菫色の鋭風は天を舞う   作:黄昏の跡地

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今回おもくそヴェスパーとしての視点です、後オリキャラ最後の方出ます

《TIPS》【高機動兵装ウイング《エクリプス》】

開発者は前回紹介した主任と束博士……だいたいこの2人が絡むと絶対ロクなもの作らないのがわかる。

改良型ネビュラやオーロラ、ムーンライトとウインド・フェイスと同じオーバードウェポンシリーズに該当するエクリプスは非固定武装(アンロックユニット)全体を丸々変更する形で使用する

形状はどっから引っ張ってきたのだろうエクバの【エクストリームガンダムtype-レオスⅡ Vs】のバックパックまんまで変更点としては

・左右二枚、展開時は六対十二翼になる
・ウイングパーツの間にフレキシブルアームを介してオーロラとパルスアーマー発生器、ウインド・フェイスマウント用アームがくっついてる
・ビームランチャー【エクリプス】は外されている

そもそもとして第四世代型の本分は《単一で複数の機能をもっている》という設計思想の為こうなった




第8話

 

日はあっという間に過ぎていきGW初日になりましたわ、現在私はアーキバス先進開発局日本支部の所長室に来ておりましてとあるお話を聞いておりますわ……簪さんと本音さんと一緒に

 

「本音さんの専用機……ですの?」

 

「ええ、サイレント・ゼフィルス改と打鉄二式のデータもある程度は取れましたしアヴァロン・ナイトのデータも取れましたので漸く開発に移れるようになったんです」

 

そう言いながら渡されてきた設計図のタイトルには《九尾ノ魂》と書かれていた……確かに本音さんは狐っぽさがありますがこんな露骨に狐要素出しますかね?

 

「名前は私が考えたんだよー」

 

「ふむ……武装には《貫けビット》、《おみくじ》、《水流操作》、《天候操作》……いやなんですのこのトンチキ機体は水流操作と天候操作はまだ百歩譲って霧纏の淑女(ミステリアス・レイディ)の前例がありますからいいとしてなんですの貫けビットとおみくじって」

 

「実は本音って射撃苦手なの」

 

「だから射撃武器1個もついてないのぉ」

 

「……設計し直しますわ私が」

 

 

という訳で私だけ場所を移して設計し直すことにしましたわ、幸い射撃が苦手なヤツはFCSやオートエイムでなんとかなるしIS本来のアシスト機能も併用させればかなり命中精度は高くなると思うという事で

 

「(武装は思い切って増設しましょう、尻尾も大型化させて武装コンテナの役目を持つようにして蒼流旋にラスティー・ネイル、夢現をそれぞれ一つずつ格納させて3本、48連装ミサイル山嵐と荷電粒子砲春雷を二つずつで7本、残り二本におみくじと貫けビットに設定すれば丁度9本になりますわね)」

 

全体的な構造は文句はなかった為非固定武装の狐の尾を思い切って大型化・コンテナ化させて武装プラットフォーム《ナインテイル》に変更。各種FCS周りは後で本音さんのパーソナルデータ入力時の補正数値次第でしょう

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

別室にて行われた本音さんの適正試験……結果はと言いますと

 

「薙刀や剣、槍は問題無し……本当に射撃適正ガタガタですわね」

 

「えへぇ〜」

 

「褒めてませんわよ本音さん……所長、射撃補正の高いFCSの用意とサポートAIの搭載をお願いしますわ。これでは春雷と山嵐を入れた意味がありませんわ」

 

因みに私が設計し直した九尾ノ魂の案は可決されましたわ、軽量過ぎるので寧ろ丁度良かったとか。腰周りは元々おみくじが付いてらしましたが尻尾の中に入れた為袴っぽいアーマーを増設し内側と裾部分にスラスターを内蔵させるように改修を加えたので機動力と防御力は格段に上がりましたわねこれで

 

「ありがとうございますニクスさん、やはり開発部にも居ただけはありますね!あっさりと問題を解決して改善案も出すだなんて」

 

「お世辞は宜しくてよ所長さん……私はただ最適解を出しただけにすぎません、と言うか本部の開発部が異常なだけです」

 

『あっそうなんだぁ……で?それが何か問題でも?』

 

「(余計なことを考えるのは辞めましょうあの方が作ったオーバードウェポンシリーズは品質は良いくせに過剰スペックなのがネックなのですわ……まあそれを文句も言わずに使ってしまっている私がいますからどっこいですわね)」

 

なんて余計なことを考えていると一人の男性がこっちに走ってきた

 

「V.Ⅸニクスさん!本部のV.Ⅱスネイル閣下から通信が来ております!」

 

「……また厄介事に巻き込まれたようね、分かりました!大陸間航行ブースターの準備を、私は話を聞いてきます」

 

「はっ!」

 

「所長、お二人の事お願い致しますわ」

 

 

 

そう言い残し私は所長室から立ち去って行く……お灸を据えねばなりませんね

 

 

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《ヴェスパー第二隊長スネイルです、これより作戦内容を伝達致します。現在宇宙用IS並びに男女兼用汎用型ISの開発を行っている港【バートラム】にて襲撃の報告が入りました、しかも厄介なことに女性史上主義者団体の【アルテミス】による攻撃ときました……全く嘆かわしい。現在我がヴェスパーのEOS部隊と丁度護衛任務に入っていたメーテルリンク達のIS部隊が防衛に入っておりますが此方から救援は出しずらい状況にあります……そこでV.Ⅸニクス、あなたの機体に大陸間航行用ブースター【VoB】を利用した強襲作戦の敢行を依頼します。対象の撃破後コアは此方で回収し残りは適当に再教育センターにでも送っておきますのでお気になさらず、より良い成果を期待しております》

 

 

 

ヴェスパーの上着と黒ネクタイ、Yシャツを脱ぎ脛丈スカートを脱ぎ下に着ているISスーツの状態になりながらブリーフィングを聞く……相変わらず話が長いが要件を纏めると【ミサンドリー共がバートラムを襲撃してるから全滅させてこい】との事だ

 

「整備班!準備は!」

 

「出来ておりますよニクス嬢!これで何か不備があったら全員再教育センターに送られちまうからな!」

 

冗談交じりに言う整備長の発言に全員が笑う、きっちりと仕事はこなす人たちだからこそ信頼出来るのですわ。アンロックユニットに接続された大陸間航行ブースター【VoB】が後方に大きく伸びたサイレント・ゼフィルス改に乗り込みカタパルトが動く

 

《VoB装備型サイレント・ゼフィルス改、カタパルト移動……完了、角度調整……完了、電導キャパシタ射出推力正常、予測進路上に障害物無し》

 

オペレーターの声を聞きながらリニアカタパルトが稼働し足裏に射出ボルトが固定され出撃準備が整い私は前傾姿勢になりながらVoBを点火し速度を溜める

 

《進路クリアー!発進どうぞ!》

 

「サイレント・ゼフィルス改、V.Ⅸニクス!行きます!」

 

ランプが赤点灯から青点灯にかわり出撃宣言をすると瞬間加速(イグニッション・ブースト)を越す加速Gに耐えながらバートラムに向けて射出された私はVoBを本点火、更に加速していき後方にはけったいなレベルの煙と閃光を残しながら進んで行く

 

 

するとあっという間にバートラムへと到着した私はVoBの接続をパージし多少残った燃料タンクを起爆する

 

「っ!?援軍!?」

 

「何処からだ!」

 

「あっ……あの機体は……《菫色の鋭風》か!?」

 

ミサンドリー共は容赦する気ないので近くにいたやつをウインド・フェイスのレーザーソードモードで切り伏せつつメーテルリンクさんのIS《インフェクション》の隣に立つ

 

「お待たせしました、メーテルリンクさん」

 

「ふふ、来てくれると思ったわニクスちゃん……スネイルから聞いた時は酷く安心してしまったわ」

 

「被害状況は?」

 

「要は全部無事よ、非戦闘員が何人か怪我をおって表の資材保管庫がやられたくらいね」

 

「損害賠償は連中から搾り取りましょうか……折角の共闘です、助け合いの精神で行きましょう」

 

「あら、あの色男の真似?けどそうね!行きましょう!」

 

インフェクションはレーザーショットガンとレーザーダガーを構える……さて

 

《メインシステム、戦闘モード起動》

 

始めましょうか?

 

 

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そこから先は正に蹂躙だった……高火力広域攻撃が可能なウインド・フェイスとBTビット70基展開しての殲滅をしながら撃ち漏らしをメーテルリンクさん達の部隊が拾って行き常駐しているEOS部隊が機体を回収しながらミサンドリー共を無力化するを繰り返していくとものの数分で方が着いた

 

「やはり早いわねあなたがいると……GWの休暇中にごめんなさいね」

 

「いえ、寧ろお世話になってる分返さないといけませんので行ける時は行くようにします……それにサラ先輩のためにも」

 

「あの子元気にやってる?」

 

事後処理はオキーフ達に任せながらのんびり話をする私たち、ウェルキン家の伯爵夫人でもあるメーテルリンク事メリアさんは自身の娘でもあるサラ先輩について聞いてくる

 

「はい、元気にしてますよ。最近受領したダイヴ・トゥ・ブルーの操作に戸惑ってはいましたが」

 

「うふふ、あの子も頑固者ねぇ……誰に似たんだか」

 

「堅物で陰険オールバック眼鏡な癖に娘にはダダ甘な父親に似たんじゃないんですか?」

 

「ふふ……あははははは!!!スウェンをそんな風に言えるのはあなたとロイ君位よ、ふふふふふ」

 

他愛もない話を進める……学校のこと、姉とのいざこざ、新しく来た代表候補生のこと、友達のこと

 

「ねえシエルちゃん、シエルちゃんはボーイフレンド作らないの?」

 

「うえ?あぁ……まあ」

 

ふと突然のタイミングでメリアさんは恋バナをしてきた、私には縁遠いものかと思いましたが……ふと脳裏に過ぎるのは幼い頃に迷子になった時に助けてくれた男の子の顔だった

 

「……やっぱりまだ探しているの?」

 

「……あの時は勢いで言っちゃいましたけどもしまた会えるのなら改めてお礼を言いたいです」

 

「例の織斑くんじゃなかったのねその様子だと」

 

「そうですね、彼は今私が指導してますし恋心では無いのは確かです。けど今思い出してみると彼はちょっと狐っぽさはありましたね……狐?」

 

「どうしたの?」

 

狐って言えば確か本音さんが思いつきますわね……じゃあなんで今になって彼が狐っぽさがあると?そんなまさかなことがある訳……ありますわねこれ、確か名前は

 

「お嬢!VoB再接続出来ました!」

 

「あっはーい!ではメリアさん、お話出来て嬉しかったです!次は多分夏休みになると思いますので」

 

 

そう言い残しながら私は再びゼファーに乗り込み日本へ向けて帰投する……思い出しかけた記憶は片隅に追いやりながら

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

悶々と考えながら帰ってきてみると日本はどっぷりと暗くなっていた、日本支部のカタパルトへ着地しVoBのパージ作業を作業班に任せ私はシャワーを浴びて着替える……まだ少しやることも残っておりますし

 

「所長、戻りました」

 

「お帰りシエルさん、報告書の確認は出来てるから今はゆっくり休んでくださいね。後本音さんと簪さんは今客間にいるよ」

 

「分かりました、お疲れ様です」

 

 

そう言うと所長室を後にすると直ぐに緊張の糸がプツリと切れて足取りがフラフラとし出した……何時もこれだ、気を張って一定の所でプツリと切れてフラフラする。まあ今回はVoBによる大陸間航行弾丸ツアーをしたのだこれ位は許されるだろう

 

 

足取りが覚束無い中客間へと着き中へ入る……すると人がかなり居たがその輪の中に本音さんと簪さんがいたのが見えた。あと何故か会長と虚さんも一緒にいる

 

「あっシエルさんお帰り」

 

「ただいま簪さん……疲れた」

 

「お疲れーえるるん」

 

本音さんの抱きつき撫で撫での威力凄……くせになりそうこれ

 

「随分とお疲れですねシエルさん……何をしていらしたのですか?」

 

「バートラムにミサンドリー共が来たから潰しに行ってた……大陸間航行弾丸ツアーしてきたから身体がへっとへと」

 

「あらあら、随分とまあ無茶なことを……虚ちゃんお茶入れたげて」

 

「はい分かりましたお嬢様」

 

あぁ〜本音さんの膝枕ぴょんぴょんしますわぁ〜

 

「あの……簪お嬢様、本音……今彼女の事シエルと言ったの?」

 

「え?うん、言ったよ言葉(ことは)君」

 

……ん?言葉?今簪さん言葉と仰いましたか?ガバリと顔を上げるとそこには男の子がいた。女らしさがありながらもがっちりとした体型で狐らしさが薄れているものの多少は残った女の子らしさのある顔立ちだったのを見て直ぐにピンと来た

 

 

ー昔を思い出す、あれはまだ私が7歳の頃の話だ。アーキバス先進開発局日本支部の視察にきた私たちは館内の道中ではぐれてしまい途方に暮れてしまっていた

 

『うえぇ……お父様、お母様……何処ぉ』

 

『君、大丈夫?迷子?一緒に探そ?』

 

そんな中狐っぽさがある男の子か女の子か分からない子……でも声の低さから男の子と判断した私はその子と親を探すことになった

 

『君……名前は?』

 

『……シエル』

 

『シエル……とっても可愛い名前だね!僕は言葉!言の葉と書いて言葉(ことは)って言うんだ!宜しくねシエルちゃん』

 

眩しい笑顔、明るくてとても優しい声……私はその子に一目惚れした。所長室付近で親と再会し彼と別れることになったが彼はこう言った

 

『もしまた会う事があったら、その時は君をお嫁さんにする!』

 

その時の両親の顔は覚えていないが驚いていたと思う……私たちの顔の赤さに驚いていたのか幼いながらも求婚したことになのか分からない

 

「……言葉くん?」

 

けど今、私はまた会えた……彼に





……はい、オリキャラ投下です。言葉くんは昔シエルちゃんと面識がありずっと彼女の事しか考えてませんでした

どれだけ告白されても彼女を一途に思いいつの日か再会出来るように身体を鍛え強くなり本音の報告で両親共々アーキバス先進開発局に飛んで来ました

設定としては
・本音の双子の兄
・藍越学園1年で弾・数馬らと面識有り
・着痩せする細マッチョ
・女顔で男の娘

過去に何故アーキバスにいたのかと言うと更識・布仏共にアーキバスと契約しておりお偉いさん方と話をする時に付いてきたらたまたまあって一目惚れしたって感じです
(実を言うと構想的に結構頑張って考えました)


で、なんかしれっとえっぐい家族構成なサラ先輩……やばいだろ親がヴェスパーのナンバー2と6て、しかもしれっと専用機にダイヴトゥブルー乗ってるし……そこら辺は次回にでもお話します
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