菫色の鋭風は天を舞う   作:黄昏の跡地

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なぁ〜ぜぇ〜かぁ〜やったことも見た事ないアーキタイプ・ブレイカー組入れていくぅ〜

つっても入れるのロランとヴィシュヌ位だけどね……後九尾の魂




《TIPS》シエル・オルコットの秘密 その1

実はどれだけ食べても太りにくい


第4話

 

色々と入学後からハプニングがあり続けた今日この頃、月末に行われる《クラス対抗トーナメント》がイベントとしてある為か全てのクラス(とは言え4クラスのみ)が気合い入っていた

 

「あっねぇねぇ!織斑くん聞いた?二組に転入生が来るって!」

 

「えっ?そうなのか?」

 

「うん、確かな情報!確か出身は中国だったかな?」

 

と相川さんが口にする、女子の話の回転速度は凄まじく最終的に尾ひれはひれ着いて回るなんて日常茶飯事だ。聞けば昨晩寮の総合受付で話を聞いたらしくかなり信憑性のある話だった

 

「もしや、私のことを危ぶんでのことでしょうかね?」

 

『それは無い』

 

「酷い!」

 

「自意識過剰と自信過剰は大概にして頂きたいですわ姉様」

 

「もっと辛辣な言葉飛んで来ましたわ!」

 

やんややんやと漫才を始めるのも最近の1組の日常風景と化してきたけれどこれはこれでとても心地がよいですわね……この駄姉は兎も角として

 

「しかし中国からかぁ……そういやあいつ元気にしてるかなぁ」

 

「だが一夏よ、他のクラスの心配をするよりかは自分の心配をしたらどうだ?」

 

「そうだよ!織斑君にはぜひ勝って貰わないと!」

 

『食堂デザート半年フリーパスの為に!』

 

「本音はそれだろ!」

 

「呼んだぁ?」

 

『呼んでないよ』

 

紛らわしい形ではあるものの取り敢えず会話の輪の中に入って来た本音さんを抱き締める、相変わらずふわふわしていて抱きしめ心地が良いですわね……シアとはまた違った感じがして癖になりますわぁ〜

 

「けど大丈夫だよ!今の所クラス代表で専用機持ってるのここと4組だけだから」

 

「その情報、古いよ!」

 

と扉を勢いよく開いたのは平均身長からなかり低めのツインテールの女の子だった……たしか中国国家代表候補の【鳳 鈴音】さんでしたっけ?となると専用機は【龍】シリーズですわね、低燃費且つ堅牢な堅実寄りな機体だとお聞きしましたから専用機がどんなのが出てくるのか楽しみですわね

 

「2組のクラス代表変わってもらったから、あんた達の優勝は無くなったわよ」

 

「鈴?お前鈴か!」

 

「久しぶりね一夏……あんたも随分とまあ不運ね」

 

「なんだお前似合わねぇぞ?そのポーズ」

 

「なぁっ!?あんたねぇ一言余計なのよ!」

 

……確かにあの低身長でガイナ立ちは似合いませんわね、もう少し身長高ければそれっぽく見えますが今の彼女ではそれらしさがでてきませんこと

 

「……イチャコラしている所申し訳ありませんが後ろを見られた方が宜しいですわよ?鳳 鈴音さん」

 

「はぁ?あんた誰よ?(スパァーン!)フギャッ!?」

 

「通り道の邪魔だ鳳、そしてなんだその態度は1組の良心枠でもあるオルコット妹に対して随分とまあ巫山戯た事を言うのだな?」

 

出入り口から迸る出席簿の音の根源は我らが担任織斑先生でした……織斑先生がガイナ立ちされてらっしゃる、とてもお似合いですわね

 

「ち……千冬さん(スパァーン!)ンギィッ!?」

 

「(女の子が出していい悲鳴が今出てきましたわね)」

 

「織斑先生と呼べ、さっさと自分の教室に戻らんかい馬鹿者が」

 

「分かりましたよ、一夏!昼休み覚えておきなさい!「さっさと行け!」ヒィィィィ!!」

 

猫のように逃げた鳳さんはご自分のクラスへと戻られた……例えるとするなら三毛猫でしょうか?撫でたくなりますわね

 

「一夏!」「一夏さん!」

 

「「さっきのやつ(方)は誰だ(ですの)!!」」

 

「……織斑先生、あの色ボケたアホ共をお願いします」

 

「任されよう、座っておけよ」

 

スパパパァーン!

 

「フゲッ!?」「ムギャッ!?」「ナンデッ!?」

 

「さっさと座れたわけ共!そういう話は次の休み時間にでもしろ!」

 

……流石ですわ織斑先生、一瞬のうちに3連撃を綺麗に一人一発ずつ叩き込むそのお姿……たまりませんわ

 

「さて諸君、HRを始めるがその前に……山田先生」

 

「はい、なんとこのクラスに新しい編入生が来ました!しかも2人です!」

 

『えぇぇぇぇぇぇ!!!!!』

 

あら驚き、そう言った方々がいらっしゃったのは聞き覚えが無さすぎまして知らなかったですわ……ああ、だから席が2つも空いてらしたんですね

 

「先程編入生とは言いましたが実はこのお2人、元々は入学式があった初日から在学される予定でしたが専用機の状況やお仕事などが嵩んでしまい遅れてしまった形になりまして本日から正式な形で在学されることになりました!それではどうぞ!」

 

と山田先生が言うと扉が開いた……入ってきたのは深い緑髪と褐色肌の女の子と白髪の女の子だ……情報によると確か褐色肌の女の子はタイ国家代表候補の《ヴィシュヌ・イサ・ギャラクシー》さんで白髪の方がオランダ国家代表候補の《ロランツィーネ・ローランディフィルネィ》さんでしたわね、確かにお二人の機体は少しばかり特殊だから遅れるのはやむ無しですわね

 

「それではおふたり共、自己紹介をお願いしますね」

 

「はい、皆さん初めましてタイ国家代表候補生の《ヴィシュヌ・イサ・ギャラクシー》と申します。長いのでヴィシュヌとお呼びください、趣味はヨガで特技はムエタイです……皆さんよろしくお願い致します」

 

「はいありがとうございます、続いてはディフィルネィさんよろしくお願いします」

 

「うむ、諸君!初めまして私はオランダ国家代表候補生の《ロランツィーネ・ローランディフィルネィ》だ!この出会いに感謝しよう!私はオランダ歌劇団に所属していて少し日程の都合で初日から居れなかったがこれから君達との熱く甘い思い出を作っていこうと思う……よろしくね」

 

2人の自己紹介が終わり拍手で迎える。あのお二人の専用機……非常に気になりますわね、今になって来たとなるとロールアウトしたのもつい最近と思った方が良さそうですわね。

 

「ではおふたり共指定したお席へどうぞ」

 

 

さて、今日も一日頑張っていきましょう

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

休み時間に入って直ぐ私はヴィシュヌさんの元へ向かった、改めてみると女として非常に羨ましい限りのグラマスな体型である……一体何を食べればこうなりますの?(人のことあんまり言えない)

 

「少しよろしいでしょうか?ヴィシュヌさん」

 

「あっはい、確かイギリス代表候補のシエルさんでしたっけ?お話はお伺いしていますよ」

 

「あら、流石に名前は知っておりましたか……でしたら自己紹介は不要ですわね?」

 

「はい、大丈夫です。色々と噂は聞いていますよ?なんでも射撃特化の機体に近接戦武器を積み込んでインファイトをしているだとか」

 

「……そのお話誰から聞いたのですの?ええまあ確かにインファイトしがちですわね、正直言って脚部にもレーザーブレード発振器つけて頂きたかったのですが」

 

両手にスターブレイカーのランスモード、両脚部からレーザーブレードを出せばひたすら斬り続けれるのでは?と思いスネイルさんに案を出したが呆気なく却下されたのは心残りでしたが仕方ありませんものねオーバードウェポン積載しますし

 

「えぇ……しかし脚部レーザーブレードですか、それ実は付いてるんですよ私の機体に」

 

「羨ましいですわね、ヴィシュヌさんの機体はどんなのなのですの?」

 

「機体名は《ドゥルガー・シン》と言ってクラスターボウと足技をメインにしたクロスレンジ機ですね、いずれお見せする機会があると思いますのでそれまでのお楽しみです」

 

「随分と楽しそうに話すではないかお二人さん……私も混ざっても?」

 

ヴィシュヌさんと話をしていると今度はロランツィーネさんが来た、一度に2度美味しいとはこの事を言うのでしょうか?しかしこの方も随分とスタイルが良いようで

 

「お初にお目にかかりますロランツィーネさん」

 

「ああ、長いだろうから私のことはロランで構わないよシエルさん、私たちの機体について探っているのかい?」

 

「ええまあ露骨に言ってしまえばそうなりますが実際どんなものかは知っておいて損は無いかと思いまして……情報とは武器にもなりますから」

 

「ふむ、なら言ってしまっても大丈夫だろう。私の機体名は《オーランディ・ブルーム》と言ってね、オランダの第三世代装備として《バイオ兵装》が採用されているんだ。これは言うなればISの装甲に対して侵食・融和を促す特殊兵装なんだが……はっきり言ってそこまで使わないんだ、基本は近接と射撃両方が出来るクロスレンジ機だよ。ヴィシュヌさん同様いずれお見せしよう」

 

「ええ、その時には是非」

 

ドゥルガー・シンとオーランディ・ブルーム……どちらも聞いたことが無いですわね、とするなら矢張り最近ロールアウトしたばかりだと思えば良いでしょう

 

キーンコーンカーンコーン

 

「チャイムがなってしまいましたね……貴重なお話ありがとうございました、もし宜しければですが昼食はご一緒になさいませんか?」

 

「ええ、構いませんよ」

 

「私としてももっと話したいからね、こちらからも頼むよ」

 

「わかりました、では後程」

 

 

一応の約束を取り付けることに成功したので後でシアも連れて4人で食事としましょうか

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

お昼休み、私達は食堂へ来ましたわ。今日私は無性にラーメンが食べたくなったので塩豚骨ラーメン(ミニチャーハンと餃子3個付)を、エクシアはカルボナーラを、ヴィシュヌさんはトムヤムクンを、ロランさんはパエリアを注文しボックス席へと腰を下ろした……場所があまり無かったので仕方ないですが後ろが修羅場る可能性があるのは目を瞑りましょう

 

「ふむ……とても良い香りだ、話は食事を終えてからにしよう」

 

『賛成』

 

ロランさんの一言に同意した私達はひたすら黙々と料理を口へ運びあっという間に空になった……塩豚骨良かったですわ次は味噌にしましょうか?

 

「教室であまり聞いてなかったけどシエルさんの機体ってサイレント・ゼフィルスでしたよね?どんなのですか?」

 

「今のゼファーはティアーズ・インダストリーの系列企業でもあるアーキバス先進開発局で改修を施したものですわ……射撃一辺倒なのは性にあわなかったもので思い切って駆動系やジェネレーター周りと武装を一新してもらっちゃいましたわ」

 

「使用しているジェネレーターは?」

 

「《VE-20B》と言われるジェネレーターですわね、還流型の中でも最高品質で通称が確か150ジェネ……でしたわ」

 

「「なんだって!?」」

 

おぉう!?なんですのなんですの!?おふたりとも身を前のめりにしてきて私変なこと言いましたの!?

 

「ああごめんなさい、けど良いなぁ150ジェネ……噂には聞いているけど取引市場には絶対に表に来ないしEN出力向上型だから使ってみたいんだよねぇ」

 

「全くだ……レーザー系の兵装を搭載させている都合その辺りも気を使いたいのだが……何が悲しくて内燃型のジェネレーターを使わなければならないのだ。という事はエクシアさんも?」

 

「え?ああいえ、私のアヴァロン・ナイトは汎用型のVP-20Cを使用しています……お二方に言わせていただきますが実は20Bってアーキバス内でもワーストクラス並に低出力ですよ?」

 

「「そうなの?」」

 

答えは是だ、色々と検証をしてみるとEN容量はかなり高いが他のと比べるとかなり低い……がしかしその余りある容量を利用してEN装備の出力を向上させるメリットがある為一長一短といったところですわね。加えて専用に組み直しているお陰でか普通に大量の積載をしても問題なく動いているものの本来ならEN出力負荷で死んでますもの、そういう事がありますから燃焼型のAG-T-005 HOKUSHIと還流型で汎用の鬼でもあるVP-20Cも用意してあります

 

「私の場合メインの近接武器と射撃武器、機体内蔵式のパルスシールドと掌部レーザー発振器等を初め機体本体の重量がそこそこあって出力が要求される為汎用型のを選びました。お嬢様の場合BTビットにスターブレイカー、ダガー、ブレード、スライサー、ショットガン、ハンドガンと射撃系列から一部の近接兵装に使われますし高機動強襲狙撃を重視してますから」

 

「他に欠点があるとするなら20BではEN出力が2890と極端に低く特筆する点がEN容量位しかありません、汎用性を求めるのならVPシリーズの20Cがお勧めですわ。重量はありますが」

 

「へぇー、アーキバス系列のジェネレーターでもそんなに差があるんだぁ……でもさ」

 

「ああ、ISでEN出力が2890もあれば充分を通り越して過剰出力とも言えるね。現行のでも出力は最大でも僅か3桁、良くて2桁あれば動くからね……兵器化させないように出力は最低限あればって感じ」

 

「欲しいのか欲しくないのかどっちなのですの?」

 

「「正直欲しい」」

 

結局そのままジェネレーターの話を進めているといつの間にかお昼休み終わり間際まで来てしまった……まだ時間はたっぷりありますからのんびりとやって行きましょう

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「あのぉ……シエルさんって今居ますか?」

 

「え?シエルちゃん?居るよあそこに」

 

放課後、今日は日直の為日誌を書いていると簪さんがこちらへ来た……今日確か生徒会は無かったはずですが私何かやらかしました?

 

「えっとシエルさん、アーキバスのカタログってあるかな?」

 

「……カタログ……ですの?」

 

書く手を止めて聞いてしまいましたが仕方ありませんですよね?しかしまあ何故アーキバスのカタログ?あれにはこれといって面白いものが無かったはずですが

 

「アーキバスって本社から代表候補生向けにカタログ出してるでしょ?……折角だし何かいいのないかなって思ったんだけど……どうかな?」

 

「んーあるにはあるんですが特に面白みのないものばかりでしてよ?プラズマミサイルとかお使いに?」

 

「別にいいよ?私そういうの好きだし」

 

そう言われるのなら仕方ありませんわね……確か今年新しく出たカタログがあったはずですわ

 

「折角ですし一緒に見ませんこと?私もまだ拝見しておりませんので」

 

「うん、良いよ」

 

 

そう思いタブレットのページを捲っていくととんでもないものが出てきた……先ずはシュナイダー製のパルスハンドミサイル、これはまだ試作段階故にまだ詳細情報が載せられていないが問題は

 

「……ええっと?《VE-60LCB》、2連装の大型レーザーキャノンですわね。こちらは私としてもまだ見た事ないのでおそらく新製品ですわ、威力は……1201!?チャージショットで2203てなんですの!?」

 

「連射性能高……しかもチャージショットでのレーザー残留値も大きいし衝撃値と残留値もかなりの物だ……欲しい」

 

「簪さん?簪さんや?これEN負荷と重量かなり高いですわよ?」

 

「大丈夫、汎用ジェネのVP-20C買ってあるからEN過負荷は耐えれる計算だし積載にもまだ余裕ある」

 

ちゃっかりしてますわね彼女……しかもしれっとアーキバスユーザーみたいですわねこの子、顧客は大事にですから一先ず完成時期を見てみましょうかって

 

「……あら?」

 

「どうしたの?」

 

「LCB今発注をかけると夏頃……時期的には林間合宿の2日目に成りそうですわね」

 

「そんなに遅いの!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局発注はかけたそうです……開発部の皆さんに頑張って頂きましょう




《TIPS》【アーキバス製品】

この世界においてはイギリスに存在するIS・EOSの改修や各種ジェネレータ、武装等を製造し特定の顧客にのみ販売している会社《アーキバス先進開発局》の製品である

実弾系特化の販売をしているベイラムの対極に位置しており主にEN系兵装の装備を売り出している。

本拠地はマスドライバーのある【バートラム】で日本支部も設置している……が大概好き勝手やる開発主任らのせいで中身はまあぶっ飛んでる
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