ゲヘナ最強の双子の姉 作:ロリコンではない。好きな子がロリなんだ。
ユズちゃんが復帰してロッカーから出てきました。しかしユズちゃんは目を合わせてくれません。泣きたい。そのせいでヒナとミドリちゃんの視線が痛いです。泣きたい。私悪くないのに。
どうやら次は対戦ゲームをやるらしい。私は丁重にお断りさせていただいた。だって雑魚いんだもん。みんなを見てるだけで楽しいしね。……言い訳じゃないし。負ける戦に挑まないだけだし。知将と呼んでくれ。*1
選択肢としては2人用ゲームか4人用のゲームになるが、大体は4人で乱闘するタイプのゲームになることが多い。人数いるから仕方ないね。
6人いて私は不参加、4人ゲームとなると1人できない子が出てくる。その子は私と一緒に観戦するのだ。つまり!私がその子を独り占めできる時間ということ!私がゲームに参加しない理由もここにある!交代交代でゲーム開発部のみんなとヒナを独り占めできるんだぞ!ここってそういうサービスのお店だったりする?お金払った方がいい?
テレビ(モニター?)の前に4人が座って、後ろのソファに私ともう一人が座るのが私達の基本的なスタイルである。さっさと私がソファに座って待っているとミドリちゃんがこちらに来て右隣に座った。
「最初のお休みはミドリちゃんなんだ」
「はい。ミツキさんとお話したくて」
「ふふ、ありがとね」
お世辞でも嬉しいぞぉ!ミドリちゃんめ!私の喜ぶコツを押さえておる!(私への)ご褒美になでなでしてあげる!よしよしよしよし!
ミドリちゃんって頭をなでてると目を瞑って大人しくされるがままなんですよ。かわいいね。だが私はやりすぎない。過剰に触れ合うと怒られてしまうかもしれん。何事もほどほどがベスト。お話したいって言ってたし一旦なでなではやめて普通にお話しましょうね。
「……ミドリちゃん?」
なんて思ってたら会話が始まる気配がない。お話がしたいとは……?
っ!?
なに!?私が体の向きを正面に直した途端私の方に体重をかけてきよったぞ!肩にミドリちゃんが!なんや、ごっつかわええやんキミ。ウチおかしくなりそうやわ。*2
「ミドリちゃん、お話するんじゃないの?」
「……」
反応がない。表情も見えない。ということは自由にしていいということだなッ!……あん?この体勢じゃなんもできねえじゃん。右肩にミドリちゃんがいるから右手はあまり動かせない。左手は届かないから頭なでるくらいしかできない。しかもやりにくい。
この体勢って私の行動を制限する最善手なのでは?これが本当の頭脳プレーということか!?してやられた!ぐぎぎぎぎ!2歳年下に完全に封じ込められたわ。笑えよ。
「……ふふ」
ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛!!満足気に人の肩にスリスリしてんとちゃうぞ!!こっちの気も知らねえでよぉ!!もみくちゃにすんぞ!!
「どうしたの?」
「……いえ、もう少しだけこのままでいさせてください」
「ふふ、いいよ。ゆったり待とっか」
かわいいねぇ。皆が見ていない隙に少しだけ甘えるミドリちゃんのこのいじらしさに私はノックアウト。流石や。流石すぎてもう我慢できないよ。耐えてる私を誰か褒めてくれ。ねえ、かわいいのもう少し手加減してくれない?
二人で寄り添っているだけで、穏やかに時間は過ぎていく。肩から伝わるミドリちゃんの体温と私の体温が混ざり合って、どちらのものか分からなくなるような感覚に襲われる。ゆるゆると一つになっていくようなえも言われぬ心地よさに身を任せ、ぼぅっと目の前で四人がゲームしているのを見ていたら右手になにかが触れた。
「……ミドリちゃん?」
「どうかしましたか?」
「……いや、なんでもないよ」
「ふふ、そうですか」
ふと見れば私の右手は柔らかく微笑んでいるミドリちゃんの両手に包まれていた。それについて言及しなかったからか、ミドリちゃんは好きなように私の右手を触っている。
……そんなに私の手が気になる?手を触られてるだけなのになんかもう私の理性がゴリッゴリ削られるんだけど。ミドリちゃんのすべすべな手がしきりに私の手を触って来るのに耐えられるわけないだろ!!いい加減にしろ!!
ミドリちゃんは私の手の甲をなでたり、指や手のひらなどの色んなところを揉んでみたり、はてには恋人繋ぎをしながらにぎにぎし始めた。なんとはなしに恋人繋ぎをしている右手に力を入れて握り返してみれば、それに気付いたミドリちゃんが嬉しそうにふふふと笑いながら更に強く握ってきた。
……。
ンガアアァァァァ!!なんなんですか!?この子はなんなんですか!?私はいつの間にミドリちゃんと付き合ってたの!?かわいいというか愛おしいというかもう色んな感情が暴れまってるよ!!発狂していないことを褒めろ!!ここまで我慢できていたことがもう奇跡としか言いようがない!!流石にもうそろそろ手が出そう!!いや出す!!
「よいしょ」
「きゃっ」
ハッハッハ!私に寄りかかるからこうなるんだ!少し姿勢をズラせばバランスが崩れるなんて私でも分かるね!後ろに避けて膝枕にしてやったぜ!これでかわいいかわいいミドリちゃんのお顔を見てミドリちゃんに触れるよ。私とは反対側を向いているミドリちゃんの横顔を見ると驚いた様子で目をパチクリさせている。
だが残念だったな!まだ私のターン!間髪入れずにこのままなでなでに移行だ!左手でミドリちゃんの頭をなでながら右手をミドリちゃんの右肩に置く。これで逃げようとしたら押さえることが可能。私の最強の布陣に抜かり無し!両手と膝でミドリちゃんを楽しめるハッピーセット!
やがて状況を理解したのかミドリちゃんは恥ずかしそうに顔を赤くさせ手足を折り曲げて縮こまった。かわいいね。かわいいね!(大声)
「……ミツキさん」
「んー、どうしたの?」
「……その、お、おなかをなでてほしくて」
「そっかー……ん?お腹?」
ミドリちゃんは横向きに寝転んでいたのを私に向くよう体勢を直し、ミドリちゃんの肩に乗っていた私の右手をお腹の上に乗せた。
「……」
いや、そんな顔を赤くして懇願するような顔で見なくても……。
「じゃ、じゃあなでるよ?」
よく分かんない指定があったけど、まあいいや。左手で頭をなでて、右手でお腹をなでる。制服ぐちゃってならない?そういうの大丈夫そう?……そういえばミドリちゃんが自分から触ってほしいって言うの初めてでは?嬉しいねぇ!
「ふぁ……」
ミドリちゃんはまだ顔は赤いけど気持ちよさそうに目を細めている。かわいい。ちくしょう!両手が塞がってなければ絶対に写真に残してたのに!
「ふふ、気持ちいい?」
「ふぁい……」
……なんか蕩けてるな。少し表情がえっちでは?なでてるだけなのにいけないことをしているみたいで気が引けるんだが。本当になでてるだけだよね?これ。
そのままなでること数分。ミドリちゃんはすっかりリラックスしてうとうとと今にも寝てしまいそうだ。だがすまない。私はミドリちゃんを起こさないといけない。
「ミドリちゃん」
「……なんですかぁ?」
「みんなゲーム終わったよ」
「ふぁい……はい!?」
さっきまでのトロトロな表情から一変、驚いた顔でみんながゲームしていた方を見るミドリちゃん。まあ当然というか、ゲームをしていた四人は全員こっちを見ていた。モモイちゃんとアリスちゃんはニヤニヤと、ユズちゃんとヒナは穏やかな顔をしている。それはなんの表情なの?*3
「も、もっと早く教えてください!」
「でも気持ちよさそうだったし……起こすのも忍びなかったというか……」
「〜〜っ」
あぁ、私のお腹に顔を埋めてしまった。ぎゅって腰に抱き着いてかわいいね。よしよし。頭をなでると腰に回している腕の力が弱まるのもかわいいね。
「……スゥー」
「?……ミドリちゃん?」
「っ!な、なんですか!?」
「いや、みんなゲーム終わってミドリちゃんを待ってるんだよ?」
「あ……そ、そうでした。す、すぐ行きます」
そう言って私のお腹から顔を離したミドリちゃんの顔はなぜか真っ赤だった。みんなに見られたのがそんなに恥ずかしかったんか?この恥ずかしがり屋さんめ!
人に見られてないときにさりげなく甘えてくるミドリちゃんはまるで猫ちゃん。猫ちゃんは心を許した相手にお腹を見せると聞きます。ということでお腹をなでてみましたが……なんか、ね?