学園チームバトルもの。才能と努力と計画と乱数で勝利を目指す 作:集団戦大好きマン
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Aランク3位、梶田チームのリーダー。軽機関銃による制圧を得意とする。防御能力もあり、意外と機動力もある。雲川チームと一年間の同盟を結んだ。梶田チーム高魔力三人組の一人。
過去に鷲島を勧誘したが失敗した挙句ロジハラされた。チームメイトの種村とは腐れ縁。種村からはバカだと思われており、飛山からは強気で傲慢だと思われている。
高い魔力と戦闘力を持ち、それに伴う野心を持ち合わせており、『自分が他者よりも上に立つ』という意識が強い。学園には、匂坂という自分の完全上位互換みたいな存在がいるのが、とても気にくわない。
なお、魔力重視の考え方をしており、生徒を魔力量で評価する傾向があり、仲間は高魔力で固めようとし、敵は高魔力の相手ばかり警戒してしまう。前者の野望は種村によって途中で砕かれ、後者の考え方は、自分より遥かに魔力量で劣る鷹一により揺らいでいる。ちなみに佐々木の本当の魔力量を知らないので佐々木の事は舐めている。知らない方が幸せなこともある。
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梶田チームの対シールド要員。梶田チーム高魔力三人組の一人。対シールドライフルによる攻撃とサブマシンガンを得意とする。梶田とは縁があり、チームに所属した。
ほのぼのとした気質の持ち主だが、梶田チーム内での複雑な人間関係により、実質的なチームのまとめ役になりつつある。
変に素直なため、余計な事を言ってしまうこともしばしば。
基本的には穏やかだが、「わるいやつ」にはガツンと言ってやると常に思っている。匂坂・反町・五条あたりとは相性が悪い。
雲川に懐かれており、また種村も雲川を悪しからず思っている。同時に、ちょっと変わった子だなとも思っている。
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梶田チームの破壊担当。梶田チーム高魔力三人組の一人。曲射砲による味方の援護と、ショットガンによる近接戦闘を得意とする。参謀的なポジションを担っている。
知的で穏やかそうに見える。鷹一からは魔力と作戦能力を期待されている。
鷹一の能力を高く評価しており、また同時に、彼に対して非常に強い興味を抱いている。
最近ちゃっかりと鷹一からの相談役ポジションに納まりつつある。反町としてはもう少し深い関係を持ちたいが、鷹一にはこの距離感を維持したいと思われている。
毀誉褒貶の激しい人であり、『優しい』『穏やか』といった評価をされる一方で、『ド屑』『ドS』『危険人物』『盗聴するやばいヤツ』などのほか挙句の果てには『殺人鬼』などの評価も下されている。
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梶田チームの狙撃手。普通魔力。やや鈍重ながらも、隠蔽能力と非常に高い狙撃能力を持つ。試合では成果を出せていないが、鷹一から高く評価されている人物の一人。
生真面目で日々訓練と学業のどちらも手を抜かず必死に学園で生活している。なお、微妙に天然な面があり、少し不思議ちゃん疑惑がある。
種村と鷹一のことを尊敬している。また努力家な面から金崎に好感を抱いている。
真面目な人物なため、『ちゃんとやらない人』や『怠惰な人』が実は結構嫌い。
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梶田チームの近接担当。梶田チームが機動力に欠けていることを気にした種村と一之瀬の考えから採用された。
雲川チームの前ではよく本を読んでいるが、別に本を読むのが好きなわけではない。退屈しのぎに読んでいる。
自分の戦闘能力を上げることに関心があるが、学業や他者との関係にはあまり関心がない。
今はブレードを扱うことに興味があり、その道を進んで行きたいと思っている。試合も訓練も、自身のブレードの技量を上げるための過程だと思っている。
鷲島のことをブレード使いとして非常に高く評価しており、彼の技術を学びたいと思っている。そのためなら、多少面倒でも金崎に何か教えるくらいはいいかと思っている。
柚木の相手を適当にこなした後、鷹一は神岡チームとも通話を終えた。
鷹一は神岡とも面識があり、双方相手を高く評価していたこと、また互いに争いを求めなかったこと、そして何より、神岡チームは罰則を受けていないこともあり、通話は問題なく終わった。
そして、昼になると、鷹一たち雲川チームの三人は、梶田チームの面々と合流した。
本日のメインイベントである、懇談会と合同訓練であった。
まずは、以前と同じように、種村が見出したイタリアンで軽く昼食を取り、懇談を済ませた。席順も以前と同じであり、会話相手も殆ど同じであった。
敢えて違うところを挙げるとすれば、前回よりも開始時の雰囲気が穏やかだった点だ。穏和組は元々穏やかであったが、以前よりも仲が良かった。純粋に距離が縮まっていた。また非穏和組も、以前よりは若干空気が良かった。
これは、単純に二回目の懇談会だったという理由もあったが、共通の敵、脅威が明らかになっているという点もあった。
明らかな脅威――匂坂チームという脅威は、生徒たちを団結させるのだ。
それゆえ、食事中での話題としては、やはり乱闘事件が挙げられた。
穏和組――雲川・金崎・種村・一之瀬の方は、学園の秩序と治安を憂いつつも、雲川・金崎が無事だったこと、特に金崎が頑張ったことを褒めた。
なお、雲川は少し空気が読めなかったため、純粋に匂坂と谷崎と一緒に高級スパに行ったら楽しかったといった類の言葉を口にしてしまった。これは金崎と種村を悩ませ、またそれ以上に一之瀬に白眼視された。
空気の悪さを感じ取った鷹一は、内心で慌てつつもそれを表には出さず、穏和組の会話に介入した。具体的には高級スパが良かったところであり、雲川が寛いだというのは納得できるということ、また金崎はまだ体験していないから、梶田チームから招待券を捻出してほしいことを頼んだ。
鷹一の素早い救援の意味を察した種村が、招待券捻出に手を挙げようとするが、それよりも早く反町が手を挙げ、金崎への招待券を約束した。少し気まずそうに感謝する金崎を見ながら、種村は『反町のやつ、こういう時は無茶苦茶素早いな』と感じ、一之瀬は『自分が先に手を挙げるべきだったのに』と、怒りで判断が遅れた点を恥じた。
そして、話題に都合の良さを感じた反町は、匂坂チームの脅威の共有を始めた。脅威を煽り、梶田・雲川同盟の団結と、雲川チームと匂坂チームの関係悪化を期待したのだ。これには梶田と種村が積極的に乗った。梶田は純粋に、匂坂が上にいるのが気にくわないというものであり、種村は匂坂が苦手だったからだ。高魔力三人組の圧もあり、雲川チームの三人はそれに同調しつつも、それぞれが別々のことを考えた。
雲川は『でも、キッカさんは優しいから』と、とぼけた事を考え、金崎は以前助けてくれた山見を思い出し、そして鷹一は梶田・種村・反町が集まった時の圧力が高いことに僅かな脅威を覚えた。普段はバラバラであるが、意思統一が一致したときの爆発力は、自身の想像以上ではないかと、鷹一は考えたのだ
それから、第二試合で匂坂チームと梶田チームが戦った時の話、その時の悔しかった点や憎かった点、戦術的な考察や、匂坂チームの弱点、梶田チームの行動の改善点などを議論した。
なおその裏側では、ところどころ眠くなってしまう雲川を種村が起こしてあげたり、そんな雲川を再びじっと睨む一之瀬を種村がなだめたり、何だか雲行きが怪しくなっていく梶田・反町・鷹一の三人組を見て種村が「もう最終兵器反町を匂坂にぶつけるしかない」と冗談を言って滑ってみたりと、主に種村が陰ながら同盟を支えていた。
そうして、種村の努力が実ったのか、梶田・雲川同盟の初めての合同訓練は、良好な結果を収めた。
まず隠蔽訓練では、鬼役である鷹一・梶田・種村・反町が、残りの軽装備組を索敵し追い詰め、それに軽装備組がどのように隠れ逃げるかというものを行った。
この訓練では、四人とも、逃走能力と隠蔽能力が上達した。特に、金崎と雲川は隠れるのが上手くなった。
また雲川に関しては、何を思ったのか、隠蔽移動中に狙撃を行い、すぐに狙撃地点から離脱し、また隠れて狙撃をするといった行動を行った。本来の趣旨から外れる行動であったものの、種村と鷹一は純粋に感心した。なお、真面目な一之瀬は雲川の勝手な行動に僅かな苛立ちを覚えた。また、この際、狙撃を受けていた種村が反撃しなかった点を反町は気になったが、種村と雲川の関係性を考えて口には出さなかった。
種村と鷹一に褒められた雲川は、最初は乗り気ではなかった合同訓練であったが、段々とやる気を出していった。
やる気の理由は複合的な物であった。単純に『今』褒められたこと、懇談会での美味しい料理、種村とのほのぼの関係、長期の休みによるリフレッシュ、寿司、気持ちいい大浴場、天沢チームとの親愛、そしてウニの軍艦、それらの優しく穏やかで満ち足りた体験が、雲川のコンディションを大きく上昇し、不思議な気持ちへと辿り着かせた。
そう、不思議な気持ち――言葉にするならば『探求心』であった。雲川は、ちょっとやってみようかな、と初めて思えたのだ。そして、雲川は狙撃の才能があった。隠蔽移動中に自然と狙撃する程に。二度の狙撃は種村の極厚シールドに簡単に防がれてしまったものの、精度は十分であり、どちらの狙撃もシールドが無ければ即死させるものであった。
その『当たったかもしれない』という感覚と、種村と鷹一に褒められた嬉しさと、何より、種村が『次の試合で狙撃が上手く当たったらウニを奢ってあげよう……!』という言葉が、雲川へのさらなる努力を促した。勿論、ここで種村が言ったウニは本物のウニだ。偽物なんかじゃない。
――次の試合、負けられない……!
また、金崎もこの訓練で少しずつ力をつけていった。
ずっと苦戦していた『射撃反応プログラムレベル3』。その攻略の足がかりを期待し、「シールドを上手く展開できるようになりたい」と自分から声を上げたのだ。すぐに種村が「私が相手になろう……!」とほのぼの顔で挙手し、種村対金崎の模擬戦闘が行われた。種村は、対シールドライフルという大型の武器をメインとして扱っているが、一方で、近距離に迫られた時の対応武器としてサブマシンガンも得意としていた。このサブマシンガンを使い、金崎のシールド技術向上を手伝ったのだ。
種村の力量は凄まじく、金崎は何度もダウンするが、それでも僅かながらシールド展開速度は改善していった。最終的には、『射撃反応プログラムレベル3』攻略には至らなかったものの、攻略に近づいていると金崎にはっきりと感じさせるほどに迫ることができた。
そして、金崎の努力と、穏やかな人間性が思わぬ機会を生んだ。
何度も、ぼんやりとした種村に敗れ、それでもめげずに種村に立ち向かい、懸命に種村から学ぼうとする金崎の態度が、梶田の心を僅かに動かしたのだ。
小さな興味から、梶田が種村の指導に口を挟んだ。
――展開速度を上げても、簡単に割られるような貧弱なシールドなら意味が無い、と。
種村は、梶田が邪魔しに来たと誤解し、すぐに反論しようとするが、それを反町が抑え、梶田に言葉を促した。
梶田は得意気に、シールドの強度と、そしてシールドを破壊する方法について語った。同時に、自分ならば、『この訓練中に金崎が展開したシールドを全て束ねたとしても、数秒で粉砕できる』と語った。なぜ、こんなことをするかと言うと、梶田は、金崎と種村の模擬戦を見て次のように思ったからだ。
――種村程度でも、簡単に頭を下げる金崎が相手なら、簡単に言うことを聞かせられる、と。
梶田は欲求不満であった。幼馴染の種村は、いつも生意気だし、チョロそうに見えた反町は妙に手強いし、一之瀬は種村ばかり見るし、石井もどこか掴みどころがない。他のチームの面々は、口を開けば、匂坂や飛山の話ばかりするし、同盟相手の鷹一は、強くて何か怖いし、雲川はちょっと凄んだら泣いちゃうし、良い相手がいないのだ。もっと、こう、何と言うか、ちゃんと自分の言うことを聞いて、自分を讃えるような、そんな人物を梶田は求めていた。
そんな中、現れたのが金崎であった。最初は特に期待していなかった。というか、眼中になかったため、あまり認識していなかった。だが、よくよく見ると、なんかちゃんと自分の言うことを聞きそうだし、良い感じに凄めば、自分の事を讃えてくれそうなオーラがあった。雲川ほど脆くなさそうなところもいい。凄んで泣かれても自分が悪役になることはないだろう。
そして、金崎は、梶田の期待に応えた。
冷たく圧が強い梶田の雰囲気に飲まれそうになりつつも、金崎は必死に梶田に頭を下げて問いかけた。シールドについて教えてほしい、と。
梶田は、久しぶりの懇願を感じ取り、内心では少し『うきうき』としつつも、それを顔には出さず、自分が想像する『冷たい支配者』を演じながら、金崎に解説した。シールドを破壊する方法、特に連続攻撃によりシールドを破壊する方法を。
なお、金崎の問いかけは攻撃ではなく防御だったのだが、これは仕方がなかった。梶田は、思わぬ『うきうき感』から、つい、自分が得意な攻撃方法を熱心に語ってしまったからだ。勿論、シールドの強度やそれを維持する方法も口にしたものの、それは薄っすらとしたもので、金崎の学習の役には立たなかった。
一方で、攻撃面に関しては、金崎も学べる点があった。梶田は高魔力であるにも関わらず、金崎に、『低魔力でもできる魔力を抑えた突撃銃の連射の方法』を教えたからだ。
金崎は、『教え』をありがたがり、熱心に聞き、梶田に感謝した。梶田は『冷たい支配者』感を出しつつも、内心ではうきうきと、金崎の評価を上げるのであった。なお、金崎は、梶田の強い圧から苦手意識や圧迫感を感じていて、未だに、苦手意識があった。けれど、一方で、初対面の時ほど、厳しい人ではないのかもしれないと僅かに思い始めた。
その他にも、佐々木緑山という最終兵器対策などを実験的に行った。麻倉チームは現在Bランク首位という立場上、雲川チームにとっても、梶田チームにとっても危険な相手であったからだ。
この対策は基本的に、鷹一と反町の手によって行われた。分析力に長ける二人が叡智を振り絞り、佐々木AIを訓練前から作成しておいたのだ。
ただし、二人をもってしても、佐々木という超人の再現にはならず、遥かに劣った戦闘AIとなってしまった。しかし、それでも佐々木の基本技術の一部を扱うことができていた。この戦闘AIを使い、主に軽装備組である雲川・金崎・一之瀬・石井の爆撃回避訓練を行った。結果は乏しかったが、とりあえず、雲川と金崎が爆撃で慌ててしまう可能性を下げることはできた。
ただし、合同訓練では、プラスの面が目立ったが、同時にマイナスの面もあった。
一つは反町と金崎の関係であった。
この二人は会話が上手く続かないのだ。反町が気さくに話しかけるものの、どういうわけか、金崎が緊張してしまい、会話が止まってしまう。金崎は、穏やかそうに見える反町に対して、「なぜ、自分がこんなに緊張するのか」分からぬまま、ただただ、気まずそうに反町に謝った。
反町は、微笑みながら特に問題がないこと、少しずつ慣れて貰えると嬉しいとだけ伝えた。一方で、内心では、『やっぱり相性が悪いみたいね』と自身の予想通りだったことを確認していた。
金崎も反町も両者に隔意は持っていないこと、何より、反町側に自覚があったこともあり、これは大きな問題にはならなかった。
つまり、些細な問題の一つに過ぎなかった。
しかし、些細とは言い難い問題もあった。
それは、雲川と一之瀬の関係であった。
二人とも狙撃手というポジションであり、また双方試合での活躍が少ない選手であった。しかし、二人の意識の高さと、能力の高さは比較にならない程であった。
鷹一の頼みもあり、一之瀬は雲川に狙撃について教えるが、始終、雲川が、ぼけっとしており、それが一之瀬を苛立たせた。いやそれだけではなかった。雲川のこれまでの全て――同盟の結成から、懇談会、そして合同訓練で見せる数々の行動が、一之瀬には気にくわなかった。
掴みどころがなく、まるで雲のようにふわふわしているのだ。説明をちゃんと聞いているのかも分からない。ところどころ理解が怪しい。やる気を問うても、そっぽを向く。急に勝手な行動をする。おまけに、それらを注意すると、他の生徒の陰に隠れようとする。何より、一之瀬の尊敬する二人の生徒――種村と鷹一が雲川に甘いのが気に入らなかった。
訓練中に、一之瀬が苛立つ度に、種村が「まあ、まあ」とほのぼのと間に入るのが、増々苛立ちを加速させた。勿論、尊敬する二人の前ゆえ、一之瀬は怒りを抑えたが、それでも雲川に対する嫌悪感は強くなっていった。
苛立ちからか、ふと一之瀬は、よりハードな訓練を雲川に課したくなった。雲川には真面目さが足りないのだ。雲川と同じチームメイトの金崎と鷹一が真面目な存在なのだから、そこを鍛えるべきなのだ。
そう思った一之瀬は速かった。
雲川の訓練メニューに現実世界での「走り込み」を提案したのだ。
そのメニューは、雲川の貧弱な体にとってはとてもハードなものであり、金崎と種村を困らせた。なお、渦中の人物である雲川は頭にクエスチョンマークを浮かべるだけであった。その『わかってない』雲川の顔を見て、一之瀬はヒートアップした。怠けている雲川への怒りが上限に達したのだ。
一之瀬は怒りつつも、同時に、冷静でもあった。一之瀬は、怠けていることではなく、『狙撃手としてのスタミナや集中力』を鍛えるため、とか、新入生最強の狙撃手である道合を例に出して「道合さんは機動力もあります。狙撃手である私たちは最強の彼女に追いつくためにも、差となるところは埋めるべきです」などと言ったりした。なお、この言葉の本心は一割未満であり、九割以上は雲川に『苦行』を押し付けたかっただけであった。
しかし、一之瀬のこの行動は思わぬ反撃を招いた。まさかの尊敬する種村からであった。種村は思わず、「いやでも一之瀬さんもあんまり足は速くないし……」と口に出してしまったのだ。一之瀬もまた鈍足気味な選手であった。一瞬空気が凍ったが、すぐに、「なら私も走りますよ、それならいいですよね? 雲川さん走りますよ」と強い意志で言葉を返した。
一之瀬には、自分が苦行を共にしようとも構わないという覚悟があった。
最終的には、種村が「まあまあ」となだめ、鷹一が「今回の合同訓練の趣旨から外れる」と言い、雲川・一之瀬のハードトレーニングは中止となった。尊敬する二人の言葉から一之瀬はしぶしぶと引き下がったのだ。
そうして、一部の関係性の悪化はあったものの、総合的には合同訓練は順調に終わった。
今後も両チームで技術交流のため、不定期ながら合同訓練の開催と、また全員参加ではない形での交流訓練を引き続き行うことが約束された。
やや安定性に欠けるかと思われていた、梶田・雲川同盟であったが、少しずつ共に勝利を目指すために進んでいくのであった。
★報告
休み期間の残りの話がちょっと長かったので二話に分割しました。
次話で今度こそ休み期間の話は終わりです。
★おまけ(現時点での各チームの同盟相手)
匂坂・星川
飛山・零(四月同盟)
梶田・雲川
蓮・中(四月同盟)
舞島・大町
高光・滝本
安重・柚木(四月同盟)
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麻倉・天野
水渕・正木
神岡・木下
下水流:未同盟
劉・淡路
壇上・源内
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有坂・カトー
秩父:未同盟
近藤・氷橋
清沢:未同盟
畑中・山中(四月同盟)
三宮・羽成
ザベリンスカヤ・女川
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谷内・植田(四月同盟)
ターコイズ・高木
鈴木:未同盟
張本:未同盟
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清水・九頭
白銀・松尾
春岡・流水
剣持:未同盟
天沢:未同盟
周防:未同盟
下神・宝珠山
吉川:未同盟
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杉山:未同盟
尼崎:未同盟
増谷:未同盟
葛井:未同盟
※Aランクは全チーム同盟済み
※Bランクは下水流チーム以外は同盟済み。
※Cランクは秩父チーム・清沢チーム以外は同盟済み。