我、Vtuberになる。「フハハハハハハハ!!存外Vtuberも楽しいではないかフハハハ!!!」   作:ばぐひら/Baguhira

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かなり期間が空いてしまいましたが許しておくれ。今回もそこまで長くないです



三話 第三期生ギルガメッシュ

 

「…もうすぐ始まるなぁ」

 

 

私は鹿狩 林香。今日、というか後数分後に初配信をするブイムルの第三期生、ギルガメッシュのマネージャーです。今現在は事務所の一室で彼の配信画面を開いて待機中、片手にコーラ、もう片方にポテチを装備…完璧ですね。彼の中の人、神埼さんとは何回か顔を合わせてはいるのですが、彼の人柄を知ってから余計に何かやらかさないかが心配で仕方がありません。最初はもうキャラ作りでもしているのかと少しだけ感心していましたが、後から全部素でやってると知ったときは衝撃でした。

 

だって素であんな喋り方する人なんて普通居ると思わないじゃないですか?なんですかあれ、顔が良いから様になってますけど絶対友達少ないですよ、失礼ですけど

そんな感じで待機しているとあっという間に配信予定の時間となり、彼の姿が映し出される

 

 

『フハハハハハハ!よく来たな雑種共!!』

 

 

コメント

:うるさっ

:きちゃーー!!!

:初手大声で鼓膜ないなった

:すっごい高笑いw

:癖が強いんだよなぁww

:w

:雑種共て…もしかして俺等!?

:まあうん、知ってた

:わあイケメン

 

 

「炎上しても知りませんよ!?見に来てくれてる人たちに雑種って…もう止めませんよえぇ、好きにしてください!どーせ後始末は私が駆り出されるんですから!!」

 

 

思わず大声を出してしまった私は悪くないと思う。ただでさえ最近は何徹したのかも定かではないのにこれ以上に面倒事が起こりそうな事言うんですもん!………と思ったけどよくよく考えたらこの事務所に所属してる人って皆何かしら面倒事起こしますからあんまり変わらないのかもしれません。

 

…後で社長にクレーム入れてやる。

 

しかしそんな私の心情とは裏腹にコメントから「うるせぇw」「鼓膜…ワイの鼓膜…どこ?」「あれ故障か?音が聞こえなくなったが」などあからさまにおふざけなコメントがいくつか流れていく。あれ…?掴みとしては上々じゃないですか?

 

 

『本来ならば不敬だ何だと言うところであるが…良い、許す。なにせ今回は初配信なのだからな!フハハハ!!!』

 

 

コメント

:草

:草

:w

:テンションたけぇw!

:キャラが濃いw

:こういうキャラね把握w

:勢いすこ

 

 

『さてと、早速自己紹介をしてやろう!一言一句聞き逃すことは許さんぞ雑種共!我の名はギルガメッシュ、英雄王ギルガメッシュである!!フハハハハハ!!!』

 

 

英雄王ギルガメッシュ。古代メソポタミアの地、神代とも呼ばれる時代で人類最古の英雄譚であるギルガメッシュ叙事詩の主人公にして王。今現在はサーヴァントと呼ばれる使い魔として現代に召喚されている…という設定である。実はこの設定、彼が直々に運営側に提案して押し通したらしい。何でもこれだけは譲れないだとかなんだとかで、見た目もママさんに無理言って描いてあった当初のものを一から描き直してもらったとか。そしてママさんは悲鳴上げてた。まぁ…あの人に関してはご愁傷さまとしか

 

ちなみにギルガメッシュ以外知り得ないことなのだが、設定としてはまんまFateをパクってて、サーヴァントやらなんやら本家と全く同じ設定なのである。本人曰く「この世界にはFateないしやりたい放題なのだよ!フハハハハハ!!」との事、反省も後悔もしてません

 

 

『さて…本来ならこのまま軽く我の紹介をして、配信を終えるのが良いのだろうが…そんなものは知らん!なんだそれは、それではなんの面白みもないではないか!!』

 

 

コメント

:う〜ん、この

:運営に歯向かってやがるw

:面白みがないww

:君の後に新人まだ二人残っててこのふざけようw

:ぶちまけたw

:草

:これが3期生のトップバッターの貫禄よ

:うーん、推せるw

:チャンネル登録したわw

 

 

「…え?」

 

 

素直に思ったことをぶつけるギルガメッシュ。鹿狩は嫌な予感がするも、暴走しブレーキの外れている馬鹿を止める手段などは持ち合わせていない

 

 

『というわけだ、すまんが此度の配信の大半は“これ”で終わるやもしれん』

 

 

コメント

:これ?

:なんだなんだ

:?

:なんやろ

:ドキドキ、ワクワク

:www

 

 

「な、何をする気なの…?」

 

 

『それは………これだ!!!』

 

 

ギルガメッシュの配信画面にデカデカと、ある画像が貼られる。『教えて!英雄王〜!【ギルガメッシュってなに?メソポタミア神話とギルガメッシュ叙事詩】』と書かれたそれは、本来ギルガメッシュのマネージャーである鹿狩、そして運営側が何一つ想定していなかったもの。つまるところ、ギルガメッシュの独断暴走である

 

 

『さて、ギルガメッシュ叙事詩を語るうえで欠かせぬのがやはりこの我。初めにこの我の事について詳しく説明していくとしよう、ギルガメッシュとは古代メソポタミアにおける歴史的な王でありーーー

 

 

「ほんとに始めたよ!嘘でしょ!?」

 

 

そうして三期生のトップバッターであるギルガメッシュの初配信は、何故か配信の半分以上の時間を神話の話にすり替えるという偉業を成したのである。そうして後日、優秀な切り抜き班たちが上手く配信を切り取った動画がプチバズりしたのはまた別の話。

 

 

 

――――――――――

 

 

「…ふう、終わったか。少し、のどが渇いた………」

 

 

配信をしっかりと切り、装着していたヘッドホンを外して一息つく。

直ぐ側にあったペットボトルの水を飲み干し、つい先程まで配信をしていた自身のディスクをぼんやりと眺めながら、今回の配信の事を振り返る。

 

掴みはできた。少なくともリスナーの大部分には好評だな、悪くない。無断とはいえあのことが余程視聴者に刺さったと見える、ちゃんと無断で無許可だし、マネさんからのお叱りは逃れられないな

 

その時、傍らに置いてあったスマホが振動する。

 

 

「ん?通知がこんなに…?いったい誰から………ーーー

 

 

スマホを手にとって見てみると、99+と書かれた通知の数。

 

 

ーーーよし、見なかったことにしよう」

 

 

その全てがマネさんからのものだと人目でわかる。俺はそっとスマホを裏向きにして置いた

俺は何も見ていない。オーケー?

 

 

「さて…他にやることもないからな。うーむ…折角だ、同期の奴らの初配信でも覗いてやろう。名は確か…籾慕とデュースか。そして俺の次に配信するのは…籾慕の方か」

 

 

俺は籾慕の配信待機画面を開く。時間を見てみると予定の時間まで後10分程度の空きがあった。なのでその間に俺はポテチとコーラを持参、配信を視聴する体制に入る。同期である第三期生、籾慕 火鈴。そしてデュース・バット。この事務所にいるライバーにまともはいないので、少なからずコイツらも大概イカれているのだろう。何故か社長、まともは絶対にデビューさせないんだよな、なんでも混沌さが足りんだとかで。けどそこが余計に面白くさせているから俺としてもそれでいいんだけど

 

さて、籾慕とデュース。俺の同期たちがいったいどのような配信をするのかひどく楽しみである。

 

 

――――――――――

 

 

「さーて、それじゃあ初コラボ配信行ってみよっか!!」

 

 

「おー!」

 

 

「えぇい離せ!ふざけるな我は認めんぞ!!!」

 

 

後日、急遽三期生全員のコラボ配信が始まった

 




…次はなるべく早く投稿できるよう善処します()
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