インフィニット・ストラトス〜全知全能の覇王〜 作:天魔 無骸
織斑一夏、篠ノ之箒、セシリア・オルコット、凰鈴音、織斑千冬、山田麻耶による大牙のヴェルテクスに関する一言
ゴーレムの乱入により、クラス対抗戦が中止になった放課後。
大牙の策略と根回しにより、鈴は一夏と二人っきりになっていた。
一夏「なぁ……小学校の時、酢豚の話をしたのも、こんな夕方だったよな」
鈴「え……」
二人はその時の思い出を思い出していた。
……
夕方の小学校のある教室で
鈴(小)『料理が上手になったら、毎日あたしの酢豚を食べてくれる?』
と小学校の頃の鈴は一夏へ言った。
……
一夏「あの約束って……もしかして違う意味なのか?俺はてっきり、タダ飯を食わせてくれるんだと思っていたんだが」
鈴「ち、違わない、違わないわよ。だ、誰かに食べてもらったら料理って上達するじゃない?あ、あははは……」
とそう言った鈴は何かを誤魔化すように笑っていた。
一夏「お前にの酢豚も食ってみたいけどさ、鈴の親父さんの料理、美味いもんな。また食べたいぜ」
鈴「あ、その……お店はしないんだ」
一夏「え……なんで?」
そう聞く一夏に鈴は答えた。
鈴「あたしの両親、離婚しちゃったから。国に帰ることになったのも、そのせいなんだよね」
一夏「……」
鈴がそう言うと、一夏も黙ってしまい、少し気まずい空気になっていた。
一夏「なぁ、鈴」
鈴「ん?」
一夏「今度、どっか遊びに行くか」
鈴「え……それって、デート……」
一夏に誘われた鈴は小さく呟いた。
一夏「ん?何か言ったか?」
鈴「な、何でもない!うん……行こ、一夏!」
と鈴は笑顔で答えたのだった。
……
それを陰ながらある一人の人物が見守っていた。
大牙「(良かったな、鈴……)」
そう、大牙であった。
?「恋のキューピットの真似事は楽しいですか?」
とそんな大牙へ声をかけたのは……
大牙「お前が昔やってたことの真似事だよ、元恋愛請負人の白河ひよりさん」
ひよりだった。
ひより「ああ、懐かしいですねぇ。あの頃から思えば、ボクもすっかり遠くまで来たものだ」
大牙「ああ、俺もお前も、本当に遠くまで来たし、色々変わったよ……でも、それでも変わらないものはきっとある、例えばそれは……」
そう言った大牙は隣に立っていたひよりの腰に手を回し抱き寄せた。
大牙「これまでも、そしてこれからも、俺とお前はずっと一緒だってことだ
ひより「……うん、そうだね」
そう言ったひよりは、大牙に抱きついて
ひより「大好きです、これからもずっと一緒にいようね大牙くん」
大牙「ああ、俺も大好きだよ。ひより」
互いにそう言った二人の影が一つに重なっていた。
それを遠くから見ていた陽菜と有里咲は……
陽菜「お兄ちゃんとお義姉ちゃんが幸せそうなのはいいけどさ、甘すぎて砂糖吐きそう……」
有里咲「ひよりん、いいなぁ……」
と陽菜は口元を抑えながらそう言い、有里咲は羨ましそうに言っていた。
……
IS学園のある場所では
真耶「天導くんが送ってくれたデータ通り、やはり無人機ですね。登録されていないコアでした」
千冬「そうか」
千冬と真耶は大牙から送られたゴーレムのデータを解析していた。
そう、大牙はあの戦闘で放射波動の実験体として、ゴーレムを完全破壊することを前提で動いていたため、可能な範囲でゴーレムのデータを収集していた。
真耶「ISのコアは世界に467しかありません、でもあのISにはそのどれでもないコアが使用されていました。一体……」
真耶はそう言い、千冬は何かを考えていた。
……
そして、
?「アイツが、天導がIS世界にいるってマジですかロイヤル様!?」
ロイヤル「はい。それも、3人の同行者を連れてのようです」
スフィア天界と呼ばれる場所にて、ロイヤルと呼ばれた人物と、ある一人の青年が話していた。
枢木零瑠。大牙とは互いに15歳の頃に出会い、それから現在に至るまで深い因縁を持つ。
ロイヤル。スフィア天界の長である女神である。彼女に関してはここであまり語る必要はないだろう。何せ今回限りだし(多分)。
ロイヤル「この映像を見てください」
とIS世界にて大牙がひより達といる映像が映し出された。
零瑠「マジかよ!よりによってアイツの妹や白河たちまでいるのか!」
ロイヤル「はい。それとこの件に関して、理由は不明ですがミーチェル天界は完全な不干渉を決めています。ロア天界の方も、現在は色々とゴタついているらしく、この件に関して人材を割けないようです」
零瑠「それで俺が呼ばれたってわけか。……そういや煉の野郎は?」
ロイヤル「その煉君なんですが……あの件の後、行方不明で一切の連絡が取れていないんです」
零瑠「はぁ!?アイツが行方不明!?」
ロイヤル「なので、今頼めるのが零瑠君しかいないと言うわけなんです。専用機はこちらで用意するので、あの世界の調査と彼の監視を頼めないでしょうか?」
零瑠「了解した、あの野郎が今度は何を企んでいるのかも気になるしな」
ロイヤル「では、お願いします」
と二人は話していた。
……
夜・大牙とひよりの部屋にて……
大牙とひよりが一緒のベッドで添い寝していた時だった。
突如ヴェルテクスの待機形態である日本刀が薄く淡く輝き、光の玉になって大牙とひよりが寝ているベッドへ潜り込み、光の球が変化すると黒い髪に金のメッシュが入ったおよそ11歳前後の少女のような姿になっていた。
そしてそのまま朝になった。
大牙「ん、ん〜〜〜……ん?」
日課のトレーニングのために4時ごろに起きた大牙は少し違和感を感じていた。
大牙「(この部屋、それもめっちゃ近くに俺とひより以外の気配がする?一体どういう……)……は?」
そう思い、布団の中を確認すると……
?「すぅ……すぅ……」
大牙とひよりの間に一人の少女が眠っていた。
大牙「……(は?え?どゆこと?まさか、またひよりが妊娠してお腹の中にいた子供が覇王の因子の力で肉体操作して出てきた?だとするとこれで5人目になるんだけど!?)」
そう、大牙とひよりはこれまで4人もの子供を作っており、後書きで説明するが覇王の因子の力により、肉体操作して出てきた自分達とほぼ同い年の息子や娘達がいる。
ちなみに、陽菜や有里咲との子供もいて、陽菜は娘で有里咲は息子である。
?「ん?ん〜〜〜ん」
大牙が思考を張り巡らせいると、眠っていた少女が目を覚ました次の瞬間、少女はこう言った。
?「……パパ?」
大牙「……」
その瞬間、大牙の頭は真っ白になりフリーズした。
ひより「ん?どうしたんですか、大牙く……ん……」
とひよりが目を覚まして起き、少女を見た瞬間、大牙とほぼ同じ反応をした。
?「……ママ?」
と少女がひよりに言った瞬間、
ひより「えっ……?えぇーーーーーーっ!?」
ひよりの驚く声が部屋中(なお、大牙が部屋に施した防音魔法の効果で他の部屋や外には漏れていない)に響き渡った。
【覇王の因子】
大牙シリーズが持つ因子。
あらゆる生命を超越する存在である天導大牙の持つ因子であり、森羅万象を支配し統べる王の証。
覇王の因子を持つものは通常の生命と違い、最初から世界に関するある程度の知識や情報を持って生まれる。
能力としては肉体の年齢を操作したり、性別を変えたり、自身の肉体をマナなどに分解して再構築することで一種の瞬間移動みたいなことなど、様々なことが可能。
最大の特徴は大牙の血を引く子供、その全員がこの因子を有していることにあり、大牙同様に母親のお腹にいる時点で、すでに世界の常識や自分の力の使い方を理解しており、因子の力を使って一度体をマナに分解して外へ出た後、再構築し、肉体の年齢を操作して成長することで好きな状態で生まれることができる。
生まれる際、母親側に一切の負担がかかることがないメリットがある一方、大牙でさえいつ生まれるか全く予想できないデメリットが存在する。
予告
イメージ曲:解読不能(コードギアス反逆のルルーシュ 1期OP2)
1年1組に転校生が3人もやってきた、しかもそのうち二人は3人目と4人目の男性IS操縦者だった。
そして始まる学年別タッグトーナメント。
天導大牙と枢木零瑠……光と闇、二人の男が同じ世界に揃った時……世界は、物語はさらなるカオスへと堕ちてゆく!
第3章:共闘・貴公子と黒ウサギとそして……
次回 11thPHASE:3人の転校生、最悪の再会