何かがおかしいハイスクールD×D   作:ぼけなす

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カオスな回。おや、アーシアのようすが……?


第十話 修業は、したくないでござる

 

 

 

 木々が生い茂る空間。休みの日にリラックスさせるには快適な空間だ。そんな空間とは裏腹に、剣閃が飛び交い、木がぶつかる音がなる。

 

 一組の男女が起こす茶色の一閃達。それはまるで演舞のようだ。

 

「ほう、これはスゴい。木場きゅんは剣の天才のようだ。これはオレの出番がなさそうだ。だから抜けていいさやかさんや」

「だが断る。あんたも参加しなさい」

 

 青い髪の活発な美人さんこと友江さやかさんは厳しく言った。今オレも二本の木刀を持っているため、これで戦えとさやか先生は言った。まあ、だからと言ってオレのエキスパートは剣ではなく拳だ。

 

 剣を鍛えたところで極められるわけではないし、効率が悪い。なので、ふざける。

 

「くらえ! スターダストストリーム!」

「それなんか違うよ兵藤くん!」

「なんの! 『なんちゃってスターバーストストリーム』!」

「さやかさんも!?」

 

 二刀流VS二刀流。剣閃のぶつかり合いは高速を越えた。

 

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!」

「おらおらおらおらおらおらァ!」

 

 火花が散る。剣閃が響き合う。そしてオレの左の木刀が弾かれた。

 

「ば、馬鹿な! このISSEIが……こんな小娘にィィィィィ!」

「これが正義! 受けてみてあたしの全力全開! スクワレトーレェェェェェ!」

 

 片手剣に変えたさやかさんの連続斬りが炸裂。ズバズバと斬られ、オレは苦しそうな呻き声を上げ、拳を天に向けた。

 

「我が一生……悔いなしィィィィィ!」

 

 それを最後にオレは真っ白に燃え尽きる。さやかさんは「合格、一誠行ってよし!」と言っていたが今はこの敗北を噛み締めよう。

 

 清々しい敗北なのだから……。

 

「うん……なんか追い付けないや」

「これくらいで追い付けないと後々大変よ? ツッコミが」

「わけがわからないよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 親父が呼んだコーチとは親父の知り合いだった。てか、あの銀髪青年さん親父の知り合いかよ。そんな知り合いをコーチにした修業はオレにとっては単なる遊びでしかなかった。

 

「くっ!?」

「貧弱貧弱ゥ!! この程度か子猫ちゃんよぉ!」

「この、変態!」

 

 おっふ。結構キツいのが腹に入った。しかしそれはあくまでキツいだけ。辛くも苦しくもない。

 

 オレは腹筋に力を入れて子猫ちゃんをパンチの反動で飛ばした。地面の滑走する彼女にオレは指をさして言った。

 

「WRYYYYYYYY……。この程度でオレを致命傷を得ようなど五百年早いわ!」

 

 ズドンと地面を蹴り、無駄無駄ラッシュを与える。『ルーク』の防御力に耐えられるくらいのラッシュのため、子猫ちゃんに苦はないが攻撃には移れないようにした。

 

「最高に『ハイ』ってヤツだァァァァァ! ジョジョォォォォォ!」

「くっ、うっ……この変態!」

「貧弱貧弱ゥ。このISSEIを倒せるものなら倒してみろ!」

 

 ラッシュとアームガード。この修業で弱いものいじめをしている気分になった。罪悪感と背徳感がたまらなかった、まる。

 

「……とりあえず一誠。テメーは次行け。てか、行け変態」

 

 杏子さんに凄まれて次のほむらさんのところに向かった。あの人、絶対元レディースだろ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ほむらさんの修業と一緒にしたのは正道である。オレに対してやはり冷たい見下した目をしていたが気にしなーい。なぜならオレは変態だからである。

 

 さて、この人修業がどうなのかワクワクしていた。そんな時期がありました……。

 

「さあ、泣け! 叫べ! ここが鋼の檻よ!」

「うぎゃあァァァァァマシンガンきたァァァァァ!?」

 

 タイトル『私の魔の手から逃げて(ハート)』。

 

 縦断からひたすら逃げ続けろという鬼畜鬼ごっこである。ゴム弾なのだが当たれば死ぬほど痛い。オレはMじゃないので痛いのは嫌である。

 

「あら、正道一成。そんなところで寝ているとホッチキスで口を塞ぎたくなっちゃうわ」

「どこのガハラさんだよアンタ!」

「そう、私の名前は朱美ほむら。ソラから一番取り扱い注意と言われている美少女よ!」

「そんな美少女と仲良くなりたくない!」

「何を勘違いしているのかしら。あなたごときの犬が私と仲良く? 種族変えてから言いなさい駄犬」

「ものスッゲー辛口だよこの人!」

 

 正道にマシンガンが集中砲火。たまに時間停止とか使ってくるから怖いったらありゃしない。

 

 いきなり目の前にマシンガン構えてるほむらさんがいたらそれはもうデッドエンド直前である。正道はそれで何度もやられている。オレは自慢の反射神経で避けてるけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 グレモリー眷属最後の修業はマミさんの魔力操作である。姫島さんはアーシアに教えながらマミさんの教えを実行している。

 

「スゴいわねアーシアさん。いえ、スゴいのは姫島さんかしら」

「あらあら、私なんかよりマミさんの方が教えるのがお上手ですわ」

「二人ともスゴいです!」

 

 確かにスゴいなあのお胸様は。ヤバい。アーシアも平均くらいはあるがあのお姉さま達と比べると……。

 

「あら? そこに隠れているのは誰かしら?」

「くっ、さすがマミさん。このボクの隠れ身の術を見破るなんて!」

 

 なんかいた! 木に隠れていたのは白髪の美少女。だが、オレと同じにおいがする美少女だ。

 

「ちょうどいいわ。千香さん、ちょっとこの二人の相手になって」

「えー。なんでボクがそんな」

「ご褒美にソラくんの寝顔写真一式」

「よっしゃあ! かかってこいや。カモンベイベー!! ぎにゃあァァァァァ!」

 

 変わり身はやッ。てか、姫島さんいきなり雷を撃ちゃった!?

 

 そんな姫島さんが放った雷を受けた千香さんだが、艶のよい声をあげる。つまるところノーダメージである。

 

「くっ、私の雷を!?」

「あは、この程度のビリビリなんて日常茶飯事さ。この程度で変態・オブ・変態のボクには快感しか与えられない!」

 

 背景にバーンと言う文字を浮かばせジョジョ立ちする千香さん。そこに痺れるぅ、憧れるぅ。

 

 そんなことを考えていると、アーシアは言った。

 

「あのマミさん。わたしは攻撃の技がないのですが」

「そうね……。元々あなたは回復専門ですものね。よし、お姉ちゃん任せて♪」

 

 マミさんはリボンでムチのようなものを用意した。うん、なんでムチなのか気になるがアーシアが喜んでいるからまあいいや。

 

「これで千香さんをぶちなさい」

「そんな、こんなことわたしには……!」

「大丈夫。最初は誰だって怖いわ。ちょっとちょっとだけでいいのよ」

 

 なんか危ない薬を売り込むセールスマンみたいなやり取りだな。アーシアはムチで千香をぶった。するとムチにぶたれたところのキズが回復した!?

 

「あら、ムチにセイクリッド・ギアの力を付与したのね。さすがアーシアさんね」

「いや駄目だろこれ! 敵を回復させちゃ駄目でしょ!」

「イッセーさん! これなんか楽しいです。ほら、泣きなさい子豚ちゃん!」

「あん。痛みと安らぎが同時に来るぅ!」

 

 オイィィィィィアーシアまで変な道に目覚めたじゃねえか! てか、姫島さんもなんか羨ましそうに見ているし!

 

「アーシアちゃん、こういうときはもっと罵倒するだよ! そうすれば千香ちゃんをもっと良い声で鳴かせれるよ!」

「何を教えちゃってるのまどかさん!?」

 

 外も内も桃色なまどかさんが余計なことを教えてくれたせいでアーシアがさらに激しく叩く。ああ、アーシアが汚れていく……。

 

「あ。次はイッセーさんを叩いていいですか?」

「Mじゃないのでノーサンキュー」

「本当に期待に応えられない人ですね♪」

 

 笑顔で役立たずって言われたのはちょっとダメージがあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんなこんなでアーシアがムチ式回復技を覚え、グレモリー眷属達は強化されたような気がする。まあ、実際戦ってみないとわかんないしな。

 

 それから一日の終わり、オレだけ残るように言われたのでしばらく千香さんと待った。

 

「なんでオレだけ居残り? そんなにひどいのオレ」

「ううん。君はグレモリー眷属なんかより飛び抜けてるからね。だから君だけ特別講師を呼んだよ」

「特別講師って……――――!?」

 

 オレは思わず籠手を出し、構えた。目の前にいたのは銀髪青年さん――――神威ソラ。その目はどこまでも冷たく、ただ恐ろしいものだった。

 

『相棒……アイツはヤバい』

「わかってるドライグ。本気でやらないとこっちが死ぬレベルだぞ……」

 

 ソラさんは召喚陣からカギのような剣を出した。神器だ。ソラさんはどうやら神器使いのようだ。

 

「気を付けてね一誠くん。君が相手するのは君の父親が体験した戦争の中で、英雄と呼ばれた最強の神器使い――――『無血の死神』さ。君の父親より遥か遠い頂の存在さ」

 

 ……冗談じゃない。親父よりも強い化け物が特別講師かよ。

 

 震えが止まらない。

 喉が渇く。

 汗が止まらない。

 

 濃密な殺気と威圧感にオレはふざける気持ちが起きない。自然に虚無の感情へとシフトしていた。

 

「オレから教えるのはお前の生存本能――――つまり生きたいという想いを強化すること。そうすればセイクリッド・ギアのパワーアップし、何より危機感知が高くなる」

 

 ソラさんは、『無血の死神』は構えた。

 

「さあ、地獄の時間だクソガキ」

 

 そこから先は覚えてないことを追記しておく。

 

 ただこの人がホントの意味で化け物だった……。

 

 

 

 

 

 




キャラ解説

神器使い:魂の一部を武器化したものを召喚して戦う人達。セイクリッド・ギアとは違います。

神威ソラ:前作の主人公。オリ主だった苦労人。常に変態達と巡り会う運命な英雄。カギの概念を持つ神器使いで、戦闘力がもはやゾーマクラス

天ヶ瀬千香:変態。それ以上もそれ以下でもない……。しかし戦闘力と耐久力がバラモスクラスとはこれ如何に。

朱美まどか:原作から逸脱してしまった頭が桃色な腹黒美女。ほむらを攻略した……あとはソラを攻略するまで!というギャルゲー脳な『円環の理』

朱美ほむら:ややガハラさん化している元悪魔。いろいろぶっ飛んでるが、実は結構乙女なんです

友江マミ:ソラの自称お姉ちゃん。ソラの幼い頃に呼ばれていたが(時間の流れ違いで)成長したソラに呼ばれなくなったので呼ばれたい今日この頃。マッスルグレネード巴さんの永遠のライバル!

友江さやか:アホ。されど剣の天才。キリトくんの『スターバーストストリーム』を見ただけで再現できるほど。しかし思考回路は『考えずにとりあえずぶった斬る』なのでアホというポジションが抜けられない

友江杏子:常識的なシスター。ソラの最大の理解者? 姉御肌で面倒見がいいが保健体育には弱い純情シスター。ある意味アーシアに近いシスターは彼女に右に出るものはいない!(大事なのでシスターを三回言いました)


前作の駄文な物語ですが、カオスです。まあこの作品同様楽しんで読んでほしいです。








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