ゲヘナ最強の双子の姉 作:ロリコンではない。好きな子がロリなんだ。
みんな、ありがとな☆
石の捻出……?ああ、優しい生徒達(モモトーク未読無視達)が分けてくれたよ。心優しいみんなに感謝しないとね。
今日は学校帰りにミレニアムに行くぞ。なんかヒマリちゃんから呼ばれちゃってさ。あのヒマリちゃんだよ?完璧美少女のヒマリちゃんからのお呼ばれとあっては行かないわけにはいかないよね。
でも、なんの用事で私を呼んだんだろう。この前みたいにお話したいからかな?どうせ私は能力とか無いし力になれるようなこともないから、特別な用なんてありえないもんね。よーし、とりあえずヒマリちゃんと何話すか考えとこ。
「こんにちはミツキ先輩」
「あれ?トキちゃん?」
ミレニアムの駅で降りたらトキちゃんが居るでござる。というか制服トキちゃんだと!?かわいい!紺のカーディガンが似合ってるね!お御足が眩しい!頬擦り、してもいいですか?
「ヒマリ部長に頼まれたので。ミツキ先輩の護衛兼案内人です」
「そうなの?ありがとう」
トキちゃんに護衛を頼んでくれるヒマリちゃんも、来てくれるトキちゃんも、二人とも優しいなぁ。優しさで胸がぬくぬくだぁ。ただ、これは純粋に喜ぶべきか、迎えが必要と判断される私の情けなさを悲しむべきか……。*1
私の中で喜びと悲しみがせめぎ合っている間に、トキちゃんは私の隣に来て手を繋いできた。
「トキちゃん?」
トキちゃんのおててやわこい……すべすべ……こう、口元に持ってきて口付けしたくなるね。ちゅっちゅしたくなっちゃうね。なんでエージェントとしてバリバリ働けるトキちゃんのおててがこんなにも完璧なのか。
……完璧美少女だからか、ナットク。その完璧美少女っぷりをもっと堪能させていただきたく存じます!具体的には正面からのハグとか頭なでなでとかお膝の上に座らせていただきたい!*2
「そして、今日の私はメイドではなくミツキ先輩のお友達です。ぶい」
キャワイイ!!無表情のピースがどうしてこんなにかわいいんだ!私にはこんな素晴らしいお友達が居たんだね!これはもう見ようによっては制服デートでしょ!トキちゃんとデート!
「では行きましょうか」
「うん、行こっか」
テクテクと歩く。トキちゃんって結構背高いよね。必然的に少し見上げる必要があるけどその横顔が美しいのなんのって。当然のように歩く速度合わせてくれるし、向かいから人が来ると自然に私のこと引き寄せて避けてくれるし……あれ、私たち付き合ってたっけ。
「ミツキ先輩」
「どうしたの?」
「あそこに何かあります」
「たしかに人が並んでるね。……クレープ屋さん?」
わぁ、キッチンカーじゃん。制服姿の子が数人並んでるし、人気なのかな。写真も美味しそうだね。
「……」
「トキちゃん?どうしたの?」
すごい見てるよ?クレープ屋さんのことすごい見てるよ?食べたいの?
「いえ、なんでもありません」
「そ、そう?」
そうには見えないけど……なんでもないって言うのなら別にいいのかな?
「……」
な、なんでそんなこっち見てくるの!?なんでもないんじゃないの!?私のことジッと見ても何もないよ!?気まずい!無表情だから感情が分かんない!
「あ、あの、トキちゃん?」
「なんですか?」
「く、クレープ、食べる……?」
「はぁ、そんなに食べたいのなら早く言ってください。ほら、人を待たせているのですから早く並びますよ」
あっ、ちょっ、引っ張らないで!行くから!歩けるから!
「トキちゃんクレープ好きなの?」
「どうしてですか?」
「だってクレープ屋さんのことずっと見てたし、食べたいのかなって」
「なんの事か私には分かりません。私はただミツキ先輩のクレープを食べたいという意見に付き合っているだけです。お友達ですので」
「そ、そうなんだ、ありがとう……」
無表情だから本気で言ってるのか冗談で言ってるのか分かんないよぅ……。でもトキちゃんと一緒に買い食いができるって考えたら些細なことだね。美味しそうだし。心なしかトキちゃん嬉しそうだし。
とりあえず列に並んで、キッチンカーの横に掲示されてるメニューを見る。うん、種類がいっぱいあるね。何にしようかな。
「トキちゃんは何にする?」
「私はあのミックスベリーのやつにします」
決めるの早いね。決まってたのかな。やっぱり食べたかったのでは?
「じゃあ私はチョコバナナにしようかな」
「む、なるほど、チョコですか。イチゴチョコでもいいですね」
「キャラメルソースのやつもあるよ?」
「むむ……」
なんだろう、真剣にどのクレープにしようか悩んでるトキちゃんめっちゃかわいいんだけど。ほっこりするね。あ、私の家に甘い物とかおやつもあるんだけどちょっと来ない?きっと楽しいよ。*3
トキちゃん、悩むのもいいけどもう前の人がクレープ受け取ってるよ。トキちゃん?私たちの番だよ?
「次のお客様、ご注文はお決まりですか?」
「えっと、私はチョコバナナで、トキちゃんは……」
「ミックスベリーで」
結局ミックスベリーにするのね。
「以上でよろしいでしょうか」
「はい」
「2点で1500円です」
「あ、私が払うよ」
「いえ、別に私の分は私が払いますが……」
「いいのいいの、私先輩だもん」
先輩の意地だ!絶対にトキちゃんにはお金を払わせないぞ!トキちゃんが支払う前に勝手にお金出しちゃうもんね!うへへ、これでトキちゃんに間接的に貢げる!幸せだぁ!
「では只今調理中ですので、もうしばらくお待ちください」
「ミツキ先輩、ありがとうございます」
「お迎えに来てもらってるからね。そのお礼みたいな感じだから気にしなくていいよ」
「では、遠慮なく」
うむうむ、遠慮なんかせずに美味しく食べてね。私のお金でトキちゃんが美味しいものを食べられるとか、これほどまでに素晴らしいことはないよ。もう私のお財布ごといる?
「お客様、こちらチョコバナナクレープとミックスベリークレープです」
「あ、はーい。トキちゃんどうぞ」
店員さんからクレープを貰ってトキちゃんにも渡す。そして、後ろに並んでいる子もいたから少しキッチンカーから離れた。
「トキちゃんトキちゃん、一緒に写真撮らない?」
「写真ですか?」
「そうそう、こうやって二人でクレープ食べることなんてないし記念というか、思い出を残しておこうみたいなさ」
お願い!トキちゃんとイチャイチャ制服デートしたって証拠の写真欲しい!トキちゃんがクレープ持ってるかわいい写真欲しい!何度も見返してニチャニチャしたい!
「いいですよ。もちろんかわいく撮ってください」
「まかせて!」
やったぜぇ!やっぱトキちゃんよ!やっぱトキちゃんが最高なんよ!ふへへへへ!
トキちゃんの右側に立って左手でクレープを持ち、右腕を伸ばしてスマホのカメラを向ける。トキちゃんも私に近い方の右手でクレープを持っており、カメラ目線になっていた。
「ふむ、これだと味気ないですね」
「そう?」
トキちゃんとツーショットの時点で私は大満足よ?もう幸せの絶頂にいるよ?
「こんな集合写真のようなものでは私のかわいさが存分に発揮できません。ミツキ先輩、失礼します」
すると、トキちゃんは私の後ろに立って、私の左肩に顎を乗せた。クレープを持った右手は私の右肩辺りに掲げ、左手でピースをしている。
わ、ワァ……ァ……!?ぁ……!!ァァ……!!
トキちゃんのお顔が近い!!というか後ろからぎゅーされてるみたいだよ!!背中にトキちゃんを感じる!!距離感バグってるよう!!この魅力的すぎる子が2個下ってマジ!?
「ほら、シャッターチャンスですよ。ぴーすぴーす」
わぁい!!真横で喋るんじゃない!!耳が幸せになっちまう!!壊れるるるる!!
「う、うん。はい、チーズ」
パシャッパシャッ
「よし、これでミッションコンプリートですね。早く食べましょう」
「そうだね、食べよっか」
あぁ、素晴らしい思い出ができた。これでトキちゃんをいつでも見れるね。これはもう写真を現像して肌身離さず持ち歩かないといけないと思うんだ。トキちゃんとのツーショットをお守りにしよう。そうしよう。
まあ、ひとまずクレープを食べよっか。
「ん、美味しい!」
「そうですね」
っ!?と、トキちゃんが微笑んでいる、だと……!?素晴らしい!!お顔の威力高すぎぃ!!好き!!普段無表情な女の子がふとした瞬間表情を変える、私はそんな瞬間が大好きなんだ!!*4
「ミツキ先輩、一口食べますか?」
「いいの?じゃあはい、私のもいいよ」
やったぁ!トキちゃんの食べかけだぁ!……流石に食べかけ部分にかぶりつくのは違うか、反対側食べよ。ん、すごいベリー!甘酸っぱい感じがいいねぇ。美味しい。クレープはホイップが多いし、これくらいサッパリしてた方が食べやすいのかな。
「トキちゃん、ミックスベリーも美味しいね。ありがとう」
「いえ、チョコバナナも美味しかったです」
ふっふっふ、このシェアしてる感じ、すっごい青春を感じる!買い食いで一緒に写真撮ってシェアもしちゃうとか、キラキラ部もビックリだね!いや、あの二人ならよくやってそうだな。今度あの二人にもやってみよう。きっと受け入れてくれる。
ま、とりあえず私の食べよ。……ん?あれ?食べた跡が一箇所しかない?と、トキちゃん?まさか普通に私の食べかけ部分食べた?まだ口つけてない所あるよ?なんでわざわざ……
「ミツキ先輩、食べないんですか?」
「あ、いや、食べるよ?」
き、気にしない感じなのかな。あれか、消しゴムとかでキレイな角をあまり使いたくないタイプ?一箇所を使い続けたい感じの。だとしたら私が悪いことしたかな。いや、私のは気遣いの結果というかなんというか……。
いろいろ考えながらぼうっとトキちゃんの方を見てると、トキちゃんは私が一口食べた箇所にかぶりついた。
「トキちゃん!?」
「??……なんですか?」
今のあからさまなやつなに!?もう見せつけるように食べたじゃん!私が見てるの気付いた上で食べたじゃん!*5
いつもなら私はこんな間接キスだなんだって気にしないのに!むしろ喜んで食べるのに!もう!こっちがちょっと配慮しちゃったせいでなんか食べづらいじゃん!
「いや、なんでもないよ」
「そうですか」
もう普通に食べちゃうもんね!美味しいクレープにトキちゃんの間接キスも楽しんじゃうもんね!うへうへ!*6
うまい!チョコバナナもホイップもうまい!うまい!うまい!
「……」
トキちゃんに連れられてやって来たのは特異現象捜査部。扉を開けて中に入ると、いつものふつくしい声が聞こえてきた。
「ふふ、こんにちはミツキさん。よくいらっしゃいました」
「うん、こんにちはヒマリちゃん」
「今回もミッションコンプリート。上出来でしたね」
「トキ?あなた、この私のお願いを無視してミツキさんとクレープを食べていませんでしたか?思いっきり寄り道してましたよね?」
「クレープ美味しかったです」
両手でピースしてるトキちゃんにヒマリちゃんはやれやれって感じ。なんかこの空気もいいな。自由なトキちゃんに振り回されてるの、イイよね。
……アレェ?なんか、なんか見覚えのない子がおるなぁ。ヒマリちゃんの隣にとてつもない美貌を持ったお方があるなぁ。
「貴方が空崎ミツキね」
「う、うん、そうだよ」
その長くて艷やかでふつくしい黒髪に抜群のスタイル、あと高すぎる顔面偏差値……もしや、かの有名なリオ様では?え、めっちゃ綺麗なんですけど。何この人。黒タイツとヒールがお似合いですね。ママになってください。
「ミツキさん、こちらの仏頂面はセミナーの会長である調月リオと言います。近寄りがたい雰囲気を醸し出していますが、害を与えることはない……ない……?と思いますので、いつも通りに接してあげてください」
「ヒマリ、貴方は私を何だと思っているのかしら。害を与えるつもりなんて無いわ」
「残念ながら友人と呼べる相手のいない人間に説得力はありませんので。人間としての何かしらが欠落していなければありえませんよ」
「……」
うおぉい!!リオちゃんがしょんぼりしてるよ!!表情はあんまり変わんないけど雰囲気がしょんぼりしてるよ!!な、なんて庇護欲をくすぐられるママなんだ!!
「り、リオちゃん、でいいんだよね?」
「……ええ、好きに呼んでもらって構わないわ」
「そっか、じゃあいっぱいお話しよ?ね?お友達になろうよ」
「話と言っても、私は特別面白い話なんてできないけれど」
「大丈夫大丈夫、面白いかどうかは関係ないよ。リオちゃんとお話したいの」
「そう……貴方、変わってるわね」
「えぇ……?そ、そうかな?」
リオちゃんくらいの美人さんだったら誰でもお友達になりたいと思うよ。誰でもママになってほしいと願うと思うよ。*7
よし、とりあえずリオちゃんとお友達になろう!そしてその圧倒的ママ力で甘やかしてもらおう!頭なでなでしてもらいながら「よく頑張ったわね」とか言われたい!微笑みを向けられたい!
頑張れ私!頑張ってリオちゃんと仲良くなるのだ!頑張るぞー!
ちなみに、リオの交友関係を広げるための「お友達大作戦」の第一歩としてミツキが呼び出された模様。ヒマリとトキは協力関係。
なお、トキと一緒に撮った制服デート超至近距離イチャイチャツーショットをSNSに上げた馬鹿阿呆ボケカスは凄まじい反響が現在進行形で巻き起こっていることに気付いてない。
おまけ ミツキとリオが二人で話している時のヒマリとトキ
「あなたがクレープ屋に並んでミツキさんと一緒に食べている間、この私は帰ろうとするリオをなんとか引き止めていたのですよ?言いましたよね、まっすぐ帰ってくると」
「ミツキ先輩が食べたそうだったので」
「はぁ、ミツキさんは相手を待たせているときに不要な寄り道はしない方です。トキ、あなたが原因なのは分かっていますよ。まったく……」
「では、この私が至近距離で撮ったミツキ先輩のクレープを頬張る写真はいりませんね」
「いりますが?」
「いりませんね」
「いりますが?トキ、それを渡してくだされば今回の件は不問にしましょう」
「流石ヒマリ部長、話が分かる天才美少女ハッカーですね」
「でしょう?私は寛大な超天才清楚系病弱美少女ハッカーですので」
「チョロ」
「何か言いましたかトキ?」
「いえ、何も」