何かがおかしいハイスクールD×D   作:ぼけなす

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そんなこんなで三つ巴な件


第二十四話 魔王少女VS魔法漢女VS魔法少女

 カオスな授業参観が終わり、放課後である。一年の授業を見てきた親父がホクホク顔で一期に連れられていた。

 

「いやー、英語の一期はカミカミ口調で萌え萌えだったよー」

「も、もうっ。父様、忘れてください! ところで兄様、その逆さま女と立ち向かう少年少女達のジオラマはなんなのですか?」

「チビソラのラストバトル。燃える展開だろ」

「わけがわかりません」

 

 そんなこと言うたかて作品名がこれだもん。てか、なんでこんなジオラマを欲しがるのだろう。元浜もなぜか欲しがってたし……あ、でもヤツの狙いは気弱な少女ちゃんに違いない。

 

 それだけでも譲ってほしいとほざいてたし。

 

「…………なんかソラさんの昔の話にそっくりな描写だな」

「夢で見てた」

「えっ」

「えっ?」

 

 そんな顔で見ないで、恥ずかしい。

 

 それはさておき、廊下を走る男が徐々に増えていた。どうしたんだと思い、ついていくと体育館の壇上に人だかりができていた。

 

 魔法少女っぽい格好をしたツインテの少女――――と筋骨モリモリな漢女が魔法少女の服を着て相対していた。

 

 間違いなくミルたんだ。うん、なんでミルたんがここにいんの?

 

「あなた、魔法少女ね☆」

「違うにょ。魔法漢女にょ」

「いいえ、その格好からして間違いなく私のライバル。競い合い戦う宿命の相手――――だから戦うのも必然!」

「うにょ……どうすればいいにょ」

 

 これはまずい。ミルたんが困ってる。親父達に相談しようとしたらいつの間にかお袋がいない……!?

 

 どこに行った歩くトラブルメーカー!

 

「あそこ」

「やっぱりかァァァァァ!」

 

 親父が指さす方向には魔法少女服を着たイタイお袋の姿があった。美人のコスプレは一部のマニアックな人にはご褒美だが、羞恥心の欠片もないどころか面白いところでよくノルのでオレ達一家にダメージが大きい。

 

「妾こそ魔法少女マジカル☆ヒョウカだ! 偽物共、覚悟せい!」

「くっ、新たな魔法少女!?」

「あ、イッセーくんのお母さん。お久しぶりにょ」

「あら、こんにちわ。それはさておき、そこの偽魔法少女。妾の友を傷つけようとするその不貞な心! 退治してくれるわっ!」

「上等ッ。かかってこいッ☆」

 

 かくしてコスプレ魔法少女VS奥さまは魔法少女の戦いが始まった。先制してきたのはお袋だ。氷の礫を放つが、コスプレ魔法少女は魔法で相殺した。

 

「むむ……これはいけないにょっ。このミルたんも参戦するにょ!」

 

 事態の深刻さにミルたんの筋肉がビキビキと鳴ってるようなくらい盛り上がり、正拳突きを放つ。

 

「マッスルインパクトォォォォォ!!」

 

 その衝撃波でコスプレ魔法少女とお袋は地面を滑走される。耐えきった二人はミルたんを見据える。

 

「ふっ。さすが私のライバル☆」

「身体能力だけでこの威力。さすが妾の友!」

 

 なんか二人にとって今のは争いを火に油を注いだみたいだ。ミルたんはオロオロするが、お袋の氷の大剣が彼女に襲いかかる。ミルたんは拳でそれを逸らし、説得していた。

 

「落ち着くにょ! ここは学校。一般人がいる施設の中だにょ。こんなところで暴れたらダメにょ!」

「笑止! 妾の熱くたぎるハートは止まらぬわ!」

「アハ☆ 楽しい愉しいパーティはまだまだだよォォォォォ☆」

 

 ミルたんだけ落ち着いて残りはテンション高めで襲いかかる。そんなときにシトリーさんがクロスロード達やグレモリーさん達を連れて現れた。

 

「これはなんの騒ぎです――――って姉さん!?」

「え、あのコスプレ魔法少女がシトリーさんの姉さん? うわ……」

「兵藤くんそれホントにやめて! かなり傷つく対応だから!」

「そうだぞ兵藤! あんなお姉ちゃんでも暖かく見てあげるのが男だろ。大丈夫です会長。会長がイタイ趣味でも受容してあげますから!」

「匙、ありのままに受け入れないで!」

 

 クロスロードはさりげなくシトリーさんにダメージを与えると親父に肩を叩かれた。なんぞ?

 

「このままじゃ、お母さんが龍化しそうだ」

「マジで? てか、ミルたんまた強くなったってこと? わーい。うれしいなー」

「現実逃避するな。だからお前にできることをしてほしい」

 

 親父はサムアップしていった。

 

「殺れ」

「駄目ですよ!? それは最終手段ですよ!?」

「オーケー。行くってばよ!」

「待って兵藤ォォォォォ!」

 

 オレは影分身を使って『風遁・螺旋手裏剣』を作り出して投げた。ミルたんはそれに気づき、回避したがお袋とシトリーのお姉さんは直撃して巻き込まれた。

 

「「うにゃあァァァァァ!?」」

「姉さーん!!」

「はん、汚ねー花火だ」

「ひどすぎるだろ!」

 

 クロスロードに胸ぐらを掴まれるが砂煙が晴れると、人影が立っていた。そうそこにいたのは魔法少女服が擦りきれ、裸よりも恥ずかしい格好をした二人の姿があった!

 

 お袋は下乳を見せ、下はティーバックに近い格好。シトリーのお姉さんは胸を隠す部分が小さくセクシーなビキニ姿だ。

 

「「きゃ、きゃあァァァァァ!」」

「ヒャッハー! 富竹フラァァァァァッシュ!」

 

 カメラを光らせ、あらゆる方向から写すオレに親父はやめろと羽交い締めにした。

 

「母さんがかわいそうだろ!」

「本音は?」

「ごちそうさまでした! ……あ、そうじゃなくてっ!」

「この写真いる?」

「良い値で買おう」

 

 欲望に忠実な親父は好きだよ。するとドンドンとオレに焼きまわしするような依頼がきた。おぉ、みんなもほしいんだな!

 

 やはり男はこうでないと!

 

「よーし、今からミドリに――――」

「少し頭を冷やそうか」

「え?」

 

 直後、オレの視界はピンクの光に支配され、カメラが消滅するのを目撃してから意識がなくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 磔にされたオレはシトリーさんからお姉さんを紹介された。名前はセラフォルー・レヴィアタン。現魔王をやってる悪魔だ。そんな魔王さんがオレを怨めしく見つめてくる。

 

「うぅ……このわたしをこんな恥ずかしい目に……」

「イタイ格好してた罰だ。シトリーさんがクロスロードに慰められるほど苦しんでたぞ。ゆえにオレがしたことは正当なことだ」

「……その心は?」

「大きな子ども達に夢と希望を与えたかった。後悔してない」

「きぃ~!」

 

 セラフォルーさんがステッキでポカポカ殴ってきた!

 

 こうかはいまひとつのようだ!

 

 それはさておきオレに何があったのかセラフォルーさんに聞いてみたが「ホントの魔王を見た……」とハイライトが消えた目で言っていた。

 

 …………なんだろう。向こうで変態のお姉さまの相棒が合掌してるところが見えた。んで、白い格好をしていた茶髪の女性が目も身体もグルグルされてた。

 

 え、ホントに何があったの雷斗さん。

 

「一期、お袋は?」

「ちょっと早めに家に帰ってますわ。なぜか父様と同伴で」

「なんと。これは妹ができるフラグか? アーシアよ、オレ達はどうすればいい」

「笑えばいいよ」

 

 ネタにはしるオレ達。いい加減に氷の磔は飽きたので力付くで破壊した。セラフォルーさんは驚きのあまり目を丸くしていた。

 

「力だけで破壊したの?」

「オレはドラゴンだから当然なりよ。さて、サーゼクスさん。苦笑してないでそちらのナイスガイを紹介してくださいな」

 

 サーゼクスさんがグレモリーさんと一緒に現れたのは彼の面影があるオジサマである。スーツとその姿がナイスである。

 

「この人は私の父だよ一誠くん」

「なるほどグレモリーさんの父か。道理でサーゼクスさんに似てナイスガイなわけだ」

「はっはっはっ、口が上手いなドラゴンくんは」

「オレは見たものを正直なことしか言いませんよ」

 

 この人の第一印象は気さくな人だということがわかった。まあかなり身分の高い人であることがわかる。

 

「それでグレモリー卿はなぜこのようなところに」

「リーアたんの授業参観だよ兵藤くん」

「一誠でよろしいですよ。リーアたんの授業参観はどうでした」

「すばらしかったよ」

「お父様! やめてください」

 

 おやおや、リーアたんも恥ずかしそうですなー。まあそんな照れ隠しはさておいて、授業参観だけで魔王様がここに来るとは限らない。

 

「何かあったのですかサーゼクスさん」

「なんのことかな?」

「惚けないでください。前の参観のときはいなかったはずのあなた達がここにいる――――それ即ち重要な何かがある。違いますか?」

「ふふふ、やはり君はスゴいね。正解さ」

 

 サーゼクスが曰く、三大会談がここで行われるらしい。堕天使、悪魔、天使の勢力が話し合い、今後のことで話し合うらしい。

 

「そのときは君も来てもらうことになる。理由は赤龍帝だからね」

「そりゃドライグが若さゆえの過ちでやっちゃった被害ですからね。警戒されてもしゃーないです」

 

 オレとしては面倒この上ない。なんせ勝手に巻き込まれ、勝手に起こった争いの原因を話し合うわけなのだから。

 

「あー、もうなんで世界はこうも上手くいかないのかなー」

 

 いつだって世界はおかしい。オレはそう思わずにはいられなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 下校するため、オレは幼馴染みズと一期とアーシアと一緒に帰ろうとしたとき、校門前に銀髪を揺らす少女がいた。スレンダーなスタイルで胸は控えめだが、腰の括れがキュッとなっており、ヒップがすばらしい。

 

 うん、美少女だ。こんなときのオレならば声をかけていただろう。しかし一期達はオレの顔を見て不安そうになっていた。

 

 え、理由? そんなの決まってるだろ――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――剣呑な目でヤツを見ていたのだ。

 

『相棒、ヤツは……いや愚問だな』

「そうだドライグ。確か、アルビオンだっけ。あの白いのがあの女の中に眠ってる」

「へえ……わかるんだ」

『さすが私のライバルということか』

 

 白龍皇――――それが今、目の前にいた。

 

 

 赤と白。

 男と女。

 帝と皇。

 

 対称的な存在が対峙していた。

 

 

 




次回、対話です。

あ、ピンクの魔力光線は例のあの人です。ヒントは雷斗さんです。
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