あらすじ!
VSレッド
邪魔な首輪を取り外した!
レッドが強くなった!作者の技量を超えた強さにしてしまって戦慄!
2人の激闘に声も出なくて存在感のなかった不良!
ラスティ敗北!医務室へドナドナされて行ったぞ!
あらすじ終わり!
─医務室
「…っ、ここは?」
目を覚ますと見覚えのない場所でベッドに寝かされていた。近くには、見張っていただろう金の短髪で目つきの悪い奴が身長が高く全体的にがっしりとした黒の長髪の奴とババ抜きをしていて、ちゃんと見張っていた真面目そうな顔をした黒のセミロングの3人のうち真面目そうな1人が軽く説明をしてくれた。
「…こんなところか。私はレッドさんを呼んでくるから貴様はそのベッドから1歩たりとも動かずに待っていろ!」
そう言い残し医務室から出ていく彼女。残った2人にどういう集まりなのかを訪ねる。
「そこの2人、少し良いだろうか。ここに集まっている者たちはどういう集まりなんだ?共通した繋がりは無さそう見えるが…」
金の短髪で目つきの悪いいかにもヤンキーだという見た目の方が反応する。
「あぁ?知っててここに来たんじゃねぇのかよ。ここはな、あの女にしばかれた不良どもが纏められてんだ。手当たり次第に問題を起こしてたり犯罪に手を染めてたり染めようとしたりとかの奴らをあの女はここに来て数日のうちに全員叩きのめしてこの豪邸みたいなモンを作らせやがった…!」
「アイツが来るまではここら辺はどこもかしこも争いばかりで日に日に硝煙の臭いが強くなっていたんだぜ?そんな魔境をアイツは1週間もしないうちにまとめあげ、今や無用な争いも無くなった…この場所を一言で表すなら不良更生矯正施設だ。」
金髪に続けて言うように黒髪も話してくれた。
「そうなのか…元々、ここへ来ると考えていなかったんだがレッドの居場所を案内してもらってたら落とされてな。集会のようなものがあることも地下にアリーナがある建物があることも知らなかった。所で、君たちはなんでここに入れられたんだ?」
「…それはてめぇに話さなきゃいけねぇことか?」
「もし本当に聞きたかったら、こんな路地裏の奥まで人探しをしに来たお前の目的を先に聞かせて「ほう、私抜きで楽しそうな話をしているな?」
「いっっだ……!?」
「ぐぉぉ……!!」
「コイツは例え青二才でも万魔殿の人間だ!重要な話を私抜きで進めるべきでないことも分からないのか!貴様ら、今度の座学の時間は覚悟しておけよ!今の10倍は賢くしてやるからな!!」
頭を押えて震えている2人。だが、金髪の方はゆっくりと頭をあげてレッドを睨みつけながら拳を握り飛びかかる。
「─!ざっけんじゃねぇこのクソア」
マ、と言い終わる前にガラスを突き破る音と共に姿が消えた金髪。直後に鈍く響く音もなったから気になってい外を見てみると、窓から約5m先に生えている木の幹に背中を預けるように項垂れている感じに気絶した姿の金髪が。
「あのバカをベッドに縛っておけ!私はラスティと話を進めておく。」
「ちっ…了解。強突く張りが…」
「何か言ったか?」
「大丈夫か!今処置してやるからな〜!!」
黒髪のやつはそう言って金髪を回収すると隣の部屋に連れていった。どうやら医務室が2つあるようだな。
「うちのバカどもがすまんな。さて、早速だが貴様の身の上と目的を話してもらおうか。建前は無しに、全て話せ。貴様の勧誘に対する答えを出してやるのはそれからだ。」
「…分かった。最初から話せば長くなるが…」
「構わん。どうせ必要になることだ。」
「そうか。なら、上手く話せる自信が無いがどうか聞いてくれ。」
───
──
─
──既に勘づいているようだから言ってしまうが、私の生まれはアリウス自治区だ。昔は内紛ばかり起きていて、ある時にベアトリーチェと名乗る赤い大人がアリウスを統治した。自分のことをマダムと呼ばせ人をまたせた後に登場するのが好きな大人だ。
それだけならば良かったんだが、その大人はどうやってかは知らないが生徒会長の座に着くや否や、恐怖と権と理不尽によって支配し始めた。
己の意にそぐわない者がいたら粛清。少しでも歯向かうもの、希望を持つもの、夢を見るものが居たらその者たち全てを地下牢に幽閉し、洗脳と言えるような『教育』を施し、心が堕ちたら牢から出して見せしめにする。出てきたものはみんな瞳に宿っていたはずの光を失くし、口を揃えてこう言った。
『全ては虚しい。この受ける理不尽はゲヘナから。受ける不条理はトリニティに押し付けられたもの。トリニティに鉄槌を。ゲヘナに滅びを。』
とな。そこからは病のように闇が伝染し憎悪が蔓延、思想がこびりついては落とすことの出来ない災いとなってアリウスに根付いた。
私と私を除いた4人の仲間は間違いなく幸運だと言えるだろうな。夢を持っていることを上手く隠し通せているのだから。
私の夢は、いつ見たのかもはや分からないほど昔。空を羽ばたきどこまでも自由に、行きたい場所へ飛び回る烏のようになりたい。あの烏よりも高く飛びたい。そんな『夢』。だが聞いてわかる通り今のアリウスではそんなものは叶うはずもなく…例え今与えられている任務でゲヘナに居られたとしてもその後ずっと続くことは無い。もしもアリウスが勝利してしまえば、キヴォトスに生きる生命の悲惨な世界が待っているから。
だから私達は、来る日に支配から解き放たれるためゲヘナでも協力してくれる仲間を作りたいと思い、それの為に動いている。万魔殿に所属したのは機会が偶然訪れたからだな。所属するならどこでも良かった。
まとめてしまえば
『誰もが自由に羽ばたける未来が欲しいから』
これが私の仲間を募う先にある目的だ。達成できるなら、私がそこに居なくてもいい。
─
──
───
「…こういう感じだ。」
「……そうか。」
どこか複雑な表情のレッド。
「…まぁいい。私が着いていくとして、私以外のここにいるヤツらはどうする?貴様に御しきれるような大人しいやつはいないぞ。」
「全員まとめて部隊に入れようと思っている。本気で断るやつを除いて全員だ。」
「着いていかなかった時はどう考えている?」
「また別のところで人材を探し続けるつもりだ。」
「最後だ。貴様はゲヘナの勲章メダルを見たことがあるか?」
椅子から立ち目の前まで歩いてこちらを見下ろしてそう聞いてくる。質問の意図が読み取れないが…
「?いや、無いが…」
「ゲヘナの勲章メダルはいいぞ、投げると遠くまで飛ぶ!かつては私もメダルを乱獲しては投げ飛ばしたものだ!これからは貴様もメダルを貰うことがあるだろう、先達からのアドバイスだ!」
直ぐに着いてこいと言い放ち、傍を通り過ぎてドアの向こうへ歩いていく姿に呆けていると
「さっさと来んか!」
と怒鳴られ、慌てて部屋を出ていった。体が悲鳴をあげている…!
私が落ちてきた所を修繕し終わったんだろう、あの場所がすっかり綺麗になっていた。アリーナでの戦いから誰も帰っていないようで、大勢の不良が一堂に会した。それをレッド共に壇上で見下ろすラスティ。
「よく聞け、役たたずども!これより魅友恵レッドは、私の隣にいるこの黒狼ラスティのスカウトの元に万魔殿の新たな治安維持部隊に所属することになった!」
「まじかよ!」
「うちらの総長がどっかいくのか!」
「おっし…!!」
「やったぜ!」
「はん、しっぽ巻いて逃げ出すのかよ!」
「それに伴い!総勢178名の貴様ら役たたずどももまとめて万魔殿に連れていく!そこでは様々な設備が整っているからな、これまで以上に厳しい指導が待っていると心がけておけ!」
特にラミーとナナとサチ、そしてゼントにケナー!と露骨に喜んでいた数名を名指しする。
「まじかよ…」
「うちらは総長からどっか行けないのか…?」
「おっふ……」
「何も良くないぜ?」
「余計なこと言わなきゃ良かった…!」
「…これが私からの答えだ。気に入っただろう?」
「もちろんだ。最高に気に入った!」
「だが、少しでも失望させてみろ。その暁には地獄を歩くような特別メニューで叩き直してやる。」
「望むところだ。」
「お前たち!出発の準備は出来ているな?万魔殿に直行だ!」
そうしてトラブルがありつつもスカウトを成功させた。
※出発の時にマコトに連絡しました。マコトは連絡が無いまま過ごしていてちょっと忘れかけた頃にそんな連絡をされてすごい顔をした。
〜おまけ〜
「そういえばレッド、住む場所は…」
「ん?何か言ったか?」
振り向きながら話しかけたとき、目に入ったのは大量の建材を運ぶ不良たちの姿。中でもレッドは1番多く建材を運んでいた。
「いや…少し持とう。手持ち無沙汰ではふんぞり返る大人たちのようでな。手伝わせてくれ。」
「そうか。ならこのバッグを運んでくれ。」
大きなバッグをずいっと押し付けられる。受け取ると危うく落としそうになった。
「う、っ!?」
「落とすなよ?中には人数分の工具が入っている。落としたら大変だぞぉ?」
「上等だ…!」
ニヤニヤとしながら言ってくるレッドに腹が立った。
荷物は体を神秘で強化して運んだ。
てことで雑になった感がありますが無事スカウト成功です!
ちなみにこの後みんなでワイワイ建築しました。学園の裏にあることにした空き地に。
あれだけ広いし1つぐらい空き地作っても…バレへんか。
次回─「レッドガン」
行く末をどうするか
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『ヴェスパーの災禍』
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『アリウスの解放者』
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『壊滅』