何かがおかしいハイスクールD×D   作:ぼけなす

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異世界編です。
そして向かうのはなんと――――?


第三十三話 帰郷したけどなんかヤバい

 

 

 異世界。それは親父がお袋と再会した場所であり、またオレが帰るべき場所である。

 まあ一言言えば故郷みたいもんだ。そこにはお袋の一族が住んでおり、逞しい人がたくさんいる。

 

 さてベッドごと連れて行かれたオレはと言うと、ただいまトラブルに巻き込まれていた。

 

 え、どういう状況だって?

 

 それは、

 

 

「いい加減に孫離れしろやババアぁぁぁぁぁ!」

「じゃっかましいわ馬鹿娘ぇぇぇぇぇ!」

 

 ただいま里でハルマゲドンが開催されていた。ベッドで寝ていたオレは今や大地が寝床になっていた。

 

 うん、巻き込まれたんだよ。てか、婆ちゃんって親馬鹿だったってお袋が言ってたんだけど一期が誕生して以来、いつも喧嘩してるとか、

 

「またお婆様ったら」

「一期、とりあえず起こして~。このままじゃオブジェにされるから~」

「わかりましたわ……はっ! これはもしや兄様と既成事実つくるチャンスでは!? それなら行くしかないですね!」

「桃亞さんや、一期を止めてくだされ」

「桃亞ちゃんなら散歩に出かけたよぉ~♪」

 

 ガッデム。四面楚歌である。なお、一期とガブリエルさんに脱がされかけたのだが、婆ちゃんとお袋によって阻止された。

 なんというか一期とオレに関わると仲がいいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ハルマゲドンが終わり、オレと婆ちゃんは日本屋敷のようなところでお茶を飲んでいた。畳がある屋敷は婆ちゃんくらいなもので、他は普通の石や木でできたログハウスみたいなもんだ。

 

 さすが婆ちゃんの屋敷といっておこう。

 

「久しぶりじゃな赤。元気じゃったか」

『まあな。宿主が元気過ぎて困ってるが』

「たわけ。龍たる者が子童に振り回されてどうするんじゃ。せめてモノで釣るなりなんなりして止めろ」

『それで要求されるのが全ておっぱいなんだが……』

 

 ドライグが婆ちゃんに説教されていた。この婆ちゃんこそお袋の母であり、龍人族の長である。名前はスー=アイスバーグ。

 お袋と同じ銀髪で、しかも見た目は二十代後半という大人の女性だ。実年齢は聞いたことないから知らないが、この人は百年以上生きてるじゃないのかと親父は言っていた。

 

 普段は凛々しいお姉さまだが、孫娘である一期を溺愛しており、孫馬鹿全開である。

 対照してオレには厳しいが嫌いってわけではなさそうだ。

 

「全く一誠もいい加減に落ち着いたらどうじゃ。見境なしに特定のおなごの胸に飛び付くとは」

「それがオレはアイデンティティーだから!」

「胸を張るでない! 全く……ホントに厄介な男じゃ……」

 

 婆ちゃんの苦手な人種は熱血、変態、変人である。この人、そういう人に振り回されたという苦労人だったとか。

 まあ冒険者のときの話だし、百年以上も前の話みたいだが。

 

「そんなことよりヌシらに会いたいものが町にいたぞ」

「え、まさかアイツら?」

「そうじゃ。ここに来るのも二年ぶり以来じゃからのぅ」

「婆ちゃんありがと! 大好き!」

「ッ! さっさといけい馬鹿孫が!」

 

 婆ちゃんが顔を紅くしていたが、気にせずオレは空へ飛んだ。にしてもなんで紅くなってたのだろう?

 

『ククク、異世界の龍の長たる女にフラグを立てるとは相棒もやるな?』

「なんのフラグ? てか、婆ちゃんが紅くなってたのはオレと婆ちゃんの夫の面影が似ていたからだろ。それを思い出して紅くなっただけだろ」

『いや相棒。あの女、お前のこと狙っているぞ……。孫ではなく一人の男として』

 

 それはないだろ。婆ちゃんの夫は既に他界してるし、その人を裏切れるわけねーじゃん。

 ま、婆ちゃんがそれで幸せになるなら別にいいけど。

 

「兄様! どこに向かうのですか!」

「そうだよ! どこに向かってるの?」

 

 一期と桃亞が追って飛んできた。久しぶりに見たな二人の翼。

 桃亞は三対六枚の純白の翼で、一期は二枚の龍の銀翼だ。

 

 そういえば二人は来たことなかったな。

 ちょうどいいや。紹介しておくか。

 

 オレはとある町へ飛び降りてとある場所に向かった。なんつーか、新築されたのか少し違っていたが昔とは変わらない雰囲気のある酒場の扉に手をかけた。

 

「イッちゃん、ここって……」

「ギルド、ですね?」

 

 ギルド。魔導士達が集まり、クエストをこなすという場所だ。まあ要するに魔法の使える冒険者達が集まる組合である。

 一期や桃亞にはあまり良い印象じゃないのは過去に連れ去られたことがあったからだ。

 まあそのときオレとアイツらでやんちゃしたもんだ。

 

「んじゃ、行きますか――――『フェアリー・テイル』へ!」

 

 元気にしてるかな。ナツ、グレイ、エルザにミラジェーンに、マカロフのじいさん。

 

 あの人達に再会できることをオレは楽しみで仕方がなかった。

 

「あれ? そういえばなんでガブリエルさんこの世界にいの?」

「なんかミカエルさんに仕事を押し付けて遊びにきたらしいよここに」

「あの人も案外、ひでーな……」

 

 なんというか強引なところがあると扉を開けた。そこには、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 瓦礫の山となったギルド本部だった。

 

「「………………」」

「……あれ?」

 

 後に知ることになるがフェアリーテイルの家は他ギルドに破壊されたということらしい。

 マジでか…………。

 




時間軸は楽園の塔です。
オリ展開を混ぜたものもあります。

さて次回はとある少女の過去話です。
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