菫色の鋭風は天を舞う   作:黄昏の跡地

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……唐突に思い付いたのは「幻想郷から早苗が調査の為にIS乗って原作軸の世界を生きる」なんてのを考えてました

早苗がIS乗るとか絶対やばいことしか起きないだろ……専用機は風を意識してテンペスタベースのがいいかな?(書くとは言ってない)


第6話

 

クラス対抗トーナメントの日がやって参りましたわ、とりあえず織斑くんに叩き込める技術は叩き込んだつもりではいますがぶっちゃけ付け焼き刃程度だと思っておりますわ

 

……まあその分箒さんや姉様からの視線が痛いですがあくまでも私は教官であると言うことをわかって欲しい、恋路に首突っ込む馬鹿が何処にいると?

 

「(さて、対戦表では随分とまあ無理ゲーだこと)」

 

対戦表とは言うがクラスが4つしかなく公平にシャッフルした所で数字順になることも普通にある位だ……しかしそうならない場合で引いてはならないのは4組だが

 

「……綺麗に貧乏くじを引きましたわね」

 

「まさか相手が4組だなんて……これはフリーパスは諦めた方が宜しいかと」

 

打鉄二式は防御寄りの第2世代機《打鉄》をベースに高機動・砲戦仕様に改修された機体で驚異的なミサイルの量に荷電粒子砲、マルチロックオン・システムとイギリスが喉から手が出るほど欲しいシステムを持ってたりする……頼めば使わせていただけますかしら?まあ無理でしょう

 

と言うかなんですの?6機×8門の計48って、迎撃しようにもレザショとレーザービット併用してもギリ耐えれるかどうかですわよ!?これでバススロットリロードなんてされたら目も当てられませんわよ!?

 

「あっ本音さん1本頂けます?」

 

「いいよぉ〜」

 

「「シェアハッピー」」

 

「……お嬢様何本音さんとてぇてぇやってるんですが私も混ぜて下さい」

 

「妹組が固まってる……なんかほっこりするね」

 

「ほら篠ノ之さんもあそこ行って!」

 

「私そういうキャラじゃないのだが!?」

 

今朝方相手が4組だと知った1組メンバーはお通夜ムードとまでは行かず寮のモニターから観戦することを選んだ……一応今日普通に学校の筈なのに皆揃いも揃って私服着てモニターで見てるのなんかうん、まあ元々アリーナに入れる人数限られてるし先生方からも許可は貰ってるし大丈夫だと信じましょう

 

「にしてもシエルさんそれ買ってたんだね」

 

「ああこの《人をダメにするクッション》ですか?いやぁ……なんか運命的出会いをした気がして衝動買いしてしまいまして」

 

そこそこの大きさのあるこのクッションは人ふたりが普通に沈み込めれる大きさがあって非常に居心地が良かった、今は本音と一緒に沈んでいますわ……後ろの方にエクシアが沈んでますが

 

《それではこれより開催の宣言を致します!》

 

「あっ始まった」

 

「織斑くんせめて善戦して欲しいなぁ」

 

「多分無理だと思うよぉ〜開発に携わったから言うけどかんちゃんの二式高機動砲戦仕様だからミサイルとレーザーの弾幕張られて終わると思うよぉ〜」

 

「ちなみに夏の林間合宿後にはなりますがアーキバスから二連装大型レーザーキャノンのLCBが届くので余計に酷くなります」

 

『えっ?何それ』

 

「もしかして2人揃って敵に塩を送った?」

 

「私の場合は幼馴染で仕えてる人ってのもあるからぁ〜無下にできないよぉ」

 

「私の場合はアーキバスの顧客でもあるからですわね、大事なお客様なのですからご要望には出来るだけ答えるようにしておりますもの」

 

まあ2人揃って正当な理由で彼女と関わっておりますから、特に本音さんは仕方ありませんわよ?更識と布仏は私たち風に言えばオルコットとブランケットと同じ関係ですもの

 

「うーん、まあそりゃ仕方ないか」

 

「むぅ……シエルお姉ちゃんは寂しいですわ、わたくしの所へ来なさいな」

 

「は?嫌」

 

「妹がグレてしまいましたわ!?」

 

「と言うよりもセシリアさんの今までの横暴っぷりのせいで関心無くなったのじゃ?」

 

ヒンヒン鳴く姉をほおっておいてモニターに目を戻す……アリーナの方では織斑くんと簪さんの2人が既にスタンバイしていて準備は万端だった、後は開始の合図を待つのみだ

 

《試合、始めてください》

 

《行くぜぇ!》

 

《落とす》

 

2人の機体は揃いも揃って高機動型……だけどお互いの戦法は正反対なのだ、織斑くんは高機動近接特化型なのに対して簪さんは高機動砲戦型だ。上手く近付いて零落白夜を叩き込めば行けるのだけど難しいでしょうね

 

「(問題は何処であれを使うかって所よね)」

 

実はしれっと教官役を務めていて基礎から応用までの軌道訓練はさせてある……がぶっちゃけ付け焼き刃だから余計に難しいだろうけど

 

「うっわぁ……飛び込みたくないなぁあの弾幕の中に」

 

ボコボコとアンロックユニットから飛んでくる荷電粒子砲《春雷》と48連装ミサイルコンテナ《山嵐》から弾幕が形成されていく……部分部分に散弾やらあるせいで凶悪度が激高である、確かに私もあそこの中には突っ込みたくはない……前スネイルさんから見せて貰った【バルテウス】にそっくりなのは野暮な突っ込みな気がして喉の奥にしまい込みますわ

 

「まあ織斑くんの装備の都合上突っ込まざるを得ないんですけどね」

 

『あっ終わった』

 

「流石にこれは……」

 

「無理があるな」

 

いえ……そろそろ向こうもリロードのインターバルが来る、前へ近づくチャンスがあるとするなら

 

「……今」

 

「え?」

 

突然、織斑くんの機体が加速した……白式のスラスターは左右合わせても2基しかないがその分加速力はかなりのもの、とするなら《アサルトブースト》と《クイックブースト》を併用した高機動戦術を使うしか接近方法は無い。

 

「織斑くんが加速した!?」

 

「あれは……もしや瞬間加速(イグニッション・ブースト)!?」

 

「いいえ、あれはアサルトブースト……イグニッション・ブーストと違って小回りが効くブースト方法で私たちアーキバスメンバーが良く多用している技術の1つですわ。基礎中の基礎しか教えておりませんがぶっつけ本番で物にしましたわね彼は」

 

もしや……行けるのではという淡い希望を抱いたがそうは問屋が卸さないのが簪さんだ

 

「……え?」

 

誰が発しただろうその唖然とした言葉は私以外の誰かであろう、それもそのはずだ。最接近された簪さんが選択したのはアーキバス・ベイラム合同で開発した《エクスパンションシステム》の1つでもある《アサルト・アーマー》を起動させ大爆発を引き起こし織斑くんをスタッガーさせたのだから

 

「……流石に切ってますわよねそれを」

 

「あれ何か知ってるのぉ〜?」

 

「《アサルト・アーマー》、イギリスのアーキバスとフランスのベイラム合同で開発したエクスパンションシステムの一種で広範囲にパルス爆発を引き起こしながら相手を強制スタッガーさせSEを一気に削る事が出来るシステムですわ……他にも短時間ながら自身を囲むようにパルスバリアを展開する《パルスアーマー》と耐久値限界点で自動発動する《ターミナルアーマー》、一定時間その場に留まるパルスバリアを展開する《パルスプロテクション》の計4種が存在しますわ」

 

そうこうしていると簪さんはベイラムから取り寄せたであろうパイルバンカーを織斑くんに叩き込みK.O.、1回戦目は4組の勝利となり幕を下ろした

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

その後の2回戦目は鈴さんの専用機【甲龍】が勝ち予想通り4組と2組の取っ組み合いとなったのだが、圧倒的弾幕量、エキスパンションシステムの有無、場数と違いが大きすぎる故に2組の鈴さんは敗退、晴れてクラス対抗トーナメントの栄光を手にしたのは4組だった

 

「悪いみんな……負けた」

 

「まあ今回は相手が悪かったと言うことですわね……この敗北を糧に成長していきなさいな織斑くん」

 

「くっそぉ折角シエル師匠からアサルトブーストとクイックブースト教えてくれたってのによぉ……やっぱ瞬間加速(イグニッションブースト)の方が良かったのかなぁあそこ」

 

「正直博打に賭けるよりかは安定を求めた方が良かったので一概には言えませんよ、身体が慣れてきたらアサルトブースト+イグニッションブーストによる超加速も視野に入れても良いかと」

 

「……それ俺挽肉にならない?」

 

「ウインド・フェイスとフェンリル・ブロウ接続させた高機動形態でABとQBしている私がここにいるのですから頑張れば行けますわよ」

 

織斑くんは伸び代があるというのはわかったため収穫はあったと言えよう、次のトレーニングメニュー組まなければ他の代表候補に追い付けない気がしてきましたわ

 

「「ちょっと待てぇ!!!」」

 

しかしそこに待ったをかけてきたのは私の姉と箒さんだ……お二人には後できちんと説明はしなければならないですわね

 

「なんですの?」

 

「もう我慢ならん!なぜお前が一夏に師事しているんだ!」

 

「そうですわよ!一夏さんは私達に任せて貴女はゆっくりすれば良いじゃないですか!」

 

「理論的に教えてくるやつと擬音で教えてくるお二人よりも実践を交えながら教えた方が彼のタメになるんですよ……遠距離の特性、近接戦の心得、加速時の注意事項、零落白夜の発動タイミング等など全部教えれるのですか?」

 

今はとりあえず事実を突きつけながら精神攻撃をして止める

 

「「うぐっ!?」」

 

「私は生徒会の仕事の合間を縫ってそれをしているのです、短い時間とはいえ彼に如何に分かりやすく覚えさせるかが出来なければこの先行うトーナメントやキャノンボール・ファストなんかには勝てないのはわかりきっていることではなくて?」

 

「「ぐぬぬぬぬ……」」

 

「それに……私はクラス代表を決める時に言ったはずでしてよ?《自衛の手段を覚える必要がある》と、塩を送っていると思われるのなら結構、それで自分の足元を掬われると言うのなら私の落ち度、更に上へ行けばいいだけの話ですわ」

 

そう言いながら本音さんをクッションから剥がし抱える、やること終わりましたしレポートの提出と夜間訓練の申請、織斑くんのトレーニングメニューの再度作成を行う必要がありますわね

 

 

 

 

 

「それでは、ごめんあそばせ」

 

やることは沢山ありますわね……ですがひとつずつ確りと終わらせて参りましょうか、時間ならまだたっぷりありますもの





《TIPS》【シエルちゃんの性格】

シエルちゃんは基本的に静かで真面目、観察眼が鋭く良く改善点を見抜く素質があり面倒見が非常にいい子(可愛いもの普通に好き)

それを買われたのかアーキバス所有のEOS・IS混成部隊《ヴェスパー》の末席でもある9のナンバーを与えられており首席隊長のフロイトが使うEOS《ロックスミス》を単騎撃破する実力を持っているし各部隊の教練部門のトップも一時期務めていた(IS学園に入る為退いた)

(※実はC4-621レイヴンとは別の人でレイヴンはレイヴンでレッドガンにいる)
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