インフィニット・ストラトス〜全知全能の覇王〜   作:天魔 無骸

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まさかの1日に2話連続投稿……それでは、どうぞ


第2章:再会・クラス対抗戦
7thPHASE:クラス代表就任と転校生はセカンド幼馴染


 

クラス代表を決める戦いが終わった次の日、1年1組の生徒たちは実習授業のため、グラウンドに出ていた。

 

千冬「ではこれより、ISの基本的な飛行操縦を実践してもらう。織斑、オルコット、天導兄、試しに飛んでみろ」

 

大牙「了解です」

 

セシリア「わかりましたわ」

 

二人はそう言い、自身のISを展開した。

 

一夏「よし……ん?えっと……あれ?」

 

千冬「早くしろ、熟練したIS操縦者は展開まで1秒とかからないぞ」

 

大牙「一夏、難しく考える必要はない…集中して、頭の中で自分がISを展開している姿をイメージしてみて」

 

一夏「集中……来い、白式!」

 

大牙に言われて一夏は右腕のガントレットに触れ、イメージする。

するとガントレットが光を放ち、一夏は白式を纏っていた。

 

一夏「……できた!」

 

千冬「よし、飛べ!」

 

セシリア「はい!」

 

大牙「了解!」

 

大牙とセシリアが同時に飛び、一夏も二人の後に続いた。

大牙の後にセシリアが、それに追従するように一夏が飛んでいた。

 

千冬「遅い!天導のは例外として、スペック上の出力ではブルーティアーズより白式の方が上だぞ!」

 

一夏「そう言われても、自分の前方に角錐を展開させるイメージだっけ?うぅ、良くわかんねぇ……」

 

セシリア「イメージは所詮イメージ、自分にやりやすい方法を模索する方が建設的でしてよ」

 

そう言い、セシリアが減速して一夏の隣へ並んだ。

 

大牙「オルコットの言う通りだよ」

 

といつの間にか真上に来ていた大牙が会話に加わる。

ちなみに大牙、あのまま一周してきてから一夏たちの真上に来ている。

 

一夏「大牙……」

 

大牙「イメージは人それぞれで違うんだ、お前はお前のイメージでやればいい。例えば俺なら……翼を広げて大空を飛ぶ龍などをイメージしたとも。まぁ、あくまで例えだけどね。要は自分がイメージしやすいものを想像することだ。一夏の場合は……まず自分が飛んでいる姿を思い浮かべてみるといい」

 

一夏「自分が……飛んでいる姿……」

 

すると、一夏の飛ぶ速度が徐々に上がっていき、先程までの覚束ない感じはなくなっていた。

 

大牙「おお!凄いじゃないか一夏!」

 

一夏「大牙とセシリアがアドバイスしてくれたおかげだ!ありがとな、二人とも!」

 

セシリア「そんな、私ではなく大牙さんのアドバイスがあったからこそですわ!」

 

大牙「(大牙、さん?あれもしかしてオルコットの奴……)」

 

フェンリル『(間違いなく、お前に惚れてるな。大牙)』

 

大牙「(……マジで?)」

 

しばらく飛び回っていた3人だったか、ここで千冬の通信が入る。

 

千冬『織斑、オルコット、天導兄、急降下と完全停止をやってみせろ』

 

セシリア「りょ、了解です!ではお先に」

 

そう言い、セシリアは急降下して降りていく。

 

大牙「じゃあ、次は俺だね」

 

と言い大牙もセシリアに続いて降りていった。

 

一夏「二人とも上手いもんだなぁ……よし、俺も!」

 

と言い一夏も降りていったが、勢い余って止まれす、地面に激突した。

 

箒「一夏!」

 

真耶「織斑くん!」

 

千冬「……」

 

真耶「大丈夫ですか!」

 

箒、真耶、千冬が一夏の元へ行き、その先にはクレーターができており、白式が解除された一夏が倒れていた。

 

一夏「……いってぇ!死ぬかと思った!」

 

一夏の無事を確認して箒と真耶は安心したが……

 

千冬「馬鹿者、グラウンドの穴を開けてどうする」

 

一夏「すみません」

 

箒「情けないぞ一夏、私が教えたことをまだ覚えていなかったのか!」

 

大牙「大丈夫かい、一夏?」

 

とヴェルテクスを解除した大牙と、同じくブルーティアーズを解除したセシリアがやってきた。

 

大牙「立てるかい?」

 

一夏「あ、ああ。サンキュー」

 

と大牙の差し伸べた手を掴んで一夏は立ち上がった。

 

……

 

放課後、IS学園の校門の前に一人の少女が立っていた。

 

?「ここがIS学園」

 

とそう言い、少女は不敵な笑みを浮かべていた。

 

……

 

「織斑くん、クラス代表決定おめでとう!」

 

とクラッカーを鳴らし

 

「おめでとう!」

 

とクラスの女子たちが拍手していた。

 

その日の夜、1組のメンバーが食堂の1角を貸切状態にして、一夏のクラス代表就任パーティーを開いていた。

飾りつけが施され、一夏の周りには女子たちがいた。

 

一夏「なんで俺がクラス代表なんだよ。俺、大牙にもセシリアにも負けたじゃねぇか」

 

セシリア「それは私と大牙さんが辞退したからですわ。大牙さんに負けた時、私もまだまだ未熟と言うことがよくわかりましたの」

 

一夏「じゃあ大牙はどうなんだよ」

 

セシリア「大牙さんなら……」

 

大牙『自慢じゃないが、俺はISのスペックと実力だけで言えば恐らく1年の中でもトップクラスだ。そんな俺がクラス代表になったら他のクラスと差がついてしまうからな、だから俺は辞退するよ』

 

セシリア「と、おしゃっていましたわ」

 

と大牙はセシリアと千冬にそう言って辞退したが、実はアイツ、ひよりたちとの時間がなくなるのを嫌がり、それらしい適当な理由を作って逃げただけである。

 

「いや〜セシリアわかってるねぇ」

 

「そうだよね〜せっかく男子がいるんだから持ち上げないとね〜」

 

と女子が嬉しそうに言う中……

 

箒「人気者だな、一夏」

 

と一夏の隣に座っていた箒は少し不満そうに言った。

 

一夏「そう思うか?」

 

箒「フンッ!」

 

一夏「なんでそんなに機嫌が悪いんだよ」

 

カシャッ!

 

突然、正面からカメラのシャッター音とフラッシュが焚かれ、二人は正面へ向いた。

 

「はいはーい!新聞部でーす!ああ、セシリアちゃんも一緒に写真いいかな?」

 

セシリア「え、私もですの?」

 

「注目の専用機持ちの二人だからね。あ、握手とかしてるといいかもね」

 

セシリア「え、ええ。わかりましたわ」

 

「じゃあ、立って立って!」

 

新聞部の女子生徒にそう言われ一夏は立ち上がった。

 

「じゃあ握手してもらえるかな〜、あ〜もうちょい笑顔で寄って寄って。はい緊張しないで。それじゃ、撮るよ。はーい」

 

とカメラのボタンを押し、箒を始めとし一夏のまわりにクラスメイトの女子が集まっていた。

 

……一方、大牙の方はというと

 

ひより「織斑たち、楽しそうですね」

 

大牙「ああ、そうだな」

 

陽菜「お兄ちゃんは行かなくてよかったの?」

 

大牙「ああ、お前らといる方がよっぽど良いからな」

 

有里咲「あはは、ブレないね。たっくんは」

 

一夏達から少し離れたところでひよりたちとイチャイチャしていた。

 

……

 

翌日、1年1組のクラスにて……

 

「もうすぐクラス対抗戦だね」

 

「そうだ、2組のクラス代表が変更になったって聞いてる?」

 

「ああ、なんとかって転校生に変わったのよね」

 

一夏「転校生?今の時期に?」

 

有里咲「うん、中国から来た子だって」

 

大牙「(このタイミングでの転校生で、中国ってことは……ヤツか)」

 

セシリア「フンッ!私の存在を今更ながらに危ぶんでの転入かしら」

 

一夏「どんな奴だろ、強いのかな?」

 

「今のところ専用機を持ってるのって1組と4組だけだから、余裕だよ」

 

そう言った時……

 

?「その情報、古いよ!」

 

とドアの方から声が聞こえ、そこには、

 

?「2組も専用気持ちがクラス代表になったの、そう簡単には優勝できないから」

 

小柄でツインテールの少女がいた。

 

一夏「鈴……お前、鈴か!」

 

とその少女を見た一夏はそう呼んで立ち上がった。

凰鈴音(ファンリンイン)。中国代表候補生にして一夏のもう一人の幼馴染である。

 

鈴「そうよ!中国代表候補生、凰鈴音!今日は戦線布告に来たってわけ!」

 

鈴がそう言うと教室がざわつき始めた。

 

「あれが2組の転校生?」

 

ひより「それも中国の代表候補生ですか……」

 

一夏「鈴……何カッコつけてるんだ。スッゲェ似合わないぞ!」

 

鈴「な、なんてこと言うのよアンタは!」

 

すると大牙が鈴を指差して

 

大牙「凰とか言ったっけ?後方注意だよ〜」

 

と大牙が言ったその直後、

 

鈴「痛っったあぁぁぁ!」

 

鈴の頭上から黒い物体が勢いよく振り下ろされ、

 

鈴「何すんの!」

 

と涙目の鈴が振り返るとそこには、

 

千冬「もうSHRの時間だぞ」

 

出席棒を持った千冬の姿があった。

 

鈴「ち、千冬さん!」

 

千冬「織斑先生と呼べ、さっさと戻れ邪魔だ」

 

鈴「す、すいません」

 

そう言う鈴を通り過ぎ、千冬は教室へ入った。

 

鈴「また後で来るかね、逃げないでよ一夏!」

 

そう言って鈴は自分の教室へ戻っていった。

 

一夏「アイツが代表候補生……」

 

……

 

昼食時・食堂にて……

 

一夏「びっくりしたぜ、お前が2組の転校生だとはな。連絡くれりゃよかったのに」

 

鈴「そんなことしたら劇的な再会が台無しになっちゃうでしょ」

 

一夏「なぁ、お前ってまだ千冬姉のこと苦手なのか?」

 

鈴「そ、そんなことないわよ。ちょっとその、得意じゃないだけよ」

 

一夏と鈴は並びながら話していた。

 

「はい、ラーメンね」

 

と鈴は注文したラーメンのトレイを手にもった。

 

一夏「相変わらずラーメン好きなんだな。ちょうど丸1年ぶりになるのか、元気にしてたか?」

 

鈴「げ、元気にしてたわよ。アンタこそ、たまには怪我病気しなさいよ」

 

一夏「どう言う希望だよそりゃ」

 

注文していた定食のトレイを手に持った一夏は鈴と一緒に歩き出した。

 

……

 

一夏「……で、いつ代表候補生になったんだよ?」

 

鈴「アンタこそ、ニュースで見た時びっくりしたじゃない」

 

一夏「俺だって、まさかこんなところに入るなんとは思わなかったからなぁ」

 

鈴「入試の時にISを動かしちゃったんだって?なんでそんなことになっちゃったのよ」

 

一夏「なんでって、言われてもなぁ」

 

と言い、一夏は思い出していた。

 

一夏「高校入試の試験会場が私立の多目的ホールだったんだよ。そしたら迷っちまってさ、係員に聞いてもよくわからないし。あちこち動き回ってたらISがあって、どうせ動かないしと思って触ったら反応して……でその後、色々あってこの学園に入れられたってわけだ」

 

鈴「ふーん、変な話ね」

 

と二人の話を聞いていた箒(と食べ終わって面白そうと思った大牙)はついに立ちあがり、

 

箒「一夏、そろそろ説明して欲しいのだが」

 

大牙「(俺は知ってるけどなぁ……)そうだよ一夏。あ!もしかして、その子と付き合ってたり?」

 

鈴「べ、べべべべ別に私は……」

 

一夏「そうだぞ、ただの幼馴染だよ」

 

一夏がそう言うと鈴は不機嫌そうな顔をして一夏を見つめた。

 

一夏「ん?どうかしたか?」

 

鈴「別になんでもないわよ」

 

箒「幼馴染?」

 

一夏「そうか、ちょうどお前とは入れ違いに転校してきたんだっけな」

 

と言い一夏は鈴に箒を紹介し始めた。

 

一夏「篠ノ之箒、前に話しただろ。箒はファースト幼馴染で、お前はセカンド幼馴染ってことだ」

 

箒「ファースト……」

 

一夏のファースト幼馴染という言葉に箒は嬉しそうにしていた。

 

鈴「ふーん、そうなんだ」

 

鈴はそう言って箒を見て、

 

鈴「初めまして、これからよろしくね」

 

箒「ああ、こちらこそ」

 

と笑顔でいう二人であった。

 

鈴「ところでそっちの男子のことも聞きたいんだけど?」

 

と大牙の方を見て言う。

 

大牙「天導大牙だ。よろしく、凰」

 

鈴「ええ、よろしく」

 

大牙と鈴が挨拶したのを見たセシリアは咳払いをして

 

セシリア「私はセシリア・オルコット。イギリスの代表候補生ですわ。大牙さんや一夏さんとは──」

 

鈴「あんた、1組の代表になったんだって?」

 

一夏「ああ、成り行きでな」

 

しばらくしてチャイムがなり、鈴は2組の教室へ、一夏と大牙たちは1組の教室へ戻った。

 

セシリア「って、私の自己紹介はどうなったんですの〜!?」

 

……

 

大牙「〜〜〜♪」

 

その日の夜、大牙が鼻歌(曲はメリーさんの羊)を歌いながら寮の通路を歩いていた。

ちなみに大牙は母親が歌が上手く、幼少期からその母に歌を教えられていたこともあり、とても歌が上手い。それもプロの歌手顔負けレベルに。

 

大牙「〜〜〜♪──ん?」

 

?「……うっ……えぐっ……」

 

すると誰かの啜り泣く声が聞こえ、鼻歌を止めて音がした方向へ歩いてみると。

通路の片隅に座り込んで泣いている少女がおり、それは大牙の知る人物だった。

 

大牙「こんなところで泣いてどうしたんだい、可愛いお嬢さん?」

 

鈴「えっ?」

 

鈴は大牙に気づくと、真っ赤になった目を丸くして大牙を見る。

 

鈴「……あんた?何でこんな所に?」

 

大牙「ちょいと散歩にね、君こそどうしたんだい?俺で良ければ、話を聞いてあげるよ?」

 

鈴は大牙から目を逸らして、

 

鈴「……笑わないって、約束してくれる?」

 

大牙「ああ、泣いている女の子の話を誰が笑えると?」

 

そして鈴は、何があったのか語り始めた。




次回 8thPHASE:クラス対抗戦、織斑一夏をぶっ飛ばせ!
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