ホロライブ・オルタナティブ【リアー・タイムズ】トキノソラを翔ける少女 作:小畑 お爺ちゃん
場所 神戸市内 某所 ビジネスホテル
見つけたホテル
舞子駅を出発した俺達は進路を転進、目的地を東京へと変えた
再び、1時間近い時間を東に向けて走り神戸市内へと入る
高い建物が多くなるが、以前程の盛況さは感じられない
この街も死にかけているのだろう・・・
女性が居るのでホテルを取る方針で動く
最寄りで見付けた建物に車を止めたが、中に明かりは無かった
不審に思い、建物の中へと入る
【グランドビジネスホテル・スリーピング神戸】と書かれたフロントカウンターに人の姿は無かった
それに、嫌な予感を覚えた
調べなければならないだろう・・・
女性陣を固め、護衛に八雲とユメにソラの3人を残す
「俺、グラム、翔でホテル内を捜索する」
「了解です」
「わかりました」
それぞれに別れて探索を開始する
グラムは1階と2階を中心に、翔はホテル周辺と地下の駐車場を
このホテル、屋上は無いらしい
俺は最上階から内階段と外階段の両方を使って各フロアの客室を見て回る
しかし、どの部屋も施錠が施され入る事は叶わなかった
一部の部屋は外側から無理矢理開けられたのか、扉が破壊されて室内が覗ける部屋があったが・・・
荒らされたのか、争ったのか・・・
室内は無残な形へと変貌していた
誰とも会う事も無く3階へと降りてくる
しばらく歩くと、破られた巨大な扉を見付けた
中をそっと除くと、宴会場か、ホールだったのだろう
多くの丸テーブルが、まるでバリケードのように倒されていた
まるで、コチラからの攻撃に備える様に・・・
見ればテーブルや室内の壁の至る所に銃痕が残されている
その奥の床に、古く乾いた血溜まりを見つける
既に色はくすみ、多くの衣服とモップや包丁等が散乱していた
無言で、佇んでいるとグラムと翔も合流した
グラムが結論を口にした
「もう、無人ですか・・・」
「あぁ」
それに何とも言えない気分で頷きを返す
翔も表情を曇らせたが、それでも優先順位というものを理解しているのだろう
俺に意見を求めてきた
「舞ちゃん達も居るし、しっかり人が居るホテルを取る?上島先輩」
数秒程、考えた末に今日の宿にココを決めた
「いや、この場所にしよう」
「了解です。上島先輩」
「え!?、人が亡くなってる場所なのに!?」
グラムは即座に頷いた
それに対して翔は困惑している
理由を説明することにした
「ここは1度、天使によって襲われているだろう?」
「はい、だから別の場所に・・・」
変えましょうと提案しようとしたと思われる翔の発言に、グラムが言葉を被せる
「逆ですよ、翔先輩」
「・・・え?」
俺は説明を続ける
「1度襲われている。人が居なくなった場所だ、すぐに再び襲われる事はそうそう無い・・・、俺達が明かりを見えるように灯すとかアホな事さえしなければ、ある一定はセーフティゾーンとして使える」
その説明にグラムは頷ている
のりも、納得したのか頷いた
「まあ、女性陣にこの部屋は見せられない。かと言って上層階のホテルの部屋やフロントなんかは外から目立つ」
「じゃあ、どうするんですか?上島先輩」
「バックヤードを使おうと思う。確認に行こう」
そう言って一度下層に戻りバックヤードを確認する
すると、運の良いことに食料品の備蓄と共に毛布等も見つかった
「ツイてるな」
「えぇ」
安堵を溢すと、グラムが頷きを返した
フロントに戻る
外を見ると、景色が赤く染まっていた
「翔とグラム、すまん。おそらくこの階層か地下にボイラー室があると思うんだ。使えるかどうか確認に行ってくれるか?」
「ん?何かに使うンすか?」
「良いですけど、なんで?」
「俺達、男子だけなら気にしなくても良いけど、女性がいるからな・・・、風呂で清潔感は保ちたいだろ?」
「あぁ」
二人はそう納得すると、頷き確認に行ってくれた
俺はフロントに待たせている残りのメンバーに合流する
「おまたせ、このホテルは既に人が脱出した後らしい。光を炊くと目立つからバックヤードで一夜を明かそうと思う・・・。良いかな?」
それぞれが微妙な反応で頷く
「三階以降には争った痕跡もあった、既に危険は去っていると思うけど、何かの事故に巻き込まれる可能性もあるから二階より上には行かないでくれ」
「わかった」
「はーい」
「じゃあ、バックヤードに行こう」
ぞろぞろと移動する
バックヤードはフロントカウンターに繋がる部屋と備蓄等をためておく部屋、そして従業員の休憩室だろう・・・
二段ベッドが2つとテーブルと椅子が置かれた鍵の掛けられる部屋があった
他にも事務室やロッカールーム、従業員用の通路などがあるが使わなさそうなのでスルーした
「女性組には休憩室を使ってもらおうと思う。鍵も掛けられるし、心配ないだろ・・・。まぁもっとも俺等のメンバーで女性を襲える程の度胸のある奴は居ねぇだろうし・・・、もし、居たら・・・コロス」
俺より強いソラを害する事が出来るとは思えないが・・・
想像しただけで、無性にムカついたので最後だけ、やたら本気の殺意が漏れた気がする
結果、八雲と湯芽原の顔色が若干悪くなっているが俺は悪くないという事にしておこう
あと、何故かソラ以外の女性陣にも怯えられた
何故だ?
俺はお前らの安全圏を保証しただけのはずなのだが・・・
「あ〜あー。だから誤解を招くんだよ将くん・・・」
苦笑混じりにソラが言ってくる
「誤解だって?」
「まあ、皆には私から言っておくからさ・・・。お夕飯の支度、任せていい?」
「それは構わないが・・・、やらないのか?」
「私を含めて、今回のメンバーは上手な人が居ないから・・・」
そう、申し訳なさげに言うソラ
「わかった、夕飯は俺とグラムで担当しよう」
「ありがとう、将くん」
「あぁ・・・」
一瞬、ソラの笑顔に心臓が跳ねる
この感覚は慣れない・・・
とりあえず、今は
今、できる事を全力で、だな・・・
ホテルのバックヤードって、実際はどうなってるんでしょうかね・・・?
朧気な知識と、こうだったら良いな程度の想像で書いているので内部構造はめちゃくちゃかもしれません・・・
皆様に伝わっていれば良いのですが・・・
さて、こんな事を書くのは個人的に気恥かしいのですが気になるのが作者という生き物でして・・・
読んで下さる皆様の評価や感想をいただけたら嬉しいです
感想、評価、誤字脱字報告、お願い致します!