何かがおかしいハイスクールD×D   作:ぼけなす

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一誠タイム=WRYYYYYYYY !!

ではどうぞ!


第三十八話 龍の怒らせたらマジでヤバい

 

 

 グレイと一期は暴走してエルザを連れていったショウを追ってここまできたらしい。

 どうやらショウは一人でジェラールと戦うつもりだったらしい。アイツ一人で勝てるとかマジであり得ないぞ。

 おまけに見失ってたどり着いたのはここらしい。

 

 たどり着いたとき見たオレの姿を目に入れると一期はやる気満々となっていた。

 

 さてフクロウの魔法により、ヤツはナツの滅竜魔法が使えるようになっている。

 おまけに一期は龍だし、氷の使い手だ。相性は最低最悪だ。

 戦えば無傷じゃ済まない。

 

 オレはトゲトゲから脱出し、一期のいる鳥籠まで飛翔した。今の一期はとても機嫌が悪い。

 相手を殺したいと言わんばかりに。

 

「ほーほほ、まだ生きていたのか赤き龍。いくらお前が強くても我が滅竜魔法の前ではトカゲ同然よ」

「お前の魔法じゃねーだろ。えらそーに言うな」

「笑止! キャプチャーホーホウで吸収された者は十分後消化され、私のものとなる。もはや滅竜魔法は私のものと言っても過言ではない!」

 

 そう言ったことで一期とグレイはギリッと歯を食い縛る。ぶちギレ五秒前って感じだ。

 

「おーい、一期~。戦うなよ~。グレイだけにやらせておけ~」

「いいえ、兄様。この鳥風情が兄様を侮辱した上にナツさんの魔法を我がモノにしたとほざいたのです。……何も知らぬ鳥がよくほざきましたね」

 

 ヒューッと一期の背後から凍える風が吹いた。これは一期が本気になったと言う証だ。

 フクロウはロケットで高速移動した。一期は翼を広げ、その場から飛翔した。

 

「イッセー、お前の義妹勝てるのか?」

「……正直に言うとヤバい。なんせ龍達の弱点とも言えるドラゴンスレイヤーだ。未熟な一期では相性は最悪だ」

 

 ロケットで移動したフクロウの拳が一期の右手で受け止められた。フクロウは拳に火を灯そうとしたが、一期はその拳を馬鹿力でフクロウごと壁に叩きつけた。

 

「いてつけ、そして凍えろ」

 

 一期の口から極寒の風が吹かれた。フクロウはカチンコチンに凍らされたまま壁のオブジェと化した。

 

 一期は次にナツを助けだそうとお腹に狙いを定めた――――が、そこで彼女の顔が驚愕に包まれた。

 

 いきなり凍っていた腕が一期を捕縛し、フクロウが氷のオブジェから出てきたのだ!

 

「くっ、う!」

「ほーほー、さすがに肝を冷やしたが私がキャプチャーしたのは炎の竜! 氷なんかで捕らえられるはずがなかろう!」

 

 今度は一期をキャプチャーしようとまた大口を開けたが、隣にいたグレイがいつの間にかフクロウの前におり、大口を凍らせた。悲鳴をあげて一期を解放し、グレイはその一期を受け止めてオレの隣に立った。

 

「申し訳ございません……兄様」

「いいって。あとグレイもサンキューな」

「……ああ、イッセー。ちょっといいか?」

「なんだ?」

「アイツはオレ一人で、イテッ」

 

 グレイの額にデコピンした。全く、グレイのくせに生意気だぞ。

 

「お前一人でなんとかなる相手じゃねーだろ。まあお前がエルザのことで頭いっぱいなのはわかってる」

「ち、ちげーよ!」

「照れるな照れるな。実は好きなんだろyou!」

「いやいや違うかな!? 確かにエルザのことを考えてたけど、別に恋とか愛とかの好きじゃねーからな!?」

 

 ちぇー。なんだよ。恋バナじゃねぇのかよ。

 まあおかげでグレイの頭を冷やすことができた。オレ達はとにかくさっさとこのフクロウをぶちのめして、エルザを探さなきゃいけねーんだ。

 

 ……こんなところで立ち止まっていられるかよ。

 

「ホーホウ! 弱い、弱すぎる! ドラゴンスレイヤーの前では龍の一族はやはりただのトカゲに成り下がるようだ」

 

 ……よし、とりあえずボコボコにする。

 グレイが先行して突っ込み、フクロウは火炎を吹いた。火で火傷するにも関わらずグレイは氷で上手く中和させ、フクロウの前までたどり着いた。

 

 グレイはそこから両腕を氷の剣にし、切り裂こうとしたがフクロウはロケットで飛んで回避した。

 

「ホーホウ、おしかったな! とどめだ! 火竜の――――なっ!?」

 

 空に飛んでくれてありがとさん。フクロウのいる空には翼で飛んでいたオレがいた。

 オレはフクロウの腹部を思いきり殴り付けると口からナツが出てきた。一期は嫌そうな顔をしていたが、受け止めてくれた。

 

 ……ごめん。口から出たものを受け止めるのはさすがに嫌だもんな。

 

 フクロウは今度はオレを捕まえ、大きな口を開いた。

 

「ならば今度は貴様をキャプチャーするまで!」

「……いっておくけど。オレは魔力なんかねーし、魔法なんか使ってねーぞ? 後な……」

 

 「え?」とフクロウが呟いたときフクロウの腕の力を超えた力でヤツの腕を引き剥がした。フクロウはオレの目を見て震えていた。

 鏡に写っていたならば自分でこう言っていただろう。

 

 

 

 

 

 

 

――――マジギレした龍だと

 

 

 

 

 

「さあ鳥。ドラゴンスレイヤーがなくなったテメーに待ち受ける未来は――――わかってるな?」

「ほ、ホー……」

「無駄ァ!」

 

 オレはフクロウを両足で蹴り、そこから追撃を開始。

 拳が分裂するくらいの高速ラッシュをヤツの身体中に与え続ける。

 

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!」

「ぼ、きゃ、ぶげがぐらざぎだでづばびがぐげごでどばぶべぼざぐぎゃあァァァァァ!!」

 

 その間約三十秒。ボコボコにして壁から突き抜け、海へポチャンした。

 オレは最後に海の藻屑となったフクロウに向けて言った。

 

「テメーの敗因は一つだ。テメーはオレを怒らせた」

「やりすぎだろ……」

 

 グレイやシモンもドン引きな怒濤の幕引きだった。

 

 

 

 

 

(??side)

 

 

 

 

 玉座にて一人の男とピエロの格好をした男がいた。彼らは水晶から事の結末を見た。

 

「梟がボコボコとはな……」

「ほほほ、まあ龍を怒らせればこうなりましょうに」

「これが赤き龍帝か……ドルマゲス。貴様は勝てるのか?」

「さてどうでしょうかね? まあゼレフ様なら勝てるかもしれませんが」

 

 二人で相手するのは限りなく力不足。ならばジェラールとドルマゲスが取る策は一つだった。

 

「さて相手は無限の戦力……どうでる?」

 

 そう言ってチェス版に駒を置いた。動かしたのは無数に飛び出る剣の駒だった。

 

 

 

 

 

(一誠side)

 

 

 

 

 傷を癒したオレはナツの意識が取り戻すや否や階段を上がった。グレイは一期に預けた。

 アイツは無茶をやったから少し休養が必要だと思ったからだ。

 

「お前エルザのこと好きなの? あらやだキマシタワー!」

「なんだその単語!? 聞いたことないぞ!」

「ふっ、オレの世界にはある百合っ子達の国の単語だ。ぶっちゃけエルザとルーシィのカップリングがいけそう」

「俺の初恋に対してそれはやめろ! なんかありそうで怖い!」

「なあシモン、かっぷりんぐってなんだ? 食いもんか?」

「それ俺に聞いちゃう!?」

 

 うむうむ、シモンも馴染んできたようだ。さすがエルザの裸体を見せ合った男。ツッコミがすばらしい。

 

「ら、ららら裸を見せ合ってないし!」

「でも見たいよね?」

「ああ……――――って何言わせんだ!?」

「あ。俺はエルザと風呂入ったことあるぞ」

「マジで!?」

「教えろナツ! エルザはロケットか!? 陥没か!?」

「お前はなに聞いとるじゃあァァァァァ!」

 

 シモンにツッコまれ、頬がヒリヒリするでござる。

 まあ部屋に着くまでの雑談だったし。何よりコイツの素性が知りたかった。

 

 どうやらコイツと下にいるヤツらは奴隷だったときの仲間らしく、エルザにとって大切なヤツららしい。まあエルザの家族――――みたいなもんか。

 そしてそのリーダーがジェラールでどうやらエルザが助けたい男らしい。哀れなことにジェラールは豹変し、みんなを騙してこの塔を建てた。

 ……なんか裏がありそうだなジェラールに。それにドルマゲスも。

 

 豹変した理由がわからないし、ドルマゲスも奴隷仲間ではない。では何者なんだ?

 

 まあいいや。エルザのダチを助けるのがオレの役目だし、死なせるわけにいかない。

 

(もう誰かを失うのはこりごりだ)

 

 そしてたどり着いたのはドームくらいありそうな大きな部屋。

 

 そこに待っていたのは鎧だらけの剣を持つ傀儡だった。

 

「こいつは……」

「ドルマゲスの仕業……か。まあいいや。シモン、ナツ。お前らは先に行け。ここはオレがやる」

「しかし!」

「これだけの数だとちと本気でやらなきゃならねーんだ。お前らがいたら出せない本気をな」

 

 オレは影分身をしてシモンとナツの護衛につかせた。二人は申し訳なそうな顔だがオレは言った。

 

「エルザを頼むぜ!」

「任せろ!」

 

 『ドラゴンブラスター』が一本道を作り、そこを通って二人が上の階段を登った。残ったオレは禁手化し、拳を握る。

 

(おそらくこれはオレに対しての時間稼ぎ……。エーテリオンを落とすための……)

 

 あの破壊兵器ならばこの塔を消滅することはできるはずだ。だが、なんだこの違和感は?

 

(この塔から何かしらの力を感じる……? それも何かを吸いとることの……)

 

 傀儡達が一斉に襲ってきたとき、オレはその思考を破棄して目の前の相手に集中することにした。

 




テメーはオレを怒らせた: 名言。ぶちギレた人が使うと効果的

キマシタワー: とある少女の名言。検索ワードは『志筑仁美』。……たぶん違うと思うけど

一誠の違和感: おや、一誠が何かに気づいたようです。……それがわかっていたら――――
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