ゲヘナ最強の双子の姉   作:ロリコンではない。好きな子がロリなんだ。

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原作後の次の話は万魔殿だと言ったな。あれは嘘だ。後から考えたら万魔殿はあそこで一区切りにしてもいいかなと思ったのです。手のひらくるくる。今後万魔殿で書くとしたら別日のお話になるかな。


今回は特にキャラ崩壊が酷い気がします。特にアコ。許してアコファンの人。


風紀委員会での一幕

 

「ねえヒナ、まだなの?」

 

「ね、姉さん……耳元で囁かないで……」

 

「でも、私ずっと待ってるんだよ?もういいんじゃない?」

 

「で、でも……」

 

私は何を見せられてるんだろう。顔を赤くしながら書類作業を続けている委員長と、その委員長を後ろから抱き締めて囁くミツキさん。委員長の恥ずかしさとナニカを抑えてるような表情が、その、普段とのギャップで直視しにくい。

 

私の隣にはそんな二人を血走った目で見つめているアコちゃんがいる。……それはどんな感情なんだ?

 

「流石にお仕事しすぎだよ?ちょっと息抜きしよ?」

 

「こ、これが終わったら……」

 

「そう言ってもう30分だよ?最近休んでないんでしょ?」

 

……。

 

……なんか、もう、そんなことでややこしいコトしないで欲しい。いや、委員長が働き過ぎなのはなんとかしたかったし「そんなこと」で済ませるべきではないんだけどさ。委員長の表情がちょっとセンシティブすぎる。……風紀委員とは?

 

というかミツキさんは委員長の表情を見ていないのか?普通に心配そうな顔して委員長を見てるけど……もう少し自分の行動とそれで引き起こされる現象に興味を持ったほうがいいと思う。いつもそれで委員長がしなしなになったり挙動不審になったりしてるし。

 

「あ、二人ともこんにちは。また来たよ!」

 

あ、ミツキさんが離れて委員長が少し寂しそうな表情に……。

 

「こんにちはミツキさん。そしてありがとうございます!」

 

「……なにが?」

 

「アコ、静かにしてて」

 

突然の感謝に首を傾げるミツキさんと、睨むようにアコちゃんを牽制する委員長の対比がすごい。見られてたことを咎めてるというか……これ、今の時間を邪魔されたことも根に持ってないか?

 

「ええ、委員長の言う事には最大限従いますが……それでも私の胸の奥から溢れ出す感情を抑えることはできません!せめて感謝だけでも!」

 

「アコちゃんやめときなって。あの不機嫌そうな委員長が見えないの?というか感謝はもうしたじゃん」

 

「しかし、私は私を抑えられません!たとえ撃たれようとも止まれないのです!」

 

「うわぁ……」

 

アコちゃんはもう手遅れか。ただでさえ酷かったのに最近タガが外れるのが多い。ミツキさん、せめてアコちゃんがいないときに委員長といちゃついてくれないか?

 

「えっと、アコちゃん大丈夫?疲れてるの?……ハグする?」

 

「ホワアァァァァァアア!?」

 

「ね、姉さん!?」

 

ああ……もう……ミツキさんはどうしてこう……。

 

「ハグするとストレスが3分の1になるんだって。リラックスもできるみたいだし……」

 

「い、いいい、いいんですか!?」

 

「うん。別にいいよ?」

 

「よくないよ!?アコちゃんも抑えて!このままだと私は死人を見ることになる!」

 

委員長がすごい目つきでこっち見てるんだよ!見えてないのか!?

 

「止めないでくださいイオリ!私は今すぐ向かわなくてはならないのです!たとえその後に死んだとしても、今天国に辿り着けるのなら私はッ!」

 

力強っ!?なんでこんな馬力があるんだよおかしいだろ!!こんな変態とハグしたらミツキさんまで……!というか本当にアコちゃんがハグで止まれるのかも不安だ!

 

「ミツキさんも見てないで逃げて!アコちゃんは今明らかに挙動がおかしい!」

 

「え?で、でも疲れてるからとかじゃないの?」

 

「そんなわけ「ええ!そうです!日々の業務に疲弊した私には優しさと温かさで満ちたハグという素晴らしい処置が必要なんです!」

 

「アコちゃん!言ってることが理解できない!めちゃめちゃ元気じゃん!せめて止まれよ!」

 

「は、ハグするだけだし二人ともそんなムキにならなくても……イオリちゃんにも後でしてあげよっか?」

 

そういうことじゃない!ミツキさんの安全とアコちゃんの生死に関わるんだよ!あっ!折角アコちゃんを抑えてるのにミツキさんのほうから来るな!

 

バァンッ!!

 

「だ、駄目!!」

 

突然の大きな音と声に全員の動きが止まった。自然とみんなの視線は声の主に集中する。視線の先には、机に手をつきミツキさんを見つめている委員長がいた。

 

「……」

 

「……ヒナ?」

 

完全に勢いだったのか、時間と共にみるみるうちに委員長の顔が赤くなっていって……ぽすんと力なく椅子に座った。

 

「ど、どうしたの?何かあった?」

 

ミツキさんが委員長に近付くと、そのまま腕を枕に机に顔を伏せてしまった。

 

「……死にたい」

 

「ヒナ!?」

 

あー……なんというか、うん。少なくともアコちゃんは終わったな。明日以降の委員長からの扱いがどうなることか。

 

「アコちゃん、覚悟しておいたほうがいいよ」

 

「はぁー……尊い……」

 

「……聞いてないし」

 

アコちゃんが謎ににこやかだし無駄に温かい目をしてるんだけど……え?こわ。こっちは暴走して何故か強くなったアコちゃんを止めるために無駄に体力使って疲れてんだぞ。おかしいだろ。

 

というかミツキさんもミツキさんだ。こんな変態の挙動が疲れてるからなわけないだろ。ピュアピュアすぎないか?いや、それがミツキさんの良いところではあるんだけどさ。

 

「ヒナ?どうしたの?話聞くよ?」

 

「……無理」

 

完全に委員長が自分の言動にやられて殻に閉じこもっちゃったよ。取り敢えず私達は邪魔だろうし出ていったほうがいいよな。

 

「ほら、私達は帰るよアコちゃん。ここにいたら余計に委員長を疲れさせるだけだし……折角ミツキさんが委員長の仕事を止めてくれそうだしさ」

 

「いえ、私はお二人が帰るその時までここで見守っていますのでイオリは先に帰っていいですよ」

 

「何もよくないけど!?委員長がああなってるのは特にアコちゃんのせいだからな!?帰るよ!」

 

「嫌です!なぜ目の前の絶景を楽しまずに帰ろうと思えるのですか!ここからが見所なのに!」

 

「二人をなんだと思ってんの!?」

 

「イオリこそ目が節穴なのでは!?」

 

アコちゃんの腕を引っ張る私となんとかこの場に居座ろうとするアコちゃんの攻防はそれから少しだけ続いたが、結局どちらの勝ちにもならずに終わることになった。

 

「二人とも、今日は切り上げて帰っていいわ。私と姉さんもこれから帰るから」

 

……あれ?いつの間にか委員長がいつも通りになってる。

 

「イオリ!貴方のせいで二人のやり取りを見逃したじゃないですか!」

 

「ええ!?私のせいか!?」

 

「イオリのせいで貴重なミツヒナが!!」

 

「さっきから何を言ってるんだ!」

 

同じ言語を喋ってくれよ。理解できないんだよホントに。

 

「えーっと、二人ともごめんね?私のせいでなんかややこしい?感じになっちゃって……」

 

「いや、全部こっちが騒いだせいっていうか、むしろ委員長を休ませてくれて感謝しないといけないっていうか……」

 

普通にミツキさん悪くないじゃん。ハグ発言は……まあ心配してくれた訳だし、責めるのは違うよな。過剰に反応するアコちゃんと委員長が悪い。うん。

 

「……なんか、イオリちゃんが一番疲れてるね」

 

「いや、そんな…………そうかも……」

 

特にアコちゃんのせいで。短い時間だったはずなのにめっちゃ疲れた気がする。私も早く帰ってゆっくり休もう。……ん?ミツキさん?なんで近付いて……

 

「はい、ぎゅーっ」

 

「ふぇっ」

 

「「あ」」

 

え?あ、え?え?……え?抱き締められてる?

 

「み、ミツキさん!?なんで!?」

 

「私のせいでイオリちゃんには迷惑かけちゃったし、ね?少しはリラックスしてね」

 

……あったかい。それにふんわりといい匂いがして触れてる部分が柔らか……じゃない!待て待て待て!これじゃアコちゃんと同レベルだ!離れないと!

 

「よしよし。イオリちゃんはいつも頑張ってるね。ありがとう。お疲れさま」

 

あっあっあっあっ……何この包容力!?離れられない!!なでなでされながら優しく労われるのヤバい!!

 

「……羨ましい」

 

「委員長!見てくださいあの尻尾!さりげなくミツキさんの足に絡めてますよ!見ているだけの私達への当てつけですか!?」

 

えっ嘘っ!?いつの間に尻尾が!?……本格的に離れないとマズい!!このままじゃおかしくなる!!

 

「み、ミツキさん!もう大丈夫だから!」

 

「そう?でも私がぎゅーってしたいの……だめ?」

 

「ぐっ……だ、駄目……じゃない、です」

 

「ふふ、やった〜」

 

駄目だ!至近距離であんな悲しそうな顔と声はズルい!私じゃ、というか断れる人なんているのか!?ミツキさんを引き剥がせない!

 

「なんですかイオリのあの顔!赤面しながらすごい堪能してますよ!人に散々言っといて断れないとかひどくないですか!?」

 

私そんな変な顔してる……?というかさっきからアコちゃんうるさいんだけど。委員長は……ヒェッ、あれ瞳孔が開きっぱなしなのか!?そんな穴が開くほど見てるの!?

 

「み、ミツキさん!流石にそろそろ……!」

 

「うーん、そうだね。帰るの遅れちゃうしここまでにしよっか」

 

た、助かった。少し惜しいと思ってるのは気のせいだ。そうに決まってる。まさか私に限って……。

 

「ミツキさん!次は「姉さん、早く帰ろう」

 

いつの間にか委員長がミツキさんの腕を掴んで扉の方へ向かっており、自ら抱き着きに行ったアコちゃんの腕はミツキさんに触れることもなく空を切った。アコちゃんは空振った自身の腕を見てしばらく放心した後、ガクンと崩れ落ち床に膝と手をついて項垂れた。

 

「……」

 

「あ、アコちゃん……」

 

「どうして!!!!」

 

「うるさっ」

 

「は?」

 

こわっ……首がギュルンってこっち向いたぞ。

 

「あんなじっくりたっぷりミツキさんを堪能したイオリには分からないでしょうね!」

 

「ちょっ、言い方に悪意があるだろ!」

 

「事実でしょう!?あんなだらしない顔して尻尾まで巻き付けて……!!風紀委員としての自覚がないんですか!?」

 

「アコちゃんにだけは言われたくない!!」

 

それからしばらくはミツキさんと会う度に少しだけ恥ずかしくなってしまったのはまた別の話。

 




アコは原作でヒナガチ勢なので似た容姿の姉がいたらそりゃ好印象だよね。カッコよさと可愛さのヒナに、純粋で優しいミツキ。別ベクトルで2度楽しめる姉妹に情緒がボコボコにされてます。しかもそんな二人が目の前でいちゃいちゃしてるとなったら……ねえ?こうなっても仕方ないのです。空崎ヒナガチ勢が空崎姉妹ガチ勢になっただけです。テンションがぶっ飛ぶのは大体が簡単に甘やかしてくるミツキのせい。原作ヒナがアコを甘やかしたら絶対にテンションぶっ飛ぶでしょ?つまりそういうこと。

(少しやりすぎたかなと思って反省しています。でも二次創作とかの影響で私の中のアコってこんなんなんだよ。許して)


チナツのこと忘れてるわけじゃないよ?ただ出る場面がなかっただけです。本人は同時刻に救護のお仕事してます。自分は一生懸命に仕事してるのに先輩たちが騒ぎまくっているなんて知ったらどう思うんだろう。





ミツキが何を言って(して)ヒナを元気づけたかは皆さんの想像にお任せしますね。その現場を見ていないイオリ目線の本話にその正解はありませんから。思考放棄だって?うるさい。
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