ホロライブ・オルタナティブ【リアー・タイムズ】トキノソラを翔ける少女 作:小畑 お爺ちゃん
ワゴン車に乗り込むと隣の助手席にソラが乗ってくる
その後ろに、翔と舞さんが乗車してきた
グラムの車をチラリと見ると八雲が助手席に、ラムさんと彼方さんが後部座席に乗車したようだ
湯芽原は一人で斬矢の乗ってきたバイクに跨がる
「じゃあ、出発するぞ」
「はーい」
既に外は日が傾き始めている
ここからでは神戸市内に戻るのが限界だろう
そう思いながら車を走らせる
後部座席では翔と舞さんが会話をしている
「うん、だから俺と上島先輩とグラムは同じ高校の演劇部でね〜」
「わぁ、そうなんですかっ?私も演劇部なんですよ!他の方はどういう繋がりなんですか?」
「八雲先輩は上島先輩の同級生で湯芽原は高校からの後輩だね」
「そうなんですね~。仲が良さそうで良いなぁー」
「舞ちゃんも仲良くなれるよ、きっと」
「そうだと良いなぁ・・・。所で、翔お兄さんって眼の色が他の人と違いますよね?顔立ちも日本人より、何ていうか・・・。私に近い?感じがしますし・・・」
「あぁ、俺もクォーターなんだよ。聞いた話だと母方の祖母がフランス人だとかで・・・、周囲からの偏見みたいのもあって中学では孤立して虐められたんだ・・・」
「・・・あの、私ってこんな見た目じゃないですか?」
「見た目・・・、その金髪?」
「はい・・・」
「俺は綺麗で良いと思うけどなぁ・・・、舞ちゃんの魅力を引き出してると思う!」
「あぅ、ありがとうございます・・・」
「あ、ごめん!話を遮っちゃった」
「大丈夫です、えっと、その、私も・・・。なんです・・・」
「そっか・・・」
後ろでイチャつかれる事に軽く苛立ちを覚えながら、その重たい会話内容に出会って間もない者同士の会話としては変だと疑問に思う
しかし、ソレに触れるのも野暮かと思い 聞こえないフリをしながら運転に集中する
そういえば、疑問といえばと気になった事がある
舞子駅に向かう行きの車内では、あれ程に楽しそうにしていたソラから声がしないのだ
不思議に思って助手席をチラリと見ると
ドアウインドウに頭を預けるように眠りこけるソラの顔があった
「疲れたんだな・・・」
確かに車の揺れとは眠りを誘うものだと
かつて、親の車で眠りこけた事を思い出した
後ろでは未だに2人が楽しそうに会話を重ねていた
その頃、グラムの車内では・・・
ラムさんが彼方さんに対して、興味津々と言った具合に質問責めにしていた
「ねぇねぇ、彼方ちゃんってギター弾くの?荷物にあったよね?」
「あ、はい・・・」
「そっかぁ、ボクは楽器とか弾けないから尊敬しちゃうなぁ・・・。あっ!そうだっ!彼方ちゃんの事、かなたんって呼んで良い?」
「良い、ですよ・・・」
「わーい!ありがとう〜!ね、かなたんはボクのことなんて呼んでくれる?」
「え?、えっと・・・、ラムさん・・・先輩、とか・・・?」
「うふふぅ〜、良いよぉ〜!ラムさん先輩っ!こんなに可愛い後輩とかボク、嬉しいなぁ〜」
「あ、ちょっとラムさん先輩っ!?そんなほっぺをスリスリしないでくださいよぉ!?」
「えへへぇ〜、かなたん可愛い〜」
「た、助けて、八雲せんぱっ、ふぎゅぅ・・・」
彼方さんの顔に抱き付く様に、ラムさんが彼女を揉みくちゃにする
その度にラムさんの持つ2つの柔らかな果実が彼方さんを窒息手前まで追い込む
ふよふよと形を変えるソレに
前の男性陣はあえてスルーを決め込む
静かに前で運転していたグラムが助手席の八雲をチラリと見やる
「八雲先輩・・・」
「なんだ、グラム?」
「百合の咲く天国は・・・。ココに、ありましたね」
「あぁ」
ツッコミ不在の恐怖が、ソコにはあった
「誰か僕を助けてよぉ〜」
彼方さんの助けを求める声は、無情にも車内の3人には届かなかった
さて、既にお気付きの方もいらっしゃられるかもしれませんが情報の整理をしたいと思います
《今作のヒロイン達について》
メインヒロイン、トキノソラは《鳥居音るな》様原作の二次小説の世界から、この過去世界へとやって来た少女です
対して、それ以外の今作のサブヒロイン達は
ロボ子さんの前世→
天音かなたさんの前世→
尾丸ポルカさんの前世→
となっております
彼女達サブヒロインは原作二次小説の少女達の前世にあたります
彼女達の紡ぐ物語が今作により深みをもたらせてくれると思い、願うと共に筆を進めていく所存です
さて、次回より投稿頻度が週3回程度
月曜日、水曜日、金曜日、各0時へと変わります
もちろん筆が進めばそれ以外の曜日でも投稿したいとは思いますが、作者は遅筆なのでご理解いただければ幸いです