我、Vtuberになる。「フハハハハハハハ!!存外Vtuberも楽しいではないかフハハハ!!!」 作:ばぐひら/Baguhira
「やあやあ皆のもの、またせたな、籾慕 火鈴ッだぜ!書いてある通り、今日はコラボ、さあさあ早速自己紹介しろです」
「いや随分と雑な導入だなおい!まあいいか、デュース様だ!!そして〜?」
「………」
「そして〜?」
「……………」
「そしt「えぇい黙れ!なんだ貴様はそれしか言えんのか!?」はいこちらギルガメッシュでーす!!」
コメント
:wwww
:ww
:草
:草
:笑った
:いやいやじゃんw
:声色でわかる、すっごい嫌そう
:無理やり☆
:まさか初配信の次の日にコラボとは
:声の感じからしてまさかオフコラボ!?
「いえーーい!コラボ、だよ君たち。ほらもっとテンションを上げるのだほらほらほらほらほら!」
「しっかし、こんな早く三期生が全員揃うなんてなぁ…」
「我は半ば無理やりであったが?というか貴様らが無理やり我の家に押しかけてきたのであろうが」
「それはごめんて」
「僕悪くない、よ?」
「貴様がすべての元凶であろうが!!」
今、俺は
――――――――――
「………『すみません』?」
始めは一通のメッセージだった。初配信があった日の翌日、俺は特に予定もないのでどの様に過ごすか決めあぐねていたのだが、そこにマネさんからメッセージが届いた
『すみません』
たった一言、それだけの何を伝えたいのかわからないメッセージに俺は首をかしげたが、それもすぐに理解することになる
“ピーンポーン”
「………なんだ?」
突然、インターホンの音が部屋に響く。誰だ?俺は何も頼んでなどはいな“ピーンポーン”いはずだし、そもそもこの世界に転“ピーンポーン”生してまだ数ヶ月も経っちゃいない俺の交“ピーンポーン”友関係なんぞたかが知れてる。事務所関連かと“ピーンポーン”も思っ“ピーンポーン”たがわざわざ足を運ん“ピーンポーン”でくる必“”ピーンポーン要“ピーンポーン”もな“ピーンポーン”い“ピーンポーン”
……………
“ピーンポー「さっきから煩いわァァァァ!何度も何度も押すでない!聞こえておるわ!!!」
流石に堪忍袋の緒が切れた俺は怒鳴りながら勢いよく玄関のドアを開く
「うわァァァァァ!!!!!」
「………うるさい」
「………誰だ貴様ら」
そこには見慣れない男女が俺の玄関前にスタンバっていた
――――――――――
「ほーほーここがギルの家、思ったより小綺麗なの、だなっ!」
家に上がるなりいきなり散策し始めた少女。身長は160程だろうか?小柄で背丈に合わないダボッとしている黒いパーカーを身に着けている
「…すまねぇな、俺はよそうって言って止めたんだが、コイツ一切聞く耳持たずでよ?挙句の果てにはどうやってかしらね―が、お前んとこのマネージャーさん説得しやがって行く口実まで作っちまって」
「………はぁ、もうよい過ぎたことよ、貴様に悪気がないとわかっただけまだマシだマネさんのアレそういう意味かよ…」
そう言うがまだどこかよそよそしく申し訳無さそうにしている体格のよい青年。整った顔立ちにシャツを上手く着こなしている、いわゆるイケメンと呼ばれる部類の人間である
上げる前に聞いてみて驚いた、どうやらこいつらはブイムル三期生、つまり俺の同期である籾慕 火鈴とデュース・バットの中の人らしい
「ん〜ここにもないか」
「…さっきから何をしておるのだ貴様は、ベットの下をガサゴソガサゴソと」
「ん?隠されたエ◯本でも眠ってないかなと」
「そんなもの無いわ!!というか人の家で真っ先にすることが
少ししょぼくれた顔をする籾慕
籾慕 火鈴。本名、暁羽 鈴
「えぇいデュースよ!貴様も此奴の暴走を止めるのを手伝わぬか!!」
「しょうがねぇなぁ…ほら、火鈴ちゃん。そろそろやめな?」
「うるさいデュースは少し黙ってて」
「………ハイ」
「驚くほど使えんな貴様!?」
身を縮こませてしょんぼりした表情を浮かべているデュース
デュース・バット。本名、廬峰 蒼空
「………ない、ない、なさすぎる」
「ようやく止まりおったか貴様…どうだ?もう観念するがよい」
あちこちを漁り続け、あらかた漁られたかとなったとき、籾慕の手がピタリと止まる
そうして少し考える素振りを見せ、なにかに気がついたような表情を浮かべる
「………まさか電子書籍?」
「まだ言うか!?」
――――――――――
「………で、なんやかんやあって配信する流れになったんだよな」
「我が逃げようとしたのを貴様ら二人が取り押さえてきたのだろうが!というか配信もだ!せめて一言我に通さんか!」
「………てへ」
「てへで許すわけかろうが貴様おい」
コメント
:かわいい
:う〜ん、無罪
:許す
:ww
:チョロいのが多いなw
:しゃーないかわいいんやもん
:俺は許すぞォォォォォ
:草
正直隣にいるので叩こうと思えば叩ける。しかしその感情をグッと堪え、籾慕とデュースに向き直り尋ねる
「それで、今回は何をするのだ?わざわざ押しかけてきたのだ、それくらい考えてきているのだろう?」
「えーーーとぉ、ですねぇ………?」
「?なんだ歯切れが悪いな」
「うん、何も考えてきてない、いわゆるノープラン、だぜっ!…ってことでなにかある?」
「………は?」
どうしよ………キレそう。人の家に配信のために許可なく押しかけてきて、挙げ句何も考えてなかったとか………
…いや、そういえば一応デュースも被害者といえば被害者だったか。籾慕は悪気なし、遠慮なし、連絡なしで押しかけてきた生粋のド阿呆なだけ。流石の俺も悪気がなかったやつ相手にブチギレるほど心が狭くないからな、まあ今回は…いいか
「…はぁ、と言っても我の家には遊べるような何かは無いぞ?必要な家具や配信器具などは取り揃えておるが…ゲームなど以ての外だ」
「げぇ、まじかよお前どうやって生きてきたんだよ、人生半分損してるって」
「ビックリするほどつまらない家、さすがの私も驚きを隠せない。ここって一応Vtuberの家、だったよね?」
「二人して少々言い過ぎではないか?」
流石に少しだけ傷つくぞ?けどほんとに無いんだよなぁ…転生してからそこまで時間も経ってないし、ここ最近はVの関連でそれどころじゃなかったと言うか?けど実際、自分でも少し寂しい家だなとは思ってたけども…
「…よし、私いいこと思いついたよ」
「…ん?籾慕か………また性懲りもなk…いや待て、続けろ」
少し考える素振りをしていた籾慕がいきなりそんな事を言い出す。正直また何か良からぬことをしでかすのではないかと一瞬考えたが、折角の案なのだしここは素直に聞いてみることにした
デュースの方も興味があるようで籾慕の口から発せられる言葉をじっと待っていた
「………今私達は折角の同期三人、オフコラボ中なのだよ?なら、どうせならオフじゃなきゃできないようなことをしたいと私は考えた、のぜ」
「…考えとしては理解できるし、それには同意だ。して、その肝心な“やること”とはなんだ?」
「それは………」
籾慕は一泊置いて告げる
「オフコラボで出来るような事をやろう、なのだ!!!」(ドヤァ)
「フンッ!!!!!」
「いだいっ!!!!!」
籾慕の頭部に強烈なチョップが繰り出され、籾慕は頭部を抑え痛みにもがいている
少しでもコイツを信じた俺が馬鹿だったのかもしれない
――――――――――
おまけ
『買収済みマネさん』
「…なぁおい、ほんとにアポ無しで行くのか?」
「なに?ビビってるのか、だぜ?だいじょーぶだいじょーぶ問題ないさ!多分」
「おい今ボソッと多分って言ったな???」
「ギルのマネさんも買収…こほん、協力をえているの、だぜ!」
「…(こいつ今買収って言いかけたか?何したんだよまじで…)」
ギルガメッシュの家に着くまでの道のりで、こんな会話があったとかなかったとか
予想以上に好評だったから続くかも