それと、お気に入りが400を越えました! 感想もありがとうございます!
これからもがんばっていきます!
コカビエルを逃がしてしまったオレだったがグレモリーさんやシトリーさんから何もお咎めがなかった。正道は非難してきたが、面倒だったので右ストレートで黙らせた。んで、今のオレは車イスの生活を強いられていた。
『英雄達の鎧』の反動でしばらく両足が麻痺し、動けなくなるようだ。親父から、もう使うなとでさえ言われた。
今はグレモリーさん所縁の病院でお世話になっており、療養中である。
ま、強力な力の代償となればこれくらいなものか。
「いやまだまだ代償があるぞ」
「マジでか親父。どんな代償だ?」
「お前と繋がったもの達の容姿になる。その度に骨格などの肉体変化が起きて痛みに苦しむこととなる。合計七回くらいかな」
「ヤバい。それはヤバい」
「まあ一日ごとだから期限は一週間だから大丈夫だろ」
いやいや容姿が変わっちゃうのですよ? このスーパーイケメンボーイの顔がどこの誰だかわからない人になるのですよ?
そんなことを言ってるとコンコンと病室に誰かが訪ねてきた。部屋に入ってきたのは病院服を着たイリナだった。
「イッセーくん大丈夫?」
「うん。足がしばらく動けなくなるだけで、一週間もしたら元に戻るよ」
「そう……よかった。でもゼノヴィアが悪魔になっちゃったけど」
そうかゼノヴィアは悪魔になったのか……。神が亡くなったことにショックで悪魔になったのかもな。
ホッと息をつくイリナにオレもまた無事な姿を見せて安心していた。痛々しい傷は塞がっていたが包帯で巻かれている。彼女の傷は塞がったとしても一生残るものだった。
「もう女の子が残しちゃいけない傷痕が残っちゃったわ。見る?」
「ぺろぺろしていいなら」
「ならドタマかち割ってその血をチューチューさせてくれたら、いいわ♪」
oh、鮮血の結末は学校デイズだけにしてもらいたい。ふとお互い無言になり、イリナが口を開いた。
「私ね……神様がずっと見守ってくれてると信じてたの。幼い頃からずっと……」
イリナも神が死んだことを聞かされたようだ。ずっと信じていた神はもうお亡くなりなっていたことにショックがあったのかよく見たら目頭がやや紅い。泣いたのか……。
「それでね、あの頃のイッセーくんをいつか救ってくれると信じて祈ってたの。彼に幸せが来ますようにって」
「幸せだぞ」
「うん、わかるよ。だから願いが叶ったんだよね。……でもその願いが叶ったのは主の力じゃないんだよね」
堪えていたものが溢れ出したのか彼女は雫を落とした。。自分の祈りが、自分から与えられてきた主の愛が実は空っぽだったのが信じたくないゆえの涙だろう。
するとイリナがオレに抱き締めてきた。
「イリナ……」
「ごめん……耐えられないや。泣いてもいいよね? ねえ」
「勝手にしろ。オレは何も見てないから」
イリナは泣いた。大切な人が亡くなったことに対する涙を溢れだして、彼女はしばらく泣いた。
「落ち着いた?」
「あ……うん。もう大丈夫」
涙が治まったイリナはいつものように天真爛漫な顔つきになっていた。
「ま、泣き顔はかわいかったら次回も泣いてくれ。我がバストで!」
「も、もうっ。イッセーくんのいじわる!」
顔を紅くしてプイッとそっぽを向いた。クククとオレは笑みを浮かべていると、イリナは何かを思い出したかのように言ってきた。
「そういえばイッセーくんって主がいなくなっていたことを知っていたの?」
「んー、まあな。と言っても、話したところで信じてもらえないから言わなかったし、何よりオレにとってはあまり軽視も重視してる事柄だったからな。強いて言えば残念ってところだな」
「何が残念なの?」
「一度でいいから神様をぶん殴る」
「なんという罰当たりボーイ!? 主になんてことするつもりなの!」
「まあまあ聞けって」
イリナを落ち着かせ、オレは口を開いた。
「オレの両親は悪魔に殺された。涙が枯れ、悲しみが空虚になり、空っぽな人生になった。お前ら教会の人間はそれはあなたの試練だと言う。そうだろ?」
「ええ。そうね」
「だけどオレは納得できない。そんな試練を与えるくらいなら幸せをくれよって思った。何度も何度もな。でも結局親父が来てくれるまで一人ぼっちだった。だからオレは思った。神様は意地悪なんだって」
そうだ神様は意地悪だ。肝心なときに奇跡は起きないし、助けてくれない。信じる者は救われるとは神様を信じていればハッピーだとオレは思う。それは悪いことじゃない。
でも信じてない人は救われないのはどうも納得できない。信仰が足りないとかで納得できるはずがない。
「だからオレはもう神様にすがらない。神様に頼らない。自分の足で立って前見て歩いていくことが重要だと気づいたんだ」
「自分の足で……」
「イリナの信仰は無駄じゃない。お前の信仰は誰かに認められている。いつかそれで誰かが助けてくれるはずさ」
でも、と続けた。
「いつだって助けてくれる人はいない。自力でなんとかしなきゃならないことがある」
それは理不尽なときも、暴力的なこともある。だからオレは自分の力で生きていけるようになるのが目標だ。
「イッセーくんってすごいわ……。そんなこと考えてるなんて」
「ま、基本人生楽しんだもの勝ちってなわけだ。イリナこの先どうするかはイリナ自身の問題だ。だからお前が正しいと思った道を進めばいいよ。…………他者に強要しないことが条件だが」
「大丈夫!
「うん、やめようねそれ」
クスクス笑うイリナ。……めちゃくちゃやりそうな気がするのはオレの気のせいだよね。
ま、オレが言えることは以上だ。後は彼女がなんとかするだろう。
「あ。イッセーくん、明日。私は帰国するからね。だから言っておきたいことがあるの」
んー? なんだろう。
「私、紫藤イリナは――――
――――イッセーくんのことが大好きです!」
突如、ガラァッとスライド式のドアが開きアーシアや愛莉、桃亞が入ってきた。
「イリナちゃんも!? ねえイリナちゃんもなの!?」
「イリナ、やめておきなさい! この変態だけはやめておきなさい!」
「うぅ、ライバル増えるなんて……イッセーさんはモテモテです」
おやおや、オレはモテモテですなー。はっはっはっ、このままハーレムルートに一直――――
「いぎっ……!?」
「イッセーくん?」
動悸が激しくなる。目眩がして身体が痛い。間違いない。これは、代償だ……!
「ぐぎィィィィィ!」
「「「イッセー(くん)(さん)!?」」」
「た、大変だよー!」
桃亞は医者を呼びにいき、愛莉はオレの手を握ってきた。暖かく柔らかな女の子の感触をあじわ――――える余裕なんてなかった!
めちゃくちゃ痛い! 死ぬほど痛い!
「ちょ、イッセーくん。目から血が!」
「ひゃわわわわ、腕が曲がらぬ方向にぃ! ……きゅう」
メキメキと身体が変化していき、痛みで何も考えられないままオレの意識はブラックアウトした――――
(??サイド)
「時間と空間を操る『覇龍』……か。幸運なことは赤龍帝がしばらく動けないことだな」
「使い魔のカーくんからの新たな情報によれば兵藤一誠は痛みで叫びあげてるみたいよ」
「ま、龍の逆鱗はしばらくお預けで助かった。その間に兵藤一誠の両親にコンタクトをとる必要ができたしな」
「……人質というブラフはホントに怖かった。蛇に睨まれた蛙を体験した気分よ」
マジで一誠の目が怖かった。チビりそうだった。ホントに人質にしていたら、本気でミンチにされてたのはこちらだ。
スサノオであれを防げる自信が一切ないシズクである。
「さてとコンタクトとったらコカビエルの馬鹿は永久凍結だ。ご苦労だったなシズク」
「これで休めるってわけね。あー、もう疲れたわー」
総督室から出たシズクはふぅ、と息を吐いた。今回はセクハラ発言されずに済んだがどうもキナ臭いことが残っていた。
(アタシがあそこから出るとき、誰かの視線が兵藤一誠に向けられてた)
誰がなんの目的に。わからないがヴァーリですら反応できなかった視線だ。誰かが彼を狙っているのだろうか。
「そうはさせないよ。彼はアタシ達の獲物――――狙った限りには邪魔なんてさせない」
黒い目から写輪眼へと変えたシズクはそう呟くのだった。
知ってますか? 英雄達の鎧の詠唱の際にいたキャラはあの人達ですよ?
まあそれはさておき、コカサンがログアウトして一話置いたら三大会談です。一誠VSヴァリ子の戦いを楽しみにしてくださいな♪
…………瞬殺されないよね?