ホロライブ・オルタナティブ【リアー・タイムズ】トキノソラを翔ける少女   作:小畑 お爺ちゃん

10 / 21

場所 舞子駅前バスターミナル


合流 消失した地域 爆発

神戸市内のシェルターから45分程走ると集合場所に定めていた舞子駅が見えてくる

 

かつてはバスが循環していただろうターミナルに入りグルリと車をまわすと、グラムの車が停まっていた

その隣にワゴン車を停める

 

車から降りると、丸縁メガネの少女がグラムに絡んでいる

八雲の方は、白髪の水色パーカーの少女と隣同士で並んで座っている

あちらもアチラで何かあったようだ・・・

 

ソラが車から降りると、グラムの車に向かっていく

 

「じゃ、将君・・・。お仲間の治療をさせてもらうね!」

 

「あぁ、頼む」

 

事前にある程度ソラには説明したが、仲間の負傷は伝えてある

移動中の車内で治療の依頼をして了承を貰ったのだ

俺はグラムの方に近づき声を掛ける

 

「なんか、連れが増えたな? で、情報は集まったか?」

 

「あぁ、上島先輩。まぁソコソコって感じですかねぇ・・・」

 

そう言いながら面倒くさそうに情報を語るグラム

コチラからもソラが仲間に加わった事を説明しておく

一通りの情報を擦り合わせ、今後の方針について考える・・・

 

「さて、頼みの(つな)だった名古屋、京都、大阪、神戸のシェルターは駄目だった・・・。明石海峡大橋が落ちてるとなると淡路島経由の四国入りも断念せざるを得ないか・・・」

 

「ですね、残るは広島経由で九州入りを目指すか、ですが・・・」

 

二人して悩んでいるとソラが治療から戻ってきて衝撃的な事を告げてきた

 

「もう、四国も九州も存在しないよ・・・」

 

「なっ!?」

 

「あっ?」

 

その1言に衝撃を受ける俺とグラム

更に続けてソラは絶望的な情報を告げる

 

「なんなら、既に残っているのはかつて人口密集地だったエリアばかりで、世界の4割は空間ごと消滅してるよ?」

 

「・・・・・・・・・」

 

「事態の解消に行くなら事の中心地に向かわないと・・・」

 

そこまで喋った所でグラムが遮る

 

「待て、何でそんな事を知ってる?」

 

それは俺も思った事だった

ソラは真剣な表情で知っている理由を言った

 

「なんでも、何も・・・、見て来た事だから」

 

「マジですか・・・」

 

グラムの溢れたような呟きに、ソラは静かに頷く

にわかには信じられない様な内容だが・・・、ソラが嘘を言っているようにも見えない

焦りそうになる思考を鎮めるようにしながらグラムに提案する

 

「ここはリーダーに聞いてみよう、斬矢は?」

 

「ん、島先輩なら・・・」

 

そう言いながらグラハムは駅向こうの大きな建物を見ながら言葉を続ける

 

「周りを見てくるって言いながらバイクであの建物に向かいました」

 

「ッ・・・・・・・・・」

 

それに対して言葉が詰まった様になるソラ

見れば視線が不自然にビルから逸らされている様に見える

 

疑問に思うもグラムとの会話を続ける

 

「なら、しばらくすれば斬矢の奴も戻るだろ」

 

「そうですね」

 

なんて、のんびりと会話をする

 

しかし、そこにソラが表情を曇らせながら服の袖を引っ張ってきた

 

「うん? どうした、ソラ?」

 

俺は不思議に思い疑問の声を上げた

ソラがフルフルと首を振った直後だった

 

突然の爆発音と共に強烈な光と爆風が押し寄せてきたのは

 

「きゃあっ!?」

「ツ!?ラム!!」

「ぐっ、なんだ!?」

 

世界が揺れていると錯覚するほどの衝撃

近くで窓ガラスが割れる音

離れた場所で何か重たい物が崩れ落ちる音

 

爆風が収まり、辺りを見回すと・・・

グラムはラムと言う丸縁メガネの少女を庇うように覆い被さって伏せている

八雲は咄嗟に土系の魔術を使ったのか地面を壁のように隆起させている

そんな中でソラだけが真っ青な顔で一点を見つめていた

俺も慌ててソラの見てるいる方に視線を向けた

 

そこにあったのは、斬矢の向かったというビルの上半分が爆発により消し飛び、下部分も炎上する姿だった

 

「ッ!!」

 

どうする!?

どうすば良い!!?

 

半ば、パニックになる思考を無理矢理に動かす

救難に向かわなければ・・・・・・

だが、誰を連れて行けば良い!?

 

「将くん!!!」

 

ソラが俺の名前を叫ぶ声が聞こえた

ハッ、としながら彼女を見る

 

「ショウ君とユメバラ君を連れて足で走って行って!ココからなら車よりも走ったほうが速い!私も後を追い掛けるからっ!」

 

そのソラの言葉で冷静になる

とっさに思い付いた他の指示を飛ばしておく

 

「グラムっ、八雲っ、2人は残れ!車の防衛と非戦闘員の保護っ!!応援を呼ぶ時は照明弾系の魔法をとばすっ!赤なら退避!!青なら片方だけ駆け付けてくれっ!!!」

 

そう言いながら走り出す

 

後ろの方でグラムが「また防衛ですか!?まぁ・・・・・・

とか言っているのが聞こえたが無視した




《松島 斬矢》 まつしま きりや
本作のオリジナルキャラ達を纏めるリーダー的存在
主人公《上島将》の従兄弟で1つ年下にあたる
幼少期から共に過ごし兄弟の様に育った
松島も魔術師の家柄ではあったが斬矢は刀の道を取った
魔術師としては平凡、だがとある出会いが斬矢を変えた
それはお節介な神との邂逅
斬矢は神から下される全ての面倒事を引き受けるのと引き換えに特別な力を授かったのだが・・・
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。