮度が落ちて文の勢いがなくなるのです。つらいっぴ。
昨日は風呂に入っている時に、こんな話が書きたいなーなんて思いつきが何個かあったんです。それで風呂を出てから急いでネタをまとめようとしたらあら不思議、ろくに覚えていませんでした。チクショウがァ!たしかにネタはあったんだ!風呂に入っている時にはたしかに!……少しだけ悲しくなりました。(隙あらば自分語り)
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