菫色の鋭風は天を舞う   作:黄昏の跡地

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サブタイの中身考えるの面倒になった作者です……いつ頃改良版ゼフィルス出せれるかなぁ?


第2話

 

初日も無事に終わって翌日、皆相変わらず元気で緩い空気を出しながら教室でだべっていたのが見えた。ISとは現在《スポーツ用》としての認識で広まっているがその性質上《世界最強の兵器》としての側面も持ち合わせているため大変危険ですのでもうちょっと危機感を持って欲しいですわね

 

「(まあ、花の女子高生にそんなこと言われても知りませんって言われるのがオチですが)」

 

あまりお話はしませんでしたがIS学園は全寮制、国賓クラスの部屋とあらゆる国の1級クラスの料理も頂けるという見事なまでのVIP対応っぷりでした。風の噂では姉様の部屋に何時もの天井付きベッドを入れているらしく同室の方に迷惑を掛けているとまで来た(後々確認をしてみるとその方はアウトドア系らしく寝袋で寝ているらしい)

 

「えるるんとえーちゃんおっはぁ〜」

 

「おはようシエルさん、エクシアさん」

 

「「おはようございます」」

 

まあ……短い学園生活なんですから無粋な事を言うのは抜きに致しましょう

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「授業を始める前にクラス代表を決めようと思う」

 

「クラス代表?」

 

IS学園におけるクラス代表と言うのは扱いとしては世間一般のクラス委員長の様なものだ、IS学園の場合だと《クラス対抗トーナメント》の出場や《学年別定例会議》の出席が義務付けられている……が一般生徒の為にメリットも増やされている。

 

端的に言えば《アリーナの優先貸し出し権》と《学業単位の補填》だ、これらを総合して見ると次世代の国家代表を目標にしている人からしたら非常に有難い案件でもありますわ……私は知ったことじゃありませんが

 

「クラス代表とは読んで字の如くクラスの代表だ、対抗トーナメントも近くあるし定例会議なんかもあるがその分アリーナの優先貸し出しと単位の補填もあるから操縦者としての技量を身に付けるにはうってつけなんだ……ただその代わり1年は交代出来ないから慎重に決めて欲しい。他薦・推薦・自薦は問わないから決めてくれ」

 

……これお決まりのパターン来ますわね、織斑君を広告塔に仕立て上げる為に全員が一丸となって彼を推薦しますわね皆さん

 

「はぁーい!織斑君を推薦しまぁす!」

 

「私もぉ!」「右に同じくぅ!」

 

「えっ……え?って俺ぇ!?」

 

私と姉様、エクシアと織斑君以外全員が織斑くんを推薦した……まあ彼は世界初の男性操縦者ですから自衛手段を身に付けるには良いのでは?

 

「はい」

 

「む?珍しいなオルコット妹が挙手をするなど」

 

「私も織斑くんを推薦します……彼は世界で唯一の男性操縦者です、周りからよからぬ事を考えている者も多く居るので自分を守る手段を身に付けるにも調度良いと思いますわ」

 

まあ大体は女尊男卑思考で女性至上主義掲げてるミサンドリー共なんですけどねそう言うよからぬ事を考えている者は……え?私はやらないのかですって?生徒会に入りますから嫌でも優先権が回ってきますわ

(ちなみにエクシアも生徒会入りすることが決定している)

 

「ちょっ、ちょっと待ってくれ!俺そんなのやりたくないぞ!」

 

「駄目だ、推薦されたものには拒否権は無い……すまんが諦めてくれ」

 

「そ……そんなぁ」

 

済まない織斑くんよ私たちの為にも犠牲になって頂きますわ

 

ダァン!「お待ちになってください!」

 

おぉう!?吃驚しましたわ……姉様まさかとは思いますが彼にまた突っかかるのですか?面倒臭いので大人しくしててくださいお父様たちに報告入れるの私とエクシアなのですわよ?

 

「そのような選出認められませんわ!実力から加味しても私がいの一番に推薦されるのは当然なのでは!?それなのに寄って集ってその男を推薦して!技術も後進的な島国の、しかも知識もろくに無い猿が持て囃されるだなんて以ての外ですわ!」

 

「ちょいちょいちょいちょい姉様!?この推薦他薦は他クラスの代表候補生らとのアドバンテージを限りなく少なくする為の一般生徒向けのルールなのですわよ!?私達代表候補がクラス代表になると出来レース待ったナシですわよ!?」

 

「あのぉセシリアお嬢様?失礼ながら申し上げますがイギリスも島国ですし技術的に後進していると仰るならイギリスが後進的ですよ?ISの生みの親も初代ブリュンヒルデも日本生まれ、荷電粒子砲とマルチロックオンシステムの開発者も日本ですよ?」

 

実際そうだ……世間には公表してはいないが現在極秘裏で第四世代技術相当に開発を進めている【ドラグーン・システム】と【光波】はまだ実用圏内には至っていない為未実装、現時点でイギリスが誇れるのは初代イギリス国家代表が発現した単一仕様能力(ワンオフ・アビリティー)を応用したイメージインターフェイスシステムの【BT兵器】のみだ……こんな所で自分で地雷踏み抜きたくないのですが仕方ありませんわ

 

「あなたもあなたですわよシエル!そんな男を庇って!」

 

「庇ってなどいません正当な理由があるからこそ彼を推薦したのです、何が起こるかわからないこのご時世に丸腰で歩かせるおつもりで?それならばISを用いた自衛手段を覚えさせるべきですわ。」

 

「それを庇っていると言っているのです!何時もいつも私の邪魔ばかりをして!決闘ですわ!そこの男も!私が勝てば貴方を奴隷にして差し上げますわ!」

 

「馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿!ブリュンヒルデの弟を奴隷にするとか頭湧いているんですか姉様!?しかも奴隷って時代錯誤も甚だしいですわよ!?」

 

 

「はぁ……話は一旦ストップだ!済まないオルコット妹、悪いがこのバカ二人の我儘に付き合ってもらいたい……埋め合わせは必ずさせる」

 

「もうやだぁ」

 

はぁ……本国にいるお父様とバイオリンをしたい、お母様のお膝に蹲りたいチェルシーと料理の勉強をしたいですわ

 

その後、1週間後に行うことになったクラス代表決定戦は姉様と織斑くんで、ケジメ付けとして私と姉様でやることになった……帰りたい

 

 

「……え?俺は?」

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

授業も終わりクラス内の空気が冷えっ冷えになっている中私は渦中の人の所に頭を下げに来ていた……死ぬ程気が滅入る

 

「あの……織斑さん」

 

「あっシエルさん……なんか心做しかやつれてない?」

 

「正直胃が痛いですわ……重ね重ね姉が申し訳ございません。」

 

各方面に姉が迷惑をかけるとだいたい私かチェルシー、エクシアで謝りに行く羽目になったのはいつもの事だがここでは国際問題になりかねないからもう少し穏便にして欲しい!

 

「あぁー良いよ別に、シエルさんには悪気がないってのは昨日の時点でわかってるからさ、頭上げて?」

 

「寛大な心痛み入りますわ」

 

「大変そうだな……無理だけはするなよ?」

 

「お気遣いありがとうございます箒さん、ちなみに私が最も嫌いなのは女尊男卑と女性至上主義とか言うゴミ思想を掲げているミサンドリー共ですわ……あんな糞ども滅べばいいのに」

 

「「ヒェッ……」」

 

「姉が近い思想を持ってるせいで私にまで風評被害が飛んでくるのを理解していないのですわよ、そのせいで家にまで変な噂が飛んできて私とお父様たちとブランケット家の皆様で火消しに回る羽目になったのですよ!巫山戯んじゃねぇですわよ!」

 

ああ、今ならスネイルさんの気持ちが分かります……貴方だいぶ胃がやられていたのですね、今度慰安休暇差し上げますのでゆっくりしてください

 

「あはは、エルちゃんは結構溜め込みがちだからねストレスを……なのでこう言った話は聞き流しながら吐き出させてあげてくださいね?」

 

「うわぁ〜んシアァ〜……だずげでぇ」

 

「はいはい、お嬢様はよく頑張ってますよ」

 

「えるるん大丈夫?お菓子食べる?」

 

「だべる〜」

 

 

私に平穏は訪れるのでしょうか……わかりませんわね。

 

余談ですがこの日をきっかけに皆様方私のことを苦労人枠として労るようになったのはここだけの話ですわ

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

翌日……

 

 

「織斑、国からお前に専用機が貸与されることになった……が直ぐには来ない」

 

「嘘!?専用機!?」

 

「良いなぁ」「私も欲しいなぁ」

 

「……専用機ってそんなにいい物なのか?」

 

「織斑、教科書の87ページを音読してみろ」

 

要約すると《専用機》とは国の最新技術力を用いて開発されたワンオフ機の事を指す、織斑先生の《暮桜》を始め私の《サイレント・ゼフィルス改》や姉様の《ブルー・ティアーズ》、エクシアの《アヴァロン・ナイト》等が該当している。

しかし全員が全員専用機を保持している訳ではなく467個と言う非常に少ない《コア》を使い回す必要がある為基本は国家代表、代表候補、企業代表、テストパイロットに優先的に回せるように配慮されることになった。それ以外は基本量産型に回されることになっている

 

「あら、でしたら手加減も必要ありませんわね?泣いて詫びても知りませんわよ?」

 

「これ以上燃料投下しないで下さい姉様火消しに回る羽目にはる私たちの見にもなってください」

 

「ふん!知ったことじゃありませんわ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はぁー!!!???はいもうきれたぁー絶対解らせる





《TIPS》【サイレント・ゼフィルス改】

・イギリス製第三世代機で【軽量二脚】の【高機動強襲狙撃機】【全領域対応機】【BT試作二号機】として建造・改修された機体

・元々はティアーズ・インダストリーにてロールアウトしたが武装や1部パーツを好まなかったシエルがティアーズ・インダストリー系列企業でもある【アーキバス先進開発局】に持ち出して改良された

・還流型に換装されたジェネレーターによる高出力化、武装の変更により高い運動性と機動性、戦闘能力を獲得し見事国家代表候補生の座を勝ち取った
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