学園チームバトルもの。才能と努力と計画と乱数で勝利を目指す   作:集団戦大好きマン

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第一試合⑫ 二つの三つ巴

 

 序盤の南西部での戦いが終わり、実況解説席も一息ついてた。

 

『南東部の下水流リーダーは一旦停止し、僅かに悩んでから北側へ移動を開始しました』

 

『下水流ちゃん間に合わなかった~。南西部の戦いで駒2枚失った。金崎君と七夜ちゃんの点で2点得たから、2:2交換か。まあ駒質考えると大損かな。そういえば北側はどうなってる?』

 

 南西部の激戦に集中し過ぎたため、北側に対する意識を欠いていた生天目が、坂口に尋ねた。

 

『北部から南へ駆けてきた柚木リーダーは高架鉄道をくぐり抜けました。どうやら全力疾走で来たようですが、チームメイトの救援には間に合いませんでした』

 

『下水流ちゃん見えてないのに全力疾走っていうのはリスクありそうだけど、北側にいないことに賭けたのかな?』

 

 この生天目の予想は違っていた。柚木は自分が狙撃されないという確信があったのだ。

 なぜなら、堂前から通信で『下水流に狙撃されている』という情報を得たからだ。柚木の事前情報から今回の狙撃手は安倍と下水流のみ。安倍は味方であるため、実質警戒すべき狙撃手は下水流のみ。そんな中での堂前からの通信。これは誤情報であったが、この場では上手くいっていた。しかし、この堂前から得た誤情報が後々柚木の戦術を破綻させることになる。

 

『また北部では現在、雲川リーダーと堂前選手が戦闘中ですが、かなり一方的な展開。狙撃による攻撃と待避を繰り返し、徐々に堂前選手のダメージが蓄積していきます』

 

 坂口は現在も続いている雲川の戦闘に言及した。冷静に語る口調であったが、その内心は雲川への感心の念が大きかった。

 

『雲川ちゃんやるじゃん。って、安倍君落ちてる! 鷲島君がもう仕留めたのか、早い早い』

 

 呆れと納得と感心、三つの感情が混ざった声で、生天目は鷲島を賞した。

 

『南側の戦闘にかまけてて全然追えていませんでした。ちょっと気になるので、鷲島選手と安倍選手の戦闘を手元の端末で確認――え!? ええええ!? なんか鷲島選手がまた凄いことしてます』

 

 坂口がこれまでの冷静さをかなぐり捨てて叫んだ。それほどまでに、鷹一の戦い方は常識外れだったからだ。

 

『なになに~? そういう思わせぶりな態度されると気になるから私も見ちゃお――うぉ! なんじゃこりゃ!』

 

 興味を惹かれた生天目もログを確認し、驚愕の声を上げた。鷹一が、あまりにも人間離れした方法で、安倍を撃破したからだ。

 そんな生天目の反応に頷きつつも、坂口ができる限り冷静に鷹一の行動を説明する。

 

『入り組んだ高密度地帯で安倍選手が逃げながら時折狙撃を挟むという戦法で距離を稼ごうとしたのですが、鷲島選手、なんと建物と建物の間を飛び跳ねるように機動し凄まじい速さで距離を詰めました。安倍選手もそれに対応し、鷲島選手が建造物の壁に着地した瞬間を狙撃したりしたのですが、得意の分散シールドで防がれました。これにより安倍選手は距離があり逃走しやすい地形であったのにも関わらず短時間で距離を詰められ最後はハンドガンの速射に敗れました』

 

『蜘蛛みたいな動きでちょっとキモかった。いくら建造物が乱立してるからって、そういう使い方するかな? というか、あんなアクション映画みたいな動き出来る人いるんだね~』

 

 未だ収まらぬ驚愕を鎮めつつも、感心したように生天目が感想を口にした。しかし一方で、その内心は冷徹に戦力分析を行っていた。

 

『鷲島選手の超人性がまた一つ明らかになりましたが、話している間に、北側のもう一つの戦いも決着がつきました。雲川リーダーの勝利です』

 

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『あちゃ、また見逃した。でも、まあこれはそこまで意外でもないかな。さっき見た感じ、嵌め殺しみたいになってたし』

 

 見逃したことをほんの僅かに勿体無いと思いつつも、そこまで興味を惹かれなかったためか、生天目は別の生徒に意識を向けた。

 その意識の先に気付いた坂口が、解説をそちらに向けた。

 

『しかし、これで柚木チームは柚木リーダー以外全滅です。そして柚木リーダー、北からは鷲島選手、南からはマスタング選手に挟まれました。これは厳しい状況です』

 

『いやいや、ワンチャンあるよ。ん? というか下水流ちゃんの位置と木山ちゃんの位置がちょっと謎な感じになってる』

 

 生天目の指摘は下水流チームの生き残りの位置であった。戦術的に納得しにくい位置だったのだ。

 

『木山選手、なんと全力疾走で北側へ向かいます。下水流リーダーは一度高架鉄道をくぐって北側へ行ったかと思いましたが再度南戦場へ、やや迷走した動きです』

 

 坂口が、生天目の指摘を受け、実況を行った。しかし、同時に、南西戦場では柚木が重大な局面を迎えていた。

 

『お、ワンチャン、きたきた! 柚木ちゃん、鷲島君、マスタング君の三人がかち合うよ!』

 

『いえ、これはマスタング選手の得点――あっ! 鷲島選手が急接近しました! これは――いえ、マスタング選手が迎撃っ! 鷲島選手は防御っ! 柚木リーダー南東へ逃れましたっ!』

 

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『おお柚木ちゃん、上手い上手い、これは南東の生き残り狩りと任務狙いかな。でも南東はもう木山ちゃんが北側に行ったから、下水流ちゃんしか……って! ええぇ~、そう来る? そう来る? 下水流ちゃん。うおぃうおぃ! これは凄い!? 読み切った!? いやー、なんでだろう?』

 

 盤面での下水流の動きを見て生天目が驚愕と感動の声を上げた。

 

『下水流リーダー、鷲島選手とマスタング選手の交戦開始の次の瞬間、アクセルを起動し、一気に南西方向へ移動しています。これは、いや、まさか……』

 

 生天目の反応を見て、坂口もまた、下水流の動きについて説明した。

 

『そのまさかだよ。下水流ちゃん、何と柚木ちゃんの移動先を読んでるね~、これたぶん南西側のどっかに潜伏して柚木ちゃんを西側から狙撃で落とすよ。

 いやー、凄い。これ絶対防げないよ。柚木ちゃん視点だと『唯一情報が何もない』のが南東で、これまでの戦況から、隠蔽通信担当が隠れてるって踏んでるんじゃないかな。たぶん木山ちゃんか萩田ちゃんがターゲット。これを狩りに今行こうとしてる。

 柚木ちゃんとしては南戦場を西から東へ行くから、一応東からの攻撃は警戒するだろうけど、西からは絶対読めない。だって、さっきまで南西は激戦中だったからね。まあメタ的には南西を制した滝本チームが兵を潜ませることは可能だけど……マスタング君が鷲島君と決戦を開始した以上、そういう兵力配置はしないだろうから、西は警戒しないよ。これは来るぞ来るぞ、下水流ちゃんの狙撃が~』

 

 じっと、生天目の意識が盤面上の下水流と柚木へと向けられ、それに伴い、坂口が二人の動きに注視し実況する。

 

『生天目リーダーの読み通り、下水流リーダー、南西部に入り、狙撃銃を構えました。狙いは南東部に入る大通り。そして、柚木リーダー、読み通りに、誘いこまれたように――、ヘッドショット。柚木リーダー、無念のダウンです』

 

『しかも竹田君を倒した高速二連射だったね。柚木ちゃんも寸前で気づいて振り返ったけど、流石に間に合わない。わからん殺し×戦術的理不尽のコンボはやばいね~。いやー、本当にやばい、下水流ちゃん好きになっちゃったかも』

 

『下水流リーダー逃げて超逃げて、と言いたいところですが、正直、ここまで下水流リーダーの理外の行動を見ると、案外生天目リーダーと同種の可能性があるので、相性良いかもしれませんね』

 

 坂口は下水流の優秀さは知っていたが、人格に関しては何も知らなかった。もし下水流の人格を知れば、坂口は掌を半分ほど返して『生天目リーダー逃げて超逃げて、あ、いや、でも生天目リーダーだから別にいいか』と口にしただろう。

 

『かもね~。そして、超人バトルも激しくなってるね。うーん、というか実況解説的にはこっちに集中だったね。なんか色々見逃してる気がするから後で振り返ろう。とりあえず、今は、マスタング君優勢かな? 鷲島君と結構まだ距離がある感じ。この距離だと……ん? いや、鷲島君ノーダメか。いや、これはキツイな~。この距離でダメージ与えられないとすると不味いよ。マスタング君不味いよ』

 

『確かに、マスタング選手の弾幕の威力と量、密度を考えると、鷲島選手が防ぐのは難しそうですが……しかし、鷲島選手持ちこたえています。そして、弾幕が途切れ、鷲島選手、その隙に前進します。マスタング選手も素早くリロードを行い再度弾幕形成! 鷲島選手、立ち止まりますが、分散シールドでガード! ダメージを与えられません……! どういうわけでしょうか? 試合開始直後の戦闘を考えると、鷲島選手の分散シールドの強度ではマスタング選手の攻撃を防げないはずですが……』

 

 坂口の言葉は、試合開始後、滝本を討ち取り大通りへと顔を出した鷹一をマスタングが遠距離射撃で狙った時のことであった。あの時、マスタングは鷹一の分散シールドを1枚破壊した。しかし、鷹一は展開していた全ての分散シールドを『破壊されたかのように』演出しながら解除したこともあり、実況も解説も、そして当事者であるマスタングも、鷹一の分散シールドを全て破壊したと誤認した。

 また、鷹一は試合開始直後は使っていなかった特殊な細工をしていた。分散シールドの表面に中和面を展開し、マスタングの魔力攻撃の威力を緩和させていたのだ。これは対マスタング専用に調整した技であり、現在、他の選手相手には効果はない上、マスタングが魔力パターンを少しでも変えれば無力化する程度の防御強化策であった。しかし、鷹一の隠蔽技術もあり、終ぞ、この技は知られることはなかった。マスタングにも、そして実況解説の生天目・坂口にも。

 ただし、後に、この試合のログを確認した、ある選手は、鷹一の人ならざる技術を見て『うげぇ』と声を上げることになった。そう、中和シールドの技術提供元である佐々木緑山である。

 

『うーん、何だろう? でも、見た感じ、マスタング君の弾幕の集約性が低い気がする。意外とその辺は大雑把なのかな? ん? いや、でもさっきまではもっと上手かった気がするな~。何でだろう。鷲島君相手だから焦っちゃってるのかな?』

 

 これもまた鷹一による魔力攪乱が原因であった。しかし、それを判別することは二年生Bランクのリーダー二人であってもできなかった。なお、やはり佐々木緑山は後々この試合のログを確認し、『うげぇ』と声を上げることになった。

 

『なるほど、集約性の低下ですか。ありがとうございます、言われて気づきました……しかし、集約性だけでなく威力も下がっていませんか……? あーいや、それはないか。流れ弾が建造物を破壊しまくってますから。ということは、鷲島選手の分散シールドの強度が上がっているということでしょうか? 第四試合よりも固くなっているような……? いえ、それ以前に試合開始直後よりも固いような……?』

 

『まあ、二週間あったしシールドが単純に上手くなったっていう説もあるけど、それ以上に、単純に正面戦闘だからシールドに意識を集中してるからじゃない? さっきは突発的な展開だったし、上手く展開できなかったのかも。分散シールドってかなり難しい装備だし。今は対マスタング君を完全に意識してるから、さっきよりシールドの意識が行ってる分、固くなってるんじゃない?』

 

 鷹一のシールドについての生天目の解説が一段落ついたのと、任務が発行されたのはほとんど同時であった。

 

『なるほど、その可能性がありますね。そして、任務発行の時間です。現時点での生き残りは、南部の戦場では戦闘中の鷲島選手とマスタング選手、そして移動中の下水流リーダー。北部は鷲島選手を迂回するように移動し、現在は建物に隠れている萩田選手、移動中の雲川リーダー、南部から一気に北上した木山選手です。戦闘中の二人以外は、何らかの思惑を感じさせる動きです』

 

『下水流ちゃんは狙撃で二人の戦闘に干渉する気かな? メタ的に言うと、北側に弱い駒が多いからそっちに行った方が良さそうだけど、流石に隠蔽装備っぽい萩田ちゃんと雲川ちゃんは捕捉できないかな。

 萩田ちゃんはちょうど鷲島君の北側にある建物に隠れて動かない感じ。んー、任務発行しても動かないね~。鷲島君への奇襲を考えてるのかな? 任務行った方が良さそうだけど……いや、下水流ちゃんの位置が分からないから動けないのかな? これは下水流ちゃんの動き次第で展開が変わりそうな予感。

 雲川ちゃんはえっちらおっちら移動中……ちょっと意図が見えないけど射線が通りにくいところを選んでるからこっちも下水流ちゃん警戒かな?』

 

 生天目はそこまで口にしてから、一旦言葉を止めた。生き残りの中で言及しなかった最後の一人である木山については少し思うところがあったからだ。

 

『木山ちゃんは動きが謎だな~。北側にダッシュ……まあ下水流ちゃんチームは北側の情報とかほとんどないだろからその偵察が目的なんだろうけど、んー、なんか視点がおかしくない?

 いや、実際北側は木山ちゃんでも倒せる相手しかいないから良さそうなんだけど、下水流ちゃん視点だと堂前君も安倍君もどこにいるか分からないわけじゃん。なんで全力ダッシュさせるんだろ? あれかな? 柚木ちゃんが南に単独逃亡したから、もう柚木ちゃんのチームは全滅したって思ったのかな? 堂前君が生きてるなら、柚木ちゃんはそっち行きそうだし……

 いや、違うか。木山ちゃんが全力ダッシュしたのは柚木ちゃんが単独逃亡する前だったよね? あれ、分からないな? 下水流ちゃんは何を考えて木山ちゃんを北側に向かわせたんだろう。うーん? 任務って線もありそうだけど、任務発行前から北に移動してるしなぁ。下水流ちゃんも北側に行くなら理解できるんだけど、肝心の下水流ちゃんは鷲島君たちの方に行きそうだし……んー、分からん』

 

『単純にクリアリングで北側に向かわせて、その後柚木リーダーが単独で南東部に来たことから、北部に隠蔽が高い駒が潜んでいると山を張ったのではないでしょうか? 今までの動きを見ると下水流リーダーは、相手の動きを読み切るという以外にも、山を張ることと、決め打ちすることに長ける印象があります』

 

 生天目の疑問に対して、坂口は自身の経験からの推測を口にした。

 

『んー、確かに、そうっぽいかな? でもなんか安倍君が死んでる前提でチームを動かしているように見えるんだよな~。うーん、堂前君が死んだことはワンチャン分かるかもだけど、安倍君に関しては下水流ちゃんにも分からないと思うんだけどなー』

 

『興味深い点ですね。と、ここで、マスタング選手と鷲島選手の戦いでも動きが。マスタング選手のリロードです……! しかし、今度は鷲島選手は接近できず。しかも、ついにダメージを負いました。流石にこの距離では鷲島選手でも近寄れないようです。これはマスタング選手がこのまま射撃で勝つ流れでしょうか?』

 

 坂口は一度話題を切り、現在の試合における最も重要な戦いである鷹一とマスタングの戦いへ焦点を集中させた。

 

『うーん、さすがに弾幕を食らうか。まあ納得なんだけど……うーん? なんか変な負傷の仕方だな~』

 

『変、とは?』

 

『いや、まあこれはイチャモンなんだけど、鷲島君が受けたダメージってあんまり戦闘と関係がない部位ばっかりだから、たまたまかも知れないんだけど、これ故意にダメージ受けたとかないかな?』

 

 この生天目の憶測のようなもの――彼女にとっても憶測と言えない程度の『なんとなく』の言葉は、見事に鷹一の考えを的中させていた。

 鷹一は、あえてダメージを受けていたのだ。しかし、これは技術的にあまりに困難な技であり、常人には到底真似できず、理解できないことであった。

 

『え、いや、それは、流石に妄想に近いかと。そこまで上手く調整はできませんし、そもそもそんなことをする意味ありますか?』

 

 まっとうな考えを持つリーダーである坂口は生天目の考えに対して懐疑的であった。そして、生天目も、自身の考えを正しいと証明できるだけの材料が乏しかった。

 

『意味なら、近づけないアピールかな? とりあえず状況を拮抗させておきたい……んー、あー、雲川ちゃんが東側に寄ってるね。あー、雲川ちゃんの任務点回収の時間稼ぎかな? うーん、でもそれは結構リスクありそうだけど……単純にマスタング君の油断を誘ってるのかな? あと、ありそうな点としては持久戦かな~? 確か鷲島君は第四試合で五条ちゃんを持久戦で嵌め殺したよね』

 

『はい、あの試合はかなり常識外の戦い方で鷲島選手が圧倒していましたが……しかし、五条選手の時とは違い、シールドではなくアサルトライフルです。持久戦も簡単ではないでしょう』

 

 解説をしている間にも、マスタングが再度リロードを挟み、鷹一が接近できずに終わった。射撃を繰り返すごとに、僅かに鷹一のダメージが増えていく。しかし、そのダメージは戦闘に関係のない場所ばかりであった。

 

『お、下水流ちゃんがだいぶ寄ってる。狙撃銃構えた。これは決戦に殴り込み射撃だね……! どっちを狙う? 私ならマスタング君狙うけど、下水流ちゃんは読めないからな~』

 

『狙撃手としては高機動の鷲島選手の方が厄介に思えますけど、生天目リーダーの読みはマスタング選手ですか?』

 

『うん。高機動は確かに厄介だけど、下水流ちゃんならワンチャンありそう。あと、マスタング君の方が固いから、ガチでガード固められると、狙撃が全く通らなくなる。鷲島君は分散シールドガードが固いけど、あれはいちいち展開しなくちゃいけないし、狙撃が通る可能性自体はありそう。いや、まあ今までの試合での防御能力を見るに、小数点以下の確率かもしれないけどね』

 

 高機動相手に狙撃を当てる難しさ、防御力ゆえに狙撃を通す難しさ、その両方を生天目は秤にかけた。そして結果は『鷹一の方がまだマシ』というものであった。

 

『小数点以下の確率って、実戦的には再現できなさそうですね』

 

『お! 下水流ちゃんの狙撃! 高速二連射! マスタング君はシールドを展開したけど、二発目は命中で武器破壊! これは不味いっ! 鷲島君アクセル起動! うぉい! 相変わらず凄い加速と旋回性だ。しかも下水流ちゃんの追撃狙撃! でもマスタング君も対応! ブレード抜いた! おお! ブレード戦! きんきんと火花散るっ! マスタング君、粘るね~。いや、今までもたまにブレード使ってたけど、普通に上手い!』

 

 下水流の狙撃とともに試合が大きく動いた。僅かな隙を突き、鷹一が旋回アクセルで急接近しブレード戦へと持ち込んだのだ。

 

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『鷲島選手の熟練のブレード突撃をマスタング選手は防ぎました! そしてブレード戦です! 鷲島選手が有利ですが、マスタング選手も食いつきます!』

 

『ちょっと鷲島君が強すぎるね。あの剣速、観客席から(こっから)見ても異常に速いけど、あれたぶん実際に受けたら剣速が速すぎて気づいたらダウンしてる系の攻撃だよ。お、下水流ちゃん上手い!』

 

 徐々に押されるマスタングを見て生天目が鷹一の異常性に言及し、そして同時に下水流の狙撃が鷹一へと向けられた。 

 

『ここで下水流リーダーが目標を鷲島選手に変更しました。しかし、鷲島選手ブレード戦をしながらも分散シールドでガードしました』

 

『ん、 萩田ちゃんが動いてる! 下水流ちゃんの位置が割れたからかな。狙いは北東方面、動き的に任務点狙いかな。雲川ちゃんも東側へ寄ってる、これも任務っぽい動きか~? 木山ちゃんは北端にタッチしたかと思えば今度は南下。うーん、任務かと思ったけど、これもしかして木山ちゃんは雲川ちゃん探してる? メタ的にはそんな感じの動きだけど、なんで雲川ちゃん探してるの? 北側に誰かが隠密してるっていう確信があるのかな?

 うーん、まあ初戦の主戦場が南西で鷲島君が北西から降りて来たっぽい+南東の木山ちゃんクリアリングが終わってるから、生きている弱駒は北東のどっかにいるって読みなのかな? うーん、なんか他にもありそうだな~』

 

 エース級がぶつかる中、非エースも動き出していた。萩田・雲川・木山の三人が北東部へと集まっていった。そして、生天目の予想は的中していた。萩田と雲川は任務点確保のために動き、木山は下水流の理外の指示から北東部の隠蔽ユニットを捜索していたのだ。

 

『萩田選手、雲川リーダーが任務らしき動きで、木山選手も併せて隠蔽三人が北東に集中しています。これは出会い頭の戦闘もあるかもしれません。そして、鷲島選手とマスタング選手のブレード戦と、それを狙う下水流リーダーの戦いも苛烈になっていきます! 下水流リーダーはひたすら鷲島選手狙いにシフトしましたが、鷲島選手、なんと下水流リーダーの狙撃をいなしながら、マスタング選手とブレード戦です。しかもその状態で拮抗! いえ、僅かに鷲島選手が有利に見えます!』

 

『こりゃ凄い。よくこの二人組相手に有利取れるね~、ブレード戦能力はこれ二年Aランクで勝てる人いないんじゃない? 大丈夫? 私の彼ピはちゃんと勝てるの?』

 

 鷹一の技量に、生天目が感心したように感想を口にした。

 

『四宮選手はブレードよりも射撃寄りの選手です。というか、あんたの彼氏じゃないんで。実況解説に戻ってください!』

 

『はいはい。ん~、でもこれ速すぎて解説するものキツイな。一応手元端末でスローかけたり解析アルゴリズムにかけたりしてるけど……んー、いや駄目だ、二人とも速すぎ!』

 

『確かにそうですね、剣戟が速すぎて、ちょっとこちらでは……一応スローで見ますが……いえ、分かりませんね。ありきたりな事以外は言えそうにありません』

 

 生天目も坂口も二年生として優秀な面を持ったリーダーであったが、鷹一とマスタングという二人の超人の剣戟について説明することはできなかった。

 二人の剣戟は、非常に高い身体能力とブレードの技術が込められた、まさしく超人同士のブレード戦であった。

 そして、そんな超人の戦いに水を差す、いや泥を塗りつけるために、狂人が忍び寄る。

 

『なんか下水流ちゃんが気づけばどんどん寄ってる。近距離狙撃狙い? それはリスクあると思うけどなー。たぶん今までの感じからして鷲島君には効かないと思うぞ~』

 

『下水流リーダー、狙撃を続けつつ接近。距離を詰めます。また北部組の三人はそれぞれ移動。萩田選手は北東へ、木山選手は再び南側を目指し、雲川リーダーは東へ。雲川リーダーと木山選手は距離が近いですが……隠蔽装備ですから互いにレーダーに映っていないのかもしれません』

 

 どこか揶揄するような生天目を無視して、坂口が実況を続けつつ、北側の隠蔽装備三人組に関しても視点を向けた。

 

『いや、レーダー切ってるかもよ。たぶん三人とも逆認識持ってるだろうから、レーダーに映ったことがバレちゃうリスクもあるしね』

 

『確かにその可能性はありそうです。ここで下水流リーダー、一気に駆け寄ります……っ!!?? 走り撃ち!? 狙撃銃の走り撃ちです!?』

 

 試合会場では下水流が駆けだしていた。狙撃銃による走り撃ちという特殊な攻撃に会場が沸いた。

 

『うぉお! 器用っ! でも流石に狙いが甘い! 防がれた! おっと! 下水流ちゃん! 狙撃銃を捨ててアクセル起動! 結構いい感じの加速! 普通に速い!』

 

『下水流リーダー、切り結ぶ二人に急接近です! あっ! ここで鷲島選手! なんとハンドガン! ブレード戦中によくやる!』

 

『でも下水流ちゃんも避けた! なんかちょっとキモい動き――! あ!!?? 刺突爆雷だ! 私の愛する武器! 嘘! 下水流ちゃん! やばい! 私、下水流ちゃん推す!』

 

 下水流が顕現した刺突爆雷。鷹一でさえ、槍と誤認してしまったそれを、生天目は瞬時に理解した。刺突爆雷などという珍兵器を何度も使用していたが故の理解であった。

 

『いやそれはどうでもいいから、実況――大爆発です! 下水流リーダーが自爆し、鷲島選手が爆炎に包まれました! マスタング選手は距離を取り、シールドを展開! ほぼ無傷で耐えました……! よく刺突爆雷に気づきましたね』

 

 坂口はマスタングが『あんなネタ武器』の仕様まで覚えていたことに感心した。なお、実際は、マスタングは刺突爆雷など知らず、己の直感に従い防御を選択していた。

 

『いやー、良い爆発だったね~。でも直前で下水流ちゃんはダウン。得点は鷲島君。刺突爆雷に気を取られてて気づかなかったけど、あの瞬間でブレード投擲で仕留めてたみたい。うーん、こちらもお見事。そして、鷲島君は……全身に大ダメージ。これはもう無理かな。お、マスタング君、詰めるね~。私なら下がりながら弾幕で削り殺すけど、分散シールドを突破できないと見たかな?』

 

『下水流リーダーの狙撃から始まり、鷲島選手とのブレード戦に、大爆発。全てを耐えきったマスタング選手。鷲島選手に引導を渡すべく攻めます。鷲島選手、抵抗しますが、押されています』

 

 実況を続けつつも、坂口は内心で勝負がついたと考えていた。さすがに鷹一のダメージが大きすぎた。この勝負、マスタングが勝つ。そして、生天目も同じように考えていた。

 

『あのダメージでよく抵抗できるね~。いやー、やるね、私の彼ピが高評価するだけあるかな~。でも、さすがにダメージが大きすぎるかな。あと持って数手かな?』

 

『鷲島選手、全身傷だらけながらも鋭い構えで――、ブレードがっ!』

 

 試合会場でマスタングの斬撃の重さに耐えきれず、鷹一のブレードが跳ね飛ばされた。一瞬無手になる鷹一。そこにマスタングが切り裂こうとブレードを振りかぶった。

 

『ブレード戦でマスタング君の勝ち――とわぁぁ!? 狙撃!? どこから!? あ! 落ちた! ってこっちも落ちた!』

『――っ!? ――これは、……相打ち、相打ちです! 狙撃でマスタング選手が負傷し、僅かな隙に鷲島選手が心臓を貫きましたが、マスタング選手も鷲島選手を両断! 相打ちです!』

 

 生天目も坂口も、完全に予想外の展開に驚愕した。

 そして、二人は、当然、この予想外の原因――狙撃元を見た。

 

『狙撃は、雲川ちゃんだった。いやまあ、展開的に雲川ちゃんなのかなーとは思ったけど、っとっと、ここで木山ちゃんの壁抜きショット! 雲川ちゃん、転がりながら回避! くるくるくるくる、お目目が回る~』

 

 雲川の突然の転がり回避は、謎のシュールさがあり、それを生天目は揶揄し、一方で坂口はコメントに困った。

 

『……雲川リーダー、木山選手の攻撃を避けつつ北側へ。木山選手は壁抜き射撃で追いますが、雲川リーダーは器用に遮蔽を使います!』

 

『雲川ちゃん結構、周り見てるね。シールド全然使わないし、回避型狙撃手かな? 足遅いけど。ん! 上手い! 萩田ちゃんが横から決めた!』

 

『木山選手が精密射撃をすべく静止した隙を狙い萩田選手がハンドガンで仕掛けました! 木山選手は右肩を負傷! 萩田選手は一度遮蔽に隠れます! 木山選手は雲川リーダーより萩田選手を優先して対応! 反撃の射撃です! 雲川リーダー、この隙に北側へ逃げます!』

 

『おー、運がいいね~。武器の損傷だけで、逃げ切れたのは凄い』

 

 この生天目の評価は少し違っていた。雲川は魔力貧者であり、それゆえ、武器の損傷は継戦能力に大きな打撃を与えていた。

 

『雲川リーダーの実力の面もあったように思えますが……』

 

『まあ、それも多少はあるかも。あと、もしかたら、木山ちゃんと萩田ちゃんの両方が見逃したのかな? 雲川ちゃんって、ここまでまともに戦った実績無いし、唯一実力を知る堂前君は柚木チームだし……ん? あれ、もしかして、これ滝本チーム視点だと、マスタング君を狙撃したのが誰か分かってない可能性がある? お! これは美味しい展開! ワンチャン安倍君が生存している可能性を萩田ちゃんは考えてるかも』

 

 この生天目の読みは正解であった。萩田はこの時、残りの駒について熟考しながら行動していた。

 

『木山選手、萩田選手、両者勝利を目指すべく銃撃戦です。どちらも、最後の一人だからでしょうか、どことなく気合を感じます』

 

 木山も萩田も通信担当であり、装備面では通常の生徒ほど強くはなかった。しかし、二人とも自分のチームを勝利に導くための真面目さや真剣さを持ち合わせた生徒であった。

 

『いいね~、可愛い女の子の気合の入ったバトルは好きだよ。でも、萩田ちゃん有利かな。木山ちゃんは初手の右肩のダメージが響いてるね。左肩を軸にしながら撃ってるけど、片腕だと上手く扱えてないし、あと利き腕が普通に右なのかな。左だと全然撃ち慣れてない感じ。萩田ちゃんはハンドガンで武器の質では不利だけど、立ち回りがいいね。これはたぶん初撃は利き腕を狙ったんだろね』

 

 Aランクで、実質的に滝本チームを導いてきた萩田の能力、それが示された動きであった。しかし、萩田もまた情報面で劣位に立たされていた。そう、雲川紫苑という少女が隠し持つ必殺の武器を、萩田は知らないのだから。

 

『両者気合を込めて戦う中、雲川リーダーも移動中です』

 

『中々、二人の決着がつかない。頭のキレと経験、武器の差と負傷の差、色々な要素が交じり合って、ほぼ互角の消耗戦みたくなってる。まあ、でも、萩田ちゃんが押し切りそうかな?』

 

『確かに萩田選手がやや優勢に見えます』

 

『これ時間かかりそうだから、今のうちに何か別の解説でもする?』

 

 泥沼のような二人の少女の消耗戦を見つつも、生天目が別の方へと意識を向けた。

 

『ちょっと気が早いかと思いますが……とりあえず、現状の点数の整理はどうでしょうか? これ結構拮抗してますよ』

 

『滝本チームか雲川チームって思ったけど、任務点次第なところが大きいかな。ええっと、確定撃破点は――』

『――雲川チーム5点、下水流チーム4点、滝本チーム3点、柚木チーム1点です。また任務開始時の生き残りは雲川チーム2人、下水流チーム2人、滝本チーム2人、柚木チームは全滅でした。ここにさらに残っている三人の撃破点を考えると、まだ結果が読めません』

 

 素早く坂口が情報をまとめた。それを聞いて、生天目が小さく笑みを浮かべた。

 

『動き的に、生き残りの三人は任務点取ってるくさい。任務時点では残ってたエース級3人はどうかな? 下水流ちゃんは取っててもおかしくないけど、鷲島君とマスタング君はずっと戦ってたから、よほど運がよくないと任務点は取って無さそう。

 だから、今は6ー5ー4ー1かな? 下水流ちゃんの任務次第では下水流チームが5じゃなくて6ってパターンもあるかな? というかマスタング君が暴れてたから結構取れてるかと思ったけど、下水流チームの方が点数上っぽいね。これは下水流ちゃんがいい感じに点数を伸ばしたのと、序盤の百田君の死に方が良かったね。

 萩田ちゃんが木山ちゃんと雲川ちゃんを倒した場合はたぶん引き分け。木山ちゃんが2点取れば、たぶん下水流チームの単独勝利。雲川ちゃんと木山ちゃんが1点ずつみたいな感じだと、下水流ちゃんの任務点次第かな。雲川ちゃんと萩田ちゃんが1点ずつならたぶん雲川チームの勝ち。というか、これ雲川ちゃんは最低1点取らないと、単独勝利できないパターンかな。まあ時間切れまで粘れば別だけど』

 

 各チームの任務点について考察を終えた生天目は、残りの三人の結果が勝負を決めると結論を出した。

 

『まだ時間は結構あります』

 

『うん、そうだね。たぶん機動力的に考えて、雲川ちゃんは逃げきれないし、時間切れ勝ちはないかな』

 

『雲川リーダー、ついに狙撃地点につきました。しかし、アサルトライフルを再顕現しません。なにか思惑があるのでしょうか……?』

 

『んー? 何だろう? 何か別のアクティブ装備を使ってる最中かな? んー、でも考えられるのはレーダーと、もしかして追加隠蔽とか使ってるのかな? 盤上の残りが見えなくて隠蔽重視って考え方かな?』

 

 この生天目の予想は違っていた。雲川は盤上の残りなどまったく分からず、そもそも撃つか撃たないかの時点で迷っていたのだ。そして魔力切れ寸前であり、他の装備など使う余裕がなかった。

 

『雲川リーダー、何か悩んでいるようにも見えますが』

 

『うん、なんかおろおろしてる感じがする』

 

 坂口も生天目も、雲川の思考を読み解くことができなかった。

 

『何か作戦があるのでしょうか……? あ、いえ、アサルトライフルを再顕現しました』

 

『なんか、ずっとおろおろしてるな~。お、やっと構えたか。ん、でも撃たない、か。さっきの堂前君を倒した狙撃の腕を考えると撃っても良さそうだけど、なんかあるのかな?』

 

『点数計算をしているのかもしれません。雲川チームの視点だとどちらを優先して倒すか悩ましいところです。また、狙撃後、生き残った方を倒せない場合のリスクもあります。片方が倒れてから狙い撃つつもりかもしれません』

 

 基本に忠実であり真面目な坂口は、彼なりに雲川の行動を考察した。

 

『それは確かに確実だけど……さっきから結構すぐ撃つタイプの狙撃手に見えたから意外かな~。あ、木山ちゃんが押されてるからギリギリまで粘って、木山ちゃんにトドメを刺そうとする萩田ちゃんを狙えばいいかな? そうすればあとはボロボロの木山ちゃんだし、2点取れる気がする。それを狙ってるのかなー?』

 

 一方で、生天目は雲川が自身と同じ感覚型の生徒であるという予想から、自身がするであろう判断を雲川もするのではないかと期待した。

 

『可能性はありそうです。そして、木山選手と萩田選手の戦いも佳境に。木山選手、片足も撃たれ、腹部にもダメージが入っています。かなり厳しい状態です』

 

『そろそろ決着だね。萩田ちゃんの勝ちかな。さあ、雲川ちゃんは2点獲得なるか?』

 

 その言葉とともに、試合会場で木山がダウンした。萩田の作戦と忍耐の勝利であった。

 

『……萩田選手が木山選手を倒しました。そして狙撃、三連射! 雲川リーダー、萩田選手を討ち取りました……! また試合終了です。やはり雲川リーダーは任務点を既に取っていたようです』

 

『あらら、これはギリギリ取られたわけじゃなくて、最初から萩田ちゃん狙いだったか。うーん、読み負けたか~。雲川ちゃんは感覚型っぽかったから、当たってると思ったんだけどな~』

 

 生天目は、顔に手を当て、自身の読みが外れたことを悔しがった。

 

『それでは任務点も明らかになり、試合結果の発表です。結果は7-5-5-1で雲川チームの勝利です。 詳細成績は手元の端末でご確認ください』

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

試合結果:雲川チームの勝利

 

獲得得点

雲川チーム :撃破点6点+任務点1点=7点

下水流チーム:撃破点4点+任務点1点=5点

滝本チーム :撃破点4点+任務点1点=5点

柚木チーム :撃破点1点+任務点0点=1点

 

 

詳細得点

雲川紫苑   :撃破点2点+任務点1点=3点

鷲島鷹一   :撃破点4点+任務点0点=4点

金崎飛燕   :撃破点0点+任務点0点=0点

 

下水流雲母  :撃破点2点+任務点0点=2点

百田蓮    :撃破点2点+任務点0点=2点

木山ルカ   :撃破点0点+任務点1点=1点

街道海姫   :撃破点0点+任務点0点=0点

 

滝本明里   :撃破点0点+任務点0点=0点

萩田恵梨香  :撃破点1点+任務点1点=2点

V・マスタング:撃破点3点+任務点0点=3点

竹田 栄一   :撃破点0点+任務点0点=0点

 

柚木永愛   :撃破点0点+任務点0点=0点

七夜時愛   :撃破点1点+任務点0点=1点

堂前佐助   :撃破点0点+任務点0点=0点

安倍雄一   :撃破点0点+任務点0点=0点

犬伏青虎   :撃破点0点+任務点0点=0点

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