あらすじ!
万魔殿に無事に加入する事になったラスティ。暖かい歓迎に思わず涙する。
イブキと一緒に遊んで友達になる。
あらすじ終わり!
無事に万魔殿に加入した日から数日後。ラスティはマコトの望みの一つである『万魔殿とマコトの名声をゲヘナ中に知らしめる』というものの解決策を考えながらマコトから振られる様々な任務をこなしたりイロハと休んだりイブキと一緒にマコトへイタズラをしたりして過ごしていた。
そんな日常のある時、たった一つだけ思いついたのだ。簡単に名声をあげるやり方を。早速その『解決策』を、イブキと遊んでいるマコトに伝える。
「マコト議長、少しいいだろうか?」
「おー!流石イブキだ!そのペロロ?の絵を上手くかけてるなー!…ん?どうしたラスティ。」
「マコト先輩、ラスティちゃんとお話するの?」
「いや、内容を聞いてから…」
「そうみたいですね。邪魔をするのもアレですから、確かプリンがあったはずですから私と一緒に食べましょうか。」
「わーい!」
イブキはマコトの返事を聞く前に、イブキと遊ぶ隙を伺っていたイロハと一緒にプリンを食べにドアに向かっていった。
マコトはイロハに
「仕事は終わったのかー!?」「私のイブキを返せー!」
と叫んでいたが、完全に無視されてドアが閉まる音と共に沈黙した。
「それで、話とはなんだラスティ。」
つまらない内容だったら許さないという視線でラスティを見るマコト。恐らく気に入らなければ今度イブキと遊ぶ時の的にされるだろう。
「マコト議長が悩んでいることの一つ、名声を風紀委員会から奪い取るというものの効果的だろう解決策が思いついた。合法的に風紀委員会から経費を削減できる内容でもある。それに、イブキもきっと喜んでくれるはずだ。」
「イブキが?なら早く言ってみろ!」
「万魔殿治安維持部隊の結成だ。それだけならば風紀委員会や懲戒委員会で事足りるだろうが、それでもゲヘナの治安維持に手が回りきっていない。それに風紀委員会の名前がよく挙がり万魔殿の名前が挙がりにくいのは万魔殿が政治面の裏方に回っているのはもちろん、大々的に表に出た活動が少ないということもあるだろうと考え、表で万魔殿を、マコト議長に仕える治安維持部隊が活躍すれば名前と顔が売れるはずだと思ってな。」
「そうだな、確かに裏方に回ることが多い…万魔殿の護衛部隊としての戦力ならあるがそういった部隊は無いな…キキキッ、万魔殿の戦闘部隊を率いるマコト様の勇姿を見たら、イブキは確実に喜んでくれるな!しかし、以前からその考えはあったが人員がいなかった…」
「だが今はこの私が居る。ヒナに並ぶ戦闘力も、戦いについてのノウハウも、そういった荒事に向いている人間の鑑識眼も持っていると自負している。どうだろうか、ゲヘナの治安が良くなれば、風紀委員会の経費削減、トリニティへの威圧、なによりゲヘナが安全になればイブキは楽しく外で遊べるしマコト議長の姿を見てより喜んでくれる。」
「キシシシシ!!採用だ!良いだろう、現役の治安維持部隊とは別に、このマコト様をリーダーとする新たな治安維持部隊の結成を認める!!メンバーについては、ラスティ。貴様が集めてこい!新生治安維持部隊の最初の任務はメンバー集めだ!名前は私が考えておいてやるぞ!キシシシシ!」
「了解だ。では目星がついているから少し外に出てくる。」
───
──
─
そういって約30分ほど。私は今ゲヘナでもブラックマーケットに近い路地裏に来ていた。もちろん万魔殿の帽子や腕章を付けて。これを付けていると、目的の人間がよく釣れる。
「よぉそこの姉ちゃん。ちょっと俺たちと話をしていかないか?なぁに少しでいいんだ…ヒヒヒ!」
こんな風にな。
「断る、と言ったら?」
釣れたらまず闘う方向に誘導する。こういう手合いはちょっと煽ってやれば…
「なら、大人しくして貰うしかねぇな!」
このとおり銃を抜いてくる。
それを見てから一瞬だけブースターを噴かせて一歩で距離を詰める。
相手は弾を撃つもそこには誰もいない。こちらを認識される前に足を掛けて転ばせ、銃を奪って手早く弾倉を外しセーフティをかける。
何が起きたのかまるで理解してない間抜け面を晒すソイツの首を掴んで体を持ち上げそのまま壁に叩きつける。くぐもった声で呻き咳き込んでいる。
これで無力化は出来ただろう。
「ひ、ひぃぃ…!げほっ、げほっ!ま、待ってくれ!ちょっとした、その、そう!手違い!手違いなんだ!それによく見りゃアンタ、万魔殿の人間じゃねぇか!へへ、俺ァてっきり物取りの類かと…とにかくノーカウント!ノーカウントだ!アンタ優しそうだからよ、どうか水に流してくれねぇか?」
(なんとも都合のいいことをいう…だがここは少しでも協力者がいれば動きやすいというもの。アリウスではそう教えられたからな。)
「…いいだろう。ノーカウントにしておこうじゃないか。」
「だよな!いやー、分かってたぜ!アンタは話がわかる御方だって!ふぃー…ところで、万魔殿のお役人サマがこんな薄汚い路地裏になんの御用で?」
「ああ、ここには腕の立つ不良を集めに来た。とは言ってもリストアップは済んでいるんだがな。だが私は路地裏の道について詳しくないから良ければ案内を頼みたい。」
「そのぐらいだったらお安い御用だ。なんせ、俺は人呼んで子ネズミのパッチ。路地裏の逃げ屋として日々コソ泥…ごほん!生計を立てているんだ。ここら辺の路地裏は俺の庭と言っても過言じゃない!ドンと安心して「─言っておくが、つまらない真似をしたら今度は水に流せないかもな。まあ君なら大丈夫だと思うが…警告はしたぞ。」ヒェッ!ほ、ホントに安心してくだせぇよ姐さん!へへ、逃げ屋は時に信頼が大事になってくるんだ…安心は出来なくとも信用はしてくれていいぜ?」
路地裏住みの奴らは総じて信頼ができない。その点このパッチと名乗ったコイツは''信用''はしていいと区別できている時点でマシか。実質自分の庭という発言も、本当ならかなり楽に仕事が終わる…せいぜい上手く利用してやろうじゃないか。
拙作ラスティとACラスティの違い
強さ: 拙作のラスティはACのラスティより少し弱いです。具体的に言えば、レッドガン部隊迎撃を生きて帰れるのがラスティだとしたら相打ちになって死ぬのが拙作ラスティです。
成り立ちと精神: 成人するまでに受けてきた苦痛、昔からされてきた搾取を見て企業連中のおぞましい程に貪欲な姿を知っていまにも関わらずそれでもなおルビコンの自由を願い、警句に縋る脳死民の目を覚まさせるために志を同じにする仲間と共に行動した覚悟を決めた英雄がAC6のラスティ。
対して拙作のラスティは搾取され洗脳のような教育をされて生きてきた中で、空を自由に飛びまわる黒い鴉をたまたま見ただけで自我を確立させた少女。憧れを動力に、アリウスで受けた『ゲヘナとトリニティのせいでこうなっている』という教育は本当に正しいのか、全ては虚しいという言葉に『それでも憧れた』を付け足した『少女』です。アリウスの解放よりも自由をめざして居るからラスティとは違って自分の方に偏りがあります。
次回─「ByeBye♪」
行く末をどうするか
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『ヴェスパーの災禍』
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『アリウスの解放者』
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『壊滅』