朝起きたら転生してた。
こういうのって普通「トラックに轢かれて...」とかそういうベタな展開踏むんじゃないのか?いつも通り会社で仕事を終えて、寝て起きたら見知らぬ部屋に居たんだけど。
え?オタクなら憧れのシチュエーションだろって?
ところがどっこい、当事者になると困惑と恐怖が勝るんですわ。シンプルにこえーよ。
それは一旦置いといて、とりあえず自分の素性を調べないとな。部屋は少し殺風景な気がするが、何の変哲もない普通の部屋。強いて言うなら本棚がデカくて色々なジャンルの本がたくさんある……って、これ日記っぽくないか?そんなご都合展開ある?まあ読むけど。
「えーっと、なになに………ほーん、今世の俺の名前は蒼井リン、年齢は15、生い立ちは………」
それから数時間ほどかけて、今世の俺について大体理解した。どうやら俺は生まれて間もなく両親が事故で亡くなり、天涯孤独の身だったらしい。いきなり人生ハードモードだな。それからは孤児院で育てられ、今年から高校に入学する予定、と。なんだかんだで今世の俺も上手くやってるらしい。
「にしても高校の名前が『ゲヘナ』って独特すぎるだろ。そういう価値観とか常識も変わってんのかなー………って
………
え?ここブルーアーカイブの世界なん?」
終わった。完全に終わった。
なにしろここはラスベガスも真っ青の治安の悪さを誇るキヴォトス、美少女版GTAと名高いブルーアーカイブというゲームの舞台である。あ、今なんか遠くで爆発音聞こえたな。
ブルアカ自体はSNSで流れてくるイラストを通じてなんとなく知ってるけど、実際にプレイした事はない。
せいぜいキャラクターの容姿と名前を覚えてる程度で、ストーリーはぼんやりとしか分からん。
ただ、ひとつだけ確かだったことは…
「ヒ ナ ち ゃ ん 可 愛 す ぎ ん か ?」
これに尽きる。
初めてイラスト見た時魂が震えたわ。フワッフワでめちゃくちゃ良い匂いがしそうなあの白い髪、小動物みたいなちょこんとしたサイズ感、それでいて自分より大きいクソデカ銃を担いでるギャップ……。
あぁ、良い(恍惚)。
とはいえ、結局仕事が忙しすぎて原作ゲームに手を出す暇が無かったんだけどね。できることならゲーム内でヒナちゃんに会ってみたかったな。それだけが心残りや。
………うん?待てよ?そもそもここってブルーアーカイブの世界だよな?てことはリアルでヒナちゃんに会えるってコト?
…
……
………
ウオオオオオオオオオ!!!!!
⬛︎⬛︎ ⬛︎⬛︎改め蒼井リン、今世はヒナちゃんを愛でるという目標ができました!!!!!
「待っててねヒナちゃん。今、会いにいきます(真顔)」
小説書くのって難しいねぇ