続・東方幻仙郷   作:205海志

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俺たちは久々に幻想郷に向かい、
霊夢と魔理沙の2人に再び出会った。
それで博麗神社にてゆっくりしていくのだが…。
とあることでいろいろと騒動が…。いや、
多くの人々との出会いに
つながることになってしまった。
流石にいっぺんには話せねえから
いくつかに分けながら話していくぜ。
今回はアイをメインに話すぜ。


館の住人たち(前編)

俺たちが博麗神社でゆっくりしていたとき。

突然魔理沙がこんなことを言った。

「ちょっとアイを借りるぜ。」

そんな一言を聞いた俺とアイはきょとんとした。

そりゃいきなりこう言われたら

どんな反応すればいいのか…。

なんてことを思っていたら、なんと

魔理沙はアイをつれて

箒に乗って飛んでいるではないか。

「オ、オイ!!いつ戻ってくんの!?」

俺は焦りながらそう言った。すると魔理沙は

「すぐ戻るぜ~」

と、俺と同じくらいの声の大きさでそう返した。

その直後、海志と霊夢、初代の3人が戻ってきた。

「あれ?アイ姉と魔理沙は?」

海志が尋ねた。俺は先程起こったことを

そっくりそのまま答えた。

すると、

「よし、2人を追いかけるか。」

と、海志はまるで頭が空っぽになったかのように

そう言った。

いや即決すぎるだろ!!

俺は思わずそうツッコんでしまった。で、

その海志も博麗神社から飛び出してしまった。

「おい待てよ海志!!!」

俺は海志と同行することにした。が、

なぜか突然出てきた穴みたいな何かに

足元をすくわれ、落ちてしまった。

その直前、初代も

海志と同行することにしたらしいが…。

俺と初代に関する話はひとまず後回しにしておくぜ。

 

さて、魔理沙とアイの2人が向かったのは

霧雨魔法店…ではなく、

デカい湖のほとりにポツンとある洋館だった。

どうやら魔理沙はその洋館の中にある図書館に

用があったらしく、アイは手伝い役として

連れてきたらしいが…。

魔理沙がその図書館で何をしようと考えたのかは

ここでは敢えて話さないでおくぜ。

さて、図書館を後にしようとしたそのとき。

その図書館の司書であろう人物が現れた。

「魔理沙…。ホント懲りないわね。」

その少女が言った。

「ヤベ、アイツかよ…。アイ、行くぜ!」

魔理沙はそう言うと、急いで図書館から去って行った。

ただ、この図書館は迷路みたいな感じだった。

なんせ本の量がとんでもないくらい多かったからな。

そのおかげで、アイは図書館の出入口が

分からなくなってしまった。

同時に魔理沙に置いてかれてしまった。

「魔理沙さんどこ…?速すぎるんですけど」

途方に暮れてしまったアイ。そのとき、

どこからか咳き込む音が聞こえた。

これに気づいたアイは、

その音がする方へ向かっていった。

見ると、先程見た司書であろう少女だった。

 

長い紫髪の先をリボンでまとめていて、

紫と薄紫の縦じまが入った、

ゆったりとした服を着ていた。

その上から薄紫の服を着ており、

三日月の飾りがついたナイトキャップを被っていた。

そして、青と赤と黄のリボンで

髪をいくつかの束にしてそれぞれを結んでいた。

簡潔に言うなら、「全体的にゆったりとした服装」

であったと言えば良いかな。

 

その少女の名は『パチュリー・ノーレッジ』。

この洋館内の図書館に常駐している魔法使いで、

「動かない大図書館」と言っても

差し支えないほどの存在感があった。

ところが、そのときアイが見たのは

アイ自身が想像していた状況の斜め上の状況だった。

なんとパチュリーが図書館の床に横たわっていて

咳き込んでいるではないか。それも苦しそうに。

アイは大急ぎで彼女の治療にあたった。

もっとも、喘息にかかっていただけだったため、

そんなに重大なレベルの治療ではなかったが。

「ありがとう。でもどうして私の治療をしたの?」

パチュリーは半ば疑いながら言った。

それに対してアイは

「医者ですので。放っておけないんですよね…。」

と言った。パチュリーは

「あら、そうなの。」

と冷静な口調で言った。続けて

「でもあなた、魔理沙と同行してきたじゃない。

 あれはどういうことなの?」

と、半ば強い口調で言った。

これは後に分かったことなのだが、

どうやらパチュリーは

魔理沙が常習的にやる本の盗難被害に

よく遭っているらしい。

となると、先ほど話した

“魔理沙がその図書館で何をしようと考えたのか”

についてはもう分かったんじゃないかな?

話を戻して、アイは落ち着いた口調でこう言った。

「いや、私はただ魔理沙さんにやや無理やり

 連れてこられただけなのですが…。」

それを聞いたパチュリーは安心したかのように

アイに対する態度をガラリと変えた。

すると突然、声が聞こえてきた。

「あなたでしたか。パチュリー様の治療をしたのは。」

見ると、図書館には少女がもう一人いるではないか。




次回、突然現れた少女がアイに接近します。
お楽しみに。
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