ではどうぞ。フルボッコタイムです。
アララギくん:作者が見たアニメでフルボッコされてた主人公。腸を掴まれ、ジャイアントスイングはマジでえげつねぇ……
殴る。殴る。
ライザーが息すらできないくらいに殴る。再生を繰り返し、オレへと反撃の火炎弾を撃つが全て回避し、また顔を殴る。
「面倒だ。不死身の化け物とはホントにめんどくさい」
『相棒、カウトダウンまでまだ二十秒間ある』
「なら、これはやっておくか」
オレはライザーの懐に飛び込み、蹴りで上へ突き上げる。そこから空中の四方からの打撃を与え、包帯で相手を捕まえ、引き寄せる。
「『裏蓮華』!」
止めの蹴りにライザーは地面に叩きつけられた。オレはじっとライザーを見ていると、ヤツはよろめきながらも炎を灯しながら立ち上がっていた。
「このトカゲがァァァァァ!」
火炎の大きな弾がオレに襲いかかる。オレはそれを受けて燃やされる。
「は、はははは! やはり火にはかなわない! フェニックスの炎を受けて平気なはずがない!」
そうだ。フェニックスの火を浴びて平気ではない――――影分身が。
ボンと煙となって消えたことにライザーはやっと偽物だと気づいたようだ。
「どこだ! どこにいる!」
「ここだ」
オレはライザーの地面から飛び出し、顎にアッパーパンチを与えた。直撃したライザーはふらついたところを見計らって、手裏剣を投げた。
「手裏剣影分身!」
「ぐ、がァァァァァ!」
一つの手裏剣が影分身を生み出し、それが連鎖的な影分身が起きる。ザクザクとライザーの身体に手裏剣が刺さり、苦悶の顔をしながら手裏剣を引っこ抜いていた。
「くっ……この俺がこんなヤツに!」
「しぶといな……いやホントにしぶとい。まあこれで影分身がヤツを倒せるという可能性はなくなった。まあ分身だけで倒せるのははっきり言ってザコ過ぎるが」
「貴様ぁ……どこまでナメている!」
「どこまでも」
オレはライザーのことなど眼中にはなかった。単なる実験だ。今のオレの影分身の実力ではどの程度まで戦えるか試していたのだ。
おかげでフェニックスの最大炎では消えることがよくわかった。
「いつから分身だった!」
「戦ってる最中だ。まあ土遁のことに気づかなかったお前もマヌケだがな」
「このクソガキがァァァァァ!」
やれやれ、激おこぷんぷん丸なようだが時間切れだ。
ドライグ、準備は?
『カウトダウンは終わった。さあ相棒。煉獄の宴の時間だ!』
『Welsh Dragon Balance Breaker!!』
籠手から声が叫ぶと赤き鎧がその身を包む。兜がない鎧に身を包んだオレの瞳は紅く染まっていた。
これこそが『
「さて、どのくらいの調子だ」
「ナメるなァァァァァ!」
ライザーから火炎の弾が放たれた。その火を受けたが大したことなく、オレはお腹に気を練り込み、口から火を吐いた。
火遁・豪火球の術。豪火を吐き出した術だ。その熱風でライザーの火炎を吹き飛ばした。
「馬鹿な!? 火で火を打ち消しただと!」
「次はスピード」
『Boost !』という音が何度も何度も鳴り、オレは倍加を使う。
一瞬でライザーの後ろにまわり、いつものネタにはしる。
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァァァァ!」
「ぐがァァァァァ!?」
無駄無駄ラッシュにライザーはフルボッコ。大理石に叩きつけ、オレはスピードを確認することができた。
うん、前より早くなってる。ラッシュも動きも早い。
「この、俺が……俺がぁ!」
「あ。まだ動けるのか」
まあいい。ソラさんの修行を確認することができたし、オレは影分身をだし、風の気を螺旋丸に送る。そして出来上がったのは一つの大きな手裏剣だ。
「風遁・螺旋手裏剣!」
その手裏剣を投げ、ライザーは回避に移るが風の気を送っていた影分身が羽交い締めし、そして動きを止めた。
影分身を解いたときライザーは手裏剣が当たり、ドーム状の気の爆発が起きる。それが収まったとき、ライザーの身体はズタボロでもはや虫の息だった。
そんなライザーにオレは頭を掴み上げる。
「立て、お前にはまだまだ付き合ってもらう」
「ぐ、げ……もう……やめ」
「やめねーよ。お前は人の大切な者に手を出そうとした――――なら、オレはそれを徹底的に排除する」
ソイツがどんな望みがあろうと。
ソイツがどんな信念があろうと。
ソイツがどんな想いがあろうと。
一期達を巻き込むであれば容赦しない。ソラさんのように根絶やしまではいかないが全員殺るまでだ。
オレはライザーの腹部を刺し込み、大腸をえぐり出す。それをジャイアントスイングし、大理石に叩きつける。
ライザーは痛みで悲鳴をあげるが、腹部は炎で再生して元に戻っていた。
そこからオレはライザーを地面にめり込むほど叩きつける。
何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度もナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモ。
「ぎがあァァァァァ!」
「あはははははははは!!」
コロシアムが狂気と殺戮で支配される。
断末魔を何度も聞いた。
肉が砕ける音を何度も聞いた。
首を何度もねじ切った。
それでも死なないのが不死身だった。殺戮と虐殺を続け、飽きた頃にはライザーはもはや意識はなく、嘆息を吐いたオレは気を与えて意識を戻した。
「誰が意識を無くしていいと言った?」
「ひ、ひぃ……!」
「今度は、そうだな……。とりあえず、一期にいやらしい視線を向けた報いを受けろ。ここら一帯をぶっ飛ばせる一撃だが……不死身なのだから――――モンダイナイダロ?」
その名はドラゴンブラスター。
倍加で強化し、気を込めた最大限の砲撃。ソラさん曰く、もう放つなバカヤローと言われたくらいの一撃だ。
「お、おおおお前はわかっているのか!? この婚約がどれだけの意味が――――がっ!?」
「知るかよ。お前ら悪魔が死のうが生きようがどうだっていい。だけど、オレの一期を手込めにしようとすんなら問答無用だ――――ぶち殺す」
情けを与えるな。やるなら徹底的にしろ。
それが今回の修行でオレが学んだことだ。オレは手にオーラを集中し、ブラスターを放つ準備に入ったとき邪魔者が現れた。
「なんだ? お前」
「ライザー・フェニックスの妹――――レイヴェル・フェニックス……です」
ガタガタ震えたライザーの妹が兄を守るかのように前に立ち塞がる。
「どういうことかわかっているのか? この男はオレのモノに手を出すだけでなく従順に貶めるとほざいた。……その報いを受けるほどの罰を与える邪魔をするつもりか?」
「あ、あなたの行動はやり過ぎです……。もうお兄さまは戦えないのにも関わらず、徹底的にお兄さまを壊そうとすることに我慢なりません……! お願いです。もうやめてくださいませ!」
妹は膝に付き、許しを乞う。オレはそれにただ見て言った。
「ではこの一撃をお前が代わりに受けると? この怒りの一撃を」
「はい……!」
誰かのやめろという声が微かに聞こえたがオレはドラゴンブラスターを撃つ準備に入る。オーラは集中され、圧縮され、最大限の威力を秘めたブラスターへと昇華する。
この一撃をフェニックスが受ければ精神も肉体も全てを不能にさせる死への一撃。
そんな一撃を向けられてなお、妹はライザーの前に立つ。
……ふん。つまらん。
「やーめた。飽きた飽きたよコノヤロー」
「ふぇ……?」
オレは鎧を解除し、元の姿に戻る。そんなオレにライザーの妹は気の抜けた声を出す。
「親父~、帰るわ。なんか飽きたし、やる気が萎えた」
やる気を無くしたオレに親父は嘆息を吐いて言った。
『……そうか。まあいいか。お前の実力が上がっているのを確認できたことだし、そろそろ帰るか』
『うむ。ついでに料理のタッパーもできたしのう!』
『お前、息子が戦ってるときにそんなことしてたのか!?』
『何おう! タッパーをナメるでないぞ。これさえあればあと三日は食費に困らぬ!』
『威張るな家庭的ドラゴン!』
フンスと胸を張るお袋にツッコむ親父。相変わらずの漫才してるよこの二人。
ライザーの妹はどこか納得してない顔で警戒していた。
「なぜですの……。なぜ……」
「お前はオレという恐怖に負けず、立ち向かった。それだけの話さ」
この少女は自分の命よりも兄を優先した。誇りもプライドよりも兄を生かしてほしいと言って、自らの身体を払おうとした。
その想いの強さに免じてオレは許そうと思ったのだ。
「レイヴェル・フェニックス。お前はホントに強い女だ。好きと言ってもいいくらいの強き女だ」
「ふぇ!?」
「兄をいつまでも大切にな。ま、お前と同じく弱くない精神だったよ」
あの虐殺の中で狂わず済んだライザーもなかなかだ。ヘタレだったが。
オレは翼を広げ、そして空へ飛び上がる。
『勝者、兵藤一誠!』
サーゼクスさんの声と共にオレは兵藤家の我が家に帰るのだった。
あれー? レイヴェルにフラグが立ったー?
だけどよく考えたらこの作品のレイヴェルは変態でしたよね。まあいいやと思っててください。
正道? 入院しましたが何か(ゲス顔)