ゲヘナ最強の双子の姉 作:ロリコンではない。好きな子がロリなんだ。
はあ……ヒナが風紀委員の活動に行ってしまった。元気出ないわ。元気100分の1倍アンパ◯マンだわ。涙で顔が濡れて力が出ない。もうビッチャビチャよビッチャビチャ。絞ればバケツ一杯分くらいにはなる。新しい顔はいらないからヒナをください。
……よし、元気を補充するためにハルナちゃんに会いに行こう。同年代だし教室も近いはず。どこだ、マイフレンド!くっ、ヒナなら多少離れていても場所が分かるのに……カヨコちゃんとハルナちゃんは場所が分からない。不便だなこの能力。なんで一人限定なんだよ。複数対応してくれよ。*1
まあいい、探すか。ハルナちゃんってどこにいるんだろう。分かんねー。適当に廊下歩いて一年の教室見て回れば大丈夫かな。
……お、早速はっけーん。帽子かつ片翼と尻尾って目立つね。その全部がチャームポイントなんてズルい。触らせて欲しいなぁ。ねえ、いいでしょ?私の羽と角も触っていいからさ……え?いらない?じゃあ一方的に触るね?ということでいざ、尋常に参る!
「ハルナちゃん、こんにちは」
「あらミツキさん、どうしましたか?」
「いや、特に用は無いんだけど……」
やっべ、話すこととか何も考えてなかったや。私のバカ!これじゃあ通りすがりに挨拶してそのまま別れるやつじゃん!よっ友ってやつだよ!悲しいやつだよ!
「そうですか。私はこれから駅前の中華料理屋に行きますがミツキさんも行きますか?」
「行く!」
ハルナちゃん大好き!こうやってすぐ人を誘えるのすごい!コミュ力の足りていない私にはできない芸当だ!……でもよく考えたらコミュ力を養う機会が無かったし仕方ないのでは?私悪くないのでは?*2
「では早速向かいましょうか」
てくてくと道路を歩く。隣を歩いてわかるハルナちゃんの優雅さ!お嬢様やん。雰囲気がもう一般人じゃないよ。なんかキラキラしてるしいい匂いするし……視界の端に映る尻尾がすごい気になる。触りてえ……我慢するのにも限界があるからな?それ以上誘惑するのはやめてくれない?
「先ほども言いましたがこれから行くのは中華料理屋です。ミツキさんは辛いものは得意ですか?」
「うーん……市販のタレの中辛までならなんとか?」
実は苦いものだけじゃなく辛いものもあまり食べれないのである。前世じゃ食えたんだ!本当なんだ!*3
「へぇ、意外ですね」
「それはどういう?」
「いえ、甘口しか食べれませんみたいな雰囲気を醸し出していたので」
「どんな雰囲気!?……そういうハルナちゃんはどうなの?」
「私が食べれる辛さに際限などございませんわ。そうでなくては美食を楽しむための足枷となってしまいますもの」
「はえー、すごいね」
「ふふ、美食を追い求める者として当然でしょう?」
ドヤ顔で胸を張ってるハルナちゃんかわいい。本当に食が好きなんやなって。好きな事に全力なのは良いことだよ。私と似てるね。*4
「さて、着きましたよ」
「ここ?結構きれいだね」
「ええ、もちろんそういった部分も意識して店を選んでおりますわ。美食にはその場の環境や雰囲気も重要ですので」
なるほど。たしかにきったねえ廃れた路地の店とかいくら味が良くても行きたくないもんね。環境は大事。そんなのヒナと過ごしている私が毎日実感してるわ。ヒナがいるという環境が私の人生を薔薇色にしてくれるのさ。感謝感謝。
「ミツキさんは何を頼む予定ですか?」
「え?えーと、一応帰ったら夕飯もあるしあんまり量は無い方がいいかな」
「ふむ、では一品のみという形ですか?私はそうですね……あら?」
顎に手を当てて頼むメニューを考えていたハルナちゃんが何かを見つけたのか一点を見つめている。その先に目線をやると、そこには大量の料理と空いた皿を机にギッチリと並べた状態で延々と食事を続けるアカリちゃんがいた。
なにあれ……掃除機?料理がアカリちゃんに吸い込まれていくんだけど。あんな量どこに入ってるの?お腹の中はユニバースなの?まさか、カー◯ィ!?
「ごきげんよう、アカリさん」
「もぐもぐ……あら?ハルナさんと、貴方は?」
「こんにちは、空崎ミツキです」
アカリちゃんめっちゃ食ってるのにめっちゃスタイルいいんだけど。これがキヴォトス人クオリティ……!あとすごいキレイですね。取り敢えず今手に持っている箸をもらってもいいですか?丹念に舐めさせていただくので。だめ?しょうがない、いくらだい?六桁までなら出すよ。
「あら、あらあらあら。なかなかに珍しい組み合わせですね。いったいどういう風の吹き回しで?」
「ふふ、友人と美食を追い求めることは全くおかしな事ではございませんわ」
「フフフ、面白いことをしていますね。私も混ぜていただけますか?」
「もちろん。美食には誰と食べるのかも大切な要素ですわ。大勢で食べるというのもまた一興……」
「大勢って、3人だけどね……」
……これって美食研究会の前身なのでは?そんな二人のやり取りを間近で見れるって、コト……?ふはははは!素晴らしい!我が世の春がきた!美人さんの絡みを至近距離で見れるなんてうれぴいねえ。顔面偏差値が高いからどこ見ても目の保養になるぜ。
「では、新たに注文しましょうか」
「えっ……こんなにあるのにまだ食べれるの?」
「アカリさんの胃袋を舐めてはいけませんわ。アカリさんはその店の食材が切れるまで食べていたことがあります」
すごい通り越してこわい。やっぱりカー◯ィなのでは?ぽよって語尾につけてほしい。絶対かわいい。頬を膨らませてパタパタホバリングするアカリちゃん……見たい。見たくない?
「ではこの店のメニューを全て頼みましょうか」
「……??」
聞き間違いかな?
「ミツキさん、呆けている場合ではないですよ。届く料理の中で何を食べるのか今のうちに決めておかなくては。料理は鮮度が命。グダグダしているとアカリさんが全て食べてしまいますわ」
「そんな時間制限みたいな……」
「冷めてしまってはその料理の旨味は格段に落ちてしまいますわ。そうなる前に食べる、それが食への礼儀。アカリさんはそれを極めているのですわ」
感謝の正拳突きみたい。やはり極めるということは常人では理解できない領域まで行ってしまうんだね。すごいや。(放心)
「そ、そうなの?……アカリちゃんってすごいね」
「フフフ、それほどでもないですよ?」
あ、ちょっと嬉しそう。かわいいね。いっぱい()食べる君が好き。それはそれとして今もすごいスピードで目の前の料理が消えていくんだよ。本当にどうなってるんだ。変わらない吸引力……カー◯ィではなくダイ◯ンだった?いやどっちにしても変わんねえか。
取り敢えずで全品頼んだ料理が次々と運ばれてくる。が、結局片っ端からアカリちゃんが吸い込んでいく。やっぱりおかしいって。半端ないって。
「ミツキさん、早く食べたほうがよろしいかと。本当に無くなりますわ」
「あ、ま、まって!食べるから!」
いつの間にかハルナちゃんも食べてた。私も急がないと!
「美味しかったですね!」
「う……食べすぎたかも……」
「……アカリさんと食べるとつい勢いで手が伸びてしまいますわ」
なんでアカリちゃんはピンピンしてるの?アカリちゃんの胃袋はどうなってるの?軽くホラーだよ。私もハルナちゃんも少しグロッキーやぞ。
「ハルナちゃん大丈夫?」
「ミツキさんこそ……このあと夕飯なのでは?」
「あー……今日は夕飯抜きかな。流石にもう食べれないや」
「食後のデザートでも食べに行きましょうか?」
「「遠慮します(わ)」」
平和な日常ってこんなんでいいんだよ。……勢いが足りないって?こんな日も必要だよ。多分。
このあとちゃっかりアカリちゃんとモモトーク交換してるよ。やったね。
今までは二日から三日くらいの間に投稿するようにしていましたが、学校が始まってしまったため今回から投稿ペースが落ちることが予想されます。ストックなんて無いためでき次第投稿するという形式になります。今後は不定期更新となりますことをここに報告させていただきます。