ゲヘナ最強の双子の姉 作:ロリコンではない。好きな子がロリなんだ。
未だかつてない程の恥辱を味合わされているんですけど。なんなん?私に死ねと申すか?もう帰りたい。すごく帰りたい。ダメならふて寝してもいい?ムツキちゃんにホイホイ着いてきたのが間違いだったよちくしょう。かわいいかわいいムツキちゃんのやったこととはいえこれは許容できませぬぞ。
……というか猫耳と尻尾、二人が着けない?絶対かわいいじゃん。ねえ、お願い。二人の猫ちゃん姿見たいよぉ!!
もういいや。考えすぎてたらストレスでハゲる。とりあえず座ろう。
「……ん?」
何かの上に座ってる?……尻尾かよ!邪魔だよお前!下にぺろーんて伸びてるから普通に座ろうとしたら尻尾の上に座っちまうんだが?ちくしょう、座るたびに尻尾をずらして座らなきゃいけないのダルいて。
もう外してもいい?この尻尾わざわざベルト付いてんだよ?作ったやつガチやん。ベルトで腰に固定してるからふとしたときに外れてるとかないんだわ。さり気なく取って外れちゃったーとかできねんだわ。くそが。
「わざわざ尻尾握ってどーしたの?」
「これ、そのまま座ると上に乗っちゃうから……」
「……」
なんかカヨコちゃんの目が怖い。私何かした?それとも何かしそうと思われてる?お、大人しくするから無言でガン見してくるのやめて?ね?私たちの仲でしょ?
「くふふ、猫耳つけて自分の尻尾にぎにぎしてるのかわいーね。カヨコちゃんもそう思わない?」
「……黙ってて」
「まーカヨコちゃんがそういう対応するっていうのならそれでもいいけどね。私は私で好きにするし」
そう言いながらムツキちゃんは私の隣に座った。そして、もう一度私の肩に腕を回し、手でぎゅっと肩を掴んでいる。
「ムツキちゃん?」
ガチ恋距離も真っ青なピッタリボディタッチやめてね。そういうことされると恋に落ちちゃう。もっと好きになっちゃう。いたずらっぽい笑顔が素敵!
「はーい、猫ちゃんはごろーんしようねー」
ふぁっ!?!?!?!?
やわらかい!!ふともも!!ムツキちゃんのふともも!!顔の側面からムツキちゃんを感じる!!ムツキちゃんの体温と匂いとやわらかさが!!幸せ!!もう許す!!ムツキちゃんの悪行には全て目を瞑りますとも!!
「私はさっきしてもらったから今度はミツキちゃんになでなでしてあげる。よーしよしよしよし」
ギャアァァァ!!私の頭がぁ!!ママァ!!ムツキママァ!!私ムツキちゃんの子どもになるぅ!!おぎゃあおぎゃあ!!*1
「あはっ、ミツキちゃん嬉しそ〜。そんなになでなでされるの好きなの?」
「んふふ、好きだよ~」
ムツキママになでなでされるのが嫌な人間なんているわけないだろ!!いい加減にしろ!!もっと自分の魅力を理解しなさい!!私なんて簡単に骨抜きにされちゃうんだぞ!!先生なんか四肢が吹き飛ぶ!!*2
「そっかそっか、気持ちよさそうに目を細めて本当に猫になったみたいだね。ほら、こちょこちょこちょ〜」
「んふっ、ふふふっ、くすぐったいよムツキちゃん」
なんか顎の下こちょこちょされとる!!なんなんだ!?ガチの猫扱い!?滑らかでしなやかな指の感触を楽しんでいいよってコト!?ムツキママのおてて堪能タイム!?でもちょっとくすぐったい!!だがそれがイイ!!
「これで喉がゴロゴロ鳴ったらカンペキなんだけどなー」
「私は猫ちゃんじゃないよ?」
「うん、知ってる。そうだったらもっとかわいいのになーって思ってさ」
うむ、ゴロゴロを御所望らしい。でも流石に声帯に無理があります。ムツキちゃんも猫ちゃんが好きなのかもしれない。好きすぎるあまり私で猫ちゃん欲求を満たそうとするなんて……結構末期?猫ちゃん不足?
「……ムツキちゃん」
「ん?どーしたの?」
……仕方ない、一肌脱ごう。決して、決して猫ちゃんレス末期状態のムツキちゃんに猫ちゃん扱いされて甘やかされたいという低俗な考えなどではない。*3
体勢を横向きから仰向けに変え、両手を顔の横にセット!これはムツキちゃんを思った私なりの向き合い方である!刮目せよ!!
「にゃ、にゃーん………………なんて……」
「……」
「……」
…………。
……。
……殺せっ!もう殺してくれっ!
ムツキちゃんが目を見開いて固まっちゃったよ。ごめんね、謝るから帰ってきて。私が悪かったからさ、私じゃ猫ちゃんの代わりにはなれないのに出過ぎた真似をして大変申し訳ありませんでした。はい。反省しておりますのでどうか何かしらの反応をください。
だが、よく見ると固まっていたムツキちゃんはわなわなと肩を震わせて、その目はキラキラと輝き始めていた。
「む、ムツキちゃん?」
「……もう、サイッコーすぎるよミツキちゃん!」
きゃー!?!?!?めっちゃ頭ワシャワシャされてる!!ほっぺもむにむにされてる!!ムツキちゃんにいっぱい触って貰えてるぞぉ!!楽しそうなムツキちゃんもかわいい!!
「ミツキちゃんウチ来ない!?いっぱい甘やかしてあげる!」
なんだ、ただのママか。ムツキママにいっぱい甘やかされたいばぶ。ムツキママのお家でムツキママと幸せ家族生活を送りたいばぶ。*4
「んへへへへ」
あー……もう幸せや……幸せすぎて顔がだらけた笑みから戻ってこないわ。こんな幸せでいいんですか?もうすぐ私は死ぬのでは?
「ムツキ」
「ん?どーしたのカヨコちゃ近っ!」
うぇっ!?いつの間にかカヨコちゃんがソファの真ん前に立ってるんだが。あと目が怖いよ。今にも誰かを手にかけようとしてない?駄目だよ?
「……そろそろ限界なんだけど」
「あははっ、カヨコちゃんの目こわーい!」
「ムツキ」
「もーしょうがないなぁ……ほら、好きにしていいよ」
……ん?なんでムツキちゃんはなでなでするの止めたんですか?ムツキちゃん?
「……」
近っ!!顔近い!!カヨコちゃんのビューティフルフェイスがっ!!なんでそんな近くにいるの!?もう覗き込んでるじゃん!!
すると、カヨコちゃんは片手を私の頭上に伸ばした。別に触られてる感触とか無いけど。……もしかして猫耳触ってる?
「ふわふわ……」
……かわいすぎんか?ムツキちゃんの膝の上にいる私をわざわざ覗き込みながら猫耳触ってさ、感想が「ふわふわ」て。かわいいやろがい。
「ねえミツキ、さっきの私にもやってよ」
「え?さっきのって……」
「鳴き真似」
……死ねと申すか?もう一度恥を味わえと?あの無言の時間辛かったんですよ?や、やるけど、やるけどさぁ!!
「に、にゃーん……」
「……」
「……」
……。
やれって言ったのに黙んないでくれよぉ!!なんなんだよ!!せめて何か――
「ふふ」
っ!?!?!?!?
なんだその顔は!?穏やかな優しい表情美しすぎるだろ!!女神!?聖女!?天使!?
「ほら、お礼になでなでしてあげる。これ好きでしょ?」
んなあぁぁぁ!?至近距離のパーフェクトフェイスからのなでなでだと!?もちろん好きですとも!!大好物です!!
「えへ、うへへへへ」
頭なで回されてるよぉ。幸せだよぉ。もうこのままでいいんじゃないかな。私の人生これでいいんじゃないかな。ペットって私の天職なのでは?将来を真剣に検討するべき?
「やっぱこうなるんだから意地張らないで最初から素直になってればよかったのにね」
「……別にいいでしょ、私がどうしたって」
「まあ別に?その分私がミツキちゃん独り占めしてたし。……くふふ、頬緩んじゃってかわいーね」
「ふみゅぅ……うにゅ……」
ほわっ!?ムツキちゃんにほっぺむにむにされてる!!カヨコちゃんとムツキちゃんのおててが私の顔と頭に集中しているとかどんなバグ!?何したらこうなるん!?もしや、世界の理を私だけが理解している!?*5
わずかに扉が開いた音がした。その音に反応したムツキがソファの上から首を回して扉を見れば、人一人分だけ開いた扉のドアノブに手を伸ばした状態のハルカがそこに立っていた。
「こ、こんにちは……お、お二人だけですか?社長は……」
「いらっしゃいハルカちゃん、まだアルちゃんは来てないよー。そんなことよりこっちおいで」
「?……は、はい」
チョイチョイと手招きをするムツキに大人しく従い、室内に入ってから扉を閉めようとしたハルカにムツキが声をかけた。
「あ、できるだけ静かにね」
「え、わ、分かりました……」
よく分からなかったが言われた通りにそっと扉を閉め、足音を立てないよう心がける。ムツキの対面にはムツキと向かい合うような位置で下を向いているカヨコの姿もあり、ハルカの疑問は更に大きくなっていく。
ムツキの言葉を忠実に守ろうとゆっくりゆっくり歩くハルカの視界には、ムツキの膝の上、カヨコの視界の先にいるもう一人の人間の姿が見えてきた。その人物のお腹の前にある手は何やら紫色のふわふわとしたものを握っており、胸元から上はムツキの体で遮られ見えない。
「だ、誰かいるんですか……?」
「そうそう、まあ見たほうが早いよ。ハルカちゃんだったら口でも押さえといた方がいいんじゃないかな?」
「えぇ!?そ、そんなに……あ」
驚きの声を上げてしまったハルカは、自分の声が大きかったと自覚して咄嗟に両手で口を塞いだ。それに対してムツキは怒ることもなくむしろニヤついたいつもの表情を浮かべ、首をクイクイと動かして「早くこっちに来い」と急かす。
「……」
両手で口を押さえたまま歩みを進めると、見覚えのある軽いウェーブがかった薄紫の髪の毛が見えた。
「ぁ……み、ミツキさん……!」
ハルカはパァっと表情を明るくさせ、口を押さえるのも忘れて声を漏らしながら視線を寝転がったミツキの顔に向けた。すると、ミツキはすっかり眠ってしまったのか穏やかな表情のまま瞼を閉じており、その頭上にはやはり猫耳が着いていた。
「う゛ぇ゛あ゛っ!?」
それを見たハルカは攻撃でもされたかのような声を上げ、その場でビクンと体が跳ねる。その後もワタワタと両腕を動かして声にもならない声を上げていた。
「くふっ、あははははっ」
「……うるさい」
ハルカの挙動不審な行動と謎の悲鳴に声を上げて笑うムツキと両手でそっとミツキの耳を塞ぐカヨコの姿にハルカはハッと意識を取り戻し、興奮冷めやらぬ様子でムツキの横からソファ越しに身を乗り出してミツキを見つめている。
「ど、どどど、どうして、み、ミツキさんが、こんな……!」
「どうどう、落ち着いてハルカちゃん。あんまりうるさくすると私たちカヨコちゃんにのされちゃうからさ。位置的に私逃げられないし」
「あ、は、はい……」
そうして何度か深呼吸をして精神を落ち着かせたハルカが再度ムツキに問う。
「そ、それで、どうしてミツキさんが猫耳を……?それに握ってるのって……うっ!?」
「あー、それ尻尾だよ。寝てるのに尻尾にぎにぎしててかわいいでしょ?寝てるときに試しに持たせたら握っちゃってさぁ」
「しゃ、写真とかって撮っても大丈夫でしょうか……!?」
「いーんじゃない?私もカヨコちゃんも撮ったし」
「え、えへへへ……」
ハルカは色々な角度から写真を撮り、にへらと満足気に頬を緩めている。そこでハルカとムツキが話している間もハルカが写真を撮っている間もミツキの頭をなで続けていたカヨコがハルカに問いかけた。
「ハルカもなでる?」
「うぇっ!?い、いいんですか!?」
「起こさないようにね」
「わ、分かりました……」
カヨコがミツキの頭上から手を離すと、ハルカはカヨコの隣にやってきてすぐ近くからミツキを見つめている。ミツキはすぅすぅと寝息を立てており、一向に起きる気配はない。
「……っ」
ハルカが震える手をそっと伸ばしていくと、あっさりとその手はミツキの頭に触れる。ふわふわとした髪の毛の感触とその下の頭の固さが手に伝わって、言葉にし難い高揚感と胸に広がる幸福感がハルカを襲っていた。
「わぁ……!」
そのまま手を動かしてミツキの頭をなでていく。ミツキは今も心地よさそうに眠り、ハルカの顔は普段の不安気で自信なさ気なものとは異なって幸せそうにはにかんでいる。それを見ていたムツキとカヨコも穏やかな表情で見守っていた。
ムツキとカヨコのおててに包まれてすやすやしちゃう猫ミツキをどうぞ。
ハルカはミツキパワーで既に堕ちてるんで、まあこうなるかなって。
アルちゃん?アルちゃんはいい子だしミツキのこと好意的に見てはいるけど堕ちるとかは無いんじゃないですか?ミツキに対する感情は多分生徒たちの中で一番フラットなんじゃないですかね。あんま面白くならなそうだったのでカット。べ、別に面倒とか、思ってないんだからね!
ごめんね陸八魔、今度別の何かで書いてあげるからね。(書くとは言ってない)
あと、本日から活動報告の方で意見を募集します。と言っても別にアンケートとかするわけじゃなく、皆さんの見たいものとか、これが好きだったとか、そういうのを送ってください。気になった人は見に行ってみてね。何かしら送ってみてもいいのよ。