優曇華と妹紅の案内で
なんとか竹林を抜け出すことができたが…。
一難去ってまた一難。今度はある場所に迷いこんだ。
アイを追いかける海志を捜してるのに…。
でもって海志もまた
初代とは別の場所に迷いこんでいた。
結論から言うと、2人はそれぞれ
別の場所で泊まることになるのだが…。
まあ、今回はそこら辺を話していくぜ。
迷いの竹林からなんとか抜け出すことができた初代。
ところが今度は竹林とはうって変わって
人々が住んでいるところに迷いこんだ。
場所的には人里と言えばいいかな。
そんなところに迷いこんだ初代は
とりあえず歩くことにした。
すると突然、宙に浮かぶ人形が現れた。
「あれ?天使かな?」
初代はそう思った。そのとき、
人形を追いかけるようにして誰かがやってきた。
見たところ人形の持ち主であろう人物だった。
その人物はというと、
身長は霊夢と同じくらいの少女だった。
ウェーブのかかった短い金髪で、
瞳は金色がかった色。
肌の色は薄く、まるで人形のよう。
青のワンピースのようなノースリーブに
ロングスカートを着ていて、
その肩にケープのようなものを羽織り、
頭にはヘアバンドのような赤いリボン。
全体的に青を基調とした服装だった。
そして、リボンで縛ってある魔導書を手に持っていた。
「ここでいったい何をしているの?」
少女が質問した。
「何をしているというか、なんというか…。」
お兄ちゃんを捜してる。そう言いたいが、
彼女は理解してくれるのか?そう戸惑ったとき、
「もし良ければ私のとこに泊まってく?」
とその少女が一言。続けて、
「見たところあなたここの者じゃないでしょ?」
と言った。初代はためらった。初対面だというのに
彼女の家に上がってもいいのか?そう感じた直後、
「もうすぐ夜よ。あなたはどこか泊まる場所があるの?」
と、少女が言った。
確かに日はもうとっくに暮れている。
それにどこか泊まる場所もない。
それを考えた初代は彼女に一言
言おうとした。だが、言う直前、
「それじゃ行きましょ。」
と、その少女は初代の手を優しく握って
彼女の家へと歩いて行った。
初代は思った。最初からこうするつもりだったの…?
と。
さて、初代が人里らしき場所に迷い込んでいた頃、
海志は森のど真ん中に迷い込んでいた。
アイを追いかけるため、博麗神社を飛び出したのだが、
途中でアイを見失ってしまったのだ。
それで仕方なく森の中を放浪していたわけだ。
そんなとき、海志はメモ帳を拾った。
軽く見てみると、あたかも
海志っぽいことが書かれていた。
そして、次のページにはスケジュールが書かれていた。
メモ帳を拾った直後、海志はカメラも見つけた。
それに気づいたそのとき、1人の少女が突然現れ、
そのカメラを拾った。
「ああ良かった…。私のカメラが見つかって。」
どうやらカメラの持ち主のようだった。
カメラを見つけて一安心する彼女を
海志はしばらく見ていた。
赤みがかった褐色をした瞳に、
ボブカットのようなセミロングのような
髪型をした黒い髪。
頭には頭襟と呼ばれる
赤い山伏風の帽子をかぶっていた。
服装は、黒いフリルの付いたミニスカートと
白いフォーマルな半袖シャツで、
比較的シンプルなものだった。
靴は赤くて、底は天狗の一本歯の下駄のように
高くなっている。
見たところ身長は海志とあまり
変わらないくらいと言ったところだろうか。
「あれ!?私のメモ帳!」
彼女は海志に気づくと、
彼が手に持っていたメモ帳を急に取りあげた。
「でも、どうしてそれを持ってたんですか?」
彼女は尋ねた。海志は
「いや、たまたま落ちてたんだが。」
と答えた。続けて
「でもってメモ帳の中軽く見てしまったのだが…。」
と言った。少女は思わず
「はぁ…?」
と言った。ところが、彼女が
海志のことを改めて見ると、
彼女は急に先ほど取り上げたメモ帳を何枚かめくり、
そしてそのメモ帳を見た。
海志もメモ帳を見てみると、さっきのページだ。
少女は海志を見て
「まさかあなたって…。海志(かいじ)さん?」
と言った。
「いや海志(かいし)なんやけど」
と海志が答えた。すると、その少女は
「やっぱりあの噂は本当だったんだ…!」
と、急に達成感を感じ、海志に対して
「少し取材させてくれませんか?」
と半ば威圧的な感情で言ってきた。
「別に構わないよ」
彼女とはうって変わって、海志は気楽にそう言った。
次回、海志・新丸兄弟が出会った
それぞれの少女との交流等になります。