インフィニット・ストラトス〜全知全能の覇王〜 作:天魔 無骸
超絶簡単な前回のあらすじ
一夏がクラス代表になった
次の日、2組に一夏のセカンド幼馴染である凰鈴音が転校してきた
夜、大牙が通路を歩いていると鈴の泣く声が聞こえ、話を聞いてあげることにした
凰曰く、離れ離れになる際に織斑と約束をしたらしく。内容は、「料理が上達したら毎日酢豚を食べてもらう」という……まあ俗に言う味噌汁プロポーズであった。
しかし、織斑の奴はその内容を「奢ってくれる」と思っていたらしく、それに怒った凰が織斑にビンタをかまして織斑の部屋を出ていき、そして今に至る。
大牙「うん、これは文句なしでアイツが悪いわ。10:0どころか10兆:0であの野郎が悪いし、情状酌量の余地すらねえ」
鈴「でしょ!私との約束を、“奢ってくれる”ってあいつは言ったのよ!ああもう!本当にムカつく!あの馬鹿!唐変木!朴念仁!!」
鈴はそう言うと立ち上がり、
鈴「あー!思い出したらなんかムカついてきた!クラス対抗戦であいつと当たったらぶっ飛ばしてやるんだから!」
大牙「その意気だよ、あの鈍感野郎を全力でぶっ飛ばしてやれ」
鈴「ええ、そうするわ!」
どこか吹っ切れた表情の鈴を見た大牙は安心したように微笑み、
大牙「うん、やっぱり君みたいな子は泣いてる顔より笑顔がとても似合って素敵だね」
鈴「ふぇっ!」
と大牙の言葉を聞いた鈴の顔は赤くなった。
鈴「ななな!何言ってんのよ、あんたは!?」
大牙「ん?何か変なこと言ったかな俺?」
鈴「い、いや何も!(……あいつまさか天然ってやつ?)」
大牙「あ、そろそろ消灯時間だ。じゃあね、凰も早く戻ったほうが良いよ」
鈴「え、ええ、そうするわ。それと、鈴で良いわよ……さっきはありがとね。励ましてくれて」
大牙「何、当然のことをしたまでさ。俺はいつだって愛と正義と可愛い女の子の味方だからね」
鈴「プッ、何それ?」
大牙「でも。俺のおかげで立ち直れたでしょ?」
鈴「ええ、あんたが話を聞いて励ましてくれたから、あたしは立ち直れた。クラス対抗戦で一夏をボッコボコにしてやるんだから、しっかり見てなさいよ!」
大牙「ああ、今回ばかりは自分のクラスじゃなくて鈴、君を応援するよ」
鈴「ふふっ、ありがとね。それじゃ、お休み大牙!」
大牙「ああ、お休み、鈴」
……
そしてクラス対抗戦当日……
トーナメント形式であり、対戦表が出ており、そこには一回戦、織斑一夏VS凰鈴音の対戦カードがあった。
そしてアリーナの中央には既に自身の専用機である甲龍を纏った鈴がいた。
一方、一夏のいるピットでは……
一夏「一回戦から鈴が相手か……」
と一夏が言うと白式のセンサーに甲龍の情報が表示され、真耶が説明した。
真耶「あちらのISは
セシリア「私の時とは勝手が違いましてよ、油断は禁物ですわ」
箒「固くなるな、練習の時と同じようにやれば勝てる」
二人に応援された一夏は鈴の姿を見て、
一夏「あれで殴られたら痛そうだな……」
と呟いていた。
ちなみに大牙、ひより、陽菜、有里咲の4人は鈴側のピットにいた。
そしてアリーナの屋根が開き、
『それでは両者、規定の位置まで移動してください』
とアナウンスの声が聞こえた一夏は発進してアリーナに出て、鈴と対峙した。
鈴「今謝るなら、少し痛めつけるレベルを下げてあげるわよ」
一夏「そんなのいらねぇよ、全力で来い」
鈴「一応言っておくけど、絶対防御も完璧じゃないのよ。シールドを突破する攻撃力があれば、殺さない程度に痛ぶることは可能なの」
一夏「わかってる」
『それでは両者、試合を開始してください』
そのアナウンスが聞こえると鈴は背中に背負った大型の青龍刀「
一夏「うおおおおお!」
それに対し、鈴が少し笑うと飛び出し、空中を舞い。そして……
鈴「やあぁぁっ!」
鈴が双天牙月を振り下ろし、一夏はそれを雪片弐型で受け止めた。
鈴「ふーん、初撃を防ぐなんてやるじゃない。けど」
そういうと
一方管制室では……
箒「一夏……」
セシリア「ああんもう!何やってらっしゃいますの!」
と言いセシリアは一夏に
セシリア「私が教えて差し上げた
と言い、箒と千冬は静かに見守っていた。
場所は戻ってアリーナでは……
鈴「フッ!」
鈴が2本の双天牙月を連結させて、一夏へ攻撃したが、一夏はそれを回避し、それを逃がさないように鈴も攻撃し続けるが、一夏はその全てを避けていた。
一夏「(このままじゃ、消耗戦になるだけだ。一度距離をとって……)」
と一夏が後方へ下がり、それを鈴が追いかけ……
鈴「甘い!」
そう言い、肩の
鈴「今のはジャブだからね」
そう言うと、再び龍砲から攻撃が放たれ、それを受けた一夏は地面に落ちた。
有里咲「何!今の攻撃!」
大牙「衝撃砲。空間自体に圧力をかけて、砲弾を撃ち出す衝撃砲と呼ばれる武器だ」
陽菜「セシリアちゃんのブルーティアーズと同じ第三世代兵器だね」
大牙「ああ、しかもその特性上、砲身も砲弾も見えない不可視の攻撃だ」
ひより「さぁ、あれに対して織斑はどう対処しますかねぇ」
と鈴側のピットでは大牙たちが話をしており、管制室でも同じ説明を真耶がしていた。
アリーナでは一夏が立ち上がったのを見た鈴が一夏をロックオンして連続で衝撃砲を撃ち、一夏はそれを避けていた。
鈴「よく躱すじゃない、この龍砲は砲身も砲弾も見えないのが特徴なのに」
と鈴が言った後、
真耶「しかもあの衝撃砲は砲身の射角が、ほぼ制限なしで撃てるようです」
セシリア「つまり死角がないと言うことですの?」
真耶「そう言うことになりますね」
管制室ではセシリアと真耶が話し、それを聞いた箒は一夏を見守っていた。
そして、
大牙「いったれぇ鈴!そのまま織斑の奴をぶっ飛ばせェ!」
とピットの方から大牙の声が聞こえた。
一夏「大牙!いないと思ったら、お前どこ行ってたんだよ!」
鈴「残念ね一夏、大牙はあたしの味方よ」
一夏「大牙!お前は俺の味方じゃねぇのかよ!?」
大牙「俺はいつだって愛と正義と可愛い女の子の味方だ!そして織斑、貴様の敵だァッ!」
一夏「ふざけやがってぇぇ!」
鈴「よそ見してる場合!」
と、どこぞの元特殊部隊の隊長の大佐のようにキレた一夏の隙を逃さないように鈴は衝撃砲を放った。
一夏「チィッ!(どこかで先手を撃たないと、このままやられちまう!)」
と一夏は鈴の衝撃砲を避けながら考えていた。
一夏「(しっかりしろ!俺は千冬姉と同じ武器を使ってるんだぞ!)」
そう思いながら一夏は特訓の出来事を思い出していた。
……
一夏「白式の武器って、雪片弐型だけなのか?」
千冬「私も、それだけで優勝した。その一振りだけで十分だ」
一夏「世界大会優勝者と一緒にされても、困るんだけどな……」
一夏がそう言うと、千冬は竹刀で地面を叩いた。
一夏「!?」
千冬「大体、お前のような素人が射撃戦闘などできるものか。反動制御、弾道予測から距離の取り方。一零停止、
一夏「うぅ……ごめんなさい」
と言い、一夏は項垂れていた。
千冬「一つのことを極める方が、お前には向いているのさ。何せ、私の弟だ」
……
一夏「(バリア無効化攻撃、使えるか……)」
そう考えながら一夏は雪片弐型を構えて、鈴と対峙していた。
一夏「鈴!」
鈴「……何よ」
一夏「……本気で行くからな」
鈴「何よ!そんなこと当たり前じゃない!とにかく格の違いってのを見せてあげるわ!」
そう言った鈴は連結状態の双天牙月を振り、一夏へ攻撃……一夏はそれを避け、鈴と追いかけっこをしていた。
真耶「織斑くん、何かするつもりですね」
千冬「
セシリア「瞬時加速?」
千冬「一瞬でトップスピードを出し、敵に接近する奇襲攻撃だ。出しどころさえ間違えなければ、あいつでも代表候補生でも渡り合える。しかし、通用するのは1回だけだ」
鈴の衝撃砲を避け、一夏は瞬時加速を使うタイミングを狙っていた。
そして、そのチャンスがついに訪れた。
一夏「うおおおおおお!」
鈴「──!?」
一夏の攻撃が鈴に当たろうとした時だった。
突如、上空から一本のビームが放たれ、アリーナのシールドバリアーを破壊し、地面に直撃して大爆発を起こした。
大牙「(ついに来たか、篠ノ之束が開発した無人稼働IS「ゴーレム」!)」
とピットでは大牙がその存在を待ち侘びていたかのように、目の瞳孔が開き、狂気の笑みを浮かべていた。
ヒロインじゃない子の好感度まで稼いでしまうなんて……大牙、お前と言う奴は本当に恐ろしい男だよ……
ちなみに鈴が大牙に落ちることはないのでそこのところはご安心を
次回 9thPHASE:VS乱入者、新兵器『放射波動機構』の力を見よ!