続・東方幻仙郷   作:205海志

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前回にて、初代と海志は少女2人に出会った。
ただ、その2人についてはまだ軽く紹介した程度。
今回はその少女らについてを交えながら
初代と海志がどうなったかについてを話すぜ。


兄弟の話題(前編)

さて、前回話したようないざこざがあって、

海志は例の少女と2人で森の中を歩いていた。

しばらく歩くと、居酒屋があった。

2人はそこに入った。もっとも、

海志は困惑していたのだがな。

 

居酒屋に入ると、2人は空いている席に座った。

席に座り、ある程度の注文を終えたあと、

海志は尋ねた。

「ところで…。君はいったい誰?」

カメラを手入れする少女はこう答えた。

「私は射命丸文です。清く正しい新聞記者と

 言ったところかしら。」

それを聞いた海志はこう答えた。

「なるほど、記者か。インタビューなら構わないが、

 なるべく中立的な記事になるように頼むぜ。」

「もちろんですよ、海志さん。

 清く正しい射命丸文ですから!」

文はそう答えたが、半ばうさんくささも混じっていた。

もっとも、海志はほぼほぼ信用していなかったがな。

 

さて、料理や酒を口に入れているうちに、

文は酔って寝てしまった。

一応インタビューはなんだかんだ受けたが、

海志はだいたいのことを話していたので、正直彼は

地味にグダグダなインタビューに飽き飽きしていた。

すると、誰かが店にやってきた。2人組だ。

その2人組は海志の隣に座った。

2人組の一方が、今日あったことを話し始めた。

「はぁ…。今日はワケ分かんないヤツにつるまれたぜ。」

「どんな人なんだい?」

もう一方が質問する。質問を受けた彼女は

「前髪が右目を隠す変わった髪型をしていて、

 常におちゃらけていた野郎だよ。無くしたリボンを

 見つけてくれたのはありがたかったが…。」

と、赤面してそう答えた。

「それは結果的に良かったんじゃないのかい?」

と、もう一方の少女が半ば笑みを浮かべながら言った。

この一連の流れを聞いた海志は

この2人は自分の弟のことを話題にしているのか?

と思い、

「話してるところ悪いけど…。

 2人が話題にしてる人物ってこの人?」

と、初代の写真を見せながら2人に話しかけた。

1人はとんでもなく驚いていた。そしてこう質問した。

「何でお前コイツのことを知ってるんだ!?」

「いや、オレの弟なのだが…。」

海志はそう答えた。すると、

写真をじっと見ていたもう1人がこう言った。

「凄い偶然だな、妹紅。」

「も、妹紅?」

海志はきょとんとした。

「…私の名前。藤原妹紅だ。」

と、とんでもなく驚いていた少女こと

妹紅が、半ば無愛想な態度で答えた。

「妹紅か…。オレは海志。とりあえずよろしく。」

海志は気楽に答えた。

「海志…か。それはそれは

 なかなか聞かない名前だな。」

もう1人の少女が答えた。

海志は彼女の容姿に見入っていた。

 

腰まであり、青のメッシュが入った銀髪で、

赤いリボンを帽子の頂と胸元につけていた。

頭にはまるで屋敷のような形をした、

赤い文字のような模様が入る青い帽子を乗せていた。

衣服は胸元が大きく開き、

上下が一体になっている青い服。袖は短く白かった。

襟はと言うと、半円をいくつか組み合わせ、

それを白が縁取っている半ば変わったデザインだった。

青い服のスカートの部分には幾重にも重なった

長く白のレースをつけていた。

 

「私は上白沢慧音だ。慧音と呼んでくれ。」

そのもう1人の少女こと慧音が言った。

「なるほど、慧音か…。」

海志がそう呟いた。そしてこう尋ねた。

「弟は今どこら辺にいるのかい?」

妹紅は無愛想な態度でこう答えた。

「里まで案内したが…。それからは知らねえよ。」

「里か…。どこら辺なんだい?」

海志が質問する。それに対して

「店を出て真っ直ぐの方角にあるよ。」

と、慧音が丁重に答えてくれた。

海志は支度をして、文との飲み代なり飯代なりを

全額払い、居酒屋を後にした。




次回は新丸の視点になります。
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