何かがおかしいハイスクールD×D   作:ぼけなす

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一誠の天敵判明。
ではどうぞ!


第三十六話 突撃。テメーのフクロウ

 

 

 

 オレ達はナツの嗅覚を頼りに海の上まで来ていた。まあコイツの嗅覚は犬以上だ。

 しかしそんなナツだが弱点がある。それは、

 

「うぉえぇー……」

「相変わらず全部の乗り物に弱いなお前」

「てか、ここで合ってるのかイッセー」

「分身からの情報からここを真っ直ぐなのは本当だ。ナツの嗅覚の八割正解だからな」

 

 まあオレのアシスト(ここ重要)のおかげでエルザが拐われたと思われる。島に上陸した。

 

 その島には見張りが多くおり、中には入りにくいところだ。これを突破するには骨が折れるなきっと。

 

「見張りがたくさんいるね」

「抜け道とかないのかな」

「それならジュビアが調べました。海底に洞窟があるようです」

「よし、今からそこに――――ってイッセーのヤツどこだ?」

「あー、イッちゃんならね。あそこ♪」

 

「「「は?」」」

 

 桃亞に指さされたオレは今、まさに突っ込んでいた。

 

「「なにやってんだアイツぅぅぅぅぅ!?」」

「なんでも『男なら正面突破だぜ!』とか言って正面と堂々から突っ込んでいきました。さすが兄様……男らしいです。ポッ」

「いや絶対に無理だから! あの百人相手にたった一人で正面突破とか無理だから!」

「安心してくださいルーシィさん。兄様はたった一人で、それもフライパン一つで私を盗賊団から救いだした男ですから!」

「なにそのシュールな救出劇!?」

 

 とまあ何も知らないルーシィがツッコミを入れてるわけだが、一期と桃亞はすぐに理解してくれた。

 オレの奇行は陽動であり、残りはオレに気を捉えられているうちに侵入するように施したのだ。

 

 ナツはそれに気づかず突撃しようとしていたが、一期に引っ張られながらみんなと一緒に入っていった。

 

「貴様ぁ! ここがどこだと知って、げばぶ!?」

「ランサーが死んだ!」

「この人でなし!」

 

 やかましい。オレは人間じゃねーよ。オレは無駄無駄ラッシュでザコ共を蹴散らした

 

「WRYYYYYYYY ! このISSEIを倒せると思ったかゴミ共ォォォォォ!」

「ば、化け物め……!」

「貧弱貧弱ぅ! この程度かジョジョぉぉぉぉぉ?」

「な、なぜ僕の名前を、ぐばっ!」

 

 ……マジでジョジョという名前の下っぱがいた。ノリノリで敵を蹴散らすとこういうこともあるんだな。

 後にこのジョジョという男が波紋を覚えたり、スタンドが使えたらソイツはもう最強だわ。

 

 あらかた雑魚達を倒したオレは塔の中に侵入した。分かれ道の際に、影分身して分かれてエルザを捜し始めた。

 

 この塔は牢屋や部屋がある辺り、かつての奴隷達が働かせていたという辛い過去があったのだろう。

 

 一人の影分身がエルザがグレイ達を合流したのを確認した。どうならエルザは自力で逃げ出したみたいだ。

 だけどいつの間にかナツがいなかった。どうやら独断で動いてしまったようだ。

 

 オリジナルのオレが嘆息を吐いていると、猫のグッズがたくさんある部屋にたどり着いた。

 

「うぉ!? キャッツワールド!?」

「おぉ! その声はイッセーか!?」

「って誰だテメー!?」

「ナツだよイッセー!」

「マジで!? この不細工な猫が!?」

「助けてくれ。この被り物抜けねー!」

「もういっそぶっ壊してやるか」

 

 ナツの頭は無事では済まないが。全く、遊んでいる暇なんてないのに。

 

 オレが拳を握ろうとしたとき、背後にチャキッと銃を構えられた音がした。すぐさまナツを押し倒して背後から放たれた銃弾から回避。すぐに立ち上がり、拳を構える。

 

「ふっ、あのときのボーイか。だが、ここで運の尽きだぜ」

「ネコネコ撃たないの~!」

「痛い痛い! あれは猫じゃないって!」

 

 なんかシュールにされた。くっ、おのれ。ギャグはオレの役割なのに!

 

「ならばこのオレの最強の姿で倒してやる!」

「「最強の姿!?」」

 

 オレは印を構えて変化した。

 

 その姿、毛がフワフワ。耳があり、尻尾があり、つぶらな瞳と小さな身体。

 その名は――――

 

「ネコネコー♪」

「猫かよ!」

 

 隙あり!

 

 オレは猫の状態で拳を握り、ナツは拳に炎を宿して二人同時に相手を殴る。

 

「ぶるァァァァァ! んねこぉ、ぱぁんち!」

「火竜の鉄拳!」

「きゃあー!?」

「ぶべらぁぁぁぁぁ!?」

 

 ナツは女をぶっ飛ばし、オレは男の顔面を捉えた。男女差別でやりました!(確信犯)

 

 変化を解いたオレは倒れた相手に近づこうとしたとき、放送が流れた。

 

『ようこそ楽園の塔へ』

「誰だコイツ?」

「ジェラール!」

 

 コイツが?

 

 若い男の声が部屋から伝わる。ジェラールが口に出したのは『楽園ゲーム』。

 このゲームはジェラールを倒せば終わるが、その刺客に三人の魔導士がいるらしい。

 おまけに時間制限にエーテリオンという殲滅兵器がこちらに降り注ぐらしい。

 

 オレは大丈夫かな程度だが、桃亞やナツ達がヤバい。一期も死ぬことはないが重傷は確実だろう。

 

 オレは拳を握り言った。

 

「オイ、ジェルシード」

 

 すると放送からこちらにモニターが浮かび若い男が現れた。そうかコイツがジェラールか。

 

『ジェラールだ。そうか、お前がエルザの言っていたイッセーか』

「そうだ。こんな細々したことしやがって。何がしたいんだテメーは」

『ふっ、それは全てたどり着いてから聞けばいい』

 

 ジェラールのモニターは消え、オレは影分身をした。コイツら二人はもう敵ではないが、ショウとか言うヤツの仲間だ。人質とられるのはヤバい。

 

「オレの分身がお前らを見張る。回復しだい倒れたヤツをこの塔を出してくれ」

「お前さんは……」

「ジェラールに会いにいく。あとドルマゲスにも」

「そうと決まればいくぞイッセー!」

「おっしゃあ! いくぜ!」

 

 オレとナツは窓から飛び出し、上空へ飛んだ。翼を広げて飛ぶオレと足をロケットのように飛ぶナツ。

 まあナツの方が早いわけだがオレも負けてはいられない――――そう思ったとき、上空からロケット噴射して近づく人型がいた。

 

「ほぉー!」

「づぁッ!!」

「ナツっ!」

 

 ナツを塔へ叩きつけられ、オレはナツを追いかけて入った。そこは無数の鳥かごをステージにしたアスレチックだった。

 

「ようこそ、楽園のとほーへ!」

「「「フクロウぉぉぉぉぉ!?」」」

 

 そうフクロウなのだ。顔面が。ナツもハッピーもオレと同じように驚いていた。

 

「って誰だテメー!」

「ワタシの名前は梟! ジャスティス梟!」

 

 まんまフクロウじゃねーか! てか、羽で飛べよ!

 なんで背中にロケットがついてるんだよ!

 

「ジャスティスホーホホウ!」

「つぉッ!」

 

 紙一重で躱す。パワーがありそうな一撃だったので一旦距離をとった。

 

「サラマンダー! と、イッセーか!?」

「あ、お前は!」

 

 あのときの男! 敵の援軍か!

 

「敵かイッセー!」

「違う! 俺は味方だサラマンダー! ジェラールに騙された振りをしていただけだ!」

 

 なるほど、道理であのとき敵意があまり感じなかったわけか。グレイを一人にしたのもこれが要因だったりするわけだ。

 

「アイツはまさか三羽鴉(トリニティレイブン)! 逃げろ。サラマンダー! ヤツは暗殺ギルドだ!」

 

 闇ギルドってヤツか。殺し、違法魔法、薬物売買などで取り入れ、解散命令が出ているにも関わらず、活動し続ける元正規ギルドの悪の果て。

 それが闇ギルドだ。はっきり言って殺すとか違法を犯すなら勝手にやってろと言いたいがかつてオレの義妹がその闇ギルドに拐われそうになった。

 以降、オレは問答無用で闇ギルドをぶちのめすことを心がけている。

 

「とりあえずぶっ殺す!」

「ジェットホーホホウ!」

 

 ロケットがこちらに向かってきたがそれをヒラリと右に避け、そのまま赤龍帝の籠手を出し、殴り付ける。腕をクロスされガードされたがそのまま壁に叩きつけた。

 

「うひゃあァァァァァ!!」

「ナツ!? ってなんじゃありゃぁ!?」

 

 先ほど回避したロケットがナツを掴み、ぐるぐる回っていた。なんて、なんて……!

 

「おもしれーもんやってるじゃねぇか! オレにもやらせろ!」

「イッセー! ナツは乗り物に弱いんだよ!?」

「あ……」

 

 そうだと気づいたときにはグロッキーなナツが落ちていき、そこにフクロウが大きな口を開けて丸のみした。

 

「ふぃ~、これがキャプチャーホーホホウ。この私は今サラマンダーと同じ使えるんだホー!」

 

 フクロウの口からナツの魔法式が浮かび上がり、ハッピーに向かって火炎が吐かれた。オレは身を呈してハッピーを庇い、背中に火傷を負った。

 

「ぐぎぃあァァァァァ!」

「イッセー!」

 

 痛い。サラマンダーの炎はただの炎ではない。

 ドラゴンを滅ぼすために使われる炎なのだ。それも龍であるオレも例外ではない。

 鱗が強かろうが生命力があろうが、ナツの炎は竜を、ドラゴンを滅ぼす力がある。

 

「相性、最悪だな……! だからアイツとは戦いたくないんだよ……!」

 

 ギロリと睨むフクロウは腕を組み、不敵に笑う。そして次の炎が放たれ、オレはハッピーを抱き締め、背中から受け止めた。

 

「あぐあァァァァァ!」

「イッセーーーーーーーッ!!」

 

 炎で焼かれ、意識が混濁する。ふと、口から出たのは、

 

「に、げろ……」

 

 という言葉だった。

 

 フクロウはオレの頭を鷲掴みにし、そのまま地へ叩きつける。下は串刺しの山。そこに叩きつけられたオレは串刺しにはならないものの腕と足を突き刺され、動けなくなった。

 

 あー、くそ……ドライグ。まだか?

 

『まだだ。しかし相棒……。ホントにアレを使うのか?』

 

 あんなフクロウに使うつもりはなかったが、滅竜魔法はオレ達の里の脅威だ。正規ギルドのナツならまだ許せるが、あれが闇ギルドに渡ったなら――――滅ぶぞ、あの里。

 

『そこまでの脅威か……。しかし相棒、別に禁手にならなくてもよさそうだぞ』

 

 視線をあげるとそこには氷を纏ったグレイと「グルルル」と唸り声をあげる一期がいた。あ、確かに。

 

 

 

 

 




一誠の弱点:ドラゴンスレイヤーなどの龍殺しの因子のあるモノ。性能によってダメージは違うが、ナツの滅竜魔法は完全に天敵。くらえば命の危機もあり得る。幸い梟は使いこなせていないので、致死には至らなかった。

ジョジョ:ジョースターではない。……波紋とスタンドな使えないよ

ランサー:槍のしたっぱ。死んではないがさっそく脱落した哀れな男(笑)
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