何かがおかしいハイスクールD×D   作:ぼけなす

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はい、今週のオチです!


第四十一話 さらばクールな一誠――――こんにちわ変態一誠!

 

 

 

(??side)

 

 楽園の塔から光の柱が立つ。その柱はエーテリオンが大爆発したときに起きるものだ。

 舟の上では既に避難していたルーシィ達と龍化した一期の背中ではエルザとナツはその大爆発を視界に入れた。

 

(そんな……まさか)

 

 あの爆発で彼女の友が、かつての恩人が巻き込まれた。あれほどの爆破ではもう生きてることはないだろう。

 エルザは四つん這いになり、絶望した。

 

「イッセー……イッセぇぇぇぇぇ!」

 

 ドルマゲスという人間と共に、彼はその生涯を閉じた……――――

 

 

 

「何泣いてるの?」

 

 ――――というわけでもなかった。そう生きていた。

 彼はあの爆破の中で生きていた。彼は無事、とは言えないがボロボロながらも生きていたのだ。

 

「いっ、せー?」

「ヤッホー、みんなのアイドルのイッセーくんだよん!」

 

 うれしい。今すぐにでも抱き締めたい。一誠が一期の背中に降り立つとエルザはフルフルと身体を震えさせていた。

 感動はある。しかし、それよりも……、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なぜ全裸なんだ!?」

「ふははははっ、見よこのISSEIの素晴らしきボディを!」

 

 スッポンポンだった。何も隠す部分なんかなく、全てをさらけ出した生まれたままの姿で彼女達の前に現れた。

 

『まあ兄様……着るものはどうしましたか?』

「うーん、爆発で吹き飛んだ。でも大丈夫。女の子前で全裸になることになんの躊躇いも恥もない。ありのままのこのISSEIを見るのだからな!」

「よくないわッ! というかグレイかお前は!」

「甘いわ! 既にヤツの露出を越えるものを見てきたわ!」

「ぜんっぜんうれしくない! というか服を着ろ馬鹿者!」

 

 エルザの延髄蹴りで一誠は「あー!」と叫びながら落下。下にいるルーシィ達が彼の姿を見て阿鼻叫喚するという事態に陥った。

 

「……なあエルザ」

「なんだ」

「なんでうれしそうなんだ?」

「わかってて言ってるのだろ?」

 

 ニヤリと笑うエルザにナツはフッと笑って言った。本当のところは彼が生きていた喜びがあるからだ。それをナツは、

 

 

「イッセーの裸を見てうれしいんだろ?」

「違うぞ!?」

 

 笑顔でサムアップされ、誤解されたエルザはなんでそうなると言いたげな顔でツッコむ。

 なんともしまらない終幕だった。

 

 

 

 

 

(一誠side)

 

 

 

 ホテルに帰ってきたオレ達は身体を休めた。まあその後はドンチャン騒ぎして楽しんだわけだ。

 エルザの昔の仲間達と仲良くなれたと思う。酔った一期が暴走して、オレとナツが凍らされたのは予想外である。

 

 そして彼らは何を思ってか、オレ達に別れを告げて旅立った。エルザはフェアリーテイルに入ると言っていたからそう思っていたが、どうやらコイツらにも思うことがあるらしく、エルザから独り立ちすることを決意したらしい。

 そのときエルザは涙を流しながらも、見送った。彼らが成長し、また会える日が来ることを楽しみしておくとしよう。

 

 さて、そんなこんなでオレ達はフェアリーテイルの本部へ帰ってきたわけですが、

 

「進化してる!?」

「スゲー……」

 

 目が飛び出るくらい綺麗に豪勢になっていた。ナツも同じく目を丸くしていたし。

 中に入るとそこには新しい空間が待っていた。なんというか落ち着かないというか、そわそわしそうな気分だった。

 

「久しぶりねイッセー」

「え、お前は……」

 

 前髪を結い、後ろ髪はロングでワンピースのような服装の銀髪の女性がオレに話しかけてきた。えっと、確か……。

 

「ホント誰だ……。こんな清楚な女性知らねーぞ……」

「何言ってんだイッセー。ミラジェーンに決まってるだろ」

 

 嘘ん!? これがミラジェーン!?

 ミラジェーンっていつも粗暴で凶悪だったじゃん! なんで清楚なお嬢様っぽい女の子にシフトしてんの!?

 

「そ、そんなに驚くことなの?」

「ルーシィ、昔のミラジェーンに会ってみろ。出会い頭に顔面にエルボーしてくるあぶねー女だったんだぞ」

「あらあら、なつかしいわねぇ~♪」

「……とか言いながら頬を引っ張るのはやめてくれない? てか、お前変わり過ぎ」

「人のこと言えないだろお前も」

 

 エルザにツッコまれた。まあ悪い変化した自覚はあるけどね! 気にしてないけどね!

 

 なんで変わったのと聞いてみたら、そういえばイッセーは知らないもんね……とミラジェーンは影のある言い方をした。

 

 …………何かあったのか?

 

 気になったがミラジェーンは「さて!」と元気に言って新たなギルド本部を案内した。

 前にはなかったプールやビリヤード室など遊べる空間が増えたってことか?

 

 案内が終わってからオレは二日ぶりにマカロフのじいちゃんと再会した。エルザと再会する二日前に会っていたからな。

 

「オッスじいちゃん」

「おぉ、イッセーか! どうじゃ、新しいギルドは?」

「ウェイトレスの女の子の衣装に萌えた」

「じゃろうじゃろう? ふふん、わしの考え出した至高のエロスが……あぶっ!」

「もうマスターったら。そんなこと言っちゃうとお仕置きしちゃうよ♪」

 

 あの、今まさにあなたによってお仕置きされましたがミラジェーンさんや。しかもフライパンで頭からぶっ潰したせいで、マカロフのじいちゃんがトムみたいになっちゃってるよ……。

 

「久しぶりのギルドはよかったかしら?」

「まーにぇ~。なんと言ってもフェアリーテイルらしくないとこもあるけど、顔ぶれは変わってないや」

「ふふ、イッセーは変わっちゃったけどね」

「お前もだろ」

 

 昔のミラジェーンは本当に乱暴者って感じだったのにな。

 彼女からコップに入ったオレンジジュースを出され、それを口に含む。オレのばか騒ぎや事件など他愛のない話をしばらくしてから、オレは遂に聞いた。

 

「リサーナはどうした」

「ッ……」

「……道理でいないと思った。そうか……あの子が」

 

 元気でムードメーカー。そんな彼女はもういない。本当は聞きたくなかったが。

 

「……死んだところは誰が見た」

「私自身よ。この目でしっかり見たわ……。あの子が消えるところを」

「消える?」

「ええ……まるで光の粒子なっていくようにね……」

 

 悲しそうな顔をする彼女に対照的にオレは怪訝な顔をしていた。どうも腑に落ちない。死んだ人間が光の粒子になるものなのか?

 オレはここで人を殺したことがあるが、そのときしっかり死体があった。だがリサーナは消えたとミラジェーンは言う。

 

 そんなはずはない。死んだ人間が消えるなどあり得ない。

 

「……リサーナは生きてるかもな」

「そういう冗談は好きじゃないわよ」

「おぉ、怖っ。でもオレは信じないよリサーナの死を。オレが誰かの死を判断するのはそいつが目の前で死んだときしか認めねーよ。だからと言って墓荒しはしねーが」

「根拠もないこと言わないでよ! 私は確かにその目で……!」

「んじゃ、賭けようか?」

 

 オレは剣呑な顔をしたミラジェーンに対して不敵な笑みを浮かべた。

 

「リサーナはどこかの世界で生きている。これがオレの賭ける題だ。対してお前はリサーナは死んでいると賭ける。もし賭けに勝ったらそのおっぱい揉むから覚悟しやがれ」

「イッセーが負けたらどうするのよ」

「そんときは好きにしろ。殺すのも良し、奴隷にするのも良し、なんでもしやがれ」

 

 ある意味プロポーズだなコレ……。でもまあ、ミラジェーンのような別嬪さんに尻敷かれるくらいなら男冥利に尽きるかもな。肝心のミラジェーンだが、どうも先程のオレの賭けたモノに紅くなっていた。

 

 …………なんで紅くなってるんだコイツ。

 

「ふほほほ、イッセーよ。本気か? 本気で婿入りするつもりか?」

「負けたらの話だ。というかマカロフのじいちゃん、忘れてねーか?」

「…………そうじゃったな。そうじゃ。お前はそういう男だったな」

 

 やっぱりわかってるな。

 オレという男は諦めが悪い。最後の最後まで諦めない。

 

(まあ熱血主人公というのは柄じゃないが、まあいい。必ず見つけてやるよ)

 

 と思った。それからミラジェーンは舞台で歌ったところを見たのだが、えっと新たな仲間になったガジルという男が渋い歌を歌い始めた。

 

 え、これが自作なの? なんか、うん……悪くはないよ?

 

 んでそこから始まったのは騒がしいいつものフェアリーテイルだ。ナツが暴れ、グレイがキレ、エルザがショートケーキを落とされ、ぶちギレる。

 オレは避難し、舞台に上がれば一期と桃亞も避難していた。まあとりあえずだ。

 

「歌うか!」

「「はーい♪」」

 

 というわけで某有名曲の『団結』を歌うオレ達だった。

 エレキギター弾けるんだぜ?

 

 

 

 




トム: 仲良く喧嘩しな~♪

団結: 交わした約束。忘れないよ目を閉じて確かめる……♪

リサーナ: 原作通りに消えた女の子。一誠がフェアリーの平行世界に行くフラグ?

ミラジェーン: みんな看板娘。バイオレンスなのはだいたい一誠のせい
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