一人の男とガールズバンド達 Re:boot 作:AZAZEL
蘭ちゃんの星5ガチャを引いてた筈なのに、有咲の星5が出たんですけど……なんで?
て言うか星5って星4と何が違うんすかね、もうゲームにすら着いて行けてない今日この頃
ではほんへどうぞ
うーん、どうしようか…バイト、しようかな
仕送りは勿論十二分に足りてる、だがそれも生活費や水道・ガス等に割り振ると……いやそれでも有り余るな
管理は華蓮がやってるのだが、多分……頼めばお小遣い貰えるだろうけど
「沙綾のパン屋…?いや、それは何かアレだな……」
「何、バイトでもするの幸貞」
「ああ、華蓮…まあちょっと」
「そう……足りないの?仕送りは余ってるし、別にいいわよ」
「それは何か違うからなぁ…いいよ別に」
「……幸貞が言うならやめておくわ、これバイトの情報載ってるから」
華蓮からチラシを貰う、いつの間にこんなに……時給いい所は…Circle?いやこれライブハウスやんけ
……この間、友希那に言われたばっかりだし…ここは俺も自分から動くのも一つ、思い立ったが吉日
履歴書持ってほらいくどー
「君が幸貞君で良いのかな?」
「はい、よろしくお願いします」
「学生さん?凄いしっかりしてるね~…字も凄くキレイだし」
「ありがとうございます」
てな訳で面接受けに来ました、友希那の激励を貰ったんだしなぁ?
まあ、どこまで自分が堪えられるかは分からんが……ま、へーきでしょ
「えっと、音楽の経験とかある?」
「あー…そうですね、昔に少しだけ」
「ほうほう……因みにだけど楽器は何を使ってたの?」
「楽器じゃなくてDTMでしたので、主にPCでの音作りでした」
「でぃ、DTM?確かに最近聞いたことあるかも…機材とかはどうかな?」
リサからよく頼まれる事があるのでそれなりに扱える、俺自身も機械弄り興味があったのもありそれなりに出来る
まさか役に立つ日が来るとはな…何が起こるか分からんのが人生ってもんなのですね
「それなりには扱えます、友人が音楽をしているのでよく頼まれますね」
「……よし!君採用!」
「は、はぁ…随分と即決ですね」
「機材扱える人材は貴重だし、何より男手が欲しかったからね!」
という訳で即日業務のお誘い、今日は休日で暇なのでその誘いに乗ることにした
華蓮にはバイトしてから帰ると連絡しておいた
「取り敢えず今日は予約があるバンドがあるから、セッティングとか頼める?」
「分かりました、やる事さえ分かってれば問題ないです」
「いいね!よしよし、やっぱり男手がいると楽だね〜」
上司ことまりなさんから聞いたが、このライブハウスはどうやらガールズバンドが多いらしい
今ブームなのかな、今日の予約リストを見てみた感じ確かに多そう…そんな所のバイトに男を採用していいのかね
まあそれは俺が気にする事でもないし、俺が問題を起こさなければいい話か
「どうー?上手くやれてる?」
「はい…確かにこの作業、女性だけだと大変かもしれないですね」
「そうそう!そうなのよ、だから幸貞君が来てくれたのは本当に助かってるの!」
「それは有り難いですね……これ、違うスピーカーってありますか」
「え?う、うん…あるけど、どうしたの?」
このスピーカー、何か変……
冗談はさておき、少し調子が悪いみたいだな…こう言うのは一回分解して回路とか見たいんだが
「こいつの調子が少し悪そうなので、分解しようかと」
「ええっ!?ぶ、分解するの!?」
「そうですね、中身を見てみないと分かりませんし…工具ってあります?」
「勿論あるけど…幸貞君、そっちも出来るの…?」
「機械弄りは好きなので」
まりなさんに工具を持ってきてもらい、スピーカーを分解し始める……お、やっぱ回路が埃かぶってるな
これ中の掃除してないだろうな…まあ分解するのも一苦労だし、しょうがないね
「これでいいかと思います」
「凄いね幸貞君…なんでもできちゃうんだね」
「そんな事ないですよ…天才の端くれなんで、俺より出来る人間なんていくらでも居ます」
「そんな事ないと私は思うけどなぁ…」
現に華蓮や晶奈がそうだし……まあそれは今関係の無い話だ、さっさと仕事を片そう
取り敢えず今からの予約分は準備出来た…ので受付方法を教わっている最中
「受付作業はこんな感じだよ、一気に教えちゃったけど大丈夫そう?」
「大丈夫ですよ、大体分かりましたので」
「流石は幸貞君、覚えるの早いね~」
受付は基本的に暇らしい、楽な仕事もあったもんだな
予約表を見る……あれ、何か見たことのある名前が…このバンド名も見たことある気が
「えっ!幸貞くんここで働いてるの!?」
「香澄!あんまデカい声出すな…ってマジか!?」
「受付ではお静かに」
まあ、そうだよね…ガールズバンドが多い時点でそうなるわな
入口から元気よく受付に走ってくる香澄、髪型は猫みたいだがどっちかと言うと犬みたいだな
でもその髪型って星がイメージなんでしょ、ウチの銀髪美少女も猫に見えてるらしいが
「本当に幸貞だ〜、バイト始めたの?」
「よう沙綾、少しな」
「ウチで働いてみればよかったのに、そしたら色々と面白そうだったんだけどなぁ」
「ああ、まあ…それも少し考えたんだけどな」
「じゃあ次の機会があれば考えておいてね」
パン屋のバイトってまかないとかでパン貰えたりするんかな…そんな事ないか
まあ沙綾に頼めば貰えそうだが、それはそれで何かなぁ……食べる事しか考えてないんかコイツ
「まあそれより、はいこれ鍵」
「あ、どうも…じゃあ頑張ってね、ほら行くよ香澄ー!」
「そっちもバンド頑張ってもろて」
渡した鍵の部屋へ向かう…と、その前にチョココロネ信徒のりみちゃんが来た
この間のハーブティーはもう飲んだのかな、チョココロネに合う物を考えるの結構大変だったんスわ
「あ、あの…ハーブティーありがとうござましたっ!」
「どういたしまして…チョココロネとどうだった?」
「凄く合いました!本当に美味しかったです!」
「そりゃ良かったよ、じゃあバンド頑張ってね」
「は、はいっ!ありがとうございます!」
そう言って走って行く…本当にチョココロネ好きなんやね、美少女は何が好きでも大体かわいいに変わりないからな
さて、次の予約まで暇になったな…音楽雑誌か、真面目に読んだことないなそう言えば
暇つぶしに雑誌を読む…いい感じ時間を潰せ、次の予約者が来た
「すみませーん、予約してたものなんですが」
「はい、お名前をお願いいたします」
「羽沢で予約してると思います」
「羽沢……はい、ではこちらの鍵です」
「ありがとうございます!」
次もガールズバンドだな、てか羽沢って…確か商店街に羽沢珈琲店ってあったよな、あそこの娘さんなのかな?
……ん?何かあのイケメンっ娘、どっかで見たことある様な…
それから結構暇な時間が長く、その間も雑誌を読む…最近の流行りとかもよく分からんなぁ
「幸貞君お疲れ様〜、今日は初日だしもう上がっていいよ」
「お疲れ様です」
「どう?仕事の方は」
「そうですね…特に心配事もなさそうですし、大丈夫です」
今日居た感じ、受付やセッティングが主な仕事だったな…でもいつかはライブの準備とかもするのかな
まあライブは別に見ないし、良いか
「そっかそっか、それは良かったよ…あ、そうだ!今度はいつ来れるかな?」
「そうですね…正直言って毎日暇なので、行けない時だけ連絡します」
「本当に!助かる〜」
「ではこの辺りで、お先に失礼します」
あの子らと関わる事にはなるが…まあ平気だろう
友希那の言う通り、何時までも過去を引き摺ってるのも面倒臭い奴だもんな…まあ自分自身じゃ引き摺ってる積りはないんだがな
「おかえり、バイトはどうだったの」
「ただいま…まあ普通かな」
「そう、なら良かったわ…何のバイトにしたの?」
「Circleってライブハウス」
「えっ…ライブハウス?」
「そうだけど……何、その目は」
何その驚愕の目は…まあ確かにそうかもしれんけど
晶奈には『幸貞がバイト?風邪でも引いたの?』と、割とガチめに心配されたので頭に唐竹割りを叩き込んだ
ライブハウスでバイトしてると言ったら、華蓮と同じ反応をされた
翌日
今日は登校日、学校へと足を進める
校門から入った時に金色の異空間と鉢合わせそうになった…マジ危なかった、出会うと笑顔の波状攻撃喰らうからな
「ユキサダさん!おはようございます!」
「おお、イヴか…おはよう」
若宮イヴ…元モデルで現アイドル、更にフィンランドとのハーフだとか…最初は白髪だからロシアかと思った、て言うか属性盛りすぎ
「相変わらず元気みたいだな」
「ハイッ!そういえば先程、彩さんが探していましたが…何か用事があるのでしょうか?」
「さあ、知らんな…俺は用事無いし、放っておいて良いんじゃないか」
「そうですか?」
そうそう、多分だが碌な事じゃない…相手するだけ面倒なだけだろうし
にしてもイヴちゃんも話す距離が近いんだよねぇ、元モデルだから結構こう…凄いんスよ
「それじゃあ俺は教室に行くから、またな」
「分かりました!あっ、いつかライブにも来て下さいね!」
「ああ……まあ、気が向いたらな」
「ハイッ!」
いつ気が向くかは分からないけどね、まあ言わないけど
いつも通りの学校生活を終え、バイトへと向かう…今日は知り合い来ないといいなぁ、まあ確率は低いだろうが
「お疲れ様です、まりなさん」
「あ!来たね幸貞君、今日も宜しくね」
「それで、今日の仕事は何でしょう」
「機材とかは私がやっちゃったから、受付お願いできるかな」
まりなさんが先にセッティングを終わらせていた様で、今日の初業務は受付作業
また雑誌を読みながら時間を潰す…と、女の子が来た……うおでッ
おっと、初対面で流石にそれは失礼だな……にしてもだろコレは
「あのー、上原で予約してたんですが…」
「上原さんですね、こちらの鍵になります」
間近でみると本当に凄いなコレ…何を食ったらこんな育つん、華蓮と晶奈もそうだけど
でもあの二人、彼氏とか作ったことないよな…まあどうでも良いけど
「貴女もガールズバンドを?」
「はい!after glowって言うんですけど…知ってますか?」
「すみません、ここ最近は音楽にあまり触れていなくて」
「ああいえ!気にしないでください!そういえばお兄さんは最近入った人ですか?」
何かどっかで聞いたことあるバンド名だな……リサだったか?て事は友希那も知ってるかな
「はい、昨日からバイトで入りました導寺峠幸貞です」
「私は上原ひまりです、これから宜しくお願いしますね…あっ!メンバーが来たのでまた今度お話しましょう!」
「はい、では頑張ってください」
受付業を済ませ、また雑誌へと視線を向ける…暫くすると次の予約者が来た様だな
……何か見たことある人ですねぇ、今あんまり会いたくは無かったけど…しかも芋づる式に面倒事が舞い込むのが見える見える……
「すみません、氷川で予約していた者ですが…って、導寺峠さん!?」
「人違いじゃないですかね、これ鍵です」
「あ、ありがとうございます…って、導寺峠さんですよね…何故誤魔化そうとしているのですか」
「いや別、特に理由は無いですが…リサと友希那も来てるんですよね」
「そうですが…呼んできますか?」
「やめて下さい」
裏方にでも下がろうかな、もう紗夜さんに鍵渡したし…業務的にはもう終わった
なんて思ってるとリサが来てしまった……タイミング悪ぅ、ここで来るかよ
「カギ借りれた~?」
「はい今井さん、借りれましたよ」
「じゃあ早く行こ…う……え?」
俺を見ながら目を見開くリサ…早く練習した方が良いんじゃない?(良心)
あっ…銀髪美少女も来ちゃっ…たぁ……もう今日は帰ろうかしら、はや上がりって出来ますかね?
「ゆ、ゆゆ幸貞!?」
「リサ、あまり大きな声を出さないで頂戴…周りに迷惑がかかるわよ」
「あ、ごめん…じゃなくて!幸貞が!」
「幸貞?彼がどうかした……の…」
「あ、うす…俺、休憩行くから」
取り敢えずその場凌ぎで裏方へと逃げ込む
まあいつかは出会うと思ってはいた、時間の問題だと言うこと…こうなれば仕方がない、これは俺が始めたバイトだし
「おつかれー…ど、どうしたの幸貞君?」
「いえまぁ…少し覚悟を決めただけです」
「えぇ…本当にどうしたの…?」
「お気になさらず」
俺の望む未来は、幸せの山を使って不幸の谷を埋める事
不幸のドン底が無ければ、幸せの絶頂も無い…そんな平坦で、何もない道
劇的じゃなくていい、刺激的でもなくていい…静かに、ただ静かな日々を過ごせればそれで良い
「ま、まあ何かあるなら相談に乗るからね!」
「あるがとうございます…まあ大丈夫ですよ、そこまで柔な精神してませんので」
「そ、そう?無理はしないでね」
「本当に不味くなったら相談しますね」
さて、まあ…取り敢えず業務を頑張りますか
あと楽曲もいつの間にか格上げされてたりしてるし
Ringing Bloomとか28じゃなかったっけ、いつの間にアンタ29になったのよ
今になってはRとかonenessが懐かしい曲になってしまったのね……時間が経つのって早いわ
ではでは、またお会いしましょう