我、Vtuberになる。「フハハハハハハハ!!存外Vtuberも楽しいではないかフハハハ!!!」   作:ばぐひら/Baguhira

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一話 あんのクソ神がァァァァァ!!!

「ふん、ではそろそろ始めるとするか」

 

 

とある日の何の変哲もない自室で…いや、違うか

今日は記念すべき日だな、何故なら!

 

 

コメント

:そろそろじゃね?

:お、姿でた

:待ってました!

:これはまた大分、いやかなり癖がすごそうw

:早くしろやこちとら全裸待機してるからそろそろ風引くぞ??

:待ち遠しすぎて朝しか眠れなかったぜ…

:変人ばかりで草w

 

 

この我がVtuberデビューするのだからな!!

 

 

いきなり何故こんな事になってしまっているのか、事情を説明するとなると少々面倒なのだが仕方有るまい。何があったか、それを回想として振り返ってみるとしよう…

少し遡り…そう、あれはこの我が前世で死んだ後の事………ああ、今でも鮮明に思い出せる

 

 

――――――――――

 

 

「突然ですが、あなたは死にました」

 

 

「………は?」

 

 

目が覚め、知らない少女がそんな事を言ってきて俺は困惑した

俺はごく普通の学生だった。勉強も運動も人並みで、特筆した才能も何一つ持ち合わせていない一般的でなんの面白みもない人間。趣味でゲームやら小説やらにハマってからはそれにのめり込んで、友人からは所謂オタクというやつだと指摘されたこともある。ただ、それだけのどこにでも居る人間、それが俺だった

 

目の前の少女を見る。決してやましい意味ではなく、ただ観察しただけだ。だから俺は断じてロリコンではないというのだけは分かってほしい。

少女は金髪であった様に感じるが、黒髪だとも感じるし赤髪だとも感じる。何故だろうか、見て数秒で異常に気づく。その少女のことを正しく認識することができないのだ。ただ背は小さく小柄、顔はかなりの美形、そして女性、このことだけはハッキリと理解できた。

 

 

「あぁ〜〜、何がなんだかわからない〜って顔してますね?良いでしょう、教えてあげます」

 

 

「え、あ…はい?」

 

 

仕方ないなぁ〜みたいな顔をしてきた少女に少し呆れながら、おとなしく説明を聞くことにした

 

 

「まず大前提として、あなたは死にました。最初にも言いましたね」

 

 

「いやそこぉ!!まずじゃねぇよ何で死んだんだよ俺!なに当たり前に流そうとしてんの?ねえそこ大事だから!一ッ番重要だから!?」

 

 

前言撤回、おとなしく聞くなんて無理だわ。俺は大声で少女に抗議した、すると少女はやれやれとでも言いたげな顔で話し始める。曰く、俺はもともと死ぬはずではなかったらしい。全く別の会社員の人が不慮の事故で亡くなる筈だったとか。だがしかし、死と転生を司る神様の手元が狂いその場に居たなんの関係もない俺が死ぬこととなった。でもそれだと俺があまりにもかわいそうで、初めは生き返らせようとしたがここでまたもや問題発生。俺の家族の行動が想定よりも早かったらしく、すでに俺の肉体は火葬済み。無事生き返らせることはできなくなった…ということらしい

 

…………………………は?

 

 

「おいこらテメェ、何してくれとんじゃ」

 

 

「そんなこと私に言わないでくださーい、私のミスじゃないし?」

 

 

俺の言葉に少女は悪びれる様子もなくそう言い切った。

こいつのせいじゃないにしろ、俺は神に殺されたわけだ。やはり神はクソ、ハッキリ分かんだね!

まぁそんなこんなで、情報過多で脳が正確に情報を処理できてないわけだけども。ここは一旦飲み込んでおこう、じゃないと話が進まん

 

 

「そんで、俺をどうするんで?わざわざこんな話までして、何かあるんでしょ?」

 

 

「あははッ!鋭いねぇ。そ、君をここに呼んだのはとある提案があるからさ」

 

 

「提案?」

 

 

少女の言葉に俺は思わず聞き返す。そしてその言葉を待ってましたと言わんばかりに、少女がその提案を口にする

その、魅力的な提案を

 

 

「君…転生しない?」

 

 

「………転生?」

 

 

転生について少し興味を惹かれ、少女に転生のことを聞き出そうとした。しかし、それが失敗であったとこはすぐに理解した。俺の呟きが聞こえたのか、突然少女は目の色を変えたかと思えばいきなり早口でまくし立ててくる

 

 

「お!転生に興味があるのかい?なら早速体験してみようか!心配しなくとも転生特典位は付けてあげるよ!時代は現代でいいよね?よし!早速行ってらっしゃい!!!」

 

 

「え?は?おい!待ッ…テメェぇぇぇぇアアあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?」

 

 

――――――――――

 

 

そうして、俺は転生を果たした。あんまり実感はないけれど、恐らく転生したんだろう

あのクソ神、俺が了承する前に早口で転生させやがって…たしか、転生特典はランダムにするんだっけ?

はぁーーーーーーーーーーーーーーー…(クソデカ溜め息)

 

今度あったらぶん殴ると心に決め、少し周りを見渡してみる

 

 

「ここは…俺の部屋か」

 

 

そこには棚やクローゼットなどの家具が小綺麗に並べられており、何故か直感的にここは俺の部屋だと理解した

色々気になって探索してみるが、ごく普通の一軒家の間取りであることが分かった。そしてテーブルの上に一枚の手紙らしきものを見つけた

 

 

「“やあ、君を転生させたあの神様だよ!さっきぶりだね?ここは君の家、この世界における君の帰るべき場所さ。君のためにわざわざ用意したものだよ、戸籍や生活費も特別に用意させてもらった。これから第二の生を楽しむと良い。あ、そうそう転生特典なんだけどね?…まあ鏡でも見たらわかるんじゃない?それじゃーね、『ギルガメッシュ』くん!”」

 

 

「…なんか嫌な感じが、気の所為だよな?」

 

 

嫌な予感を感じながらも俺は洗面台に取り付けられている鏡の前まで歩く、そうしてそこに写っていたのは紛れもなく“Fateでおなじみ慢心王”の姿であった。そこで俺は一度深呼吸をし、そして叫んだ。その時だけは近所迷惑なども考えず、ただ心のままに言い放つ

 

 

「あんの…クソ神があぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

 

 

その瞬間、神は大抵クソと記憶の奥底に刻み込んだのだった………

 

 

――――――――――

 

 

「はあ、これからどうするか………」

 

 

叫びに叫んだ後、俺は今後のことについて真面目に考えていた。そりゃあ当然である、なにせ英雄王になったんだから。普通に暮らしていたかっただけなのにどうして…?

 

 

「…お、スマホあんじゃん。これ俺のスマホか………よし、現実逃避だ」

 

 

俺はちかくにあったスマホを手に取り、インターネットに逃避行を始める。うっわ、何にもアプリが入ってねぇ…よし、何かしらゲームをインストールしようっと……………あれ?FGOが無い?いや…それどころかFateシリーズそのものが無い…?マジ?えー?何しよう、久々にネットサーフィンでも………ん?

 

俺はとある記事が目に止まり、その記事をまじまじと見つめる。そこには、所謂Vtuberと呼ばれる者たちが楽しく配信をしているところが切り取られており、記事の見出しに大々的にこう書かれていた

 

 

“Vtuber事務所「ブイムル」、第三期生募集中!!”

 

 

「…へぇ」

 

 

Vtuberは前世から好きだった。記事に興味を持った俺は、早速準備を始めた。折角二回目の人生なのだ、楽しく生きないでどうする?転生特典まで貰ったんだ…どうせなら、自由にさせてもらうぞ?

 

 

「(Vtuberかぁ………楽しそうじゃん)」

 

 

そう思って、俺はスマホの画面をタップした

 

 




今回はここまで!いかがでしたでしょうか?続くかは不明!
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