一人の男とガールズバンド達 Re:boot 作:AZAZEL
ピックアップ全然出ないんですけど、どうなってんすかバンドリさん
チュチュかレイヤの星5が欲しいのに、何で違う星5を出すんですか(純粋)
ピックアップはどうなってんだピックアップは!
ではほんへどうぞ
さてと、機材のセッティングはオッケー…後は何がする事あったかな
……背後から天災の気配、緊急回避発動
「ユッキー!!!」
「危ねっ」
「あー!?避けたな〜!!」
飛び込んできた天災をひらりと躱す、しかし流石のフィジカル…すぐに旋回して俺の腰へと飛びつく
なしてこうも距離が近いのやら……しかもアイドルやろ君等さぁ
「女の子が自ら飛び込みに行ったのに避けるなんて!ユッキー酷いよ!!」
「声デカ…後ろから急に飛び付かれる身にもなれよ、どう考えても避けるだろ…あと仕事出来ないから離れて」
「やーだもーん、アタシを避けた罰だ!」
「歩きづらい」
「じゃあおんぶして?」
「何言ってんだこの子…おい、登るな」
蝉のように俺の背中へと張り付く、何してんの本当に
氷川日菜……紗夜さんの妹、天災基天才…晶奈や俺と同じタイプのやらなくても出来るタイプ
時折、何知らぬ顔でとんでもない爆弾発言をする時があるのはご愛嬌…処理が非常に面倒臭いが
「日菜ちゃーん!どこ行ったのー?」
「丸山先輩、これどうにかして」
「あ、幸貞く…ってうわあ!?日菜ちゃん!?」
そういや、よくよく考えると天災も俺より一つ上なのか……氷川先輩とか、日菜先輩ってなんか呼びたくないな
反応が面倒臭そう、目に浮かぶから絶対に言わん
「ちょっと女王様呼んできて」
「じょ、女王様って千聖ちゃんの事?名前で呼んであげてよ…でも分かった!」
「善処します……まあ、直す積りはないけども」
まあ考えておこう、白鷺先輩?千聖先輩?……何かしっくりこないんだよなぁ
やっぱ女王様が一番しっくりくるでしょ
「ねーねー、よく考えるとさー…アタシってユッキーの一つ上だよね?」
「そうだな、お前が二年生ならそうじゃないのか…それで、それがどうしたんだよ」
「何で彩ちゃんは丸山先輩なのにあたしの事は『お前』とか、『天才』とか呼ぶのさ」
おい、字が違うぞ…天才じゃなくて天災の方だからな、そのへん間違えるんじゃないぞ
「せめて名前で呼んでよー、ほら日菜って」
「氷川妹」
「そんなのやーだー!日菜って呼んでよー!」
「耳の近くで騒がなで、俺の鼓膜を破る気か…そろそろ集まるんだろ、バンドの所に行けよ」
「呼ぶまで離れないもん」
なにその拷問、この体勢だと確実に女王様に怒られるぞ…序に俺へ飛び火するかもしれないんだから大人しく降りて
なんて言ってたら来ちゃったじゃん女王様、まあ呼んできてって言ったの俺だけど
「ほらはーやーくー!」
「耳元で騒ぐなって言ってんだろ、ほら女王様がご到着なされたぞ」
「誰が女王様よ」
笑顔を浮かべながら若干青筋を立てる女王様
流石アイドル、いついかなる時も笑顔を忘れないその精神には素直に感服ですわ
「日菜ちゃん、貴女はアイドルなんだから行動は少し考えてから動いてちょうだい」
「うん!だからしっかり人目につかないようにここまで来たよ」
「違う違う、そうじゃなぁい…なにスニークしてんの」
「あのねぇ日菜ちゃん、そろそろ打ち合わせをするから来てくれなきゃ困るのよ」
「ちぇー…しょうがないなぁ、ちゃんとアタシ達も見てよね!」
「はいはい、観るよ」
それだけ言うと女王様に手を引かれていった
俺の気力があれば見るよ…精神力が余ってればな、しかし何だか元気っ子が多いねぇ
さてと…そろそろ始まるのかな、行くか
会場へと入る…結構入ってるんだな、まあそりゃあ香澄や友希那のバンドが出るもんな…アイドルも来る訳だし
うん、香澄は元気なのが一番輝いてるね
なんと言うか…元気なバンドだったわ、あれはあれでRoseliaやパスパレとはまた違った良さがあるな
次はafter glowか、説明には王道ロックとか書いてあったかな
随分とまたマニアックなとこを選んだもんだねぇ、詰まらないやつはトコトン詰まらないと言うからな
はてさて、見せてもらおうかな
ほう、これまた良いロックだな…これはこれで面白い、それぞれの個性が活かされてる
パスパレは…バンドなんだよな、アイドルグループだけども
思ってたが新しいジャンルよな、アイドルバンド…無くはないのかな?よくは知らないけども
ほう、これはこれで面白い
途中で日菜が俺に気が付き、ウィンクを送ってきた…ファンサは程々にして下さいね〜
アイドルバンドとはまた珍しいもんを作ったよなぁ、当初は色々とあったらしいけど上手くいってるみたいだし
えー次は……ハロハピね、はいはいそうね
まああそこは説明不要だろうよ、笑顔が一番…笑いのハーモニィ
何だあのぬいぐるみ……誰が入ってんだ?
見た感じ美咲ちゃんかな…ぬいぐるみに入ってDJするって、結構な重労働ですわよ
……DJか、気持ち悪くなってきたな
次がロゼリア…まあ、聞いたら裏方に戻ろうかな
うーん、気分が最低……吐きそう
本当、黒歴史も然りだが…本当にいい思い出がないな、ライブ会場ってのは……嫌になる
気が付けば会場から出ていた、自分でも分かるくらいに変な顔をしているなこれは
こりゃ駄目だ、暫くは友希那達に顔見せられねぇや…気持ちも悪い、気分は最悪過ぎる
それから少し裏方の方で横になる…気分は大分良くなってきた、そろそろ起きても平気かな
「はぁ…そろそろ受付に戻るか」
「幸貞君、横になってたみたいだけど大丈夫そう?」
「え、ああ…大丈夫ですよまりなさん、御心配をお掛けしました」
「うん……無理はしないでね?」
「はい、もうすっかり良くなりましたから」
受付の椅子に腰掛け、少し天を仰ぐ……何とか大丈夫だな
そう言えば友希那に感想とか言わんといけんのかな、まあその内自分から来るか
今は自分から動く気にはなれない
「幸貞、大丈夫?」
「んー?ああ、リサか…俺は至って普通だぞ」
「……嘘吐き、あたし達の演奏聴いてる時の幸貞…すっごい苦しそうな顔してたよ」
「いやぁ?そんな事ないと思うがなぁ」
「誤魔化さないで……大体の事は晶奈さんと華蓮ちゃんから聞いてるけど…何があったのか、教えてよ」
「……じゃあ、少し外の空気を吸いに行くか」
まりなさんに許可を貰い、circleから少し離れた場所にある公園へ二人で向かった
変な時間帯なので、公園には人っ子一人居らず…閑散としている
「さて、取り敢えずは…現状の話をして、昔話をするか」
「……本当に話してくれるの?」
「聞いてきたのはリサの方だろ…それに、もう俺にとっては唯の笑い話だ」
今の俺は、何に対してもやる気が起きない…無気力そのものと言っても良い
何をしても無駄・無意味だと思う気持ちが先行して、どうにも身体が動かない…一種の虚無感に近かい
昔からそうだった訳ではない…筈なんだが、今じゃこの有り様…変わろうにも虚無感が顔を出して結局何も出来ずにいた訳だな
「大体の要因は俺も分かってる積りだが……何だよリサ」
「ごめん…本当にごめんね…」
「な、何…どうした?何に対して謝ってるんだよ」
「あたしは、ずっと幸貞と一緒に居たのに…少しも気付つけなかった、気が付けてたらあたしにだって…何か、出来たかも…しれないのに」
「…いやまあ、こうなったのは中学入ってすぐだし…あの頃はリサも友希那も色々と大変だっただろ」
「で、でも…」
「それじゃあ、次は昔話でもするかな」
知っての通り、俺には二人の姉が居る
長女の晶奈は何もやらなくとも何でも出来てしまう天才型
次女の華蓮は努力することが大好き、それ故に努力だけで晶奈と並ぶ程に何でも出来る秀才型
そして俺は晶奈と同じ天才型…スペックは劣るが、それでも周りから見れば十分にハイスペなのは間違いない
まあ小学生まではよかった…問題は中学になってから
俺は晶奈や華蓮と同じ中学に入った…今思えば多感な時期なんだなぁと笑えるが、当時はそうもいかない
それはどこいに行こうとも付いてくる、姉達の実績と結果…そして俺がその弟であると言う事実
「昔からこんな性格をしてるから、生徒会とか学校運営に関わる気なんて微塵も無かった訳よ」
「…晶奈さんと華蓮ちゃんは、生徒会だったもんね」
「ああそうだ、『お前はやらないのか』とか…『お姉さん達はやってるぞ』とか、生徒どころか教師まで言ってくる始末だし」
「……そう、だったんだね」
鬱陶しい日々を過ごす内に、結局これは俺がやったところで『姉がそうだった様に、コイツも出来て当たり前』だと思われるだけ…と言う思考に至った
それから俺は習い事を全て辞めた
姉に連れられ始めた剣道、柔道、空手、弓道、総合格闘技…その他にも多分あったろうが、忘れた
勿論だが親父や母さん、晶奈と華蓮にはかなりの心配をさせた
まあ今まで嫌な顔一つせずに熟していたのに、唐突に全て辞めたいと言ったから当然と言えば当然だろう
「晶奈と華蓮は自分達の所為なんじゃないかと思ってるらしいが、俺だって別にあの人らが嫌いな訳じゃない」
「仲良しだもんね」
「ああ、それは今も昔も変わらん」
何かを成す事に、自身の功績ではなく姉達の威光が入り込んで来るのならば…最早、何をしようが純粋な評価は下されないだろう
そうなればもう、いよいよ俺は何かを『行う』意味が無くなってくる
「まあ、そう言う事だ…何したってあの人らと同じ扱いされちゃ、やる気も失せてくるもんだよ」
「幸貞……」
「あ、そうそう…俺がライブが嫌いなのは、昔に少し齧ってたDJ業の所為なんだよね」
「……何があったの」
「ああいや、特段に新しい事があった訳じゃないが…まあ唯、結局何をしてても虚無感が抜けなかっただけで…」
自分に嫌気が差して、嫌悪して…それがたまたまライブハウスだった訳で
ライブハウスに居るとその時の嫌な感情がフラッシュバックする……ただそれだけ、ライブと言う行為自体もそれに該当するみたいで
「いや〜、今日も最初の方は良かったんだけど…やっぱまだキツイみたいだな」
「……無理させて、ごめんね」
「いや別に無理はしてないぞ…行けるとこまでやってみたら、そうなっただけで」
「でも辛そうな顔してたじゃん、そういう顔したってことは無理してたってことでしょ」
「あー…いや、まあ……」
同じベンチに座り、隣にいるリサに詰められて少し横にずれる
あくまで俺の気持ちの問題であって、別に誰かが気にする様な事じゃないと思うんだがなぁ……
俺の手に自分の手を乗せ、反対の手を膝に置き…なんか近くない?
「な、なんすかリサさん…近くない?」
「幸貞、これからは何かあったらすぐに言うこと」
「う、ういっす…まあ善処します」
「善処じゃなくて、絶対に…いい?」
「えー…あー、うん…分かった分かった」
「本当に?約束だからね、指出して」
そう言って小指を出すリサ……今時、指切りげんまんってやるんやな
それやったのなんてもういつの話やら…そもそもやった事あったかすら覚えてないけど
「それやるの…?」
「やるの…どうせ幸貞、守るつもりなんてないんだろうけど」
「そ、そんな事はない…よ、多分」
「ちゃんとあたしの目を見て言ってよ」
どこまでが抱え込み判定なのかが分かんないからね、しょうがないね
俺は別にそう思っていなくても、リサから見てアウト判定になった時点で怒られるの俺だからな…何か理不尽じゃね?
リサと指切りをする……指切り終わったからそろそろ離れてくれてもいいんじゃなすか
「……おい、いつまでこの距離に居るんだ」
「え〜、もうちょっとこのままじゃダメかな?」
「もう指切りもしただろ、ちゃんと約束守るって」
「ホント〜?でも幸貞は今までの前科があるからなぁ〜」
「じゃあ何だ、買い物に付き合って欲しいとか言う積もりか」
「ん〜、それもいいけど…せっかく近くにいるから、昔よくやってたハグでもしとく?」
何言ってんだこのギャル……お互いの年齢を確認してから言って下さるかな
だが有無を言わさずそのままリサが正面から抱きつく…必然的に耳元にリサの顔が近付く
「あたしも友希那も、幸貞の事はずっと幼馴染だと思ってるよ」
「そうか、それは有難い限りだな」
「本当に思ってるの?も〜、幸貞はもう少し喋るのに抑揚をつけた方がいいと思うな」
「本当に思ってるさ、俺には勿体ないくらいの幼馴染だよ」
抱きしめる力が強くなる……ギャルめっちゃいい匂いすんな
確かに小学生の頃とかはよくハグをせがまれたかな…友希那も居たような気がするけど、如何せん昔の記憶過ぎて
「だから幸貞、ちゃんとあたし達にも分けてね」
「……何をだ?」
「分かってるくせに……」
俺の重みを誰かに分けるつもりは毛頭ない
これは俺の背負うべき物であり、誰かと分けて負う様な物じゃない
まあやってない楽曲がめちゃくちゃ増えてたんで、石稼ぎは暫く困らなさそうですが
今になって狂想曲フルコン出来た、やってない内に上手くなっててワロタ…まあ他の音ゲーで鍛えられてますから(適当)
ではでは、またお会いしましょう