この作品は、仮面ライダーガッチャード×ブルーアーカイブのクロスオーバー作品となっています。主人公はガッチャード本編とは、また別の世界のオリ主となります。この小説も、完全に作者の趣味なので、見たい方は見ていただけると嬉しいです。
それでは、どうぞご覧ください。
第1話 暁と始まり
「く、来るなぁぁぁーー!?」
「た、助けて!!」
「だ、誰か――」
とある荒廃した世界…………そこは、世界の7割がある人物によって掌握され、今も残りの領域を侵略されていた。生き残った人々は、安全な場所を転々としながら避難しており、一部の人たちは襲い掛かる脅威との戦いを繰り広げていた………そんな中……
「っ!」
『ダーッシュ!』
飛び交う銃弾や爆弾から逃げ惑う人々の流れに逆らい、オレンジ色のバイクに乗った一人の人物が、攻撃を避けながらその方向へと向かっていた。
「……!」
そして、その人物は何かに気が付いたのか、急にバイクから降りてヘルメットを外すと……
「……戻れ」
『ダーッシュ……!』
何も描かれていないカードの中へとバイクを戻し、正面を見据える……。
「まったく……諦めの悪い男だな?」
その先には、髭を生やし、右目にモノクル、赤い宝石をはめ込んだ金色の指輪、金の装飾がある黒いスーツを着た男とその背後にいる黒い仮面に赤い線が入った黒の鎧、手には銃を装備した軍隊のような集団が待ち構えていた。
「……グリオン」
バイクから降りた人物にグリオンと呼ばれた集団の先頭に立つ男は、金色のルービックキューブのような道具を動かしていた。
「仲間も…家族も…全てを失い、希望などないというのに………何がお前をそこまで動かす?
「……」
グリオンからそう呼ばれたのは、右目に眼帯を着け、フードの付いたジャケットのようなものを羽織り、長めの髪を後ろで纏めた中性的な容姿をした青年………暁明錬で、右手の中指には、矢印の形をした青い宝石が埋め込まれた銀の指輪………そして、左手の中指には、同じ形のオレンジ色の宝石が埋め込まれた銀の指輪を付け、背中には紫色のレンチの形をした剣を背負っている………その腰には、点火機のようなものが付いたドライバーも装着されていた。
「たとえ希望がお前たちにあったとしても………私が認めるはずもないがな?」
すると、グリオンの背後の集団が明錬に向かって銃を構えてくる。
「っ……!」
『ホッパー!!』
『スチーム!!』
その様子を見た明錬は、背中に背負っていた剣を地面に突き刺す。それから、オレンジ色のバッタと蒸気機関車のような生き物が描かれたカードを取り出し……
「今日で……終わらせる……!」
「HOPPER1!イグナイト!」
「STEAMLINER!イグナイト!」
「……変身!!」
「ガッチャーンコ!ファイヤー!」
「スチームホッパー!アチーッ!」
「……」
オレンジ色の炎の装飾が入った仮面や鎧、マントを装備した姿へと変身を遂げる。さらに、右手に地面に突き刺していた剣を持ち、それを静かに構える。
「……やれ」
『『『『――!』』』』
グリオンの合図と共に、背後にいた軍隊が一斉に銃を放ってくる。そして……
「っ!ハァァァーーッ!!」
変身した明錬は、一人でグリオンたちに立ち向かっていき――――
「―――私のミスでした」
(っ……!?僕は、確か………)
暁明錬は、いつの間にかとある電車の中で、白い髪の少女の前に座っていた。何かを話しているその少女に、明錬は話し掛けようとしたが………
(っ!?声が……!?)
何故か声が出せず、自分から話し掛けることができないでいた………そんな明錬を余所に、目の前の少女は話し続ける。
「私の選択、そしてそれによって招かれたこの全ての状況」
(グリオンと戦って……それから僕はグリオンとその中にいた冥黒王を相討ちで倒して死んだはずだ。なのに……というかこの人は……?)
「結局、この結果に辿り着いて初めて、あなたの方が正しかったことを悟るだなんて………今更図々しいですが、お願いします。明錬先生」
(せ、先生……?いや、そもそも何で名前を……?)
明錬は目の前の少女にいきなり『先生』と言われ、少しばかり戸惑ってしまう。
「きっと私の話は忘れてしまうでしょうが、それでも構いません」
「たとえ何も思い出せなかったとしても、おそらくあなたは同じ状況で、同じ選択をされるでしょうから……」
「ですから………大事なのは経験ではなく、選択」
(選択………か。けど、僕はそれを―――)
「責任を負うものについて、話したことがありましたね」
「あの時の私には分かりませんでしたが……今なら理解できます」
「大人としての、責任と責務。そして、その延長線上にあった、あなたの選択。それが意味する心延えも……」
「ですから、先生……私が信じられるあなたになら………私たちを照らしてくれる、暁の仮面ライダーなら」
(!……暁の仮面ライダー……か………けど―――)
『何で助けられなかったの!?』
『お前が殺したんだ!!』
『あの人を返して!!』
『あなたが代わりに死ねば良かったのに!!』
『明錬……まだ………俺は―――』
『私…まだ……一緒に戦いたいよ………明錬―――』
(僕に……その資格は………)
昔のことを思い出した明錬だが、すぐさま少女の話に意識を戻す。
「この捻じれて歪んだ先の終着点とは、また別の結果を……」
「そこへ繋がる選択肢は……きっと見つかるはずです」
「だから先生、どうか……この世界に―――」
白い髪の少女は怪我を負いながらも、目の前の明錬に向かってそう頼んできた。そして……
(っ!?……意識……が………)
その少女の言葉と共に、明錬の意識は途絶えていき―――
「………い……生……」
「………」
「……起きてください!先生!!」
「っ!?」
次に目を覚ました時には、まったく見知らぬ場所にいるのだった……。
読んでくださりありがとうございます。
作者は、ブルアカ自体はアニメの放送に合わせて今年の4月から始めましたが、メインストーリーはまだまだ2章に入ったところなので、投稿頻度は遅くなると思います。
明錬の元の世界での話は、後々明かしていこうと思っています。
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それでは、次回の話もよろしくお願いします。