ホロライブ・オルタナティブ【リアー・タイムズ】トキノソラを翔ける少女 作:小畑 お爺ちゃん
場所 天界 天界学園及び周辺
ーーーい」
「おいっ!!、どうした!?シルっ!」
「えっ!?」
急な呼び掛けに意識が覚醒する
「急にボー、として? 体調でも悪いのか?」
「あ、いえ、大丈夫です・・・」
心配そうにこちらを覗き込んで来る背中に巨大な白い翼を背負う黒髪長髪のイケメンが居る
彼の名前はサタナエル
自分の上司にあたる役職の天使だ
サタナエル先輩は怪訝な顔をしながら会話を続ける
「最近、天界も物騒になって来たからな・・・。繋がる筈の無い世界同士が文明の発展によって交易を始めた弊害が出始めてる。お前も疲れてるんじゃないか?」
「・・・・・・そうですね。元老院側も不穏な動きを見せてるので少しづつ探っていますが・・・、成果は芳しく無いですし」
「ストレスや疲労が溜まってるんだろ。ここいらで少し休んだらどうだ?、来週には冥界から異空間航行船の貸与式も待っているんだしな」
異空間航行船
冥界が開発に成功した相互に隔絶された世界同士を移動出来る夢の船だ
冥界はそのアドバンテージを最大限に活用し、今やあらゆる世界で最も発展し、繁栄した世界となった
そのアドバンテージを冥界は他の世界にも貸与しようと言うのだ
天界にとっても願ってもない好機の筈だ
他の世界と良質な関係を有して相互に発展出来る機会なのだから
しかし、天界は一枚岩とはいかず個々に別々の思惑があるのか不穏な空気が蔓延しているのだった
「・・・そうさせてください。明日は休暇をいただき休ませて貰います」
「あぁ、そうしてくれ」
気前良くニヤリと笑う先輩にお礼を告げながら天界学園に併設されたラボから自宅を目指す
遠くからサークルに精を出す他の天使の姿が見えた
彼らは幸せそうな顔をしている
「はぁ・・・・・・」
思わず、ため息が溢れた
彼らは疑う事を知らないのだろう
そもそも何かを【疑う必要性すら無い】のだろう
原因は明確で・・・
この世界には【神が実在している】からだ
だが、それは、変だと・・・
ナニか、可笑しいのでは無いかと・・・
俺は幼少期の頃から悩んでいた
笑顔が溢れて、満ち足りた世界
なのに、自分だけが孤立している感覚
周囲から向けられる視線は【奇異】だった
遠くから聞こえる笑い声
まるで、その声から逃げるように帰宅の足を速めた
カツカツと集合住宅の階段を登る
銀色の扉、ドアノブの上に空いた鍵穴に鍵を差し込み一回しする
さした抵抗も無く鍵はスルリと回った
良く分からない疲れが、纏わりついている様な感覚
部屋に入りベッドに腰掛けるとクラリと目眩を起こした
「くっ、やっぱり疲れてるのか・・・?」
着替えをする事も諦め、そのままモゾモゾと布団に入り込む
うつら、うつらとする内に・・・
いつの間にか、眠りに落ちていた
眠りの中で夢を見る
忘れていた記憶を、取り戻す様に
後書き、何を書いて良いのか悩みます
次回からは世界観を補強する為の設定集やキャラクター達のプロフィールの様なモノを書ければと思います